「気分転換でYouTube見てるのに、気分転換にならないじゃないか!」と言われればその通りなので、強制はせず、「勉強するテンションじゃないときにでも見てみたら?」くらいのノリで、入試に役立ちそうな動画を見つける度に息子にLINEで送っていました。

「還暦・古稀・喜寿・傘寿・米寿・卒寿ほか、長寿を祝う語の由来」

出題頻度は分かりませんが、問題集に干支に関するものが載っていたので、私自身の勉強のために探した解説動画です。
「知識があると、世の中にある楽しいものがより楽しくなる」ということを息子にはよく話しているのですが、まあ、いつか分かる日がくるでしょう・・・。

「数学を数楽に」

数学が得意な人は問題集の解説だけで理解できると思いますが、苦手な人はそうもいかないので、「解き方の丁寧な説明」が必要になります。
となるとやはり塾に入って、先生の解き方を見ることが最も効率が良いと思います。
でも、こういった動画サイトを見まくるだけでも、「最初に手を付ける場所」や「よく使う考え方・解法」が学べます。なにせフリーですから、活用しないのはもったいないですよね。
でも、「動画」なので、「×を付けて後で復習」といった勉強方法は使えないので、そのあたりは工夫が必要かもしれません。

「Kevin's English Room / 掛山ケビ志郎 」
「aとtheの使い分け方、ネイティブはどう考えてる?画期的な方法が明らかに!」
 

英語は「知識としては知っているけれど、感覚的に理解できない。ネイティブは『この関係代名詞節、長ぇ~』とか感じているのだろうか?」と思うことが多々あるかと思います。
ネイティブの立場から、「こんな感覚で使っている」と聞くと、ストンと腑に落ちることもたくさんあります。

特に冠詞は日本語にないので特に理解しづらいですよね。

「[時と条件の副詞節と予定]時制は難しい…未来のことを現在形で表す2パターン」
 

「英語の試験でまちがえやすい!もし?したらと未来を言う時willは使わない?(条件と時間の副詞節) 大人のフォニックス [#162]」

【入試頻出】時と条件の副詞節【基礎英文法講座第18講】

サイトは違いますが、英語の正誤問題で頻出のテーマの解説。
似たようなテーマを検索してザッと見られるのもネットならではですね。

【意訳】能は歌詠み〈古今著聞集〉音読・内容解説|万葉授業
 

学校によってはキッチリ出題される古典。
とりあえず聞き流すことで耳に慣れさせ、苦手意識を少しでもなくす、という目的で使ってはどうかと。息子は「古典はハートで解く」と宣言してほぼノー勉で挑んで玉砕してましたが。

記述問題の解き方【現代文 記述問題の解き方】

「ただよび」は大学入試のためのサイトのようですが、早慶の国語はもはや大学レベルと言っても良いと思うので、この宗先生の熱い解説が必ず役に立つと思います。めずらしくうちの息子も面白いと言っていました。

宗慶二の国語チャンネル
以前紹介した息子の国語用テキストの中には、宗先生がお勧めしていたものもあります。この先生の解説を聞いていると、「解けそうな気がしてくる」のが不思議。
こんなのが無料で見られるなんて、すごい時代だと思いました。

 

(つづき)
「スキップとローファー」 「正反対な君と僕」といったマンガを読むと「ああ、共学っていいなあ」としみじみ思うのですが、これはマンガですからね。全部の共学校があんなわけないですしね。(と自分に言い聞かせてます)

妻は共学校出身で、「モテまくりの青春だった。なんならおニャン子になれた」などと豪語していて、妄想癖の悪化を心配しているのですが、その妻も「共学は楽しいけど、モテないとそれはそれで大変よ」とアドバイスなのかマウンティングなのか分からないことを息子に言っていました。

さらに「あと、うちの学校は私服だったから、女子の目を気にして、男子はみんなオシャレにお金かけてて大変そうだったよ。服なんて大して見てないっての!」とたたみかける始末。(見てあげてよ!みんなバイトして丸井とかで無理して買ってたんだから!)

話戻しまして。

 

私の方は、モテないけれど充実した高校生活を終え、スルッと大学生になりました。ビバ附属。

附属上がりの友達も周りにいて、一緒にサークルに入って新歓コンパに行ったり、また、アルバイトも始めたり、成人式で地元の友達と再会したりと、女の子と話す機会も高校の頃から比べれば劇的に増えました。

私の高校時代はもちろんインターネットなどなく、情報源といえば「ホットドッグプレス」というこじらせ高校生が読む雑誌(偏見アリ)ぐらいしかなかったので、「男を常に値踏みする女」ばかりが世の中にいるという偏ったイメージができていました。(おそらく北○謙○とバブル経済のせい)

 

それが原因で、女性を前にすると緊張してうまく話せなかったんだと思います。でも、大学に入ってみて、実際はそんな女性はほとんどいないことが分かってホッとしました。

 

それどころか女神のようにすべてを受け入れてくれる女性も世の中には存在することも知りました。(が、そういう女性の方が実は怖いということも後々痛い目にあって知るわけですが)

大卒後も特にモテ期があったわけではないのですが、ある日、たった一本降りてきた蜘蛛の糸をカール・ルイスよりも速くよじ登って結婚して今に至ります。

 

そんな「カンダタもびっくり」の私の経験から申し上げますと、男子校は確かにカノジョはできにくい環境です。

しかしそれはそれで「幼虫期間」だと思えば良いのです。はらぺこあおむしのようにがむしゃらにたくさん食べていればいいんです。モテを忘れ、好きなことに没頭すればいいんです。

そして「大学生」という「さなぎ期間」では、今までに吸収したもの、新しく吸収したものをしっかり消化して、じっくり寝かせて熟成させればいいんです。

 

そして「蝶」になって社会へと羽ばたいて、自由に相手を見つければいいんです。

ただ、今や結婚が幸せの条件とは限りませんし、ましてや人生のゴールでもありませんし、お一人様で楽しめることも爆発的に増え、また社会的にも認知されています。


「幸せになるための選択肢」は私の頃と比べれば爆発的に増え、しかも気兼ねなくそれらを選択できる社会になっていると感じます。

だから、安心して好きな学校に行け!
おまえの幸せを決めるのは学校の種類なんかじゃなく、自分自身なんだから。

(すみません、本当は北○謙○さん、好きなんです)

今回のお話は、「高校生になったら彼女がほしいけど、男子校に行ったら彼女なんかできないんじゃないか」と心配している中学生男子、あるいはそのお母さんを対象に書いています(父親はだいたい私と同じこと考えていると思うので)。

私は公立の中学校に通っていましたが、勉強などそっちのけで四六時中「モテるにはどうすればいいのか?」と考えていました。

当時は、「運動神経が良い」「不良っぽい」「笑いのセンスがある」のがモテる条件でしたが、私と言えば、運動神経は「球技大会で辛うじて足手まといにならないレベル」で、不良になる度胸もなく(だから私立中学に行こうとした)、一言でクラスを爆笑させるような笑いのセンスにも恵まれなかったので、一生懸命髪型をいじったり、「カルチャークラブ」を聴き始めたり、母ちゃんの買ってきた洋服を着なくなったりして、わずかでも「モテ偏差値」をあげようとしましたが、あまり効果はありませんでした。

せめて「頭の良いキャラ」で一目置いてもらおうと画策したのですが(その時点でダサい)、「早稲田?慶應?ザ・ガマンに出てた大学でしょ? 明治や法政の方が強いよね」という同級生がほとんどで、「すごい!」と褒めてくれたのはガリ勉男子のK君だけでした。

当時は学区制があったため、都立のレベルが一番低かった時代でしたが、それでも「あの人、頭が良い!」と言われるのは、早慶附属ではなく、地元の名門都立に行く人たちばかりでした。

そんな「こじらせた状態」で高校に入ったわけですが、高校には、雑誌のモデルをしているヤツ、芸能事務所に在籍しているヤツ、女子大生にナンパされて貢がせているヤツなど、「モテ」のレベルが桁違いのヤツらが何人もいて、文化祭など、入れ替わり立ち替わり女子高生が「○○君いますか??」と現れるほどでした。

そういうヤツらを間近に見て、なんというか、「必死にモテようとするのメンドクセ」といった諦めの境地に至ってしまいました。

ステータスを「モテ」に振ることを止め、友達とゲーセン行ったり、徹夜で麻雀したり、ファストフードでダラダラ下ネタを話し合ったり、友&愛で借りたロックのアルバムをカセットテープにダビングして貸し借りしたりして、自由気ままに3年間を過ごしました。

女子を意識して格好付ける必要もなく、情けないこともダサいこともさらけ出し合ってお互いに笑い飛ばし合う毎日は、単純に面白かったし、とにかく気楽でした。
(つづく)

私は、その昔、中学受験で全敗して地元の公立中学に行きました。

当時、小学校も荒れていましたし、もちろん中学も荒れていたので、そこから逃れるために仕方なく挑戦した中学受験でした。

あの頃は必勝ハチマキを巻いて、先生にビンタされながら「御三家目指すぞ!!」とやっているスパルタ塾がテレビで取り上げられ、生徒が殺到している時代でした。
私はとてもそんな恐ろしい塾には入りたくなかったので、近所の小さな塾にほぼ毎日通って自勉していました。

塾の先生も親も、毎日まじめに通う私を「偉いねえ」と褒めてくれたので、多少はその気になっていたのですが、見事に全部落ちてしまいました。
理由は簡単で、「できない問題はやらなかった」からなんです。毎日塾に行って「自分が解ける問題」だけ、何度も何度も解いていたんです。(塾の先生も、気付いてくれよ!)

忘れもしない、入試の時に「あー、これ苦手で、いつも見て見ぬふりしたヤツだ」という問題ばかり出たので、長介のように「ダミダコリャ」と思いました。なので、合格発表を見に行った母が、帰宅後残念そうに「ダメだった・・・」と言った時、私は「やっぱりな」とそれほどショックはなかったのですが、家族はやたらと気を遣ってくれて逆に気まずかったのを覚えています。

その時に学んだ「入試には自分が嫌いな問題が出る」ということは3年後に生きるわけですが。

ちなみに不良だらけの中学校生活はとてもエキサイティングで、かわいい女の子もたくさんいましたし、今でも毎週飲むのは中学の同級生だったりするので、人生万事、塞翁が馬です。

さて、息子との受験勉強を始めたときに、「落ちたらどうしよう問題」を真剣に考えました。

早慶附属を目指すためにはそれ相応の問題演習量が必要で、よほどのモチベーションがなければそれらをこなすことはできない。本人のモチベーションが上がらないときには、不本意でも鬼になってプレッシャーを与え、勉強に集中させる必要がある。でも、そこまでするメリットが早慶附属にはある。

と思う一方で、

早慶附属を強く目指せば目指すほど、落ちたときのショックは大きくなり、それ以外の高校に「仕方なく通う」ようなことになりかねない。そういう気持ちで大切な高校三年間を過ごしてほしくない。
早慶附属のメリットは確かにあるが、早慶じゃなかったら不幸になるとか、早慶以外に意味がないということではないし、人生の目的は早慶に入ることではなくて、幸せに生きることだということを忘れないでほしい。

矛盾してしまうのですが、そういう思いもありました。

普通の短大を普通に卒業した妻は、この考えに近く、私は何度も何度も「ソーケーソーケー言い過ぎ!」とたしなめられました。

結局は、その2つの思いがあることを正直に息子に伝え、後は息子に任せることにしました。

結果的には、息子は早慶を狙えるだけの勉強はしませんでしたし、早慶を落ちたときも「まあ、そうだよね」と中学受験の時の私のようにあっさりしていましたし、ギリギリ引っかかったMARCH附属に行くのを楽しみにしているので、我が家はこれで良かったと思っています。人生万事、塞翁が馬です。
 

書きためたネタが終わりましたので、後は不定期に書きたいネタを書いていきます。

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私も齢50を過ぎましたので、もう過ぎたことはあまり気にしないように生きていますが、こと我が子の受験となると、「あの時、こうすれば良かったかかななあ」という軽い後悔がひとつふたつ浮かんできます。

軽い後悔のうちの1つは、息子を受験校(あえて志望校とは書きませんが)の文化祭や説明会にほとんど連れて行けなかったことです。息子の土日の塾や、我々の仕事の都合もあって、一緒に説明会に行けたのは9校のうち2校だけ(どちらも受験しませんでしたが)でした。

私自身は、中3の受験当時、学校の説明会も文化祭もまったく行きませんでした。塾の友人たちも同じような感じだったので、「それが普通」だと思っていましたし、それでも「なにがなんでも早慶に入るぞ!」というモチベーションは最後までずっと保っていられたので、「文化祭や説明会ぐらいで息子のモチベーションが急激に変化することはないだろう」と思っていたのです。

ただ最近、受験生を持つ(持っていた)友人と話をしていたら、「文化祭で在校生に『良い学校だからおいでよ!』と言われてエンジンが掛かった」「説明会で校長先生の話を聞いたらエンジンが掛かった」といったような話がちょいちょい出てきたので、ひょっとしたらうちの息子も、どこかの文化祭や説明会に出ていたら、ハートに火が付いたかも・・・とちょっと思ったんです。

私が参加した説明会で最も印象的だったのは、某塾主催の講演会での早大学院の校長先生のお話でした。塾主催なのに「マニュアル化された受験勉強では我が校の勉強でついていけない」と言い放ってしまうエキセントリックな校長先生で、私はすっかり魅了されてしまいました。
(後日おこなわれた学院主催の説明会では、校長先生は挨拶程度しかせず、入試担当の先生がお話をしていたので、ここで校長先生のお話がたっぷり聞けたのは幸いでした)

トップが話す理想と、学校の現実とは、往々にして乖離しているものですが、それでも、ここまで説得力のある理想論を聞いたのは初めてで、影響されやすい私は「早大学院に我が子を入れたい!」と強く思いました。

この日は、本庄学院の受験担当の先生も話をされたのですが、こちらは学院の校長先生とはまったくタイプの違う先生でしたが、飄々とぶっちゃけトークを連発するスタイルは、本庄の自由な校風を想像させてくれ、「早大学院がダメなら、寮に入れてでも本庄学院に入れたい!」とこれまた強く思うに至りました。

もしこの説明会に息子を連れて行っていたら・・・と今でもちょっとだけ後悔してしまう自分がいます。まあ、それぐらいでどうこうならないくらいには、息子の成績とはかけ離れた難易度でしたので「ちょっとの後悔」で済んでいるわけですが。

また、面白いところで、明大中野の説明会では、スポーツ推薦で入った生徒、学力推薦で入った生徒、第一希望ではないけれど入学した生徒、がそれぞれ学校の魅力を語ってくれました。

この「在校生・卒業生が語る」パターンは多くの学校でおこなわれていましたが、多くの学校は「うちの看板生徒です」といった感じの優秀な生徒が理想的な学校生活を語っていたのですが、この明大中野では、三者三様、それぞれの立場から、学校を志望した理由を語ってくれ、さらに、立場の違う者同士が学校でどのようにして友達になり、どのように高校生活を楽しんでいるか生き生きと話してくれたので、非常に参考になりました。

特に、早慶の夢破れて入学した生徒が、良い仲間に恵まれて楽しく学校生活を送っているという話は、「早慶がダメでも人生がダメになるわけではない」というごくごく当たり前の事を私に思い出させてくれ、一人で勝手に感じていたプレッシャーを大いに和らげてくれました。