『THE BATMAN ーザ・バットマンー』
2022年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 マット・リーブス
脚本 ピーター・クレイグ
撮影 グレイグ・フレイザー
音楽 マイケル・ジアッキノ
出演 ロバート・パティンソン/ゾーイ・クラヴィッツ/ジェフリー・ライト/ポール・ダノ/コリン・ファレル/アンディ・サーキス/ジョン・タトゥーロ/ピーター・サースガード/バリー・コーガン/ジェイミー・ローソン/ピーター・マクドナルド/ルパート・ペンリー・ジョーンズ
《解説》
「ジョーカー」の衝撃を超える、最高危険度の謎解きサスペンスアクション
クリストファー・ノーランが手掛けた「ダークナイト」トリロジーなどで知られる人気キャラクターのバットマンを主役に描くサスペンスアクション
青年ブルース・ウェインがバットマンになろうとしていく姿と、社会に蔓延する嘘を暴いていく知能犯リドラーによってブルースの人間としての本性がむき出しにされていく様を描く
「TENET テネット」のロバート・パティンソンが新たにブルース・ウェイン/バットマンを演じ、「猿の惑星:新世紀(ライジング)」「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」のマット・リーブス監督がメガホンをとった
《物語》
ハロウィンの夜、祝日で雨にもかかわらず通りは人だらけ、混沌には悪が潜む、獲物を狙う蛇のように、だが俺も見張っている、2年の夜が俺を夜行性動物に変えた
標的は慎重に選ぶ、必要な時に俺を呼ぶシグナル、夜空に浮かぶ光はただの合図じゃない、警告だ、奴らへの恐怖は武器だ、俺は影に潜んでいる?俺が影なのだ
ゴッサムシティのジェームズ・ゴードン警部補はバットマンを呼び、ある殺人現場へと案内、そこではドン・ミッチェル市長が殺害されていた
市長の遺体のそばにはバットマン宛てられたリドラーと名乗る者からのカードが置かれ、そこにはなぞなぞと暗号が書かれていた、ピート・サベージ本部長はバットマンの捜査協力を良く思っておらずゴードンと衝突
マスコミでは奇しくも20年前の10月同じ週に市長候補の実業家ウェイン氏と夫人が市長選中に殺害された、事件は今日まで観解決だと
バットマンがなぞなぞや暗号を解くと市長の車にたどり着き、そこにあったUSBを見ると市長のスキャンダルが公となった、そこに写っているのはゴッサムシティのマフィア、カーマイン・ファルコーネの右腕のペンギンが仕切るナイトクラブ、アイスバーグ・ラウンジ
単身店に乗り込んだバットマンはペンギンに市長の愛人について尋ねるが客が何をしようと勝手だと協力的ではない、この店で働くセリーナを怪しんだバットマンは彼女の後をつける
するとアニカという女性の部屋へ、更にセリーナは市長に取り上げられたアニカのパスポートを取り返す為に市長宅に侵入、バットマンはそこでセリーナを説得して協力を求める、部屋に戻ってアニカに話しを聞こうとするが既にアニカの姿はなかった
次にサベージ本部長がリドラーの犠牲者となり、セリーナは本部長も店の中の秘密クラブ、マイナス44にいたと、バットマンはアニア捜しに協力する交換にペンギンの店にいたギル・コルソン検事から情報を聞き出した
全てはカーマイン・ファルコーネと繋がっていた事が分かった、リドラーの次の標的はコルソン検事だったが、その次の標的はブルース・ウェイン
《感想》
想像とは少し違っていたような気がしました、おいらの想像するバットマンは圧倒的に強い、そしてハイテク武器を駆使、強烈な車やバイクの印象です
オープニングすぐにチンピラと乱闘となるのですが圧倒的ではなくて微妙にヤバいんじゃないのって思ったりしましたよ、それでも数人倒してみんな逃げちゃうのですけどね
バットマンとブルース・ウェインを演じるのは「TENET テネット」のロバート・パティンソンで、おいらは細身のイメージだったのですが意外とゴツイです
ここではバットマンと呼ぶのは一部の人だけでマスコミなどはマスクの男と表現、ゴッサムシティの住民はいろんな事に恐怖しているのです
それにブルース・ウェインはほとんど屋敷から出ることなく有名人なのですが目撃される事はほぼなくて市長の葬儀に出席した時は驚かれるのです
それでも警察と市長は連携してゴッサムシティのマフィアのボスであるサルヴァトーレ・マローニを逮捕し、ドラッグの撲滅を実現しようと躍起になっています
しかしゴッサムシティにはもう一人のボスのカーマイン・ファルコーネが裏社会を牛耳っています、右腕にはナイトクラブを経営するペンギンがいます、カーマインを演じるのがジョン・タトゥーロ、ペンギンを演じるのはコリン・ファレル
バットマンといえば執事のアルフレッドですよ、時には優しく、時には厳しくブルースを導くのです、これまでのバットマンのアルフレッドは全て良かったですが、本作の演じるアンディ・サーキスはちょっとイメージと違ったな
そしてバットマンの理解者のゴードン警部補を演じるのはジェフリー・ライトで白人のイメージでしたが黒人の彼も雰囲気ありましたね、偉そぶらないでそれでいて正義の男なのです
このゴッサムシティの権力者は全てカーマインと繋がっていて私腹を肥やしているんです、市長だったり警察本部長だったり検事だったりとね、そこで犠牲になるのは女性
ルームメイトとアニカが失踪して事件に関わるようになるセリーナ・カイルを演じるのはゾーイ・クラヴィッツです。セリーナってキャットウーマンなのですがその名は出ないしマスクも簡単なもの
ただ驚いたのはキャットウーマンが黒人なのが驚きましたね、これまではミシェル・ファイファーだったりアン・ハサウェイだったりなのでちょっとビックリでした
そしてバットマンの敵のリドラーを演じるのはポール・ダノで、犯行現場になぞなぞや暗号を残していくのです、リドラーは捕まるのですがリドラーがSNSで同志を集めていてそれがテロを起こすのです
SNSでテロリストのような傭兵のような奴らが集まるなんて恐ろしい時代です、バットマンが立ち向かうのですが敵を殺す事はしません、そこが新しいバットマンなのでしょうね
マスクに隠された「嘘」を暴け それが『ザ・バットマン』です。
これまでのバットマンとは違うバットマンで、これはこれでバットマンの成長が楽しみですね。