保険会社のソルベンシー規制が来年の3月から新しくなるので、その法令改正で金融庁がパブリックコメントを募集していました。
その回答が先日、公表されたので見てみたのですが、その中の独立性の回答が気になりました。
Q:
「ESR 関連統制機能」の責任者は「収益部門・収益管理部門・商品開発部門」から独立することとされているが、なぜ独立する必要があるのか、また独立していることが望ましいと考える業務(例えば「決算」や「保険料率の設定」等)について具体的に金融庁のお考えを示していただきたい。
A:
過度に楽観的な判断・見積りが行われる可能性等を極力排除し、ESR の適切性を確保する観点から、「ESR 関連統制機能」の責任者は、収益責任を有する業務部門(収益部門、収益管理部門、商品開発部門を含む)からの独立性が必要であると考えられます。
そのため、「ESR 関連統制機能」の責任者には、収益責任を有する保険商品の開発、営業活動、投資活動等の業務から独立していることを求めています。
まず質問者の質問が2つの意味にとれます
・書いてある通り、「収益部門・収益管理部門・商品開発部門」から独立の確認
・質問元の監督指針の規定にある業務部門(収益部門、収益管理部門及び商品開発部門を含む。)から独立からかっこについて確認
前者は、業務部門を収益部門・収益管理部門・商品開発部門(以下、収益部門等と書く)と解釈して質問している。
後者は、業務部門のうち、あえてこれらの部門を出した意図を聞いている。
金融庁の回答は後者で捉えて、なぜこれらの部門が記載されているのか、ということを回答しているように思える。
しかし、質問者は前者で解釈している可能性が高い。
なぜなら、決算は、列挙されている収益部門等ではないから。
そうすると、この回答は、収益部門等から独立していればよい、という意味で捉えてしまう。
普通は、後者で読むでしょう、と思うのだが、この3つの部門から独立していればよい、と解釈している人がいる。
(私の周りにも大量にいる)
「含む」とあるので、注意喚起として例示したに過ぎないのだが。
当然、独立性は収益部門等から独立していればそれでよいというわけではなく、計算担当から独立していないといけない。
でないと、計算の検証にならないから。
あまりにも当然だから、回答者は収益部門等が書かれている理由を答えていると思われる。
基本的なところから回答してくれないと、誤解を招いてしまうのではないかと危惧する。
金融庁も、収益部門等から独立さえしていれば、計算担当者が自分で検証してレポートしてもよい、と思っているのであれば、この回答でよいが
(それはそれでよくないが)