電磁砲44です。
ボイラー・タービン主任技術者のことをメインにブログを書いております。
今回もボイラー・タービン主任技術者がするべき仕事について書きます。この内容は私の個人的な主観によるものです。発電所によっては全く該当しないこともありますのでご注意ください。
ボイラー・タービン主任技術者の仕事は大きく分けて4つあると思います。
- ボイラーやタービンの立上前準備と立下後処理
- 立上・立下作業
- B・T主任技術者会議出席
- 安全管理審査の受験
他にもあると思うのですが、とりあえずこれだけは書いておきたい内容を上げました。これは2胴水管ボイラーの例です。
3.B・T主任技術者会議出席
3回目の記事は「B・T主任技術者会議出席」です。
定期安全管理審査を受験するとき、「定期事業者検査報告書」には「教育実施」の項目があります。
運転員やB・T代務者は「電気保安教育」等の形でB・T主任技術者がすればいいのですが、B・T主任技術者の教育は自前ではできないですね。定期安全管理審査上、B・T主任技術者を教育できる人物が存在しません。
事業所によれば、「統括B・T主任技術者」がいることもありますが、統括B・T主任技術者の教育も同様です。
コロナ以前は、一つの会場に集まってB・T主任技術者会議は開かれていましたが、コロナが蔓延していた2020年に開催が中止されてしまいました。今年、久しぶりに会場開催されています。
B・T主任技術者会議の会場は各地方の産業保安監督部が設置されている都市です。北海道産業保安監督部であれば札幌市、九州産業保安監督部なら福岡市です。まぁ、主任技術者会議は産業保安監督部の電力安全課の方が主催ですから当然ですね。
B・T主任技術者会議ではいくつかの項目について講演がありますが、特に重要なのは前前年度のボイラー事故についての事故報告およびその経過について指導があります。
また、法令が改正された際には、改正された内容についての解説が行われます。B・T主任技術者にとっては法令順守が最大の責務かもしれません。
話は戻りますが、ボイラー事故で多いのは水管からのリークです。ボイラー水管から水漏れが発生すると
「ボイラー給水量と蒸発発生量の偏差が増大する」
「主蒸気温度上昇」
「ボイラーからの異音」
が発生します。
中国四国産業保安監督部ボイラー・タービン主任技術者会議資料(火力発電所事故)
この資料は保安規程で規程されている「電気保安教育」等で使用し、運転員には必ず周知するようにします。
いかがでしたか。前回も書きましたが、ボイラー・タービン主任技術者の行う作業は大きな責任を負います。教育もしっかり行いましょう。
内容に疑問がある、ここは間違えている等のご指摘がありましたらコメント欄に書いていただけると助かります。
今回もご覧いただきありがとうございました。次回は「安全管理審査の受験」になります。
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