『アメリカン・サイコ』
2000年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 メアリー・ハロン
原作 ブレット・イーストン・エリス
脚本 グィネヴィア・ターナー
撮影 アンドレイ・セクラ
音楽 ジョン・ケイル
出演 クリスチャン・ベール/グィネヴィア・ターナー/ウィレム・デフォー/クロエ・セヴィニー/サマンサ・マシス/ジャレッド・レト/リース・ウィザースプーン/カーラ・シーモア
《解説》
その存在自体が事件となった米文学史上最大の問題小説が完全映画化
原作は、あまりのショッキングな内容から、不買運動など社会現象まで巻き起こした同名小説、音楽、アート、デザイナーズ・ファッションと、どれをとっても1980年代の空気が感じることができる傑作
クリスチャン・ベールは役作りのために、エクササイズで完璧な肉体を作り上げ、1980年代を象徴する成功したアメリカ人男性像を演じきった
《物語》
アメリカ経済が最高の輝きを見せていた80年代のニューヨーク、27歳のパトリック・ベイトマンは、ウォール街の一流企業で働くエリート・ビジネスマン
高級マンションに住み、エクササイズに励み、ブランド物を買い求め完璧な生活を求めている、しかしすべてを手に入れ、満ち足りた人生を送っているかに見える彼だったが、実は満たされない心の乾きを感じていた
婚約者のイヴリンはお喋りでイライラする、彼女は同僚のティモシーとたぶんデキてる、イヴリンは気付いてないがベイトマンも彼女の親友コートニーと浮気している
しかもコートニーは同僚ルイスと婚約した、ルイスは業界一のアホ、コートニーを超高級レストラン“ドーシア”に連れて行こうと急な予約の電話に失笑される
そんなドーシアに簡単に予約を入れるライバルのアレン、彼には極上の名刺を見せられ会うたびに苛立ちは募るばかり
その抑えきれない苛立ちはホームレス殺害へと動かしてしまう、夜だけでなく昼間も血に飢え、殺しの衝動と狂気を覚える、正気の仮面は剥がれつつある
彼は自分の先を行くアレンを食事に誘い自宅へ呼んだ、部屋の床には新聞紙をひき、レインコートを着てオノでアレンを殺害
アレンの鍵を奪って彼の部屋へ、セントラルパークに面したその部屋はベイトマンの部屋より高級、旅行カバンに荷物を詰めアレンを旅に装い、アレンの死体はタクシーで捨てに行った
ベイトマンの前に失踪したとされていたアレンの行方を調査している探偵キンボールが現れ、ベイトマンは不安感を覚える
そしてある夜、ベイトマンはクリスティとサブリナの2人の娼婦を調達し、自分の名前をアレンと偽り3P、その間も鏡に映る女2人に対して強いセックスをする自分に酔うベイトマンは2人に暴行しケガをさせて満足
アホだと思っていたルイスが最高の名刺を持ってきた、苛立つベイトマンだがルイスはゲイでベイトマンにアプローチ、苛立つベイトマンはクラブで知り合ったモデルを殺害し、自分に好意を寄せる秘書ジーンをも手に掛けようとしてしまう
街角で再会したクリスティを自宅に連れ帰って殺害、さらに友人のエリザベスも殺害、殺人衝動が暴走するベイトマンは自分を抑えきれなくなっていく
《感想》
主人公の周りはいかにもバブルで80年代のセンスが存分に味わえます、主人公のベイトマンはエリートサラリーマンで仕事もバリバリこなして収入も多いんです、ですが満たされません
まるで新しいスラッシャーな感じ、これまでの映画では犯人は醜かったり異常者だったり不遇だったりしましたが、全て満たされているのに快楽殺人へと駆り立てられます
クリスチャン・ベールがまた格好よくて良い身体してるんです、それは羨ましいくらいの完璧な肉体です、彼は役に応じて体型を自由自在に変化させるプロフェッショナルで、この作品でのクリスチャン・ベールは本当におもしろい
ベイトマンのライバルのアレンの見事なデザインと質の高い名刺を見せられて驚嘆する場面は笑っちゃいます、エリートは名刺1つで勝負になるのですね
ベイトマンがアホだと思っていたルイスが最高の名刺を見せて殺意を覚えます、これも極端で笑える、しかも首を掴んだら逆にルイスに迫られます、ルイスはゲイだったわけです、これも笑える
超高級レストランのドーシアに急な予約をすると向こう側から笑い声が聞こえてアメリカはお客にこんな態度なん?でもライバル視するアレンは予約取ったりしてイライラは爆発
最初はホームレスを殺していたのですがついにアレンを部屋に呼んでビニールのレインコートを着て新聞をひいてオノでザクザクいっちゃいます
だんだんと派手になっていきまして、オノからチェーンソーになって裸でマンションのフロアを追い掛け回します、目立つって(爆)、挙げ句の果てには銃を乱射、爆発した男は怖いね
音楽もめっちゃ80年代! ホイットニー・ヒューストンやフィル・コリンズにヒューイ・ルイスらを淡々と語るベイトマン、オタクな男が自分の趣味を楽しく語るようなシーンです(笑)、おいらもすぐウンチク言ったりして共感出来たりしてね(汗)
ベイトマンの「悪魔のいけにえ」を観ながらのエクササイズもイカしてる、そのセンスもおいらにはよく分かります(笑)、そりゃテンション上がりますもんね
彼の秘書のジーンを演じるのがクロエ・セヴィニーでこんな変態の殺人鬼のベイトマンに惹かれてるんです、そりゃ表の顔はエリートですもんね
婚約者のイヴリンを演じるのがリース・ウィザースプーン、お喋りでイライラさせます、婚約しているのにベイトマンの同僚と浮気してるようなんです
ベイトマンもコートニーと浮気、コートニーを演じるのがサマンサ・マシス、ベイトマンが街で誘った娼婦のクリスティを演じるのがカーラ・シーモア、サブリナを演じるのがクリスタ・サットン、ベイトマンの友人のエリザベスを演じるのがグィネヴィア・ターナー
探偵のキンボールを演じるのがウィレム・デフォーでさすがの雰囲気で登場です、そしてベイトマンのライバルのアレンを演じるのがジャレッド・レト
読んではいませんが原作にはもっと残酷な描写があるようですが映画は極力控えてます、それにレイティングが付いた理由が残酷シーンかと思ったら3Pシーンだった(笑)
映画製作が決まってメアリー・ハロン監督、クリスチャン・ベール主演で企画が進められましたがレオナルド・ディカプリオが興味を持った為に監督が降板してオリバー・ストーンが候補になりましたがディカプリオが頓挫したためにハロンとベールが復帰となりました、てんやわんややわ
ブレット・イーストン・エリスの同名小説をもとに、若きエリート証券マンの狂気を描いた異色ドラマ それが『アメリカン・サイコ』です。
女性監督が描くとセンスが違いますね、全体に重い空気が流れてないもん、そこが今までと違う感じがしました
更に過激な裏237号室の『アメリカン・サイコ』のレビューはこちらです。
























