『トゥルーマン・ショー』
１９９８年 アメリカ
《スタッフ＆キャスト》
監督 ピーター・ウィアー
脚本 アンドリュー・ニコル
撮影 ピーター・ビジウ
音楽 ブルクハルト・ダルウィッツ
出演 ジム・キャリー／ローラ・リニー／ノア・エメリッヒ／ナターシャ・マケルホーン／ホーランド・テイラー／エド・ハリス／ブライアン・ディレイト／ピーター・クラウス／ポール・ジアマッティ
《解説》
全世界に放送中、知らぬは…
人生のすべてをテレビのリアリティショーで生中継されていた男を描いたコメディドラマ、メディアによって作られた人生の悲喜劇に、見事にリアリティを与えているジム・キャリーの熱演が光る傑作コメディ
「刑事ジョン・ブック 目撃者」のピーター・ウィアーが監督、主人公トゥルーマンをジム・キャリー、番組プロデューサーをエド・ハリスが演じ、第５６回ゴールデングローブ賞で主演男優賞と助演男優賞をそれぞれ受賞
《物語》
シーヘブン島で保険会社に勤めるトゥルーマン・バーバンクは、「おはよう、そして会えない時の為に、こんにちは、こんばんは」が口癖の明るい青年
いつものように近所の人に挨拶して出社しようとすると空からライトが落ちてきた、トゥルーマンが確認するとそれには大犬座シリウスと書かれていた
車の中で聴いたラジオで故障機からライトが落下とニュースが流れ、トゥルーマンは気にせず出社、上司から新規獲得でハーバー島に行くよう指示されるがトゥルーマンは船に乗れなかった
彼は生まれてから一度も島から出た事がない、子供の頃に父と一緒にヨットに乗って海に出たが父の警告を無視して船を進めた事によって父を亡くし、水恐怖症になってしまった
しかしトゥルーマンはいつか島を出てフィジーに行きたい夢があった
ある日、いつものように出勤して、いつものように新聞を買った後、雑踏の中に一人のホームレスとすれ違った、トゥルーマンはそのホームレスに見覚えがあった、亡くなった父親だ
ホームレスもトゥルーマンを見つめて顔に手を当てた、しかしその瞬間にホームレスは数人の男女に連れ去られて、追うトゥルーマンに通行人や車の邪魔が入り、ホームレスはバスに乗せられて行ってしまった
トゥルーマンはその事を母に言うが見間違えだと言って取り合わない、母はトゥルーマンに自分を責めていると慰める、この出来事をきっかけにトゥルーマンは周囲の様子に不信感を抱き始めた
トゥルーマンは生まれた時から人生の全てを２４時間撮影されており、リアリティ番組として世界２２０カ国で放送されていた、彼の住む街は巨大なセットで、トゥルーマン以外の人物は全て俳優なのだ
《感想》
始めて観た時はラストの展開で如何にもハリウッド的な展開で楽しめた印象でしたが、改めて観るとちょっと怖いと思いましたね、自分の一生を世界中に観られてるなんてね
それも生まれる直前から放送されているんです、候補は５人いたそうですけど放送日に生まれたトゥルーマンが選ばれた訳です、それから毎日２０年以上も放送されているのです
トゥルーマンを演じるのは「マスク」のジム・キャリーで、やはり彼のキャラクターが立っていて、彼のコメディアンとしての演技が生かされてますね
生まれてからずっと世界中の人に観られてるのです、本人は気付いてないのですからイイのですけど、若い頃には色々と恥ずかしい事もあるはずですからね
そんな事まで世界中の人にまで観られるわけですからね、トゥルーマンは妻のメリルと結婚していてもちろん夫婦生活もあるのですがそれはカーテンで仕切られているみたいです
子供も観るわけですからＲ指定は付けれませんからね、メリルを演じるのはローラ・リニーで、彼女はトゥルーマンの事は好きではないようなのですが仕事で妻を演じているのです
幼なじみで親友のマーロンも俳優でずっと演じているんです、トゥルーマンがこの世界に疑問を持って相談する相手もマーロンなんです、演じるのはノア・エメリッヒ
番組プロデューサーのクリストフを演じるのは「ニードフル・シングス」のエド・ハリスで、この放送に命を懸けているようでトゥルーマンが真実を暴こうとした時にもトゥルーマンを殺してでも阻止しようとしたりね
トゥルーマンは学生時代にローレンという女性に惹かれて、メリルと結婚した後でも彼女の事を忘れられないのです、ローレンはこの世界に生きるトゥルーマンを不憫に思ってこの世界は偽りだと伝えるのですが、次の日にはフィジーに引っ越し、演じるのはナターシャ・マケルホーン
人間って毎日同じような行動をしてますよね、トゥルーマンも毎日同じように出勤するのですが、この世界を疑問に思った時に会社ではなくて近くの会社に入るとエレベーターの向こうで役者が食事をしていたりね、油断してます
看護師の妻のメリルの仕事場の病院に行くと手術中でそれを見るとメリルも医者もまるで素人なのです、夜にメリルに詰め寄ると恐怖の余りもう辞めると叫びます
クリストフは職場に新たに女性社員を用意してこの女性をトゥルーマンの新たなロマンスの相手にしようとするんです、しかしトゥルーマンはカメラの目を盗んで脱出して海をヨットで進みます
監督はピーター・ウィアーでコメディが前に出ていたジム・キャリーを本作でシリアスな演技に開眼し、ゴールデングローブ賞を受賞
ＤＯ ＹＯＵＫ ＮＯＷ ＭＥ ？！ それが『トゥルーマン・ショー』です。
最近はリアリティショーがよく配信されていますが、ここまで究極なのがもしあったら面白い？それとも怖い？
