忠臣蔵外伝 四谷怪談 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『忠臣蔵外伝 四谷怪談』

 

 

 

 

 

1994年 日本

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 深作欣二

 

脚本 吉田求

 

撮影 石原興

 

音楽 和田薫

 

 

 

出演 佐藤浩市/高岡早紀/荻野目慶子/石橋蓮司/渡辺えり/蟹江敬三/火野正平/菊池麻衣子/田村高廣/真田広之/名取裕子/近藤正臣/六平直政/渡瀬恒彦/津川雅彦

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

面白さ自信あり、満足度自信あり

 

鶴屋南北原作の怪談「東海道四谷怪談」を、原点に帰って忠臣蔵の物語と融合させ、元赤穂藩侍の民谷伊右衛門と湯女・お岩との恋愛劇の中に四十七士の吉良邸討ち入りのドラマを織り込んだ時代劇

 

巨匠・深作欣二監督が2つの有名な物語、“忠臣蔵”と“東海道四谷怪談”をドッキングさせた話題作、ダイナミックな演出が鮮烈な、怒涛の一大エンターテインメント

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

元禄十四年、江戸城の松の廊下で吉良上野介に刀で額と肩に斬り付けた赤穂藩藩主の浅野内匠頭は切腹、赤穂藩は取り潰しとなった、堀部安兵衛ら藩士たちは大挙して赤穂城へ戻るが、家老・大石内蔵助は仇討ちはしないと冷ややかな反応

 

浪人となった藩士には厳しい生活が待っていたが大石内蔵助は外では湯女に狂い、家に帰っては妾に狂いで藩士たちは怒りが収まらないでいた

 

二か月前に召し抱えられたばかりの民谷伊右衛門は琵琶を奏でて仲間と共に生計を立てていた、そんな伊右衛門に熱い視線を投げかける湯女のお岩と出会い、程なくして一緒に暮らし始める

 

 

いつものように琵琶を奏でていた伊右衛門たちは打ち掛けを羽織り侍女たちを従えたお梅の一行に出会う、一行に絡んで来た酔っぱらいの侍を一瞬で倒した伊右衛門に一目惚れしたお梅

 

 

その夜、赤穂藩士たちは決起集会をしていると、お梅の祖父・伊藤喜兵衛が昼間の礼も兼ねて訪ねてくるが、喜兵衛が吉良家の家臣であった為に帰ってもらう

 

 

そんなある日、お岩が荷物を持ってやって来る、伊右衛門の子を身籠ったと打ち明けるが伊右衛門は自分には仇討ちが待っており、いずれ死ぬ身だとお岩に話す、分からないお岩にそれが侍の忠義だと

 

 

あれから一年が過ぎ、大石内蔵助は女遊びで世間の目を欺き、ようやく討ち入りをする覚悟を決めて、招集の声が掛かるが同士らが脱盟していき伊右衛門の忠誠心も薄らいでいく

 

再びお梅から声が掛かり婿入りの話しが喜兵衛から持ち掛けられ、吉良家の家臣に推薦される事が約束され、伊右衛門はお岩の存在が疎ましく思い亡き者にしようと企てる

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

本日は赤穂浪士による吉良邸への討ち入りした日です、と言っても最近の若い人は忠臣蔵と言っても分からないかと思います、昔は12月になると忠臣蔵のドラマが毎年放送されていたものです

 

同じく東海道四谷怪談も最近はドラマも語られる事もないので知らない人の方が多いかも、その忠臣蔵と東海道四谷怪談を一つの物語として作られたのが本作です

 

 

江戸時代に書かれた東海道四谷怪談は時代背景が忠臣蔵より過去だったのですが、実は忠臣蔵をモデルにしたのではという説もあるそうです

 

赤穂藩主の浅野内匠頭が吉良上野介に斬り付けた責任を取って切腹、赤穂藩は取り潰しとなって民谷伊右衛門は琵琶を弾いて生計を立てているんです、伊右衛門を演じるのが佐藤浩市

 

 

本来なら武家の娘として描かれるお岩が本作では湯女として登場しています、湯女とは今で言う娼婦のような感じですが、現代の風俗店のようにお風呂での行為となっています

 

 

本作の見どころの一つでもあるお岩を演じる、高岡早紀のヌードがあります、それはそれは当時は話題になりましたよ、高岡早紀はスタイルが凄いのですがヌードは意外な感じでしたね

 

 

伊右衛門に一目惚れをするお梅を演じるのが荻野目慶子で、そのエキセントリックな行動と奇声を発するのは当時からスキャンダルの多かった荻野目慶子にはピッタリなイメージでした

 

 

監督は深作欣二で彼も荻野目慶子と不倫関係にあったようです、それも10年に及ぶ不倫関係で監督が前立腺がんになった時に後遺症で男性機能が無くなるのを嫌がって治療を拒否、それは荻野目慶子との関係があったからとも言われてます

 

伊右衛門の上司にあたる堀部安兵衛を演じるのが渡瀬恒彦なのですが、世間の目をごまかす為に女遊びをする大石内蔵助を見ては怪訝な表情を浮かべるんです

 

その大石内蔵助を演じるのが津川雅彦で世間の目をごまかす為とはいえ、ずっと女遊びをして腑抜けたふりを一年間続けてその後に討ち入りを開始するんです

 

でも伊右衛門はお梅と祝言を挙げると共に吉良家の家臣としての地位を約束されるんです、お梅の祖父の伊藤喜兵衛が吉良家の家臣であるのが設定として面白いですね

 

地位と名誉の為にお岩を亡き者にしようと画策、お梅の侍女がお腹の子供に良い薬と言って毒を飲ませるのです、するとお岩は股間から血を流して顔が爛れて死んでしまうんです

 

 

お岩の霊によっておかしくなった伊右衛門は赤穂浪士たちに切り捨てられて、もし伊右衛門が赤穂浪士だったなら赤穂四十八士となっていたオチなんです(笑)

 

吉良邸討ち入りの時にお岩と伊右衛門の霊が浮遊しているんです、それにお岩は強い呪いの力を発揮して吉良側を殺していくんです、結論としてはよくこの2作をドッキングさせたなと

 

 

 

 

 

 

鬼才・深作欣二が世に送り出す、全く新しい愛と幻想の世界 それが『忠臣蔵外伝 四谷怪談』です。

 

 

 

 

 

やはり見どころは高岡早紀でしたね、それぐらい彼女のヌードはインパクトありました(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に過激な続・裏237号室の『忠臣蔵外伝 四谷怪談』のレビューはこちらです。