835 消防ホースの洗浄

最近、僕の消防署管内では火災が多発。


 

で、消化…じゃなかった、消火活動後に待っているのが使用したホースの洗浄。どのようにして汚れたホースを洗うかと言えば、ご覧のとおり、手作業で行います。自動ホース洗浄装置などはありません ← 恐らく、この先もそんな機械はできないでしょう。

 

まずは汚れたホースをボウリングの如く、前方へ放り投げてホースを伸ばします。

 

その後、キレイに揃え…

 
水を掛ける。
 
そしてブラシで擦る。
 
消防でカーリングチームを作れば五輪レベルの好チームができるかも。
 
表、裏両面をブラシで擦ったら、ホースリフターと呼ばれるホース干場に掛けます…これ、結構な重さです、水を含んでますからね。
 
後はリフターにお任せ…ここまで全てアナログ作業。
 
この日は消防隊(4人)所要で出払ってしまい、4人減の作業…洗うホースが多いと痛いんですよね。
 
これでホース洗浄はおしまい、後はホースが乾いたら取り込み(天気によるけど、だいたい数日かな…)、綺麗に巻き直して収納、終わり。
 
そしてホースを取り込む際、必ずと言ってよいほど愚痴をこぼします。消防は基本的に二交代制(朝8時半~翌朝8時半までの24時間をAチーム、その次の24時間をBチーム、そしてA、B両チームが勤務を繰り返す)なのですが、ホースの取り込みって意外と重労働。この時は21本のホースを洗ったのですが、取り込むのも結構面倒。なので「洗ったホースがまだ乾いてない」と言った言い訳を口実に、ホース取込みは相方のチームにやってもらおう…と言うズル~い考えを持つ者も少なくありません。ビミョーな駆け引き…心理戦の様な(笑)

そんな事からか、ホースを取り込む時に「いつも俺たちばかりがホース収納してるよなぁ、相方チームは絶対にホース取り込まねぇ…とっくに乾いてるのに…」と、愚痴りながら作業をすすめる光景が見られるのです。これ、消防あるある。

もちろん、心の底から相手チームを憎んでる訳じゃありませんよ。互いにこう言いながら、妙な連帯意識を持ち、作業したりするんです(笑)
 
さぁ、果たしてこのホースを収納(取り込む)するのはどっちのチームになるのやら(笑)
 
繰り返しますが、我が消防署管内では大きな火災が多発し、ホース干場は満杯状態。スカスカ状態が市民にとって良いことであるのは言うまでもないのですが…

では、また次回アディオ~ス (^.^)/~~~