『百瀬、こっちを向いて。』
2014年 日本
《スタッフ&キャスト》
監督 耶雲哉治
原作 中田永一
脚本 狗飼恭子
撮影 梅根秀平
音楽 阿南亮子
出演 早見あかり/竹内太郎/石橋杏奈/工藤阿須加/ひろみ/西田尚美/中村優子/きたろう/向井理
《解説》
誰しも経験する初恋、忘れられないその記憶
人気アイドルグループ「ももいろクローバー」の元メンバーで女優の早見あかりが初主演を飾った青春映画、人気作家の乙一が、別名義の中田永一として発表した原作小説を映画化
ひょんなことから、期間限定でカップルを装うことになった高校生の男女が次第に惹かれ合っていく姿を見つめる、自身も恋愛小説家として活躍する狗飼恭子が脚本を担当、監督は本作がデビュー作となる耶雲哉治、30歳の小説家となったノボル役を向井理が演じる
《物語》
高校卒業以来、久々に故郷に帰ってきた相原ノボルは「初恋」という著書で文学新人賞を受賞し、その記念にと母校からの依頼で講演をする為に帰省した
駅に着いてすぐ神林徹子とばったり出会った、高校時代のマドンナだった彼女は相変わらず美しい、それに幼い娘を連れていた、彼女と喫茶店で話すうちに、その変わらない街並みにノボルは高校時代の出来事を思い出していた
15年前、ノボルは高校に入学してから他人とのコミュニケーションの取り方が下手で女の子とも縁がないと諦めて冴えない高校生活を送っていた
そんなある日、幼なじみで学校一の人気者の先輩の宮崎瞬に呼び出されて図書室へ、そこでショートヘアの女の子を紹介されて、ノボルはその隣のクラスの百瀬陽と付き合う事になった
瞬と幼なじみという事でノボルの周りは女子たちがザワつき始め、陽は積極的にノボルに接する、帰りは一緒に手を繋いで帰る、しかしそれは校門まで、校門から出ると陽は素っ気なく学校の外では話し掛けるなと先に帰ってしまう
瞬には神林徹子という本命の恋人がいたが最近になって瞬と陽が付き合っていると噂が流れた、二股がバレて徹子に疑われては困る瞬は幼なじみのノボルが陽と付き合っているフリをすることでその噂を消そうと考えたのだ
この嘘を提案したのは陽でそこまでして瞬と一緒にいたかったのだ、ノボルはその嘘を瞬の為に受け入れた、ノボルにとって瞬は命の恩人で尊敬するお兄ちゃんだから
ノボルと陽、2人は嘘の恋愛関係を初めていくが、恋を知らないノボルと瞬に思いを寄せる百瀬、嘘から始まったもどかしい2人の恋の行方は
《感想》
早見あかりの第一子出産レビューです、実は好きな女優だったのですが結婚したことすら知らなかったです、コロナの影響なんかもあって気が付かなかったのかも
早見あかりはまだ25歳で、小学校失業間近にスカウトで芸能界入り、当時はまだ人気のなかったももいろクローバーのメンバーとなりました、約2年ほどで脱退してアイドルより女優の道を目指しました
本作は彼女の長編映画初主演となる作品です、トレードマークだったストレートロングの黒髪を45センチ切っての役作りをして、ノボルを振り回す透明感溢れる百瀬陽を瑞々しく演じています
そんな陽に戸惑いながらも彼女に惹きつけられるノボルを演じるのが竹内太郎、人との接し方が分からず不器用ですが優しい性格で嘘の恋人の陽を想っています
大人になったノボルを演じるのが向井理で、著書「初恋」で新人賞を受賞して帰郷、やはり本にサインを何冊もさせられて作家ってやっぱこれはするんですね
陽が恋焦がれる宮崎瞬を演じるのが工藤阿須加で学校一の人気者で、彼女は学校一のアイドルの神林徹子と付き合っているのですが陽と二股を掛けているんです
神林徹子を演じるのが第31回ホリプロスカウトキャラバンでグランプリ受賞の石橋杏奈、本当に美少女って感じでこんな子が学校にいたらたしかにアイドルでしょうね
いつも思いますがこんな綺麗な子と付き合っていても他の女の子にも手を出してしまう男って何なんでしょう?モテる男はそんな感じでずっと生きてきたし、生きて行くんでしょうね
原作小説は乙一の名前で活躍しながら、瑞々しい恋愛小説と評されて女性の圧倒的な支持を得てベストセラーとなった中田永一の同名小説で、脚本は恋愛小説家として活躍する狗飼恭子、監督はCMやPVで評価を得る耶雲哉治のデビュー作です
ノボルと陽は嘘の交際を続けるのですが最初は素っ気なかった陽ですが段々と自然になっていくんです、洋服選びにノボルの家に行った時もノボルの母親と仲良くするんです
ノボルの服を選んだり髪の毛を切ったりと見た目は恋人同士、でもそんな自分が最低だとノボルも陽も分かっているんです、その切ない心の心情を若い2人の役者が繊細に演じています
15年前、僕の初恋は切ない嘘から始まった、苦しくて、いとおしい、忘れられない記憶たち それが『百瀬、こっちを向いて。』です。
早見あかりはテレビドラマでよく見掛けましたね、最近はあまり見なかったのは出産の為だったとわ