相談業務に必要な心掛けとは? | 生活を豊かに醸造したい(life-brew) FP/料理/craft beer/音楽/美術/身の回りや季節のこと など-

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FP事務所ライフブリューです。
2019年まで「Mr.ソトコト」で綴ったブログをFP開業を機に再開します。
FP関連の比重を高めたい!と意気込んでますが、まぁあまり気負わず続けていければ。
以前の記事も残しておきますので、よろしければご覧下さい。

 

 

この年末にひと区切りつくFP相談業務があるので、ちょっと振り返っておきたいと思います。

 

仲間とともにけっこう長く続けてきましたが、毎回が勉強!新たな気付きや反省の連続でした。

 

・・・タイトルほど立派なものではないです。自分の備忘録です。

 

「相談」を受ける仕事ってたくさんありますよね。顧客との交渉の発端を広義に解釈すれば、ほとんどの仕事は相談から始まるといってよいかも。

ただ、それだと収拾がつかないので、FPやコンサル、士業の仕事をイメージして書きます。

 

相談業務にはどんなスキルが要求されるのでしょうか?

書店に行けばハウツー本がいくらでもありそうです。分析力、課題把握力、傾聴力、伝達力、頭脳明晰、説得力、語彙力、記憶力、想像力、包容力、人柄?

 

いくらでも書けてしまいます。どれもあると嬉しい。

その中で、身をもって感じたことが2つあります。「聴き取る力」「会話力」。これが適切に実行できないとその時間が崩壊します。自分の言葉で表現してみると次の通りです。

 

「聴き取る力」とは、

話したいことを話してもらう(話したいと思ってもらえる)雰囲気作りまで含めた、相手主体の場作りと信頼関係の構築。

 

「会話力」とは、

思い込みや先回りをしない。自分が話したいことに結びつけるのではなく、相談者が話した「事実」を元に話を進めること。

 

聴き取る力を発揮できないと、問題の本質に到達できず表面的な相談内容で終わってしまいます(一見、和やかに相談終了)。

本当は何の相談かな・・・もっと話したそうだな・・・

家族のことやお金のことを、初対面の人間に話すのは勇気がいりますから、それを当たり前と思ったらもうアウトです。思い切って相談に来た背景は千差万別しかもそんな軽くはないはずです。

勝手に自分の分類にあてはめて話の途中で「それはですね」と始めないよう、意識的に我慢が必要です。

本当に集中して聴いていないと、注意していても「話したいこと」に流れていることが私も何度もありました。


「そんなこと聞いてないんだけど」😬


反省点です。

 

会話力、これは相談を受けるほうにもタイプがありますから正解はないでしょうけれど、自制しないといけないのは「準備してきたことを述べ立てる」こと。やってしまうんです。

当日、相談内容が変わっていたり本当の相談を話そう!と決意して来る方もいるんです。

ろくに相手の話す時間を最初にとらずに、「ご相談の件はですね」と自慢気に資料を広げて説明しても、相手が浮かない顔をしているときは、だいたいそうです(*_*;

 

せっかく作ってきたからね。話したいです😤

でも、結局お金のことはあまり触れずに、これからどうしよっか?何が大事?といった話をボソボソすることで「良かった」と言ってもらえるケースもあるし(それ FP相談か?)、話していくと解決の優先度が変わっていくことも多々あります。相談者から、ひと言ポッと初めてのキーワードが出てくる瞬間があるんです。


プロの料理人と同じで、定食もあるけど素材(問題)に応じたライブキッチンとでも言うのか。


相談者のその時間の満足度を最大限にするには、しっかり聴いてピッタリ付いていって、その時間にひとつでも安心や自信になるものを持ち帰ってもらうこと、だと思って試行錯誤していました。でも錯誤が多いな。

問題はひとつで精一杯です。2つめはまたあらためてでいいです。ひとつでも、集中していると疲労困憊です。

でも、疲労困憊は満足感・達成感とも置き換えられるかな。小さいけどその積み重ねがもっとよい相談につながると思っています。

 

話がちょっと変わりますが、

自分がFP以外に身近に知っているのはキャリアコンサルタントです。どちらも分析や課題の共有だけではなく、最後に相談者自身が目標を定め行動変容していくことを目指していることでは同じです。

 

でも、FPの相談業務をするなかでここは違うな、と思ったことがひとつ。キャリコンの場合は(コーチングに似ているけど)答えはあなたの中にある、的なアプローチと対話力で相談者の内面に働き掛けていきます。FPも似ていますが、ともすると「それダメ!」とこちらの見解・判断をはっきり伝え強く行動を促す場面があります。

 

大切な資産や、将来の生計維持などに大きく影響する、危険度の高い支出計画、それを理解不足で「本意ではなく」前のめりになっているような場合、答えを探してもらう悠長さは無いので、とにかくやめさせる必要があります。


「その契約待ったー!」


こちらも勇気をもって警告を出す場面に遭遇する可能性を、十分肝に銘じておくべきです。実際そんなことを経験してから、相談は余計に緊張するようになりました(^^;

 

キャリコンも、労務問題やメンタル問題のように待ったなしの場面があると思います。でも、職場や家族が気付きにくく、専門的な相談者もすぐ思いつかない(と私は思っている)お金の問題は、相談に来る頃には瀬戸際か手遅れの場合があります。

そこは、万一、空振りでもいいから知らせてあげたい。そのための知識と経験を積みたいと思います。

 

また長くなりました😓

次回はtwitter並みで終わらせます。約束。


あ、写真は本文と何の関係もないです🤣

以前投稿したシイタケのホダ木から、2度目の収穫です。前回は小さいのが90個。今回は超デカいのが2個。肉厚で旨かったす。

シイタケも人生も二毛作。チャンチャン♪


ではまた。

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