『ゴースト・ハウス』
2007年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 オキサイド・パン/ダニー・パン
脚本 マーク・ウィートン
撮影 デビッド・ゲッデス
音楽 ジョセフ・ロドゥカ
出演 クリステン・スチュワート/ディラン・マクダーモット/ジョン・コーベット/ペネロープ・アン・ミラー/エヴァン・ターナー/ダスティン・モリガン/ウィリアム・B・デイビィス/ブレント・ブリスコー/ジョデル・フェルラン/シャーリー・マックィーン/タチアナ・マスラニー
《解説》
製作サム・ライミ×監督パン・ブラザーズが今、観る者の恐怖忍耐力を試す!
「スパイダーマン」シリーズのヒットメイカー、サム・ライミ製作のもと、アジアン・ホラーの鬼才オキサイド&ダニー・パン兄弟がハリウッドデビューを果たした絶叫ホラー
屋敷の過去を暴こうと奔走する主人公のジェスに扮するのは「パニック・ルーム」でジョディ・フォスターの娘を演じていたクリステン・スチュワートが熱演、VFXを多用した心霊描写や心臓を刺激するショック描写の数々が満載
《物語》
ノースダコタの古い屋敷、母親が少年を連れて家の中を逃げ回っている、少年をベッドの下に隠したものの母親は壁に投げつけられて動かなくなった
2階から逃げる少年は姉に手を引かれるが姉も投げられて落下して地下室に引き込まれ、少年はキッチンに隠れるが手が伸びて引きづり出された
その数年後にその屋敷にソロモン一家が引っ越してきた、広大な農地付きの古い木造2階建て、父親のロイは農業で生計を立てようとこの場所を購入
母親のデニースは協力的だが長女のジェスは問題児で心配、それに3歳の長男のベンは話す事が出来ないでいた、ジェスは家の中を見て回り、キッチンの物入れの中の古いトラクターのおもちゃが動き出して驚いた
夜、ロイは部屋で以前の高校の写真を見ていたジェスに、「引っ越しはお前への罰じゃない、元通りにするには努力が必要だ」と何事も前向きにと励ました
次の日、ロイはトラクターを修理し終えると銀行からプライスという男が訪問、彼の要件はこの土地を15%増しで買いたい客がいると言うが、ロイは家族には静かな環境が必要だと断った
デニースは壁のシミが気になり拭いているとベンはじっと天井を見ている、夜になると子供部屋でベンが誰かと遊んでいるようでベビーベッドからどうやって出たのか謎だった
翌朝、壁のシミが再び現れて驚いたデニース、キッチンで洗い物をしているとベンが不気味な影の後を追う、それは地下室へと誘うがデニースに連れ戻された
そんな中、ジェスは家の中で怪現象に遭遇し始め、両親に相談するも信じてもらえず、ジェスは謎を解き明かそうとするのだが…
《感想》
「the EYE」のパン・ブラザーズのハリウッドデビュー作と聞いて観たのですが、正統派な幽霊屋敷で目新しい物はなかったように感じました、やはりハリウッドでは実力を発揮するのは難しかったのかも
香港での撮影方法とは全然違うだろうから大変だし、あの強烈な恐怖描写はハリウッドではダメだったのかなぁ?ジメジメした怖さはなくて何だかカラッとした怖さでした、「スパイダーマン」シリーズのサム・ライミでもね
長女のジェスの自動車事故がきっかけで田舎町に引っ越してきたソロモン一家、主のロイは心機一転に農業で生計を立てようとし、町でヒマワリの種や肥料や道具を購入、店主は料金は半分で残りは収穫後だとめっちゃ良い人です
主人公のジェスを演じるのはクリステン・スチュワートで最初から暗い表情で都会から田舎町に引っ越してうなだれてるんです、それでもボーイフレンドが出来てまんざらでもない様子
ロイはヒマワリを作ろうとするのですがカラスが邪魔をするんです、それが異常な数のカラスなんです、ジェスが窓から外を見ていても窓にカラスがぶつかって来るくらいです
母親のデニースは壁のシミが気になって拭き掃除をするのですが、ある日に見ると元より大きく人間のように見えるんです、ただのシミでもそれが人に見えたら気になって仕方がないですもんね
3歳の長男のベンには何かが見えるようで、天井に蠢く影が見えて誘われるように地下室に行こうとしたりね、そのベンを必死でジェスが守るんです
カラスに襲われたロイを助けたのがジョン、彼は仕事を探している所で彼を気に入ったロイがヒマワリ畑を一緒に作ってほしいと雇うのです、しかし彼も屋敷の邪悪なモノに襲われるのです
過去に一家の主が家族を皆殺しにする事件があってソロモン一家はその事件はもちろん知らないのですが、疑問に感じたジェスが調べて知る事となるんです
ジェスが飲酒運転でベンをケガをさせてしまい、ロイは失業して蓄えは底を付き、デニースが生活を支えていたのですが、ジェスとは5分と一緒の部屋にはいられないくらいなんです。そんな家族の再生も描いていますが、全体的に薄い印象でしたね、ハリウッドは難しいです
その家は、人恋しくて、恋しくて、たまらなかった… それが『ゴースト・ハウス』です。
アメリカってヒマワリ畑って多いですね、アジア的な怖さをアメリカで描くのは難しいのかな?