自分が「ラク」だから人を神格化する
休日の静かなオフィスで
本を読んでいます。
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才能は生まれ持ったものではなく
「やり抜く力」である。
ペンシルバニア大学の心理学者が
数多くの実験データと数値で
論理的に考察していく内容です。
その一節に
自分が「ラク」だから人を神格化する
というものがありました。
あまりに完璧なものを見たとき、我々は
「どうしたらあんなふうになれるのか」
とは考えない。その代わりに
「魔法によって目の前で奇跡が起こったかのごとく熱狂してしまう」
(哲学者フリードリヒ・ニーチェ)
つまり、「あの人は特別だ」「あの人は超人的だ」と神格化してしまえば引け目を感じないし、たとえその人が尋常ではない努力をしていたことを知ったとしても「あきらめる理由」を正当化できるから。
これは強く同意する内容でした。
つまり、やり抜く力とは「才能」「努力」「スキル」の掛け算ですが、実は「努力」のウエイトが非常に高いこと。
そして、「努力」の継続はメンタルが求められるため、人を神格化することによって自分が「ラク」をする正当化を図るということです。
自分の中で「あの人だから・・・」という甘い考えを持っていないか?
改めて振り返らせてくれる一冊でした。
空間の大切さ
今日は会社で初詣でした。
手水に映る青銅のような朝日をすくうと
研ぐような冷たさに心は目覚めます。
柏手は冬の澄んだ空気に高い音を放ち
本殿の壁に響きながら古木に吸い込まれます。
初詣は無の境地になれる最初の行事です。
元旦に読んだ本のなかに
ジュディブラウンという作家が
書いた「火」という詩があります。
空間の大切さを表現した詩。
初詣も空間を意識することと似ていますね。
心新たにスタートです。
Fire
What makes a fire burn
is space between the logs,
a breathing space.
Too much of a good thing,
too many logs
packed in too tight
can douse the flames
almost as surely
as a pail of water would.
So building fires
requires attention
to the spaces in between,
as much as to the wood.
When we are able to build
open spaces
in the same way
we have learned
to pile on the logs,
then we can come to see how
it is fuel, and absence of the fuel
together, that make fire possible
We only need to lay a log
lightly from time to time.
A fire grows
simply because the space is there,
with openings
in which the flame
that knows just how it wants to burn
can find its way.
Judy Brown
「火」
火が燃えるとき
薪木のあいだには
呼吸する空間がある。
素敵なことも
火を焚く薪がたくさんありすぎると
炎が消えてしまうだろう。
バケツで水をかけてしまうように。
だから炎を起こしたいなら
その空間に目を向けよう。
薪木を積み重ねてゆくなかで
空間を拡げていくことが出来たら、
燃料と空間を同時に見ていこう。
炎を起こせるように。
私たちは時々
そのマキをそっと積んだらいい。
炎はきらめく。
炎は燃え方を知っている。
開かれた空間がそこにあるだけ。
ジュディ ブラウン



