寒天とゼラチンの溶解温度 | 誰でも簡単!和菓子づくり

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~手作り和菓子で大切な方への贈り物~  料理の苦手な人でも簡単にできる和菓子作りをご紹介します。

テーマ:

片岡です、

 

 

今日はねりきり体験教室をしました。

 

 

参加者は7名。

橘とぼんぼりを作りました。

 

 

橘はきんとん餡製。

 

きんとんブルイで練りきりを濾し出して、

芯となるあんこにこしだしたそぼろ餡を

つけて作ります。

 

ご自宅でたまに練りきり菓子を

自己流でお作りになるNさん。

 

「うちできんとんを作るとなかなか芯のあんこに

 きんとんがつかなかったのですが、

 芯のあんこはこんなにやわらかかったのですね」

 

 

きんとんの芯のあんこと

練りきりの硬さ加減を

ご確認いただきました(^^)v

 

 

きんとんをつけたら、

次にグラス羊羹で橘の「実」を絞っていきます。

 

その場で羊羹を練ると時間がかかるので、

あらかじめ羊羹をパラフィン紙のしぼり袋に入れて

用意しておきました。

 

羊羹は冷めるとすぐに固まってしまいますが、

電子レンジで温めると再び使える状態になるのです。

 

すると、当教室に一年間通ってくださったこともある

敏腕パティシエの方から鋭いご質問。

 

「ゼラチンではなく、羊羹ですよね。

 羊羹ということは寒天で、

 寒天の溶解温度は90度のはずですが、

 レンジで90度まで上がるんですか?」

 

 

さすがは、パティシエ先生、

いつもながら冴え冴えの質問です!

 

 

ということで、

寒天とゼラチンの溶解温度について

調べてみました。

 

 

 

                  寒天             ゼラチン

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凝固環境     常温              冷蔵

溶ける温度   90℃以上       50〜60℃

固まる温度   40〜50℃     20℃以下

            ※常温で固まる    ※冷蔵庫で冷やし固める

固まった後の  

溶ける温度   70℃以上         25℃以上

          ※常温でも溶けない   ※夏場は常温でも溶ける

 

 

 

これによると、寒天の溶解温度は90℃でも、

一度固まった後の羊羹は70℃で溶けることになります。

 

 

 

ちなみに、

 

私は教室が始まる30分前に

羊羹を溶かしてグラス絞りに流し込みました。

 

そして、実際に使ったのは、

作ってから1時間位だったのですが、

700wの電子レンジで10秒温めて

使えるようになりました。

 

つまり、10秒温めて70℃まで上がり、

羊羹が溶けた、ということになると思います!

 

 

山口県から参加の Iさん

「また来月も来たいけど

 ちょっと遠くて無理かも。。」

 

妊婦のUさん

(1週間後に出産予定)

「思ったよりきれいにできた!

 もっと難しいと思った。」

 

 

 

 

2月の体験教室はこちら

(2月はあと2回体験教室があります。)

 

 

それでは今日はこの辺で^^

 

 

ps.

 

グラス絞り袋に羊羹を入れて、

温め直して再度使えるのは、

多分2〜3日が限度ではないかと思います。

 

 

それ以上日が空いてしまったら、

再度羊羹を溶かして絞り袋に

入れなおす必要があると思います。