ゾンビ | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『ゾンビ』





1978年 イタリア・アメリカ





《スタッフ&キャスト》


製作 クラウディオ・アルジェント/アルフレッド・クオモ/リチャード・P・ルビンスタイン

監督・脚本 ジョージ・A・ロメロ

撮影 マイケル・ゴーニック

音楽 ゴブリン/ダリオ・アルジェント

特殊メイク トム・サビーニ



出演 ケン・フォーリー/デヴィッド・エンゲ/スコット・H・ラインガー/ゲイラン・ロス/トム・サビーニ





《解説》


地獄の底から這い出して、ゾンビが食う、人間を食う!残酷映画史を真紅の血糊で塗り替えた驚異のスーパー残酷映画!

ホラー映画の傑作として名高い作品「ゾンビ」 マスター・オブ・ホラー、ジョージ・A・ロメロ監督リビング・デッド三部作中、最も評価の高い最高傑作

「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」に始まり、「死霊のえじき」にまたがる本作はロメロ映画の最高傑作の1本として多くのファンを熱狂させた





《物語》


19XX年、はるか宇宙の彼方で、ある惑星が爆発を起こした、その際生じたある特殊な怪光線が地球に降り注がれた、その怪光線が地球に届くと、地上に恐ろしい異変が持ち上がる、その怪光線は地上の死者を甦らせてしまうのだ

しかも生き返った死者はゾンビとなり、今度は生きた人間の肉や血を食さないとその生を全うする事が出来ない、ゾンビに襲われた人間も、自らもゾンビとなり新たな餌を求めて人間を襲う、こうして地球は地獄の修羅場と化した

アメリカのフィラデルフィアのテレビ局はパニックに陥っていた、人類がゾンビの侵略から逃れるためにどうしたらいいか、学者達が討論している、しかしその時すでにテレビ局にもゾンビは押し寄せていた




テレビディレクターのスティーブンと恋人のフランは友人でSWAT隊員のロジャーとヘリコプターで逃げようと相談していた



SWAT隊員のロジャーはビルに立てこもる強盗を制圧していた、そのビルの下には生き返ったゾンビがうようよといた、仲間のピーターとゾンビの頭を撃ち抜き次々と殺し、ロジャーはピーターを誘う

 




2人はスティーブンの待つ場所へ向かう、飛び立つヘリコプター、しかしどこに行ってもゾンビはいる、ライフルを持ってゾンビ狩りを楽しむ人間達まで現れた、まさに世紀末の様相




4人は巨大なショッピングモールにとりあえず降りた、中に侵入するがやはり下の階にもゾンビはいた、死んでからも習慣がこのショッピングモールに来させたのだ

 




安全な場所を求めていたスティーブンたちは事態が収束するまでモール内に留まることにした、上に閉じこもっていたのだが、下には手付かずのまま残された食料、SWATのロジャーとピーターは動きだした




モール内のゾンビを制圧して鍵をかけてモール内の商品を奪う、ここにいれば不自由は無い、4人はしばらく留まることにした



フランは男3人にのけ者にされていると勘違いし、ヘリコプターの操縦をスティーブンに教えてくれと言う、スティーブンに何かがあった場合の為に



トレーラーをモールの玄関に停めて出入口を塞ぐ作戦を実行してる時にロジャーはゾンビに噛まれてしまう、玄関の鍵をかけてゾンビが中に入れないようにして中にいるゾンビを全て殺して死体は処分、作戦は終了



モールでの買い物を楽しむ4人だったが、日に日に衰弱していくロジャー、そしてついにその日がきた、ゾンビとなったロジャーをピーターが射殺



3人での平和な生活も長くは続かなかった、生き残った暴走族の一団が乱入してきた、全てを奪う暴走族にスティーブンは許せず発砲、こうしてゾンビ、暴走族との3つどもえの死闘が展開される



エレベーターに逃げ込んだスティーブンだったが撃たれてしまい、そこをゾンビに襲われる、スティーブンはゾンビと化して階段を上がってくる、他の大勢のゾンビを連れて



店内はゾンビだらけ、もうここにはいられない、スティーブンを射殺したピーターは自殺を考えるがフランとヘリコプターで出発する、外は夜が明けていた








《解説》


あまりに有名な作品でゾンビを世界的にメジャーに押し上げた傑作です、この作品がないと今ほどゾンビの市民権はないでしょう、前作の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」で作られたゾンビのルールは本作で確立されました



この作品も多数のバージョンが存在します、まず日本で公開された「ダリオ・アルジェント監修版」「アメリカ劇場公開版」そして「ディレクターズカット完全版」です



ジョージ・A・ロメロが製作費を全世界に募ったところ「サスペリア」で有名なイタリアのダリオ・アルジェントが出資、アメリカ以外の公開権はアルジェントで編集と音楽を変えて公開がされたの日本劇場公開

 

のちにビデオ発売されたのが本来の編集に音楽のアメリカ劇場公開版でした、その後にロメロが自ら編集、それがディレクターズカット完全版です




アルジェント監修版はテンポ良く進みアクション映画の雰囲気です、ロメロ編集のアメリカ劇場公開版はより殺伐としたものになりドキュメンタリー色が強くなってます、ディレクターズカット完全版はそれより時間が長くカットされていた残酷なシーンが復活しています

 

しかし日本公開版はゾンビ発生の理由が分かりづらいとの事で、オープニングに惑星の爆発シーンが追加されました、なので日本公開版は日本オリジナル版と言ってもいいでしょう



オープニングすぐにSWAT隊員がビルに立てこもる強盗集団に人種差別を絡めて犯人も一般人も射殺する隊員もいて頭を吹っ飛ばすシーンは強烈でした、それを黒人のピーターが射殺するのがまた意味がありますね



「地獄が満杯になると死者が地上を歩き始める」、このセリフが好きです、それとこのキャラ大好きです(笑)

 

紅一点のフランはこんな時でも化粧をしたりちょっとセクシーになったりとお洒落を忘れないんですね、男はそこまではしないような気がします、まあ仕事柄もあるかもね

 

 

スティーブンとフランがちょっと贅沢なディナーをするシーンでピーターが準備してウェイターもするんです、2人で食事をさせてピーターは亡くなったロジャーの墓で一緒に飲むんです、切ないシーンでした

 



特にエレベーターでスティーブンが襲われるシーンが衝撃的でした、次にエレベーターの扉が開いた時にスティーブンはゾンビになっている、いくらゾンビといえ仲間を撃つ、怖いです



この作品あたりから特殊メイクが注目されだしました、特に「マーティン 呪われた吸血少年」のトム・サビーニは第一人者、暴走族のリーダー役で出演してます(笑)、スタントマンもしているようです



彼はベトナム戦争を経験し、戦場ではもっと恐ろしい物を毎日見たそうです、その時の経験が特殊メイクに生かされていると語っていました





絶望と欲望の中で死滅していく人類と増加していく死人の群れ…もはや説明不要のホラー映画の最高傑作! それが『ゾンビ』です。





これだけいろいろバージョンのある作品も珍しいですね、全て集めてコレクションしたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に過激な続・裏237号室の『ゾンビ』のレビューはこちらです。