オールウェイズ | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『オールウェイズ』

 

 

 

 

 

1989年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 スティーヴン・スピルバーグ

 

脚本 ジェリー・ベルソン

 

撮影 ミカエル・サロモン

 

音楽 ジョン・ウィリアムズ

 

 

 

出演 リチャード・ドレイファス/ホリー・ハンター/ブラッド・ジョンソン/ジョン・グッドマン/オードリー・ヘップバーン/ロバーツ・ブロッサム/キース・デビッド

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

いつまでも、あなたの心に

 

仕事中に死んだ森林火災消防隊員が、なおも恋人を見守り続ける姿を描くファンタジードラマ、43年製作の「ジョーと呼ばれた男」のリメイク版

 

スタンダード・ナンバーの「煙が目にしみる」をバックに、目に見えないリチャード・ドレイファスとホリー・ハンターが躍る場面等素敵なシーンが満載

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

森林消防隊員のパイロットのビートはいつも無茶な飛行をして周囲をハラハラさせている、恋人で同僚のドリンダは管制塔からいつも見守っていた

 

ある日、燃料切れで滑空着陸をしたピートはまるで危険を楽しんでいるようで、心配していたドリンダは腹が立ち、怒りで飛行機を飛ばして鬱憤をはらした

 

 

ドリンダに誕生日プレゼントを贈り機嫌を直してもらおうとするピートだったが、どこにでも売っているような箱だったので突き返すドリンダ

 

しかし中にはドレスとハイヒールと知るとドリンダの機嫌も直って大喜び、思い出の曲でダンスを踊った、しかし友人のアルに消防飛行機の新人パイロットを育てる学校を作りたい、そこの教官をと頼まれる

 

 

その夜、消火飛行のパイロットになりたいと言うドリンダを許さないピート、ドリンダはそれならアルが計画している消防飛行機の専門学校の教官に就くように言うと、ドリンダのピートを強く想う気持ちを受けて了承する

 

そこにアルからの電話で非番の日に起きた山火事の消火活動をする事になった、アルの飛行機に火が点き、飛行しながら消火してアルを助けるがピートの飛行機に燃え移り燃料に引火、ピートの飛行機は爆発してしまう

 

 

ピートは森の中にいた、死んだはずだと思ったがそこでハップと名乗る老女と出会った、彼女は天使でピートにあるパイロットの守護霊として彼を育ててほしいと、彼に閃きのような霊感を与えてほしいと頼まれた

 

 

それはピートの言葉が自分の考えのように聞こえるのだ、ハップに紹介されたパイロットはテッド、その場所はアルが開校した消防飛行隊の専門学校

 

ピートを亡くしたドリンダは悲しみから立ち直れず、アルからは現実から逃げてはいけないと専門学校に連れて行きドリンダはそこでテッドと出会う、ハップはピートに愛する人に別れを告げた時に自由になれると諭す

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

主人公のピートを演じるのは「スタンド・バイ・ミー」のリチャード・ドレイファスで森林消防隊員なんです、飛行機で火事の現場の上から消火剤を撒く仕事です

 

 

それって見た目には簡単そうに見えるのですが火事の上はすごく気流が起こっていて危険だと、そこに危険を顧みずに消火剤を噴射するんです

 

 

ピートはそんな危険をものともせずにこの仕事に命を懸けてます、燃料が切れても風を味方にして滑空着陸をします、その無鉄砲さがドリンダは心配なのです

 

ドリンダを演じるのは「バーニング」でデビューしたホリー・ハンターで、ドリンダはそんなピートが心配で森林消防隊を辞めてそのパイロットを育てる教官になってほしいのです

 

 

同僚のアルがパイロットを育てる専門学校を設立しようと考えていてベテランパイロットのピートに声を掛けるのですがピートは現場にこだわる男なんですね、アルを演じるのはジョン・グッドマン

 

 

そのアルが消火作業の時に飛行機のエンジンが燃えてしまいます、それをピートが急降下して消火剤をアルの飛行機に蒔いて助けるのですが、ピートは急降下からすぐには上がれずに火の中に入ってしまいエンジンが発火して燃料に引火、大爆発してしまいます

 

 

死んだと思ったピートは森の中にいるんです、そこに天使のハップが彼の散髪をするんです、ハップを演じるのは「ローマの休日」のオードリー・ヘップバーン

 

オードリー・ヘップバーンはスピルバーグの「E.T.」を観て天才だと絶賛、ユニセフ親善大使をしていたオードリー・ヘップバーンは本作のオファーを受けて是非ともスピルバーグに会いたかったと、そして彼女の遺作ともなりました

 

 

「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」のスピルバーグも幼い頃に観たヘップバーンの作品にすっかり魅了されてしまって、ヘップバーンとの仕事は人生最大の喜びのひとつだと語っています

 

ハップはピートにパイロットの育成を頼みます、それがテッドで演じるのはブラッド・ジョンソン、彼の守護霊のように近くにいるのです

 

 

ドリンダを心配したアルは彼女を連れて来るんです、そこでピートはドリンダと再会、と言ってもドリンダにはピートは見えません、でもピートの言葉が聞こえているかのようです

 

ピートの指導もあってテッドは上達するのですがやはり命知らずと言われてしまいます、そんな彼を心配するドリンダですがピートはドリンダをテッドに任せようと2人の恋の邪魔にならないようにします

 

 

名曲「煙が目にしみる」が効果的に使われており、ラストにドリンダが死を覚悟した時にピートが手を差し伸べるシーンは胸にグッときましたね

 

 

 

 

 

 

スピルバーグ監督が10年もの間、暖めてきた愛の名作がついに誕生しました それが『オールウェイズ』です。

 

 

 

 

 

本作を劇場で観た時に隣に座っていた彼女が、「久しぶりに映画らしい映画を観た」と言いました。