CVケーブルが水トリーで地絡した写真に業界の闇を見た・・・ | 電磁砲発射!

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本当は書くかどうか迷ったのですが、書くことにします。

 

 先日、私の働いている職場の施工業者の方から、CVケーブルが早期に水トリー地絡することに関する資料をいただきました。そこには写真もあったのですが、まぁ、これがひどかった・・・。

 

 

 以前紹介した記事です。おそらくCVケーブルが10年で水トリー地絡した事象です。

 私は本格的に「X」を始めたのはつい先日ですが、Xを覗いていると、某社のCVケーブルが7年から8年で地絡していることが見て取れます。

 先に紹介した報告書では問題のあったケーブルの地絡事故が2社合わせて1000件を超えているそうな。いやはや・・・。

 

 また、この報告書では写真が載っていましたが、これがすごかった。1mぐらいのケーブルが2本映っているのですが、その中に水トリーと思われる黒点が200箇所ぐらいありました。魚の鱗とか、オタマジャクシに見えちゃってましたね、私は。

「はぁ、こんなになっちゃうんだ、あははは・・・」

 

 そして、腹が立つのは、メーカーがその瑕疵いまだに認めてないことなんですよね。経産省も特定のメーカーのCVケーブルが悪いのではなくて、全体的にCVケーブルが早期劣化するようなうたい文句の注意喚起文しか出してないし。さらに、メーカーが水トリーにより絶縁低下して交換費用を負担するのは7年までと、一社に関しては30万円までとか。一体どーなってんだよ!!!。そりゃ、若い奴らも逃げ出すよな。

 2者のケーブル建物で使っているところはホント毎日がロシアンルーレットですよ。

 極めつけは、現在ケーブルの新しい受注が停止している点です。もし、この件で地絡してもケーブルの調達ができないことを施工業者さんからは通知されました。

「予防保全の観点から行動された方がよいと思います」

 まぁ、そりゃそーなっちゃうよなぁ・・・。とはいえ、ケーブルが届くのは早くても3月以降。もはや打つ手なし!。そして、ケーブルメーカーはヌクヌクと黒字になっているそうですね。そのうえ、ケーブル交換工事費は相手方に丸投げですか?あんまりでしょ。

 もう、私は疲れましたよ。ホント、この業界で生きていくのが嫌になりました。悪いんですが、近いうちに転職活動しますよ。

 

 あと、追記しておきますが、報告書では水トリー地絡が軽負荷時に起きやすいことも書いてありました。先の飯能市立図書館の件も夜に地絡事故が起きてますしね。特に高い負荷をかけた後の軽負荷時に注意が必要かもしれません。

 また、今回の地絡事故発生個所の発表が西日本中心だったせいもあり、「60Hz帯でおおくおきているのでは?」と私も最初は思っていたのですが、地域差は無いようで、北海道から沖縄まで万遍なく発生しています。もちろん需要が多いところほど多く発生しています(東京とか大阪は多かったです)。

 

 言葉が悪くなってしまいました、すみません。

 

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