漫葉集。 -91ページ目

少年時代

実はわたくし、「夏休みのラジオ体操」に通ったことがありません。


…あ、別に、


体が弱い とか

宗教上の理由 とか

回復の見込みがないほどのひどいサボり魔だった とか

いったん寝たらスッポン100匹がいっぺんに噛んでも起きんような体質やった とか

体操のフリが覚えられず恥ずかしさのあまり通えなかった とか(最近話題の某人気ユニットか)


…そんな複雑な理由はありません。

ただ単に、自分の住んでいる地域でラジオ体操をする習慣がなかったからです。



オカンにたたき起こされて嫌々地域の公民館まで通い、

同じく寝ぼけ眼の友達と一緒に羽化中のセミを見つけて一気にテンションが上がり、

体操が終わったら朝ご飯もそこそこに虫カゴと網を引っ掴んでまた家を飛び出し、

…いつしか毎朝顔を合わせる隣のクラスの子にひと夏のほのかな感情(期間限定!)を抱き、

「おはよう」以外の言葉をかける勇気のない自分に言いようのないもどかしさを感じ、

そのもどかしさとは裏腹にたまっていく出席スタンプにある種の悦びを感じ、

役員のおっちゃんに「このスタンプカード、いくらからキャッシュバックできんの?」と聞き、

「ふざけんな」と怒鳴られるかと思いきや、

おっちゃんの失笑と哀れみの眼差しがちょっぴりせつないような気がして、



…こういうのを、生まれてこのかた一度もやったことがないんやわ。





…夏休みの話しとんのに、ちょうど高熱で倒れる半日前みたいな悪寒がすんのは、なんでや?…

…うん。パソコンのしすぎで疲れとんのやな。



…んで、夏休みラジオ体操未経験であることをカミングアウトすると、

どういうわけか唐渡りの珍獣でも見るかのような目で見られてしまいます。

(お前は普段からそうやろう、というツッコミは見ざる言わざる聞かざる)

いやー、最近の都会なんかではそんなに珍しいことでもないと思うんやけどねぇ…。



というわけで、

ラジオ体操未経験のお仲間さん、どっかにいてはりませんか~?

クイズ 【虎の子渡し】

突然ですが…






問題です。




トラの母親が、3匹の子供を連れて河を渡ろうとしています。



この河はとても大きく、しかも橋や飛び石は全くありません。おまけに船も筏も全く通りません。


早い話が、泳がなければ河を渡れません。



子供達はまだ泳げないので、母親が1匹ずつ子供をくわえて泳ぎます。



しかし!


困ったことに、3匹の子供のうちで1匹だけがえらく凶暴な子で、


母親がちょっとでも目を離すと他の子を食べてしまうそうです。






さてさて、

3匹のチビどもを全員無事に向こう岸に渡らせるには、虎ママはどうすればいいでしょうか?













「わかった!」という方、もしくは


「こんなアホな問題のためにオレ様の崇高な脳細胞をわざわざ使えるかヴォケ!さっさと答え教えろやコラ!」


という方がいらっしゃったら、メッセージかなんかでコッソリ教えて下さいませ。



ウチは祗園の料亭ではないので、初めてここにいらっしゃった方のメッセージも大歓迎です。
奮ってご参加下さい。

過食の祭典

くどいようですが。
学生時代はマンドリンクラブにいました。

クラブといえば合宿が憑き物、いや付きものです。
そんなわけで、毎年夏休みはハチ高原に合宿に行きました。
OGになった今でも時々遊びに行ったりしてます。




さて…合宿の楽しみといえば、食事タイムです。数あるメニューの中でも一番人気だったのは、


そう、「焼き肉」です。


例え弾きすぎでヘトヘトになっていようと、
前日に遅くまで呑んでいて目が2本の線になっていようと、
長時間堅い椅子に座っていたせいでおいどが痛かろうと、


「今晩は焼き肉らしいで」と誰かが口にした瞬間、

血気盛んな万年欠食青年どものテンションが最高潮に達します。


そして迎えた夕飯タイム。
聖域(食堂)に並んだ祭壇(テーブル)には、目にも鮮やかな供物(肉と野菜)がところ狭しと載せられています。

祭壇に集う神官(メンバー)達のトータル・キャパシティ・オブ・ストマックス(なんやねん)が均等になるよう、慎重に席順を決めます。
この時、あたしがどういうわけか男性並みの扱いを受けていたことについては、決して口外してはいけません。禁忌です。(※1)




全員が所定の位置につくと、祭りの開始を告げる祝詞がおごそかに唱和されます。

「イタダキマース!」



まず最初は、逸る気持ちを抑えつつ野菜で潔斎を行います。
(最初に肉に手をつけてしまうと、後で制裁が待っています)

全員がつつがなく潔斎を終えたことが確認されると…




いよいよ、ここからが祭りの本番です。



無数の箸が目にもとまらぬ速さで肉を摘みあげ、


サディスティックに熱した鉄板の上にねじ伏せ、


これでもかといわんばかりにタレを浴びせて、


黙々と、モグモグと口へ運んでいきます。


最後のひときれの肉が無くなるまでは、文字通り神憑り状態です。


人選を間違えて肉が余ってしまったテーブルがあれば、そこから肉を強奪してくることもあります。


新たなる肉と冒険を求め、箸とタレ椀を携えて他のテーブルへと旅立ってしまう勇者もいます。



某ブログ発の「アニモー(※2)」という言葉がこれほどぴったりくる場面はそうそう無い…と思います。
面白いことに、合宿の日程の関係(8月後半くらい)で本当に29日に「肉祭り」を開催しちゃう年もあるようです。
さらに面白いことに、こんな晩でも呑み会はいつも通り開催されます。

いやー、若いってすばらしいやんか。




(※1)誤解されるといけないので、見苦しいのを承知で弁解させていただきます…あたしはいたって標準的な体型です。…まあ別にそんなことはどうでもええんやけど。

(※2)「アニマルモード」の略。 勢いよくものを食べる様子などを表現する言葉。