サスペリア・テルザ 最後の魔女 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『サスペリア・テルザ 最後の魔女』

 

 

 

 

 

2007年 イタリア・アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 ダリオ・アルジェント

 

脚本 ジェイス・アンダーソン/アダム・ギーラッシュ

 

撮影 フレデリック・ファザーノ

 

音楽 クラウディオ・シモネッティ

 

 

 

出演 アーシア・アルジェント/クリスティアン・ソリメーノ/ウド・キア/アダム・ジェームズ/モラン・アティアス/ヴァレリア・カヴァッリ/市川純/ダリア・ニコルディ/フィリップ・ルロワ

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

三度目の約束です、決してひとりでは見ないでください

 

残酷と美のコラボレーション、恐怖映画史に残る名作「サスペリア」、カルト的人気を集める「インフェルノ」に続く“魔女3部作”30年の時を経て、遂に完結編が登場!

 

主演は監督の愛娘で今や世界的スターとなったアーシア・アルジェント、女優のみならず、演出家としても目覚ましい活躍を続ける彼女が、邪悪な根源と戦うホラー・ヒロインを体当たりで熱演!

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

ヴィテルボ墓地の敷地内で掘り出された棺とその遺品、恐ろしい不安を感じた司教はその遺品を友人のマイケルに調べて欲しいと送った、マイケルは魔術の歴史や神秘の科学にも詳しいローマ古代美術博物館の館長

 

マイケルの恋人で絵画修復の技術を学ぶためにアメリカからローマにやってきた研究生のサラは同僚のジゼルと共に届けられたヴィテルボからの遺品入れを開けてしまう

 

 

中には石像が3つと短剣や法衣が納められ、法衣には古代文字が記されていた、サラが古代文字の辞書を取りに行き戻ってくるとジゼルは無惨にも殺されていた、巨大化した石像が嬲り殺していた

 

 

サラは不思議な声に導かれてその場から逃げた、警察はサラの言葉を信用せずに彼女を見張る、真相を探るべくマイケルが司祭を訪ねると棺を見付けた翌日に脳卒中で倒れてしまった

 

手掛かりは棺に書かれたオスカー・デ・ラ・バレーの名、神父の話によるとアオスタの町に伝わる昔ばなしに出てくる人物、1814年に遺品を発見、神父は遺品入れを教皇庁へ、運び役はオスカー

 

旅は悲惨を極めて行く先々に死と破壊が付いて回り村は荒廃、多くの町がオスカーを恐れヴィテルボへ来た頃、彼は病気で高熱で死亡し、秘密の場所に遺品入れと一緒に埋葬

 

司教は遺品入れの中身をメモしていた、それはマーテル・ラクリマルム、邪悪な魔女で涙の母マーテルの物だと、呪縛を解かれた魔女はローマ中に呪いを放つ、更に遺品入れの秘密を知るサラやマイケルにも魔の手を伸ばす

 

 

サラは警察と魔女カテリーナたちに追われてマイケルの向かったモンテレオーネのヨハネス神父に会いにいくがそこで除霊師マルタと出会い、サラの母エルザについて聞かされる

 

 

事故死したと思っていた母はマーテル・サスピリオリム、ため息の母との闘いで死んだのだった、亡き母と魔女三姉妹との因縁を知り、サラは宿命に目覚め、秘めたる力で対決に挑む

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

「サスペリア」「インフェルノ」に続く魔女三姉妹の完結編です、27年ぶりの続編でなかなか作られなくて「オペラ座/血の喝采」のダリオ・アルジェントはもう作らないのかと半ば諦めてましたよ、それが作られてもうエログロナンセンスです

 

最初にジゼルが殺されるのですがそれがまた凄惨で口の中に無理矢理詰め込まれて裂けてしまうんです、その後も腹を裂いて腸を引きづり出して腸で首を絞めるんです

 

 

それを目撃したサラは逃げるのですがドアに鍵が掛かっていて逃げられないのですが、サラの頭の中に声が響いてドアが開いてサラは逃げる事が出来たんです、その後にドアは閉まった

 

この主人公のサラを演じるのが「スカーレット・ディーバ」のアーシア・アルジェントで相変わらず凛々しい顔つきでセクシーです、今やイタリアだけでなく世界で活躍する国際女優です

 

 

サラは警察に見張られるのですが本屋に追い詰められた時に不思議な声によってサラの姿はその刑事には見えなくなって通り過ぎてしまうんです

 

サラがマイケルのピンチに駆け付けようと駅に行くのですがそこで初めて魔女の存在を知るんです、その魔女の名はカテリーナで演じるのは市川純、なんと日本の魔女なんです

 

 

小柄なカテリーナなんですがサラを追う大柄な刑事に日本語で話し掛けて「冥途へ行け」と言ってあっという間に殺してしまいます、しかしトイレに逃げているサラにはトイレのドアに顔を挟まれて殺されます(笑)

 

 

やっとモンテレオーネに着くとマイケルはおらず、教会の中ではサラの母を知る女性マルタ・コルッシがいるのです、サラは母はバレリーナだと言いますが女性は神霊治療家で良き魔女だと、そして魔女マーテル・サスピリオリムとの戦いで死んだと

 

サラの母親のエリザ・マンディを演じるのがダリア・ニコロディでアーシア・アルジェントの実の母親です、2020年に70歳で亡くなりました、雰囲気のある女優でした

 

 

エリザは魔女マーテル・サスピリオリムとの戦いで死ぬのですがマーテル・サスピリオリムも深手を負って魔術が使えなくなって「サスペリア」に登場したスージーに殺されたんです

 

 

それを聞いてマルタにサラには潜在的な力があると言われて自身の力を信じて魔女マーテル・ラクリマルムとの戦いに挑むのです、その夜にサラは1人で眠るのですがマルタは恋人の女性エルガとセックス、こんな大事な時に!

 

そんな事してるからマルタもエルガもえげつない殺され方をするんです、サラはエリザに導かれてマイケルと再会するのですがそれも偽物で火だるまになったマイケルはエリザを暗黒の世界へと引きずり込むんです、サラはエリザのメッセージを聞いて進むのです

 

 

魔女のマーテル・ラクリマルムを演じるのはモラン・アティアスで魔女の雰囲気がプンプン醸し出してます、魔女って老婆のイメージかもしれませんがマーテル・ラクリマルムは美女なんです

 

 

これで魔女三部作が完結となってアルジェント作品で思い残す物はありません、観れて良かったです

 

 

 

 

 

今度は涙の母がローマで蘇る それが『サスペリア・テルザ 最後の魔女』です。

 

 

 

 

 

父親が監督をしているのに自分の娘をヌードにするかなぁ?まあそんなところがダリオ・アルジェントらしいけどね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に過激な続・裏237号室の『サスペリア・テルザ 最後の魔女』のレビューはこちらです。