『TENET テネット』
2020年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 クリストファー・ノーラン
撮影 ホイテ・バン・ホイテマ
音楽 ルドウィグ・ゴランソン
出演 ジョン・デビッド・ワシントン/ロバート・パティンソン/エリザベス・デビッキ/ケネス・ブラナー/ディンプル・カパディア/アーロン・テイラー・ジョンソン/ヒメーシュ・パテル/クレマンス・ポエジー/マイケル・ケイン/マーティン・ドノバン/デンジル・スミス/ユーリー・コロコリニコフ
《解説》
ミッション〈時間〉から脱出せよ
「ダークナイト」3部作や「インセプション」「インターステラー」など数々の話題作を送り出してきた鬼才クリストファー・ノーラン監督によるオリジナル脚本のアクションサスペンス超大作
「現在から未来に進む時間のルールから脱出する」というミッションを課せられた主人公が、第3次世界大戦に伴う人類滅亡の危機に立ち向かう姿を描く
主演はデンゼル・ワシントンの息子で、スパイク・リー監督がアカデミー脚色賞を受賞した「ブラック・クランズマン」で映画初主演を務めたジョン・デビッド・ワシントン
《物語》
ウクライナ・キエフ国立オペラ劇場は武装テログループに観客もろとも占領されてしまい、CIAエージェントの名もなき男はテロリストと特殊部隊の銃撃戦の中でプルトニウム241を奪取したCIAスパイを救出するため突入
このテロ自体がスパイを暗殺するための偽装、男はスパイの救出に成功するが、直後にロシア人に捕まってしまい拷問を受け、自決用の自殺ピルを飲む
目を覚ました男は船の中にいた、自殺ピルは睡眠薬で男を救ったのは戦争を未然に防ぐための組織、ここまでの事は男の適正を計るテストで合格者はその男のみ
男は海上の風力発電所に潜伏し、船に乗り継ぎある研究施設へと導かれる、そこで男は空の銃を撃つと銃の中に弾丸が戻ってくるのを目の当たりにする
それは未来の誰かが作って過去へ送った、逆行させられるのは弾だけではない、核兵器は未来を変えるだけ、時を逆行する武器は過去も変える
男は弾丸の製造元からインドの武器商人シンの関与を疑いムンバイへ、協力者のニールと逆バンジーで部屋に侵入し、シンの口を割らせようとするが、黒幕は彼の妻のプリヤ
ロシアの大物アンドレイ・セイターが未来人との仲介をしていると知らされる、プリヤも彼に接触して謎を突き止めてくれと、その後にイギリスの諜報員クロスビーから情報を得てセイターの妻キャットに接触
セイターに自由と息子を奪われゴヤの贋作の件でセイターに脅され、それを落札してキャットを縛り付けている、男は彼女のためにセイターの保管庫に侵入する
未来からやって来る敵と戦い、未来を変えるキーワードのテネットを与えられた男は第3次世界大戦阻止に立ち上がる
《感想》
とにかく凄い映像の連続で目が追い付いていけないくらいです、普通に動いていたかと思うと逆回転のような動きになったりして驚異の映像が続々と見せられます
なのでおいらは内容が入って来なかったです(笑)、さっき見たシーンが逆回転でまた見せられたりと展開がクルクルと変わって目まぐるしいです、クリストファー・ノーラン監督はここまでするのかとね
オープニングでのキエフ国立オペラ劇場での突然のテロは迫力がありました、オーケストラの指揮者が撃たれて楽器を破壊するようなテロリストに恐怖する楽団員と観客たち
テロリストを制圧する特殊部隊は睡眠ガスを流して観客や楽団員が全員一気に眠ってしまうんです、そこで銃撃戦が起こって眠ったままの観客が撃たれたりとなんだかリアルでしたわ
主人公の名もなき男を演じるのがジョン・デビッド・ワシントンでなんとデンゼル・ワシントンの息子なんです、かなり体を鍛えての出演だったと思います、アクションは普通の作品より大変だったでしょうね
名もなき男の相棒となるニールを演じるのがロバート・パティンソン、最初はなんか胡散臭い感じがして最後には裏切るような役かと思ってましたが、もっと驚きの役でした(笑)
ロシアの大物武器商人のセイターを演じるのがケネス・ブラナー、監督もするケネス・ブラナーですがクリストファー・ノーラン作品には常連俳優として参加しています
セイターの妻で名もなき男と組むキャットを演じるのがエリザベス・デビッキ、セイターとの夫婦生活は破綻していて子供と自由を奪われて絶望して生きているキャットですが、名もなき男の登場で未来に光を見るんです
キャットを救うために名もなき男が手を借りる応援部隊のアイブスを演じるのがアーロン・テイラー・ジョンソン、彼は名もなき男と最後まで行動を共にしてなかなかいい男でしたね
名もなき男と風貌が似ているマヒアを演じるのが「イエスタデイ」のヒメーシュ・パテルで出番はそんなに多くはないのですが、要所要所で活躍をします
世界を滅ぼすアルゴリズムは9つに分解されていたのですがプルトニウム241を手に入れたセイターによって全てのパーツを手にしたんです、セイターは未来を見て来ているので全ての真相を知っているので何をしてもセイターが上手なんです
セイターは自分の命が終わればアルゴリズムが連携していて全人類を道連れとなるんです、未来を知っているセイターの裏をかいて全人類滅亡を回避する事を計画するんです
後半になって映像がクルクルと変わって過去の映像とリンクしていて伏線を回収していくシーンはやっぱ気持ちいいです、でもそれが強烈すぎて頭がこんがらがってしまいます
今度は、何を体感させてくれるのか それが『TENET テネット』です。
逆再生のシーンでは役者も逆に動いたりしていて大変だったでしょうね