007/ドクター・ノオ | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『007/ドクター・ノオ』

 

 

 

 

 

1962年 イギリス

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 テレンス・ヤング

 

原作 イアン・フレミング

 

脚本 ハリー・サルツマン/ジョアンナ・ハーウッド/バークレイ・マーサー

 

撮影 テッド・ムーア

 

音楽 モンティ・ムーア

 

 

 

出演 ショーン・コネリー/ジョセフ・ワイズマン/ウルスラ・アンドレス/ジャック・ロード/バーナード・リー/ピーター・バートン/ロイス・マクスウェル/アンソニー・ドーソン/ジョン・キッツミラー/ゼナ・マーシャル/ユーニス・ゲイソン

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

この映画からボンドが生まれた!世界最高のシリーズ、この傑作が今新装備で爆発する!

 

世界中の映画ファンに愛されている大ヒット作007シリーズの記念すべき第1作、殺人許可証を持つ英国情報部のスーパースパイ、007ことボンドはカリブ海へ向かう、007役は初代ボンド俳優のショーン・コネリー

 

ジェームズ・ボンドは今回、国際犯罪組織スペクターのひとりである、ドクター・ノオとの戦いへ、スペクターの存在、白い点の中央にボンドが現れるオープニング・カット、美しいボンドガール、おなじみのテーマ曲など、シリーズのトレードマークはすでにこの第1作にほとんどそろっていて、シリーズの原点として映画ファンなら絶対に必見

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

ジャマイカ駐在の英国秘密情報部MI6の諜報部員のジョン・ストラングウェーズとその秘書のメアリーが消息を絶った、ロンドン本部は直ちに事件追求のために007ことジェームズ・ボンドに依頼

 

 

ストラングウェーズは米国当局の要請でカープ・カナヴェラル基地への妨害電波を調査中だった、誘導ミサイルの制御を電波で妨害する、その発信地がジャマイカだ

 

 

ボンドがジャマイカの空港に着くと早速、敵の洗礼を浴びるが切り抜け、情報が漏れていたのだ、ボンドはストラングウェーズが最後に会っていたカード仲間から漁師のクォレルに釣りで船を出してもらっていたと聞いた

 

 

クォレルに会いに行ったボンドは捕らえられてしまうが現れたのは協力者のCIAのフィリックス・ライターで空港で敵の車に乗ったことで用心していたのだ

 

クォレルはストラングウェーズをいろんな島へガイドしていたがクラブキー島には入れていない、そこの中国人オーナーのドクター・ノオが厳戒態勢で監視している、空からの偵察では怪しいところはない、クォレルは友人がクラブキー島に入って戻って来なかった、漁師たちは近付かない

 

 

ボンドはストラングウェーズの自宅を調べるとカード仲間のデント教授の名で記されたレシートを発見、ストラングウェーズがクォレルと闇にまぎれてクラブキー島に上陸して岩のサンプルを採取、それをデント教授に調べてもらっていた

 

デント教授はボンドを暗殺しようとして、タランチュラを使ったり、ベッドで眠るボンドを撃つが全てを覚っていたボンドはデント教授の後ろに立ち彼を射殺、確信したボンドはクォレルとライターとクラブキー島へと向かう

 

 

そこでボンドは密漁をするハニー・ライダーと名乗る美女に協力してもらう事に、しかしボンドが島に入った事はバレていて追われるが島の奥へと進む

 

 

そこに伝説のドラゴンに攻撃されてクォレルは炎に焼かれて殺されてしまい、ボンドとライダーは捕らわれて全身の放射能を洗浄されて薬で眠らされてしまう

 

 

2人はドクター・ノオの夕食に招待され、彼自身が国際テロ組織スペクターの一員である事、アメリカの月ロケットの打ち上げをレーザーで妨害する事を暴露する

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

10月31日にショーン・コネリーが90歳で逝去しました、1961年にジェームズ・ボンド役として5本の映画に出演契約を交わして本作に出演、一躍その知名度は世界的に上昇しました

 

 

イアン・フレミングの長編小説「007」シリーズの第6作で映画化第1作で日本公開当時の邦題は「007は殺しの番号」でした、興行的には大成功でしたが評論家やメディアの評判は散々でした

 

 

セックスとバイオレンスに満ちた下品な作品だとこき下ろされてます、まあ確かに接する女性全てに口説きのセリフを言うんです、カジノで出会った女性や仕事仲間でも敵でも口説きます

 

 

当時はおいらも生まれてませんから後でテレビで観たのですが、イギリスもアメリカもよくわからず白人は女性をすぐに口説いてキスしたりベッドインするんだと、女性もそれに応えるんだと思いましたよ(笑)

 

当初は「サンダーボール作戦」が第1作となるはずでしたが著作権に関する問題で本作が選ばれました、当時は米ソの宇宙開発やキューバ危機などから時事ネタとなりました

 

 

ボンドがドクター・ノオの部屋に置かれてある絵画を見て驚くシーンがあるのですが、それはゴヤの「ウェリントン公爵の肖像」で実物は1961年にロンドンのナショナルギャラリーから盗まれているんです、おいらはさっぱり分からなかったです

 

 

有名なシーンでウルスラ・アンドレスが演じるボンド・ガールのハニー・ライダーが白いビキニで海から上がってくるシーンはシリーズ屈指のセクシーなシーンで感嘆します

 

 

ウルスラ・アンドレスは歴代ボンド・ガールの投票でも1位に選ばれています、そのセクシーさから男優も惹かれ、あのジェーム・ディーンとも浮名を流しています

 

 

やはりジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーは偉大でおいら世代なら知らない人はいないくらいの俳優です、お疲れ様と言いたいです、合掌

 

 

 

 

 

メクラ鼠と呼ばれる三人の殺し屋!熱風!毒グモの町に巻き起こる消音銃の恐怖! それが『007/ドクター・ノオ』です。

 

 

 

 

 

以前のブログでも007シリーズは初めてレビューします、これからは次作の「ロシアより愛をこめて」から続けて行きたいです