ニューノーマルの理 (ことわり) Powered by Ameba -594ページ目

アメリカの保証人

財政赤字の拡大路線を突っ走るアメリカなんだけど、資本を支援する

日中「2トップ」には取り分け気を遣っている。


ガイトナーは、財務長官就任当初、中国を「為替操作国」と名指しで批判

しておきながら、為替操作をしていない、という方向へ軌道修正した模様。

15日公表(米財務省)の「為替政策報告書」の中でも、中国を為替操作国

として認定しなかった。


その中国の温家宝は、先月「米国債の安全性を懸念している」とコメント

していたんだけど、相変らず「最高額」を更新し続けている。日本にしても

一旦は減らし続けてきた米国債(墜ちるアメリカ最強の輸出品) を再び

買い始め、2004年8月の「6994億ドル」を更新するのも時間の問題となって

きた。(数字自体は大した問題ではないが) 


       2009  2009  2008 2008 2008 2008

        Feb  Jan   Dec Nov Oct Sep

China    744.2  739.6 727.4 713.2 684.1 618.2
Japan    661.9  634.8 626.0 625.2 629.6 617.5

「MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES」


正確には債権者なんだけど(タイトル)、ニュアンスとしては保証人となる。

アメリカと共に心中するんだろうか?行き着く先はよく分からない。


銀行株価


1Q発表が相次ぐ米企業なんだけど、米金融機関の業績悪化に一服感、

という報道が目に付く。  その一方で日本の3メガバンクが揃って赤字

見通しって事で、国内銀行へは厳しい論調が依然として目に付くんだけど、

先日には米銀が今年に入って25件破綻したという報道があった。

(3ヶ月半で昨年1年間と同件数/共同通信)


米シティの1Qは、16億ドルの黒字だったらしいんだけど(17日)、評価損の

縮小はトリック の賜物だし、GSやJPモルガン同様、トレード収益が大きく

貢献しているという事で、単発の黒字決算に終わる可能性も高い。


日米金融機関のBSに、デリバティブ損失と株安が直撃し、さらには不良

債権拡大が響き、今後も新株は発行される事になる。(拡大する劣化決算)  

先日も三井住友FG(8316)が増資計画を発表して、希薄化がどうのこうの

とかいう報道があったんだけど、正確に言うと、赤字って事で薄くなるEPS

すら存在しない。 まぁどちらにしても銀行は、国からの関与を逃れる為に

今後も株価を犠牲にする事になる。(いつものオチ)


バックナンバー

「GSの1Q」と米中古車インデックス

タイトルは「1Qとインデックス」ってなってるんだけど、その2つに絡みが

ある訳ではなく、ただ単に気になった2つをリポートしてみた。


その1つであるGS(ゴールドマンサックス)1Q(1-3月)決算なんだけど、

気になるEPSは、多くのアナリストの予想を上回る「$39.9」となっていた。

先日の終値が121ドルだったのでPERは36倍弱。 利益が出たって事で、

TARP 返済の為、強気の公募増資に踏み切った(50億ドル)ようなんだ

けど、申し込みが多かったようで、さらに15%の追加増資の可能性がある

って事らしい。 


果てしないカオス
Goldman Sachs Group Inc

4/15/5:00am 現値 121.19USD (ロイター)


まぁ面倒くさい前置きなんだけど、要するに約10%のダイリューションが

起こって(GS時価総額560~570億ドル)、株価120ドルで「PER39倍」位

になるって事を言いたかったんだけど(割高)、GSに関する様々な報道を

見ていると、どうやらGSの利益は3月に債券・為替・商品(コモディティ)

関連で偶発的な利益を得ているらしく(またレバレッジトレード ;)、一過性

の好業績の可能性もあるらしい。


「報酬制限」含む業務に関して、国から口出しされたくないGSはさっさと

公的資金を返済したいようで、特にロイドCEOの報酬が07年から08年に

掛けて、1/70の激減状態って事で、公的資金返済の意図はこの辺に

あるとみられる。(変わらない金満体質)


ただ、政府によるストレステスト の結果によっては返済を見送る可能性

もあるらしい。 他の金融機関に、間接的な公的資金返済圧力が強くなる

(ロイター)って事で、米政府の意向に反した「一人歩き状態」なGSなんだ

けど、レバレッジと金満体質の2大特徴は、政府が規制を敷かない限りは

今後も変わらないと思われる。


米中古車インデックス


オマケ的に、相変らずビッグスリー破産問題で揺れる米国なんだけど、

新車販売の落ち込みとは裏腹に「中古車市場」は回復しているらしい。


果てしないカオス
果てしないカオス
    「中古車インデックス」とSP500 (Bespoke)


まぁ今までの激しい落ち込みに対する「リバウンド現象」だと思うんだけど、

このチャートを見る限りは底入れの兆しが見える。 ただ、米中古車という事

は 「エコカー」は主勢を占めてないと思われるんだけど、アメリカ人は結局

のところ安く買えれば燃費にはそれ程こだわらないのだろうか? (正確に

調べてる訳じゃないけど)


も1つ気になる話題。

「米不良資産購入基金の資金、日本から1000億円 」 って事なんだけど、

さっそく外資の矛先として日本の機関投資家に目を向けてきた。

よく分からないギャンブルに手を出す企業はいるんだろうか? 

(期待薄の官民ファンド) 今後の日本企業のリアクションが気になるところ。


バックナンバー

企業業績に逆行するNK225

先週末にソフトバンク(9984)が前期の増収減益を発表したんだけど、どうやら以前懸念していたCDOが元本割れを起こしたらしい。


ソフトバンク・モバイル(旧ボーダフォンジャパン)が以前発行していた社債3本の償還資金としてCDO(CDSを組み合わせたシンセティックCDO)に投資をしていたんだけど昨年既に6銘柄がデフォルトを起こしていた。

7銘柄で456億円、8銘柄以上で全損の750億って事だったんだけど、その通り(追加2銘柄デフォルト)となってしまい特損計上。


以前の記事(CDSトレンドの演出) が悪い方向で現実となってしまった(結構楽観的だった)ソフトバンクなんだけど、コスト削減も進み本業は好調って事で、今期予測(10年3月期)は金融危機の逆風の中、好業績を予想してくるものと思われる。 「下げ」の場面も出てくるかも知れないが、当面は苦楽を共にする事になる。



企業業績反比例のNK225


全く理解できない日本の最近の株価急騰なんだけど、「なぜか」金融不安後退論が広がり始めていて、楽観ムードが漂っている。

まぁ、自分の言うその「不思議」はPERチャート(G・C社)で説明する。


果てしないカオス

      「バブリー」なPER177倍


チャートによると先週末終値でPERは177.3倍を付けていて、金融危機下の中、NK225はある意味「バブル株価」となっている。


金曜(4/10)終値が8964.11だった事を考えるとEPSはその時点で51という事になる。 2/27の時点でPER72倍という事なんだけど、NK225は7568.4だった。 それを考えると、その時点(2/27)でのEPSは何と「105」。


要するに、僅か一ヶ月で株価は1500円弱上昇した訳なんだけど、EPSは2分の1となっている。 簡単にいうと、企業業績は2分の1となったにも関わらず、反比例する形で株価は急騰している事になる。

まぁ夏バテ相場がそのうち始まるって言ってる自分なんだけど、今の株価は企業業績の落ち込みを考えると、異常な株価(高い)となる。


アメリカでは財政赤字が半年間で累計赤字9568億ドル(約96兆円)となり、前年同期比3倍となった模様。当初の予想を大幅に覆す「年間2兆ドル」近い赤字になる可能性も出てきた。

抜本的解決となるはずだった「ストレステスト」もここにきて怪しさを増してきており、問題根源の住宅価格 に関しても依然悲観的な見方が強く、シラー教授は 「終わりの予測は困難」という事なんだけど、彼がそう言うのであればそういう事になる。


果てしないカオス 果てしないカオス

_____________________________「S&P/Case-Shiller Indices」


現実を考えると、どうしてもNKが落ち込む気がしてならない。再びNYと「ツイスティーな関係」になるような気がする。 上昇トレンドは望むところではあるんだけど、常に懐疑的な自分なわけです。



バックナンバー