少年時代
実はわたくし、「夏休みのラジオ体操」に通ったことがありません。
…あ、別に、
体が弱い とか
宗教上の理由 とか
回復の見込みがないほどのひどいサボり魔だった とか
いったん寝たらスッポン100匹がいっぺんに噛んでも起きんような体質やった とか
体操のフリが覚えられず恥ずかしさのあまり通えなかった とか(最近話題の某人気ユニットか)
…そんな複雑な理由はありません。
ただ単に、自分の住んでいる地域でラジオ体操をする習慣がなかったからです。
オカンにたたき起こされて嫌々地域の公民館まで通い、
同じく寝ぼけ眼の友達と一緒に羽化中のセミを見つけて一気にテンションが上がり、
体操が終わったら朝ご飯もそこそこに虫カゴと網を引っ掴んでまた家を飛び出し、
…いつしか毎朝顔を合わせる隣のクラスの子にひと夏のほのかな感情(期間限定!)を抱き、
「おはよう」以外の言葉をかける勇気のない自分に言いようのないもどかしさを感じ、
そのもどかしさとは裏腹にたまっていく出席スタンプにある種の悦びを感じ、
役員のおっちゃんに「このスタンプカード、いくらからキャッシュバックできんの?」と聞き、
「ふざけんな」と怒鳴られるかと思いきや、
おっちゃんの失笑と哀れみの眼差しがちょっぴりせつないような気がして、
…こういうのを、生まれてこのかた一度もやったことがないんやわ。
…夏休みの話しとんのに、ちょうど高熱で倒れる半日前みたいな悪寒がすんのは、なんでや?…
…うん。パソコンのしすぎで疲れとんのやな。
…んで、夏休みラジオ体操未経験であることをカミングアウトすると、
どういうわけか唐渡りの珍獣でも見るかのような目で見られてしまいます。
(お前は普段からそうやろう、というツッコミは見ざる言わざる聞かざる)
いやー、最近の都会なんかではそんなに珍しいことでもないと思うんやけどねぇ…。
というわけで、
ラジオ体操未経験のお仲間さん、どっかにいてはりませんか~?