最近、僕の消防署管内では火災が多発。
で、消化…じゃなかった、消火活動後に待っているのが使用したホースの洗浄。どのようにして汚れたホースを洗うかと言えば、ご覧のとおり、手作業で行います。自動ホース洗浄装置などはありません ← 恐らく、この先もそんな機械はできないでしょう。
まずは汚れたホースをボウリングの如く、前方へ放り投げてホースを伸ばします。
その後、キレイに揃え…
水を掛ける。
そしてブラシで擦る。
消防でカーリングチームを作れば五輪レベルの好チームができるかも。

表、裏両面をブラシで擦ったら、ホースリフターと呼ばれるホース干場に掛けます…これ、結構な重さです、水を含んでますからね。
後はリフターにお任せ…ここまで全てアナログ作業。
この日は消防隊(4人)所要で出払ってしまい、4人減の作業…洗うホースが多いと痛いんですよね。
これでホース洗浄はおしまい、後はホースが乾いたら取り込み(天気によるけど、だいたい数日かな…)、綺麗に巻き直して収納、終わり。
そしてホースを取り込む際、必ずと言ってよいほど愚痴をこぼします。消防は基本的に二交代制(朝8時半~翌朝8時半までの24時間をAチーム、その次の24時間をBチーム、そしてA、B両チームが勤務を繰り返す)なのですが、ホースの取り込みって意外と重労働。この時は21本のホースを洗ったのですが、取り込むのも結構面倒。なので「洗ったホースがまだ乾いてない」と言った言い訳を口実に、ホース取込みは相方のチームにやってもらおう…と言うズル~い考えを持つ者も少なくありません。ビミョーな駆け引き…心理戦の様な(笑)
そんな事からか、ホースを取り込む時に「いつも俺たちばかりがホース収納してるよなぁ、相方チームは絶対にホース取り込まねぇ…とっくに乾いてるのに…」と、愚痴りながら作業をすすめる光景が見られるのです。これ、消防あるある。
もちろん、心の底から相手チームを憎んでる訳じゃありませんよ。互いにこう言いながら、妙な連帯意識を持ち、作業したりするんです(笑)