007/ロシアより愛をこめて | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『007/ロシアより愛をこめて』

 

 

 

 

 

1963年 イギリス

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 テレンス・ヤング

 

原作 イアン・フレミング

 

脚本 リチャード・メイホーム

 

撮影 テッド・ムーア

 

音楽 ジョン・バリー

 

 

 

出演 ショーン・コネリー/ダニエラ・ビアンキ/ペドロ・アルメンダリス/ロッテ・レーニャ/ロバート・ショウ/ナジャ・ジレン/ウォルター・ゴテル/バーナード・リー/デスモンド・リュウェリン/ロイス・マクスウェル/ユーニス・ゲイソン/マルティーヌ・ベズウィック

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

映画史上最高の面白さと、たたみかける連続アクションとをひっさげてこの傑作が帰って来た!

 

ショーン・コネリー主演の007シリーズ第2弾、ソ連の新型暗号解読機と女スパイの亡命を巡って、ジェームズ・ボンドが活躍する、前作から倍増した製作費を注ぎ込み、イスタンブールからヴェネチアまで、世界を股に掛けたジェームズ・ボンドの活躍が描かれる

 

趣向を凝らしたオープニングから、美女のシルエットが躍るタイトルバックという、現在も続くフォーマットは本作で固まった、秘密兵器開発担当のQや宿敵スペクターの首領プロフェルドも本作で初登場

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

国際犯罪組織スペクターの首領であるプロフェルドはアメリカ月ロケット軌道妨害を阻止したジェームズ・ボンドに復讐する為、それとソ連から新型暗号解読機を盗み出す計画がある

 

 

遂行にはソ連の在トルコ暗号部の女性部員と英国諜報部員の助力が必要、もちろんイギリス・ソ連の両国にはスペクターの陰謀だとは気付かれない

 

 

スペクターのナンバー3であるソ連諜報部主任のクレッブ大佐はイスタンブールの領事館にいる情報員タチアーナ・ロマノヴァを指名、このワナにあえて挑戦するのが英国気質であり、解読機の入手は長年の悲願

 

 

これほどの大任となると派遣されるのはジェームズ・ボンド、ドクター・ノオの復讐に悲惨な死を与える、そして両国の外交関係を悪化させて、その機に乗じて解読機を奪う計画だ

 

クレッブはボンドを殺す為にスペクター島に向かいドナルド・グランドという殺し屋を調達し、イスタンブールへ向かいタチアーナにボンドに接触して言いなりになるように命令

 

 

ボンドは上司のMからタチアーナが解読機を持ってイギリスへ亡命し、その護衛にボンドを指名、ワナである事を感じたボンドだが解読機とタチアーナの美貌に興味を持ちイスタンブールへと飛んだ

 

空港で出迎えられたボンドは支局長であるケリム・ベイと会い情報を収集、そしてグラントはソ連の諜報員を殺害し、それをイギリスの仕業と見せかけてケリム・ベイの支局は爆破

 

 

ボンドとケリム・ベイは地下水路を使ってソ連領事館の下へと行き、隠して取り付けた潜望鏡で内部を観察、そこには将軍や殺し屋たちが集まりタチアーナらしき女もいた

 

ケリム・ベイはボンドを友人ロマのいるジプシー達の集会、そこにソ連の殺し屋クリレンコらが現れて襲われるも返り討ちにして追い返したボンドとジプシー達

 

その後にボンドはケリム・ベイとクリレンコのアジトを見付けて狙撃して暗殺、ホテルに戻ったボンドだったが部屋にはタチアーナが待っていた

 

 

タチアーナはソ連領事館に爆弾を仕掛けて解読機を盗む計画を立ってて実行し、トルコを後にするがグラントがボンドを狙っていた

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

シリーズ第2作で最高傑作の呼び名も高い本作です、その噂通り面白い作品でした、ちなみにイアン・フレミングの原作は第5作目なんです

 

 

前作の「ドクター・ノオ」は低予算で作られたのですが大ヒットとなり、予算は倍増されて本作は更にアクション要素を強めた大作となりました、次から次へと展開するアクションの連続です

 

 

主人公のジェームズ・ボンドを演じるのはショーン・コネリーでワイルドでセクシーなボンド像を確立した感じですね、それにオープニング・テーマの前にプレタイトル・シークエンスが入るようになりました

 

それにボンドガールの知的でセクシーなところも確立されて、殺し屋グラントにおけるキャラクターやQが作る秘密兵器なんかも本作で確立されて方向性が決まった感じですね

 

 

タチアーナ・ロマノヴァを演じるのがイタリア人女優のダニエラ・ビアンキで確かに知的でセクシーでした、それにめっちゃ美人でボンドが興味深々になるのもよくわかります(笑)

 

 

元々の日本初公開時の邦題は「007/危機一発」で、72年のリバイバル公開時により原作のタイトルに近い「ロシアより愛をこめて」となりました、こっちのがなんかお洒落でいいよね

 

 

スペクターのナンバー3のクレッブはソ連の諜報部の主任なのに裏切ってスペクターなんです、殺し屋を雇う時にグラントを見てボディにメリケンサックを着けたパンチをぶち込むんです、怖い女です

 

 

それにクレッブはソ連諜報部主任の立場でイスタンブール領事館にいるタチアーナに命令してボンドに近づいて言いなりになれと言うんです、それはハニートラップを仕掛けろと言っているのか

 

 

ボンドがイスタンブールに到着してケリム・ベイにジプシー達の集会に招かれるのですが、そこで踊るジプシーの女性のダンスのセクシーな事、時代を考えてもかなりエロい

 

 

ボンドがタチアーナとソ連領事館に爆弾を仕掛けて暗号解読機を盗む事に成功するんです、そのままボンドとタチアーナとケリム・ベイはオリエント急行に乗ってトルコから脱出、豪華ですね

 

そこにはグラントがいてケリム・ベイは殺されてボンドと対決となるのですがボンドは形勢不利となるのですが、アタッシュケースからの催涙ガスでグラントを怯ませて倒すんです

 

そしてラストにもボンドにピンチが迫るのですがタチアーナが機転を利かして全てが終わるのですが、ボンドはタチアーナとベニスのバカンスを楽しむんです

 

 

 

 

 

 

襲いくる罠…罠、全世界の暗殺者に挑む007必殺の消音銃! それが『007/ロシアより愛をこめて』です。

 

 

 

 

 

まったくボンドは本作で何人の女を相手にした事か、まったくやりたい放題ですよ、次作の「ゴールドフィンガー」 でもどれだけの女を相手にするのやら