今回は消防退職者についてのお話です。



消防署の辞め方は①定年退職②中途退職の二通りのみ。


定年退職はこれまで60歳だったものが、段階的に65歳まで延長されます←これは消防職員のみならず、原則、公務員全てに当てはまる…はず。



定年退職は置いといて、ここから中途退職についてお話しましょう。


中途退職者にも幾つか種類があり、キムニィ目線で分けると以下のとおり。

①円満退職

②非円満?不円満?といった退職

③死別による退職


ではまず②から解説してみましょう。このグループに入る退職者は、冠のとおり問題をおこし、職を去って行く者です。


例えば新聞・テレビに出るような不祥事(事件)をおこし懲戒や諭旨免職に至るケース。これは、全国いろいろな消防職員がいるなか、絶対にゼロにはなりません。東京消防庁だって優秀な者ばかりじゃありません、絶対絶対絶対にヤバイ人はいるはずです。10年以上前の話ですが、僕の消防でも犯罪を起こし懲戒免職になった者もいますし、自主的に退職した者(相手と示談成立で事件になってない)もいました。


かなり昔ですが、殺人事件で懲戒になった者もいましたしね、たしか救助の全国大会に出るような優秀な職員だったはず…



次いで死亡退職ですが、これは災害現場や訓練中の死亡は殉職という形で退職になります。僕の消防では死亡に繋がる事故は、火災出動中の車両事故で殉職者がいたと聞かされてますが、最近は大ケガはあるものの殉職者は出ていません。殉職以外に事故や病気で亡くなったり、自ら命を絶ち消防を去る者もいます。



そして最後に言いたかったのが円満退職。定年前早期退職は除き、つまりは事件や事故で辞めるのとは違い、きちんとした理由、あるいは信念を持って辞める者が一定数いるということ。しかも20代で辞める者も珍しくありません。


正直言いまして、僕の消防は決して給与関係は悪くありません。が、辞める理由は他にやりたい事があるから…と言うものが殆ど。3年前に退職した20代半ばの元職員は、スノボで訪れた北海道にハマり、林業の世界に入るとのことで、彼女と共にニセコに移住、退職してしまいました。


他にも、優秀な職員(と、僕には思える)の退職が年間数名は出ます。昔の職員の「公務員だし、犯罪さえ犯さなければ安泰だわ〜」的な考えはないようですね。


僕的には「何故辞める?もったいない…」と思えてならないのですけど…時代が違うのかもしれません。


幸いなことに、僕の消防ではいわゆるイジメ等が原因で退職した者はいないはず。不仲のため、互いに嫌な思いみたいな事は当然ありますが、それは大人の対応をしてますので。



このブログを見てるなかでも、消防を目指している方がいましたら、中途退職することなくガンバレ!と、僕は言いたいかな。では、今回はこのあたりで…