ブラッド・パラダイス | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『ブラッド・パラダイス』

 

 

 

 

 

2006年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 ジョン・ストックウェル

 

脚本 マイケル・アーレン・ロス

 

撮影 エンリケ・シャデシアック

 

音楽 ポール・ハスリンジャー

 

 

 

出演 ジョシュ・デュアメル/メリッサ・ジョージ/オリヴィア・ワイルド/ボー・ギャレット/デズモンド・アンキュー/マックス・ブラウン

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

この楽園から生きて帰れるのか…、チャンスがあれば行動しろ

 

ブラジルにやって来たバックパッカーの若者たちが、臓器売買の標的にされてしまったことから決死の逃走劇を繰り広げるさまを描いたサバイバル・スリラー

 

監督は「イントゥ・ザ・ブルー」のジョン・ストックウェル、出演は「トランスフォーマー」シリーズのジョシュ・デュアメルと「悪魔の棲む家」のメリッサ・ジョージ

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

ブラジルの奥地を高速バスで旅をしていたが突然バスが道路をはみ出して横転、乗客は全員避難していて無事だったが立ち往生、アレックスは妹のビーと彼女の親友エイミーと旅行中

 

 

この事故で同じ旅行者のイギリス人のフィンとリアム、そしてオーストラリア人のプルーと出会う、次のバスが10時間後で退屈なアレックス達は眼下に広がる美しいビーチを楽園を見付けたような気分で泳いだ

 

 

そこにあったバーでスウェーデン人のスヴェンと知り合い盛り上がった、バスの時間も気にせず夜通し踊り、酔いつぶれてしまう

 

 

しかし朝になるとアレックスたちはビーチで目覚め、彼らの荷物、パスポート、携帯電話に靴、身に付けていた貴金属までなくなっている、酒に薬を入れられたのだ

 

とにかくビーチから近くの村に行くが警察の場所を聞いてもみんな違う事を言う、するとアレックスのキャップを被っている子供がいた、それを見た彼らは住民と言い争いになってしまう

 

 

その場は昨日ビーチで知り合った現地人のキコが間に入りなんとか治めてくれた、キコの話しではこの村に警察はいない、キコは住民トラブルは危険だから叔父の家が安全とみんなを案内する

 

 

ジャングルを10時間も歩いて滝に辿り着いた、キコは滝の下を潜り美しい洞窟に案内、みんなはこの神秘的な美しさに感動、キコは外国人の友人が初めて出来た、そしてみんなに町に戻ろうと言う

 

 

キコは町の人に事情を話して車を探すと、突然のキコの提案に不思議に思うプルー、しかしみんなは10時間歩いて戻るか、この先10分歩くかと考えるとやはり10分、アレックスはキコに問題でもあるのかと聞くと何もない

 

滝でキコがケガをしてキコを担いでジャングルを歩いて家に辿り着いたがそこには誰もいない、とにかくみんなは食事をしたりシャワーを浴びるがアレッシアは大量のパスポートを発見

 

 

何だかただならぬ雰囲気でビーも気味悪がっている、そして真夜中にヘリが到着、キコの叔父がやって来たのだ、それは巧妙に仕掛けられた罠だったのだ

 

彼らは人身売買組織で腎臓と肝臓と角膜に心臓に皮も、傲慢な外国人の臓器がブラジル人を助ける、叔父は世の為にこうしている、アメリカでは腎臓は7年待ち、ヨーロッパではもっとだ、罠に嵌められた事を知ったアレックスたちは必死に脱出を試みるのだが

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

アメリカはブラジルを恐ろしい場所だと描いてますね、これはこの作品がブラジルでは全然ヒットしなかった事から言えます、まあこれを見たらブラジルには行きたくなくなります、主人公のアレックスを演じるのがジョシュ・デュアメル

 

ブラジルの田舎町で立ち往生となった外国人を誘い込むのは簡単なようです、男には女を用意すればすぐに乗ってきます、女には酒とドラッグで楽しめるようです、オーストラリア人のプルーを演じるのがメリッサ・ジョージ

 

 

まるで楽園のようなビーチで水着になって遊ぶのですがこの女優さんたちの水着がみんな小さくてね、ブラジリアンビキニってヤツです、それに水着がなくてTシャツで泳ぐのも素敵です

 

 

ブラジル人の女を目的で来たイギリス人のフィンはそれをペラペラと言ってパーティで知り合ったブラジル人の女とセックスをするのですがしっかりと財布からお金を取られます

 

このパーティではブラジル人の女はみんなキワドイ格好をしていて腰を振って踊っているんです、こんなの見たら酒とドラッグで男はイチコロですよ、アレックスたちは目がチカチカして眩暈を起こすんです

 

 

このパーティで酔って大騒ぎをした翌朝にはビーチに捨てられるようにいたんです、目を覚ましたら何もない、本当に何もないのです、現金もパスポートも携帯電話もアクセサリーも

 

現地の住民とトラブルになった所を昨夜知り合ったキコに仲裁してもらって叔父のいる家に行こうと誘われるのですが、それがジャングルを歩いて10時間なんです

 

 

アレックスの妹のビーを演じるのがオリヴィア・ワイルド、青い水着が肉感的な体にお似合いです、彼女はムチッとしていてしっかりとした骨格なのが印象的です

 

 

ビーの親友のエイミーを演じるのがボー・ギャレットでビーチではトップレスで泳ごうとするのをアレックスに止められ、滝ではリアムのドラッグでキメてキス、奔放な性格なんです

 

 

このエイミーが臓器を取られるシーンをじっくりと見せてくれるんです、このシーンで臓器売買組織のボスがブラジル人はずっと搾取されてきた、国土からはゴム、砂糖、ゴールド、そして肉体は労働と性欲にだがそれも終わりだと話すんです

 

淡々と語りながら臓器を抜き取るシーンは強烈です、意識朦朧のエイミーが腹を裂かれてへそピアスを取られて腎臓と肝臓を取られるシーンは残酷でしたね

 

 

監督は「イントゥ・ザ・ブルー」のジョシュ・デュアメルでスタイリッシュな作品からこんなエグい作品まで幅広いですね

 

 

 

 

 

セックス、ドラッグ、臓器売買、なんでもありのジャングルの奥地を舞台により怖く、よりセクシーに、限界なしのスリルとアクションがついに解禁 それが『ブラッド・パラダイス』です。

 

 

 

 

 

映画でこんなシーンを見たらその国には怖くて行けないですよ、そりゃブラジルでヒットしないわけですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に過激な続・裏237号室の『ブラッド・パラダイス』のレビューはこちらです。