スパイダーマン2 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『スパイダーマン2』

 

 

 

 

 

2004年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 サム・ライミ

 

脚本 アルビン・サージェント

 

撮影 ビル・ポープ

 

音楽 ダニー・エルフマン

 

 

 

出演 トビー・マグワイア/キルスティン・ダンスト/ジェームズ・フランコ/アルフレッド・モリーナ/ローズマリー・ハリス/J・K・シモンズ/ドナ・マーフィ/ダニエル・ギリス/ディラン・ベイカー/ビル・ナン/バネッサ・フェルリト/アーシフ・アンドビ/テッド・ライミ/エリザベス・バンクス/ブルース・キャンベル/ウィレム・デフォー

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

最強の敵、そして運命との闘い

 

世界中を熱狂させた前作から2年、待望の続編、本作ではスパイダーマンとして活躍する一方、普通の青年としての日々に、もがき悩む等身大のヒーロー、ピーター・パーカーの前に、新たなる強敵ドック・オクが現れる

 

主演を務めるのは前作同様、トビー・マグワイア、そして、ドック・オク役には「フリーダ」の名優アルフレッド・モリーナがあたる、最新VFXを駆使しパワーアップした映像だけでなく丁寧に描いた奥深い人間ドラマの行方に注目

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

ヒーローとして戦う道を選んだピーター・パーカーは愛するMJを巻き込めないと気持ちに応えられず、私生活とヒーロー業との両立で悩み疲れていた

 

ピーターの誕生日をサプライズで祝ってくれたメイおばさんとMJと親友ハリー、MJは女優として活躍し、ハリーはオズボーン社で核融合プロジェクトに参加してオクタビア博士に出資

 

 

MJもハリーも順調な生活を送っている、ただハリーは父親の仇のスパイダーマンの正体を探り、スパイダーマンの写真を撮るピーターとハリーの仲はぎくしゃくしてしまう

 

ハリーの紹介でピーターは科学者オクタビアと会い、ピーターの才能を見込んで才能は世の為に使うべきだと伝える、妻のロージーとも仲睦まじくピーターにとって理想の存在だ

 

 

ピーターはヒーローとの二重生活も上手くいかずMJと約束した舞台も観に行けず約束を破ってしまう

 

翌日、オクタビアは核融合エネルギーのデモンストレーションを行い、オクタビアは脊髄に人工知能を搭載したアームを直結、実験は順調に進んでいたが実験装置に過負荷が掛かり過ぎて強力な磁場が発生

 

 

その場に居合わせたピーターがスパイダーマンとなり装置を止めるもロージーは命を落とし、オクタビアも意識不明で病院へ運ばれるが、事故で制御チップが壊れ、アームの人工知能がオクタビアの精神を乗っ取り医師たちを殺して逃亡

 

 

オクタビアは研究を遂げる為に資金調達に銀行を襲撃、スパイダーマンが対抗するもメイおばさんが人質に取られて何とか救出したものの、オクタビアは逃げ、密かに研究施設を作り上げていく

 

 

MJとの仲やハリーとの友情にも亀裂が入り、ヒーローとしての使命にも迷いが生じてピーターのスパイダーマンとしての力を失い始め、苦悩の末にピーターはスパイダーマンのスーツを捨ててしまう

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

前作「スパイダーマン」の続編で前作のラストでピーターはMJに告白されるのですが断り、MJもピーターとのキスで何かを感じ取ってしまったのです

 

前作同様にピーター・パーカーとスパイダーマンを演じるのはトビー・マグワイア、本作ではヒーローとしての二重生活が上手くいかずに悩み葛藤する姿を描いています

 

 

新聞社でのバイトのカメラマンに大学生、このどちらも上手くいかないんです、大学の教授には講義に出ないピーターを実力はあるのに使っていないと、ヒーロー業をしていると自分の事が後回しですからね

 

ピーターの憧れのMJを演じるのはキルスティン・ダンスト、本作では舞台女優として活躍して、看板にも広告塔として登場するほど成功しています

 

 

MJはピーターを諦めてジョン大尉と婚約を発表、それはピーターがバイトする新聞社の編集長の息子なんです、自分からMJを諦めたとはいえショックを隠せないピーター

 

 

ピーターはMJの出る舞台を観る約束をするもヒーロー業の為に遅れてしまい、ドアマンは途中入場は許さずに観れませんでした、劇場の前で待つのですがMJ気付かずにジョン大尉と行ってしまうんです

 

ハリーは父親をスパイダーマンに殺された事を恨み、スパイダーマンの写真を撮っているピーターに正体を聞くがもちろん言えるわけがありません、それでハリーとピーターの仲はぎくしゃく、ハリーを演じるのがジェームズ・フランコ

 

 

しかしハリーはオズボーン社での新しい事業で科学者のオクタビアに出資してる縁でピーターをオクタビアに紹介、科学を専攻しているピーターにオクタビアも彼の頭脳を絶賛して才能は世の為に使うべきだと

 

オクタビアを演じるのが「スピーシーズ 種の起源」のアルフレッド・モリーナ、誇り高い科学者なのですが実験に失敗して制御を失った人工知能が精神を乗っ取ってしまうんです

 

 

この人工知能を持ったアームが凄くてまともならスパイダーマンも太刀打ち出来ません、電車を暴走させてそれを止めるスパイダーマンはマスクを外して命懸けで電車を止めて気を失ってしまいます

 

 

多くの乗客に素顔を見られるのですが乗客のみんなは誰にも喋らないと約束、それに向かってくるオクタビアに対して立ち向かうんです、このシーンは痺れた

 

 

ピーターはヒーロー業との両立は難しく何もかも上手くいかずにスパイダーマンとしての能力も失われていくのです、ピーターはスパイダーマンのスーツを捨ててしまいます

 

 

パトカーが走って行ってもピーターは見て見ぬふり、しかし火事が起こって中に幼い子供がいると聞いて助けに中に入ります、子供は助ける事が出来るのですが他にも犠牲者は出てしまい、再びスパイダーマンとして正義の為に戦う事を誓うのです

 

悪の化身となったオクタビアはピーターに才能は世の為に使うべきだとあなたに教えてもらったとオクタビアの心に問うんです、オクタビアもその言葉で我に返り、怪物のままでは死なないと核融合施設と共に海に沈むのです

 

 

全てが終わった後でハリーはスパイダーマンの正体がピーターだと知って愕然とするんです、親友か父親の仇か、葛藤するのですが死んだ父親に導かれて隠し部屋にグリーンゴブリンのスーツを発見するんです

 

 

 

 

 

 

前作をしのぎ歴史的興行記録を叩き出した史上最強アクション・エンタテインメント それが『スパイダーマン2』です。

 

 

 

 

 

前作よりパワーアップした本作はヒーローとの二重生活に葛藤する姿を描いていて、続編の「スパイダーマン3」 がまた楽しみですね。