マッドマックス2 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『マッドマックス2』

 

 

 

 

 

1981年 オーストラリア

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 ジョージ・ミラー

 

脚本 テリー・ヘイズ

 

撮影 ディーン・セムラー

 

音楽 ブライアン・メイ

 

 

 

出演 メル・ギブソン/ブルース・スペンス/バーノン・ウェルズ/エミル・ミンティ/マイク・プレストン/ケル・ニルソン/バージニア・ヘイ/シド・ヘウレン

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

さらに凄味をましてマックスはいま、荒野の狼になった!

 

石油パニックに陥った退廃的な社会を背景に凶悪化したハイウェイの殺し屋たちに挑む一匹狼の警官マックスの活躍を描くバイオレンスアクションで「マッドマックス」の続編、第10回アボリアッツ・ファンタスティック映画祭グランプリ

 

前作の10倍以上の製作費を投じ、改造マシンが大挙して登場し、撮影ではスタントマンが重傷を負うアクシデントも発生、スケールアップした過激カーチェイスはカーアクションの歴史が一つの頂点を極めた傑作

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

世界が石油によって動かされた時代、しかしそれは2つの巨大民族によって戦争が始められ、戦火はたちまち世界に広がった、石油と共に全てが消え、世界は崩壊した、スピードと暴力が支配し、人はガソリンを求めて打ちのめされた

 

3年前まで追跡専門の警官をしていたマックスは妻子を殺されその復讐を遂げてからは何の望みもない日々を送っていた、暴走族の勢力は以前より増し、ガソリンを奪い合う熾烈な争いが展開していた

 

 

スーパーチャージャーV8インターセプターを愛用するマックスを狙う者がいた、暴走族のリーダーのウェス、暴走の末にウェスはその場を去った

 

 

やがてマックスはジャイロコプターを発見、ガソリンを奪おうと近付いたマックスだったが地中から男が現れてボウガンを向けられたがマックスは男を捻じ伏せた

 

 

男の名はジャイロ・キャプテン、命を助けてもらう代わりに何千ガロンものガソリンを貯蔵されている製油所を案内、少し離れた所から見るとそこにはウェスら暴走族がガソリンを狙って周りを旋回

 

 

翌朝、4台の車が製油所から走り出した、だが全て暴走族の餌食となった、マックスはわずかに息のある男を助けてガソリン目当てに製油所へ、マックスは製油所の中に入る事が出来たが男は死んでしまった

 

マックスは逆に捕らえられ、そこに暴走族が逃げた4台の内の3台に乗っていた男たちを人質として戻ってきた、暴走族のリーダーの巨漢ヒューマンガスは話し合うと言うが、皆殺しだと暴れるウェスを抑え込んで去った

 

 

製油所内では口論が起こる、ヒューマンガスの提案を飲むか戦うか、マックスは2日前にトレーラーを見掛けた、逃げたいなら俺に任せろと案を出した

 

製油所のリーダーのパッパガーロはダメ元でマックスの案に乗った、その夜マックスは暴走族の目を盗んでジャイロ・キャプテンの元に行き、彼のジャイロコプターに乗ってトレーラーへ、ガソリンを入れて製油所に突入

 

 

マックスの活躍で製油所の信頼を得る、ガソリンを積んだトレーラーの運転を任されるが、マックスは約束は果たしたとインターセプターにガソリンを入れて出て行った

 

しかし執拗に追い掛けてくるウェスにインターセプターは横転させられマックスは大ケガを負わされる、殺される寸前にインターセプターは炎上してマックスは命拾いした

 

気を失っていたマックスが目を覚ますとジャイロコプターの上、ジャイロ・キャプテンに助けられて製油所へ、そしてマックスは脱出のトレーラーの運転をパッパガーロに志願する

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

今でも一番凄いカーバイオレンスアクションはこの作品だと思ってます、それほど最初に観た時の印象は凄まじかったです、正に死ぬほど凄いです、もちろん当時はCGなんかありませんからね

 

 

前作の「マッドマックス」の続編なのですが特に何かが繋がっていると言うわけでなく主人公のマックスだけが共通しているくらいです、前作と本作の間に核戦争があった設定です

 

文明は崩壊してるのですが車やバイクは走り回っていてガソリンの奪い合いで争っているんです、マックスは前作から引き続き警察車両のインターセプターなんです、これが速い

 

 

前作からの主人公のマックス・ロカタンスキーを演じるのはメル・ギブソン、家族を失いそのショックで心を閉ざして生きています、全身を黒のレザースーツで固め、足には前作で負傷して不自由となり金属補助器具を装着しています

 

 

鋼鉄製のブーメランを操る野生児のような少年フェラル・キッドがウェスの恋人をブーメランで殺害するんです、マックスにオルゴールを貰ってからはマックスに懐いて、それでいて憧れみたいなのもあるようです

 

 

この本作の語り手は年老いたフェラル・キッドが語っているんです、回想録のようなものなんです、そのラストにはそれがマックスを見た最後だと語って物語は終わるんです、ちなみにフェラル・キッドの意味は野生児

 

 

オープニングでマックスはウェスとトラブルになるんです、マックスはウェスの仲間を殺してガソリンを奪い、ウェスの腕にはボウガンの矢が刺さったまま、遺恨を残すんです

 

その後にジャイロ・キャプテンと出会ったマックスは製油所を案内し、そこにヒューマンガスの率いる暴走族がいるのですがそこにウェスがいるんです、やはり戦う運命だったようです

 

 

インターセプターでのカーチェイスも凄いのですが、トレーラーでのカーチェイスは凄いですよ、カーチェイスだけではなくて銃撃戦もあります、マックスが使うストーガー水平二連式ソードオフ・ショットガンを使う姿はカッコイイです

 

 

マックスも不死身の如く強いのですがウェスもなかなか死にません、それに巨漢のヒューマンガスはさらに強い、ニトロでスピードアップした車でマックスのトレーラーと正面衝突、しかもウェスはトレーラーの先端にいたんです、これが大迫力です

 

 

でもそれで大クラッシュを起こしてしまうのです、ウェスもヒューマンガスも死んでしまい、マックスも大ケガを負います、暴走族らはそれを見て去って行きます、トレーラーに積んだガソリンを奪わずに、何で?それが面白いところでした

 

 

本当にオーストラリアにはこんなに真っ直ぐの道路が延々と続いているのですね、それも何も無い道があるのが凄いです、ある意味羨ましかったりする、次作の「マッドマックス サンダードーム」も荒野です

 

 

 

 

 

怪物マシンを蹴散らせ!絶体絶命の激闘へ、復讐に燃えて爆走する22輪の要塞! それが『マッドマックス2』です。

 

 

 

 

 

撮影開始前に監督はメル・ギブソンとブルース・スペンスに「シェーン」と「用心棒」の2作の鑑賞を指示されて役作りして挑んだそうです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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