オーメン2 ダミアン | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『オーメン2 ダミアン』

 

 

 

 

 

1978年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 ドン・テイラー

 

脚本 スタンリー・マン/マイク・ホッジス

 

撮影 ビル・バトラー

 

音楽 ジェリー・ゴールドスミス

 

 

 

出演 ウィリアム・ホールデン/リー・グラント/ジョナサン・スコット・テイラー/ロバート・フォックスワース/ニコラス・プライアー/リュー・エアーズ/シルビア・シドニー/ランス・ヘンリクセン/エリザベス・シェパード/ルーカス・ドナット/アラン・アーバス

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

6月6日6時生まれ、あの忌まわしい運命の子ダミアンいま13歳、更に凄まじい恐怖と共に帰って来た!

 

悪魔の子ダミアンが巻き起こす超自然的な惨劇を描いた恐怖映画で「オーメン」の続編、製作は前作同様ハーベイ・バーンハード、監督は「新・猿の惑星」「ドクター・モローの島」のドン・テイラー

 

両親を亡くしたダミアンは叔父夫婦に引き取られ、13歳になって従兄と一緒に陸軍学校に入学していた、彼の正体に気付いた者は、次々と不審な死を遂げてゆく、凄まじい恐怖とともに、悪魔は蘇った!

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

6月6日6時、悪魔の子として産まれたダミアンは外交官だったロバート夫妻の養子となるが悪魔の力で邪魔者を次々と事故死、事実を知ったロバートが聖なる短剣でダミアンを殺そうとした瞬間に警官に射殺された

 

中東にある村に住む考古学者ブーゲンハーゲンに友人のカールを呼び出した、新聞で見た外交官死亡の記事に載っているダミアンがイーゲルの遺跡に描かれている悪魔の顔がそっくりだったのだ

 

 

このブーゲンハーゲンこそがロバートに聖なる短剣を渡した本人、秘密を探るべく2人で遺跡の地下室に向かうと、突然に天井が崩れ出して2人は生き埋めとなってしまった

 

 

7年後のシカゴ、13歳となり実業家でロバートの弟のリチャード・ソーンと妻アンに引き取られたダミアンは従兄でリチャードと前妻の息子のマークと陸軍学校に入学する

 

 

リチャードの伯母マリオンはダミアンを嫌っていた、ロバートがダミアンを殺そうとした事が気になっていたのだが、ある夜に突然心臓発作で死んでしまった

 

ブーゲンハーゲンの伝記を執筆している女性ジャーナリストのジョーンはダミアンの存在を知り、リチャードとアンにその危険性を訴えるが追い返されてしまい、帰り道でカラスに襲われて両目を潰されて、通りがかったトラックに撥ねられて死亡

 

 

陸軍学校のネフ軍曹はダミアンに君の味方になると告げるがダミアンはなぜネフ軍曹にそう言われるのか分からなかった、天才的な頭脳を発揮するダミアンにネフ軍曹は目立つなと注意

 

いずれダミアンが何者かは分かる、自分を知りたければ聖書の新約の黙示録を読めと、言われた通りにダミアンは黙示録13章を読み、獣の数字の666を頭髪に中に発見して悪魔の子であると知った

 

ダミアンの周りにはネフ軍曹を始め悪魔の子を崇拝する人たちが集まる、ダミアンの周囲でおかしな事が起こり半信半疑だったリチャードも不審に思い始めた

 

 

リチャードが空輸便を開けるとその中には聖なる短剣と手紙が入っていた、それは7年前にブーゲンハーゲンがリチャードに送ろうとしていたもので、ダミアンが悪魔の子である書かれていた、リチャードはニューヨークにやって来たイーゲルの遺跡を見て全てを覚った

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

前作の「オーメン」のヒットで製作された続編で三部作の中編です、当時のオカルトブームと流行りの残酷描写が上手くミックスされていて見どころがありました

 

オープニングすぐでブーゲンハーゲンがロバートがダミアンを殺せずに死んだ事を知って、更に発掘されたアンチ・キリストを描いたイーゲルの遺跡にある絵がダミアンそっくりなんです

 

 

ここでブーゲンハーゲンは天井が崩れて生き埋めとなってしまいます、ブーゲンハーゲンは最後にはきっと善が勝つと叫んで埋まってしまうんです

 

ジャーナリストのジョーンがカラスに襲われるシーンは彼女の着ている赤いコートも印象的でクチバシで頭や目を突かれて血だらけで道路に出てしまいトラックに撥ね飛ばされるんです

 

 

リチャードの会社の社員でダミアンの味方となる男を重役にするためにリチャードが第一候補としていた社員が凍った湖に落ちて死んでしまうんです

 

 

不審な事が続くのですが、でもダミアンは自分が何者かは知らないんです、それを諭すのが陸軍学校のネフ軍曹なんです、彼はダミアンにあまり目立たぬようにと注意するんです、演じるのは「未知との遭遇」のランス・ヘンリクセン

 

 

ネフ軍曹の言葉を聞いて新約聖書の黙示録を読んで、自分の体に獣の数字があるか調べるんです、そしたら頭髪の中に666の数字があったんです、この頃からダミアンは自覚するんです

 

本作の最大の見どころは社会見学で訪れた工場で毒ガスが発生してみんなが避難する騒ぎが起こるんです、医師が全員を検査して大事には至らないと安心するのですがダミアンは違います、何の影響もなかったんです、みんな何かしらの影響があるのですけどね

 

 

それでダミアンの血を調べてみると山犬の血が混じっていると分かったんです、エレベーターに乗った医師はエレベーターが急上昇して落下、3階辺りで停まって意識朦朧としているとワイヤーが落ちてきてエレベーターごと医師の体を真っ二つ

 

 

このシーンだけでおいらは本作が好きですよ(笑)、それぐらいインパクトのあった胴体切断シーンでした、よくこんな事を考え付いたと感心しましたよ

 

 

事実を知った従兄のマークはダミアンに詰め寄るんです、ダミアンは兄のように慕っていると言い、一緒にやろうと誘うのですがマークは断り、ダミアンはマークを睨むとマークは苦しんで死んでしまいます

 

 

ここまで来るとリチャードもいよいよダミアンが悪魔の子であると信じるしかありません、最後にイーゲルの遺跡を見て確信するんです、このまま衝撃のラストとなり、三部作の最終章の「オーメン 最後の闘争」へと続きます

 

 

 

 

 

前作はたんなる警告だった! それが『オーメン2 ダミアン』です。

 

 

 

 

 

ダミアン・ソーンを演じるジョナサン・スコット・テイラーが美少年です、しかし本作以外に出演作がなくて現在は弁護士をしているようです