書きためたネタが終わりましたので、後は不定期に書きたいネタを書いていきます。

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私も齢50を過ぎましたので、もう過ぎたことはあまり気にしないように生きていますが、こと我が子の受験となると、「あの時、こうすれば良かったかかななあ」という軽い後悔がひとつふたつ浮かんできます。

軽い後悔のうちの1つは、息子を受験校(あえて志望校とは書きませんが)の文化祭や説明会にほとんど連れて行けなかったことです。息子の土日の塾や、我々の仕事の都合もあって、一緒に説明会に行けたのは9校のうち2校だけ(どちらも受験しませんでしたが)でした。

私自身は、中3の受験当時、学校の説明会も文化祭もまったく行きませんでした。塾の友人たちも同じような感じだったので、「それが普通」だと思っていましたし、それでも「なにがなんでも早慶に入るぞ!」というモチベーションは最後までずっと保っていられたので、「文化祭や説明会ぐらいで息子のモチベーションが急激に変化することはないだろう」と思っていたのです。

ただ最近、受験生を持つ(持っていた)友人と話をしていたら、「文化祭で在校生に『良い学校だからおいでよ!』と言われてエンジンが掛かった」「説明会で校長先生の話を聞いたらエンジンが掛かった」といったような話がちょいちょい出てきたので、ひょっとしたらうちの息子も、どこかの文化祭や説明会に出ていたら、ハートに火が付いたかも・・・とちょっと思ったんです。

私が参加した説明会で最も印象的だったのは、某塾主催の講演会での早大学院の校長先生のお話でした。塾主催なのに「マニュアル化された受験勉強では我が校の勉強でついていけない」と言い放ってしまうエキセントリックな校長先生で、私はすっかり魅了されてしまいました。
(後日おこなわれた学院主催の説明会では、校長先生は挨拶程度しかせず、入試担当の先生がお話をしていたので、ここで校長先生のお話がたっぷり聞けたのは幸いでした)

トップが話す理想と、学校の現実とは、往々にして乖離しているものですが、それでも、ここまで説得力のある理想論を聞いたのは初めてで、影響されやすい私は「早大学院に我が子を入れたい!」と強く思いました。

この日は、本庄学院の受験担当の先生も話をされたのですが、こちらは学院の校長先生とはまったくタイプの違う先生でしたが、飄々とぶっちゃけトークを連発するスタイルは、本庄の自由な校風を想像させてくれ、「早大学院がダメなら、寮に入れてでも本庄学院に入れたい!」とこれまた強く思うに至りました。

もしこの説明会に息子を連れて行っていたら・・・と今でもちょっとだけ後悔してしまう自分がいます。まあ、それぐらいでどうこうならないくらいには、息子の成績とはかけ離れた難易度でしたので「ちょっとの後悔」で済んでいるわけですが。

また、面白いところで、明大中野の説明会では、スポーツ推薦で入った生徒、学力推薦で入った生徒、第一希望ではないけれど入学した生徒、がそれぞれ学校の魅力を語ってくれました。

この「在校生・卒業生が語る」パターンは多くの学校でおこなわれていましたが、多くの学校は「うちの看板生徒です」といった感じの優秀な生徒が理想的な学校生活を語っていたのですが、この明大中野では、三者三様、それぞれの立場から、学校を志望した理由を語ってくれ、さらに、立場の違う者同士が学校でどのようにして友達になり、どのように高校生活を楽しんでいるか生き生きと話してくれたので、非常に参考になりました。

特に、早慶の夢破れて入学した生徒が、良い仲間に恵まれて楽しく学校生活を送っているという話は、「早慶がダメでも人生がダメになるわけではない」というごくごく当たり前の事を私に思い出させてくれ、一人で勝手に感じていたプレッシャーを大いに和らげてくれました。