過食の祭典 | 漫葉集。

過食の祭典

くどいようですが。
学生時代はマンドリンクラブにいました。

クラブといえば合宿が憑き物、いや付きものです。
そんなわけで、毎年夏休みはハチ高原に合宿に行きました。
OGになった今でも時々遊びに行ったりしてます。




さて…合宿の楽しみといえば、食事タイムです。数あるメニューの中でも一番人気だったのは、


そう、「焼き肉」です。


例え弾きすぎでヘトヘトになっていようと、
前日に遅くまで呑んでいて目が2本の線になっていようと、
長時間堅い椅子に座っていたせいでおいどが痛かろうと、


「今晩は焼き肉らしいで」と誰かが口にした瞬間、

血気盛んな万年欠食青年どものテンションが最高潮に達します。


そして迎えた夕飯タイム。
聖域(食堂)に並んだ祭壇(テーブル)には、目にも鮮やかな供物(肉と野菜)がところ狭しと載せられています。

祭壇に集う神官(メンバー)達のトータル・キャパシティ・オブ・ストマックス(なんやねん)が均等になるよう、慎重に席順を決めます。
この時、あたしがどういうわけか男性並みの扱いを受けていたことについては、決して口外してはいけません。禁忌です。(※1)




全員が所定の位置につくと、祭りの開始を告げる祝詞がおごそかに唱和されます。

「イタダキマース!」



まず最初は、逸る気持ちを抑えつつ野菜で潔斎を行います。
(最初に肉に手をつけてしまうと、後で制裁が待っています)

全員がつつがなく潔斎を終えたことが確認されると…




いよいよ、ここからが祭りの本番です。



無数の箸が目にもとまらぬ速さで肉を摘みあげ、


サディスティックに熱した鉄板の上にねじ伏せ、


これでもかといわんばかりにタレを浴びせて、


黙々と、モグモグと口へ運んでいきます。


最後のひときれの肉が無くなるまでは、文字通り神憑り状態です。


人選を間違えて肉が余ってしまったテーブルがあれば、そこから肉を強奪してくることもあります。


新たなる肉と冒険を求め、箸とタレ椀を携えて他のテーブルへと旅立ってしまう勇者もいます。



某ブログ発の「アニモー(※2)」という言葉がこれほどぴったりくる場面はそうそう無い…と思います。
面白いことに、合宿の日程の関係(8月後半くらい)で本当に29日に「肉祭り」を開催しちゃう年もあるようです。
さらに面白いことに、こんな晩でも呑み会はいつも通り開催されます。

いやー、若いってすばらしいやんか。




(※1)誤解されるといけないので、見苦しいのを承知で弁解させていただきます…あたしはいたって標準的な体型です。…まあ別にそんなことはどうでもええんやけど。

(※2)「アニマルモード」の略。 勢いよくものを食べる様子などを表現する言葉。