大河ドラマはもはや「伝統芸能」なのだから、手本にすべきは他の売れてるドラマではなく、あれです。 | えいいちのはなしANNEX

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このブログの見方。写真と文章が全然関係ないページと、ものすごく関係あるページとがあります。娘の活動状況を見たいかたは写真だけ見ていただければ充分ですが、ついでに父の薀蓄ぽい文章を読んでくれれば嬉しいです。

 そんなわけで、大河ドラマを「守る」ための第一は、視聴率を気にしない、ということだ、と私は断言します(笑)。
 伊勢谷友介のいうとおり、ちゃんとした歴史ドラマの視聴率は10%で充分 なんです。開き直りましょう。
過去の大河に比べて視聴率が下がるのは普通のことで、下がった下がったと騒いで、何か手を打たなければと工夫すればするほど、どんどんおかしくなっていきます。

 大河はいまや「伝統芸能」であり、手本にするなら朝ドラや民放の恋愛ドラマとかではなく、むしろ「歌舞伎座」なのではないかと私は思います。何十年同じような演目をやっていても、いつも満員です。同じ芝居でも役者で違う、だから見る、そういう観客を大切にすることが、この枠を滅ぼさない秘訣ではないかと。
 だから、やせ我慢をせずに信長・秀吉をいっぱい出せる主人公 を選び、派手な合戦シーンを増やす。幕末明治なら龍馬と新撰組、加えて豪華宮廷シーンや鹿鳴館もスペクタクルで悪くない。そう考えれば、「花燃ゆ」はそんなに悪くない題材ですた(出来は、また別ですが)。
 低視聴率で過度にうろたえて何か「新しいこと」をやろうとすると、余計に失敗するでしょう。