プリティ・リーサル(2026年)

本日よりアマプラで独占配信開始、オリジナル映画の「プリティ・リーサル(原題:Pretty Lethal)」をさっそく鑑賞…ハンガリーで行われるバレエ・ガラ(スターが一堂に会する特別な公演)に参加するため、アメリカからやって来た少女ダンサーたちが、ワケあってヤバい連中と戦う羽目になるというアクションスリラー…監督は「MIA-ミア-」やネトフリ映画の「クロース:孤独のボディーガード」を手掛けたヴィッキー・ジューソン、少女たちと対峙するヤバい連中の親玉(女ボス)に「キル・ビル」のユマ・サーマン…本作ではユマ・サーマンが“やっちまいな”側なのね(笑)
バレリーナのボーンズ、プリンセス、クロエ、ゾーイ、グレースはブタペストで行われるバレエ・ガレに出場するため、コーチのソーナに連れられハンガリーにやって来た。しかし、移動に使っていたバスが途中で故障を起こす。仕方なく、徒歩で移動を始めた6人は…助けをもとめて近くの“テレモク・ホテル”へ駆け込む。自分も元バレリーナだというオーナー、デボラの好意で、ラウンジで休息をとることができたのだが…その場には、怪しげな連中も居合わす。やがて…そのうちの1人がソーナとトラブルを起こしたのを機に、周囲の空気は一変してしまい…。
ホテルにいる“ヤバイ連中”…てっきり「フロム・タスク・ティル・ドーン」や「罪人たち」のように、人間のフリした吸血鬼か、その類の化け物なのかなって思ってたけど…特に、そういうわけじゃないみたいだな。単に、生身の“ヤバい連中”でした。5人のバレリーナと引率のコーチは、移動手段のマイクロバスが森の中で故障して立ち往生…ちょうど近くに古めかしいホテルがあったので、そこへ駆け込むことになった。最初は、胡散臭いおっさん連中とも和気藹々とやってたんだけど…コーチが、ホテルのオーナー、ユマ・サーマンたちの“裏の顔”を目撃してしまう!
そのせいで…トラブルが起き、おっさんたちも態度を豹変!大騒ぎするバレリーナたちは、怪しげな薬を飲まされたり、地下へ軟禁されてしまう。しかし、割りとというか、かなり行動的だった5人は…率先して抵抗、脱出を試みることになる!バレエの技能を駆使して、ヤバい連中を次々と血祭りにあげていく!無事に、このホテルから脱出できるのか?って感じの展開ですね。バレリーナ5人のうち、一番技能を持ってるリーダーっぽいメインヒロインと、二番手のアジア系のねーちゃんはもともとソリが合わないみたいで、出発前からいがみ合って、一触即発な感じ。
残りの3人のうち2人が姉妹という設定で、お姉ちゃんの方は耳が不自由という設定もあり、補聴器や手話を使う。ちなみに、この耳の不自由なお姉ちゃんの役を演じているのが…「クワイエット・プレイス」(1、2作目)で主人公一家の娘(姉)を演じていたミリセント・シモンズ嬢。この女優さんは実際に障害があるらしいね…でも、それを武器にして、女優業をこなしているのはすごいなと、関心。残りの1人はインド系アメリカ人の女優さんなんだけど…みんなそれぞれ、個性が際立ち、それでいて…ピンチを乗り越えるための一体感は痛快かつ感動的に描かれる。
全体的にテンポもよく面白く見れたんだけど…最後が若干、あっけなかったかな?物語の展開上、一ひねり、二ひねりしているせいで、5人の少女バレリーナVSラスボス“ユマ・サーマン”という、一番見たかったものが肩透かしで終わってしまうのだ。それを差っ引いても…彼女たちのバレエ技術を駆使した華麗な殺人テクニックの数々は「バレリーナ:The World of John Wic」のアナ・デ・アルマスとはまた違った魅力。恐ろしい素顔のユマ・サーマン…まるでアニメ・漫画の「BLACK LAGOON」に出てくる、ホテル・モスクワのバラライカ姐さんみたいな貫禄やった。
監督:ヴィッキー・ジューソン
出演:アイリス・アパトー ラナ・コンドル ミリセント・シモンズ アヴァンティカ マディ・ジーグラー ユマ・サーマン
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刑事エデン/追跡者(1992年)
![刑事エデン/追跡者 [DVD]](https://stat.ameba.jp/user_images/20260325/14/eigasuki/de/a9/j/o0136019315764201087.jpg?caw=800)
NHK、BS放送のプレミアムシネマで放送していた「刑事エデン/追跡者」をエアチェックし鑑賞する…ニューヨークのユダヤ系コミュニティで起きた殺人事件に、白人の女刑事メラニー・グリフィスが挑むというサスペンス。まだレンタルの主流がVHSビデオだった頃に、借りて、見たことがあるんだけど…社会派なシドニー・ルメット監督の作品だったので、当時の自分が想像していたよりも、地味な映画で、あまり印象に残らなかった。以来、見直す機会はなく、内容もうろ覚え。かつてDVDはリリースされていたが、廃盤になってて入手困難、マケプレでもプレ値だ…。
ニューヨークの女刑事エミリー・エデン…犯人を強引に逮捕しようとした結果、抵抗され相棒の刑事が負傷、相手にも発砲を行う。これまでも、手柄優先の強引な捜査でトラブルを起こしてきたエミリー…今回の失態に、不当性は認められなかったものの、上司からは“大人しくするように”と注意を受ける。そこで、ユダヤ人のダイヤモンド研磨職人の失踪事件を調べるようにと命じられるも…結局、エミリーが死体を発見し、殺人事件に。犯人は被害者の近くにいると睨んだエミリーは…ユダヤ教ハシド派の指導者レバの一家の協力を得て、コミュニティに潜入する!
当時は、女刑事が活躍するドンパチモノアクションだと思って、ビデオを借りたんだよね…確かにメラニー・グリフィス演じる女刑事は、同僚男性たちからも“疎まれる”トラブルメーカー…組んだ相棒は負傷させるし、犯人は直ぐに射殺しちゃうし、女“ダーティハリー”状態!冒頭の逮捕劇で、相手を射殺してしまい…正当性を疑われたりもするんだけど、一応、監査の結果、“おとがめなし”という判断になる。それでも、今までも不祥事が多かったことから、上司に…“ユダヤ人の失踪”という地味な事件の捜査を押し付けられるんだけど…意外やこれが大当たりだった。
意気揚々と、ユダヤ人のコミュニティに乗り込んでいく女刑事グリフィスだったけど、ただでさえ戒律が厳しいユダヤ教の中でも、とりわけ“伝統を重んじる派閥のコミュニティ”だったことから、偏見や無知が壁となり、思うように聞き込みがはかどらない。それでも…捜査の早い段階で、失踪者の死体を見事に発見しまして、事件は失踪事件から、殺人事件へ昇格。継続して捜査の担当を志願した女刑事グリフィスは、現場の状況から“被害者の周囲に必ず犯人がいる”と考えまして…自らユダヤ教コミュニティに潜入するという方法を提案、上司に認められる。
そこで、このコミュニティを仕切っている指導者とその一家に協力を打診…不慣れなユダヤ教の文化の中で、戸惑いを見せながら、なんとか“郷に入っては郷に従え”を実践して、真相に近づいていく。この事件に関わる前は、男勝りで、男遊びも盛んだった女刑事グリフィスだが…特に堅物なユダヤ教の若者(指導者の息子)と接してるうちに、淡い恋心のようなものを抱き、ユダヤ教の若者の方も、明らかに異文化で破天荒な突貫女グリフィスを意識するようになる。公私混同も甚だしいが、文化や宗教の壁を乗り越え、2人は結ばれるのか?それとも…。
時にユーモアも織り交ぜながら(アメリカ人たちは、ユダヤ人の性生活などにも興味津々)、基本は、切実なカルチャーギャップを、いかにして歩み寄って、克服していくかを見せるようなドラマなのだが…地元ギャングが殺人の容疑者として浮上したあたりでは、それこそ“ダーティハリー”ばりのアクションが再び拝める。女刑事グリフィスの恋の行方と、事件の急転直下な結末がシンクロするクライマックスも思いのほかサスペンスフル。文化の違いを意識して歩み寄ろう、相手のことを思いやろう…そろそろ各国の指導者にもそんな“当たり前”を学んで貰いたい。
監督:シドニー・ルメット
出演:メラニー・グリフィス エリック・タール ジョン・パンコウ ミア・サーラ ジェイミー・シェリダン
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血ぃともだち(2019年)

アマプラを物色して、別の作品の詳細を調べてる時に“この作品を観た人はこんな作品も観ています”と紹介された一覧の中に混じっていた「血ぃともだち」…あれ?これ押井さんの実写のヤツじゃね?コロナの頃に公開延期になって、その後、特別上映みたいなので1度だけ一般向けに公開されたヤツ。円盤出てないので、見逃してたけど、配信であったのか?ちなみに、アマプラだと個別の都度課金または“アジアPremium”とういうサブスクへの加入で視聴可能…でも、いまさら金は払いたくない。もしやと思って探したら、解約間近のHuluの見放題にあった!
私立来栖学園高校に通う渡部マキは…献血マニアの仲間、墨田仁子、紺野カオル、雲天ナミと献血部に所属。ある日、献血ルームで奇妙な少女マイと出会ったマキ…体調不良で気を失った彼女を連れて部室へと向かう。そこで仲間たちと一緒に、マイについてあれこれ意見を交わすのだが、やがて目を覚ましたマイが吸血鬼であることが判明する!しかし、マイは自ら人間を襲うことができない落ちこぼれのB級吸血鬼で、食料である血液を調達することも困難だという。美少女吸血鬼の儚げな表情に胸打たれた献血部のメンバーは、協力して彼女を養うことに!
製作年は2019年…今からもう7年も前なのか?当時、NHKのBSか何かで、押井さんの密着ドキュメンタリーをやっていて、その時に、本作のメイキング的な映像がバンバン流れてたんだよ。で、見たいなって思ったんだけど、コロナのせいで公開延期とかになっちゃって(たぶん、普通に公開されていても、どうせミニシアター系の単館上映とかで、ウチの地元じゃ公開されなかっただろうが)…おちついた頃に、ひっそりとイベント的な上映会で、1回だけ一般向けにお披露目されたんだよね。そのニュースはネットで見かけたけど、配信になってたのは見逃していたよ。
筋金入りの押井ファン、マニアなのに…これじゃファン失格。ちなみに、お話の内容的には、同時進行してたっぽいアニメ企画「ぶらどらぶ」とほぼ一緒でして、こちらは配信とテレビ放送で全話見ている。製作年で見る限りはこっちの実写の「血いともだち」の方が原形なのかな?って感じもするけど…その辺の詳しい経緯は調べていない。献血好きで、部活まで作っちゃうような女子高生が…なぜかヴァンパイアと出会い、共存生活が始まるというコメディなんだけど…ほんと、「ぶらどらぶ」の序盤がそのまま実写になってる、既視感ありありな展開ばかりだった。
ただ、キャラクターなどは、アニメとちょっと違うところもあって…「ぶらどらぶ」の方は、いかにもアニメキャラって感じにもっと誇張されていた。本作ではメイン主人公の渡部マキは、「ぶらどらぶ」だともう少し脇役っぽく(見た目も全然違う…アニメのマキは、明らかに押井さんの知り合いでもある映画ライターの渡辺麻紀さんがモデルになってる)、別に絆播貢って主人公がいたんだけど、実写の「血いともだち」にはそんなヤツいなかった。保険の先生なんかはアニメとわりかし雰囲気は近く、そして髪は短いが、役者の演技はまんま「うる星やつら」のサクラ先生。
ドリフみたいなドタバタがあったり…「ぶらどらぶ」と同じじゃんって思ったけど、そういえば「ぶらどらぶ」の方には、もっとこれ見よがしなサブカルオマージュやパロディが散りばめられていて、それがけっこうツボだったんだけど、こっちの実写はそういう要素は少し控えめだったかな?ヴァンパイアのマイの生い立ちなどを紐解くあたりは、映像の表現が押井さんの監督作「立食師列伝」みたいで、押井ぽさを強く感じる部分。オムニバス映画「KILLERS キラーズ(.50 Woman)」に続き、スタジオジブリの鈴木敏夫を担ぎ出してるのには笑ってしまう、こっちはセリフあり!
きっとこの頃の押井さんは清野菜名主演の「東京無国籍少女」同様、若い女の子を撮りたかったんだろうな?それこそ、この題材だったら、絶対に「THE NEXT GENERATION -パトレイバー」で組んだ、弟子的な湯浅弘章の方が、もっとギャルのキャピキャピをうまく撮れたんじゃないかって思ったりもするけど…意外と、ちゃんとアイドル映画風の仕上がりにはなってる。メイン主人公、渡部マキを演じるのは唐田えりか…この名前、知ってるぞ?って思ったら、ああ、そうか…東出昌大の不倫相手か!制服時より、眼鏡をかけた自宅での普段着姿の方が可愛いな。
監督:押井守
出演:唐田えりか 尾碕真花 天野菜月 日比美思 牧野仁菜 松本圭未 松井玲奈 鈴木敏夫 筧利夫
【アマプラでも有料配信中です】

愛はステロイド(2024年)
今年の正月(1月)に見たばかりの「ロストランズ 闇を狩る者」や「MERCY/マーシー AI裁判」がもうアマプラで見放題になっている、“早い、早いよ”って感じ。自分が見た映画ばかりに気を取られていたけど、他にもけっこう知らないうちに新し目のヤツが見放題に追加されてたのな。というわけで、2週間くらい前に追加されていたらしい「愛はステロイド」を鑑賞…こちらは昨年の8月に劇場公開、DVDリリースは今年の2月。ストーリーなどはあまりよく調べていなかったんだけど、公開時のレビューなどは高評価が多く、推してる人がたくさんいたのを記憶していた…。
1989年、スポーツジムのスタッフとして働くレズビアンのルーは…夫の暴力に悩まされながらも、なかなか別れることができない姉ベスとその子供たちの面倒を必死にみていた。ある日、ジムにやって来たジャッキーという女性のことが気になり始める。彼女はラスベガスで行われる大会を目指しながら、旅を続けているボディビルダーだった。そんなジャッキーが他の客とトラブルになってるところにルーが割って入り助け…その後、関係を持つ。2人は一緒に暮らすようになるも…ルーが抱える家族の問題に2人して巻き込まれてしまい、犯罪に走ってしまう!
田舎町のスポーツジムのスタッフとして働いてるレズの女性クリステン・スチュワート…バカなDV夫に手を焼かされながらも、別れることはまったく考えていない姉と、その子供たちの面倒を見ている。そんなある日、町にフラリとやって来ためちゃんこマッチョなねーちゃんと知り合い、恋仲になる。このマッチョなおねーちゃん、ケイティ・オブライエンっていう女優さんなんだけど…一瞬、アクション映画にザコのヤラれ役で出てくるベテラン俳優のブランスコム・リッチモンドかと思ってしまった(70のオッサンと間違えてゴメン)…顔、特に目の感じとかが似てるんだよ。
序盤は、2人がイチャイチャ…もとい、ヌチャヌチャ、エロエロしているところを延々と見させられたりもするんだけど、クリステン・スチュワートが前述した通り、家族の問題を抱えていて、ケイティ・オブライエンも巻き込まれていく。意外と、このあたりの関係が複雑…実は、町に流れ着いたばかりの時に、仕事欲しさにケイティ・オブライエンは“男とも寝てた”んだけど…それがクリステン・スチュワートの毛嫌いしている義兄だったのよ。さらに、この義兄が紹介した仕事の雇い主というのが…クリステン・スチュワートの実父であるエド・ハリスでもあったりしてね…。
このエド・ハリスがとにかく胡散臭くて…町を仕切る犯罪者でもあり、何度も会話の中に出てくる、クリステン・スチュワートの母親(つまりエド・ハリスの嫁さん)の失踪なんかにも関わっているようで…そういう件で仲たがいして、親子関係も悪くなっている。そういう事情を踏まえて、2人は“暴力的事件”に関わってしまい、それを隠ぺいしようとして、どんどんドツボにハマっていてしまうという感じ。マッチョなねーちゃん、ケイティ・オブライエンはもともとボディビルで鍛えてるところに、途中でステロイド注射にも手を出し、さらにムキムキ…だから狂暴化するとヤバい!
変化が現れるところなんて、まるで“ハルク”みたいやし、やりすぎなくらいのバイオレンスシーンが出てくるんだけど…昔見た、「アダム・チャップリン 最・強・復・讐・者」という、「北斗の拳」の影響を受けていると言われているイタリアのホラーアクションを思い出した。A24作品ということで、同時期にアマプラで見放題になった「エディントンへようこそ」のような田舎町クライムスリラーな展開になり、予想以上にシュールな演出もあり。LGBTネタなんかも、重くなりすぎず、エンタンメとして描き切ってるあたりはイーサン・コーエンの「ドライブアウェイ・ドールズ」を彷彿。
監督:ローズ・グラス
出演:クリステン・スチュワート ケイティ・オブライアン エド・ハリス ジェナ・マローン デイヴ・フランコ
【見放題配信&DVDソフトの購入はこちら】

![愛はステロイド [DVD]](https://stat.ameba.jp/user_images/20260324/19/eigasuki/af/d2/j/o0085012015763977292.jpg?caw=800)
アンティル・ドーン(2025年)
![アンティル・ドーン ブルーレイ + DVD セット [Blu-ray]](https://stat.ameba.jp/user_images/20260324/13/eigasuki/9a/e8/j/o0179022515763853712.jpg?caw=800)
WOWOWでエアチェックしておいたホラー映画「アンティル・ドーン」を鑑賞…円盤などはR18だそうだが、放送は過激描写を抑えた(修正された?)と思われるR15+指定版。プレステ等でリリースされているホラーアドベンチャーゲーム「Until Dawn-惨劇の山荘-」の実写映像化…だからなのか、ソニーピクチャーズの配給、制作会社も系列のScreen Gemsが担当していた。タイトルは聞いたことがあったが、プレステ4も5も持ってないのでゲームは未プレイ…ホラーだろうというのはなんとなく認識してたが、ストーリーや設定は予備知識を入れずに挑んだよ…。
友人のマックス、ニーナ、ミーガン、エイブと共にドライブ旅行中のクローバーは、1年前に行方不明となった姉メラニーの行方を捜すという目的があった。失踪直前のメラニーは、クローバーに動画を送っており、その背景に写っていたのが、とある山の中にある“ハートリーの店”という場所だった。何か手がかりはないかとやって来たクローバー…立ち寄った店の店員から、近くの“グロア・バレー”で頻繁に人々の失踪が起きているという情報を仕入れる。そこに手がかりがあると確信したグローバー、道に迷った末に、不気味な観光案内所にたどり着くのだが…。
冒頭、若い女がジェイソン的な殺人鬼?または化け物?に追いかけられ、襲われるシーンが描かれている。場面は変わり、車でドライブ中の男女5人、男2人と女3人が車内で会話しているシーンへと移る…その中の女性の姉が、どうやら失踪してしまい、行方を捜しているらしい。最後に送られてきた動画から、この場所を突き止め、何か手がかりはないかとやって来た。一応、この姉捜しをしている女子が主人公だろう、他はカップルが1組、主人公に片思いしている男が1人、そして霊感を持ってると自称するアジア系の女が1人。皆で旅行するくらいの親密さ。
まず、姉が喋ってる動画の背後に写っていた、山の中のさびれた売店を特定しまして、そこで聞き込み。見るからに胡散臭い店主ピーター・ストーメア(ほぼ悪人確定やろ!)が、近くの“グロア・バレー”という場所で、失踪事件が相次いでいるという情報をくれる。主人公は、そこに姉失踪の原因があるに違いないと確信し、皆を先導して、そこへ向かおうとする。しかし、途中で大雨が降って来て、道に迷う、なかなか目的地に着かない。引き返そうとしても、それすら危うい。そうこうしているうちに、その場所だけ“雨が降っていない”という不思議な場所にたどり着く。
そこには観光案内所なる建物もあって…さらなる情報収集のために、足を踏み入れる。案の定、そこには“失踪事件”に繋がる、重要な情報、証拠が色々とあったんだけれども…冒頭で、主人公の姉らしき人物を襲っていた“例のヤツ”が現れ、若者たちを1人、また1人と…血祭りにあげていく。当然、主人公は最後まで生き残るだろうと思って見てたんだけど…それにしても、他の男女が殺されていくテンポがやたらと早い。まさか、こいつら咬ませ犬で、他に新たな主人公がいるわけじゃないよな?不安が的中ってわけでもないが、その後、主人公もあっけなく死ぬ。
えーとですね、映画の公式サイト、WOWOWの番組ページなどの解説・あらすじにも情報が載っているので、決してネタバレではないので“答え”を書いてしまうけど…5人のメイン登場人物が全員死ぬと、殺戮が開始されるちょっと前のタイミングに時間が巻き戻り、そして、各登場人物たちは“自分が殺された”という記憶を持ったまま、もう一度、襲撃者との対峙や謎解きを繰り返すことになる。さらには、その後、同じように“全滅”すると、再び起点に戻って、何度も惨劇を繰り返し体験する羽目となる…“タイムループ”の概念が取り入れられたホラーだった!
ただ、何度も無限コンテニューできるってわけではなく、設定でコンテニューの回数制限的なものも存在してまして、さすがに何十回も、何百回もやり直しができるわけではないよと。まぁ、原作がゲームということで、そのあたりの雰囲気作りはうまくできているなとは思った。最初はスプラッターなのかなって思ったら、後半はゾンビ映画的な要素もあったり、加えてタイムリープ設定でしょ?登場人物の死に方もバリエーションに富んでいて、いきなり人体が爆発するヤツはなかなかのインパクト。さらに、この人体爆破が、しっかり後の伏線になってるのも良かったな。
マイク役の役者さんの名前がマイケル・チミノ…「ディ・ハンター」の監督!とは別人、同姓同名ということです。WOWOWのキャスト表もわざわざ“マイケル・チミノ[俳優]”という表記になってました。でも、監督のチミノは既に亡くなっているので、オイラくらいの年齢の映画マニアだったら、“出てるはずない”というのにすぐ気づけると思うけどな…。どうせなら、マイクの死に様のバリエーションに、“拳銃で頭をぶち抜く”というのを加えてくれたら、面白かったのに(チミノ監督の「ディア・ハンター」はロシアン・ルーレットのシーンが有名な映画)なんて、妄想を抱く(笑)
監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
出演:エラ・ルービン マイケル・チミノ オデッサ・アザイオン ユ・ジヨン ベルモント・カメリ ピーター・ストーメア
【Blu-ray&DVDソフトの購入】
![アンティル・ドーン ブルーレイ + DVD セット [Blu-ray]](https://stat.ameba.jp/user_images/20260324/13/eigasuki/0a/76/j/o0125015615763853722.jpg?caw=800)
セタ~6人目のエージェント~(2026年)
数日前からアマプラで独占配信が始まっていた「セタ~6人目のエージェント~(原題:Zeta/英題:Agent Zeta)」を鑑賞…世界各地で同時にスペインの元エージェントが殺されるという事件が発生、病気の母親の看病のために、仕事を休職していたCNI“国家情報センター”のエージェントが現場に呼び戻され…真相究明に奔走するというスペインのアクション映画。知らない役者が多めだったが、主人公と一緒に事件を追うコロンビアのエージェント役で出てるマリエラ・ガリガは「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング」「同/ファイナル・レコニング」にも出てる。
ニューヨーク、バンコク、パナマ、東京で同時期にスペインの元エージェントたちが殺された…4人は現場を離れた後、偽名で暮らしていたのだが、何者かが正体を突き止めたらしい。そして被害者の共通項は、37年前に“シエナガ作戦”と呼ばれる同じ作戦に関わっていたことだ。CNIは休職中だったエージェントのゼタにこの事件を調べるようにと命じる。実は“シエナガ作戦”にはもう1人実行者がいて、それは死んだと思われていたゼタの父親エリックだという…エリックもまた名前を変え、別の人生を送っていたのだが、4人の事件直後に行方をくらませていて…。
冒頭、元エージェントたちが殺されるシーンで東京も出てくる…ただ、最初に挿入される実景映像以外は、たぶん日本で撮ってないと思われる。東京にあるスペイン大使館(という設定の建物)の前で、被害者が爆殺されるんだけど…よく見ると、車のナンバーが明らかに“それっぽく作ってるニセモノ”でして…日本の撮影用ナンバープレートよりも全然デキが悪い(笑)文字の書体が不自然。でも、まぁ…一応、足立ナンバーとかになってるので、日本という設定なのに、海外のナンバープレートまんまだったりする作品よりは、全然頑張っている方かもしれないな。
というわけで、前述の通り…自国の元スパイたちが何者かに殺されるという事件が発生したので、国家情報センター、通称CNIという諜報機関のお偉いさんたちが慌てはじめまして…この事件の詳細を調べるために、母親の看病(痴呆的な病気か?)で休職中だったエージェント(=主人公のゼタ)に無理やり現場復帰を命じる。彼が腕利きだというのもあるんだけど、それ以外にも理由があり…実は主人公が幼い時に死んだと言われていた父親が、名前を変えて生きていて…過去に殺された被害者らと一緒に“ある作戦”に関与していたのだ…それが共通項だと。
そして、主人公の父親は、まだ生存しているはずなんだけど…昔の仲間が殺された事件の発覚直後に、行方不明になってしまっていた。だから、主人公に実父の居所を探させようとしていたのだ。母親の看病もあるので、最初は任務を拒否しようとしたんだけど、結局は…複雑な気持ちを抱えたまま、渋々と任務を引き受ける主人公。まずは、父親の新しい家族に、身分を偽って接触。父親の書斎で、手がかりになりそうな物を入手するんだけど…その直後に、バイクに乗った謎の人物に荷物を奪われ、盗んだ相手と…壮絶なチェイスを繰り広げることになる!
なんとか荷物を奪い返すことに成功するも…相手は“別件”で主人公の父親を追っていたコロンビアの国家情報局、通称DNI(CNIに、DNI…略称が似てるので組織名を覚えるのも大変だ)のエージェント、しかも女、セクシー美女だった!同じ人物を探しているという利害が一致し、2人は協力することになり、その後、紆余曲折の果てに、潜伏していた父親の居所も突き止めるんだけど…。お気づきだと思うんだけど、最初に殺されたのは4人、主人公の父親を加えて5人…だけどタイトルは“6人目のエージェント”、つまりもう1人いて、どうやら事件のキーマンらしい。
主人公も、父親本人には、自分が息子だと名乗らない、あくまでエージェントとして接する。そして、父親の方も…元スパイで、危険を察知して身を隠すくらいだから、けっこうなキレものなはずでして、接触してきたエージェントが自分の息子であることくらい見抜いていると思うんだけど、こちらも“噯にも出さず”にそらっとぼけてる…キツネとタヌキの化かし合いじゃ。いったい、父親たちは過去にどんな作戦に関与していたのか?重要人物の6人目っていったい誰なのか?そして事件の犯人はどんな人物で、何が目的なのか?後半は展開が二転、三転しますよ…。
スパイものらしく複数の組織、陣営が入り乱れるし、現代で起きてる殺しの動機を探るために、過去を掘り下げるところが、とにかく話が複雑で、ややこしくて…見ながら、頭を整理するのが大変だったんだけど、そこさえなんとか我慢しちゃえば、リアル志向な銃撃戦などは見応えがあったし、主要人物たちそれぞれの思惑がからんだ駆け引きは緊張感も味わえた。戦う綺麗なお姉さん好きとしては、コロンビアのエージェントを演じたマリエラ・ガリガが気に入った…あれだって、「ミッション・インポッシブル」でトムくんの過去の回想に出てくる謎の女を演じた人らしい。
監督:ダニ・デ・ラ・トレ
出演:マリオ・カサス ルイス・サエラ マリエラ・ガリガ ニエベ・デ・メディナ クリスティーナ・ウマニャ
【アマプラの見放題で視聴できますよ】
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ツイステッド・メタル シーズン2(2025年)
「時計館の殺人」目当てに加入したHuluも、そろそろ解約する時期が近付いてきたので(1ヶ月で解約するつもりだった)…何か、見逃してる作品はないかと物色。ああ、そうだ…前回Hulu加入時(その時は「十角館の殺人」が目当てだった)に見た「ツイステッド・メタル」(シーズン1)の続き、シーズン2が、配信されていたはずだと思い出し…鑑賞する。前シーズンよりも、トータルのエピソード数が2本増え、全12話となったが…相変わらず1話あたりの尺が30分前後と、短めなので…見始めちゃえば、けっこうあっという間で、とってもイッキ見しやすいシリーズです。
大惨事が起きた後…“中(インサイド)”と“外(アウトサイド)”に別れた世界。ミルクマン(運び屋)としての任務を成功させたジョンは…インサイドのニューサンフランシスコに住める権利を得たが、それはCOOイヴリンが、ジョンの技能を使い、カリプソ主催の危険なトーナメントで優勝するための魂胆だった。相棒のクワイエットと無理やり離れ離れにされてから数ヶ月…ニューサンフランシスコでの軟禁に嫌気をさしたジョンは“外”への脱出を決意!盗んだ救急車で、追手を振り切ろうとしていたが…そんなジョンの前に、クワイエットと当たらな仲間が現れて…。
シーズン1でシリーズ全体のラスボス感を漂わせていたネーブ・キャンベルが、なぜかいなくなってる!でも、同じ名前のキャラクターは出てくるけど、別人が演じている…最初は、ちょっと“???”だったけど、どうやらネーブ・キャンベルが演じていた女ボス“レイヴン”という人物は、組織内で襲名制になっているようで、名前だけ継承され、中の人は入れ替わるらしい。これが原作ゲームにある設定なのか、大人なキャスティング事情の後付け設定なのかは不明…ネーブ・キャンベルはギャラで揉めて「スクリーム」シリーズを降板した過去があるからな、まさかね?
ということで、シーズン1で命がけの運び屋の仕事を成功させ、見事、壁の中での永住権を手にしたはずだった主人公ジョンだけど…それは壁の中の都市のCOOが、ジョンの運び屋のスキルを利用して、危険なレーストーナメントへ参加させ、優勝賞品を勝ち取るための魂胆だった!そして、COOの中の人が変わっても、ジョンを利用して、レースに出場させるという点については変わりなく…軟禁状態が続き、毎日、毎日、レースのための特訓をやらされていると。そんな日々に嫌気をさし…ジョンは再び自由を求めて“中”からの脱出を決意するのだった。
ジョンが脱出をはかるまでに…数ヶ月経ってまして、運び屋の仕事を成功に導いた、相棒兼カノジョのクワイエットは、新しい仲間と義賊的な活動をしていたんだけれども、偶然、“中”から逃げ出してきたジョンと再会。結局、優勝者は、主催者から“何でも願いを叶えてもらえる”という賞品目当てに、クワイエットや新しい仲間(なんとジョンの妹登場…でも、ジョン自身は記憶喪失なので、覚えてない)とレース出場を目指し、準備を始める。そして、いざレース本番になると、今までの旅でジョンらと関わりのあった因縁ある連中なども集まってきてしまい…まぁ大変。
レースの本番は、そうだな…「デス・レース」と「マッド・マックス」と「バトル・ロワイアル」をミックスした感じだろうか?とにかくカオスな状態で、生死をかけたバイオレンスなサバイバルが展開される。ついでに、レースの主催者カリプソっていうのがめっちゃ胡散臭いねん(いや、この作品の登場人物のほとんどが胡散臭いやろ)…吹替えだと声が子安さんだし、怪しげな能力も持ってる…この作品の世界観、こういう設定もあるんだな、ホント、なんでもアリなんやな。最初はむかつく“コソ泥”のようなポジだった、新加入のメイヘムちゃん…けっこうお気に入りだな。
ジョンとクワイエットは…自分達の抱く“願い”を叶えてもらおうと、時に敵対、時に協力し合い、優勝を目指す!ただ、この世界の人間は“まともなヤツ”はいない…シーズン1でも、結局、正直者がバカを見るのがルールみたいなところがあったので…そう易々と“願い”が叶って、ハッピーエンドなんてことにはなりゃしないのよ。ある意味、優勝してなくても、誰かの夢が“特例で叶っちゃった”とも言えるのかもしれんが…。明石家さんまじゃないが“生きてるだけで丸儲け”なジョンのメンタル。やっぱりシーズン3を期待させる終わり方(次シーズンの配信時期は未定)。
監督:ビル・ベンツ フィル・スグリッシア ケイティー・エルウッド イアン・B・マクドナルド
出演:アンソニー・マッキー ステファニー・ベアトリス セイラー・カーダ パティ・グッゲンハイム
【Huluでシーズン1~2が見れますよ!】
ストリートファイターⅡ MOVIE(1994年)
先月、「時計館の殺人」の配信を見るために加入したHuluも、そろそろ解約の時期だななんて思いながら、見逃している作品は何かないかと、いろいろと物色していてみつけた「【HDリマスター版】ストリートファイターII MOVIE」を思わず見てしまう…前に別のサブスクでタイトルを見かけたときは、SDの画質が悪いバージョンだったけど、いつの間にリマスター版が出たんだろうか?ちょうど今年は新作の実写映画も公開になるし…おさらい(の意味があるかわからんけど)で見ておくのもありかな?と、チョイスしてみた。まだLDを持ってて、過去に鑑賞経験はあるよ。
ロンドンで法務大臣の暗殺を実行した女が拘束されるも、捕まったのは英国情報部の特殊工作員キャミィ・ホワイトだった…彼女は総帥ベガ率いる犯罪シンジケート“シャドルー”に捕まり、洗脳されていたのだ。シャドールは他にも格闘家たちを洗脳し、殺人兵器に仕立ようとしており…世界中を放浪している格闘家のリュウ、リュウと同門のケンなどが狙われ、彼らの周りをデータ取集を目的としたモニターサイボーグが徘徊していた!インターポールの捜査官の春麗は、アメリカ空軍のガイル少佐に協力を打診…シャドルー壊滅作戦を実行に移そうとするが…。
今は、そんなにゲーム関連は詳しくないけど、オイラも高校生くらいの頃は夢中になった。ちょうどスーファミで“ストⅡ”もやりまくってたし、高校の教員室にスーファミがあって(今だったら教師たちも色々なところから怒られそう)、授業をサボって忍び込んで、“ストⅡ”やって、それがバレて、教師からめっちゃお説教をくらったなんていうのも、今では懐かしい思い出だ。ゲーセンで見ず知らずの人との対戦プレイに興じたことだってある…懐かしいなぁ。なので、この頃の“ストⅡ”程度だったら…キャラクターとか、技の名前とか、一通りは理解しているつもりだよ。
映画の内容は…けっこうよくゲームの雰囲気を映像に落とし込んでるなという印象はある。その結果…ストーリーなんてあってないようなもんで、やたら戦ってるだけな印象なんだけれども、これがめっちゃ作画がいいねん、動きがいいねん、最近のアニメよりやっぱりカッコいいねん。今まですっかり忘れてたけど、キャラクターデザインを「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の監督でもある村瀬修功さんが務めてるのも…意外と今見直すのにタイムイリーではないかと。やっぱり村瀬さんがキャラデを担当してる「ヴァンパイアハンター」も個人的にはお薦め。
っていうか、久しく見直してなかったから、映画の内容もほとんど忘れていた…唯一、覚えていたのは春麗のシャワーシーン…からのパンチラしまくりなバルログとの対戦シーン。まぁ、あそこはマジで名シーンやね。脇役を当時の大御所声優さんが固める中…主役(?)の3人、リュウ、ケン、春麗は劇場映画あるあるで、実写系の役者さんが起用されている。リュウが「ビー・バップ・ハイスクール」のヒロシこと清水宏次朗、春麗が“全日本国民的美少女コンテスト”グランプリの藤谷美紀…そして、一瞬、闇堕ちもするケンに羽賀研二というのがピッタリハマリ役(笑)
そうか、羽賀研二もある意味タイムリーやな…。前半は、キャラクター同士がタイマン勝負している様子を、シャドルーが放ったモニターサイボーグが陰からこっそり監視していて、洗脳して自分たちの手駒にできる格闘家を探しているというシュチエーションが多い。春麗とガイルは、世界中の格闘家が狙われているというのを察知…たぶん、シャドルーが“最強の格闘家”といわれているリュウや同門のケンに接触するんじゃないかと、警戒していた。実際、シャドルーはリュウを狙ってたんだけれども…ケンで妥協して、ケンを洗脳して、リュウたちを襲おうとする。
もちろんラスボスはベガだ…ゲームと違って、リュウと“洗脳が解けた”ケンが友情パワー(笑)でラストバトルに挑むんだけど…ダブルの波動拳を食らったベガが、吹き飛ばされて、自分の乗って来た巨大な輸送機もろとも大爆発を起こすという、タイムボカンシリーズの“三悪”みたいなヤラれかただったので、ちょっと笑ってしまった…意外とマヌケ、こんなのだったっけ?エンドロール後に、“ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の実写版ハリウッド映画が撮影中 95年公開”というメッセージが英語で出てくる。ああ、あの微妙なヤツ。今度の新作はどんな出来かな?
監督:杉井ギサブロー
出演:清水宏次朗 羽賀研二 藤谷美紀 津嘉山正種 飯塚昭三 郷里大輔 石塚運昇 大塚周夫 日下武史
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数分間のエールを(2024年)

昨日と今日、NHKにて二夜連続で話題になったアニメ映画を放送…ただし昨日はEテレ(昔の教育テレビ)で、今日は総合での放送なので、視聴・録画に気を付けよう。ということで、昨日放送になった「数分間のエールを」をエアチェックしておいたので鑑賞する…MV作りに目覚めた高校生男子が、ストリートライブで歌う無名の女性シンガーと運命的な出会いを果たし、“俺にMVを作らせろ!”と熱い思いを滾らせまくるが、空回りしてしまって…という青春もの。68分という短めな尺…定義上はこれでも長編か?映像は今風なちょっとシャレオツな3DCGアニメでした。
高校生になりMV“ミュージックビデオ”と出会った朝屋彼方は、自分の好きな歌に、映像を付けた、自作のMV作りに夢中になっていた。ある晩、雨の中でストリートライブを行う女性と出会い、彼女の歌に衝撃を受ける!彼女の歌に、ぜひ自分の映像を合わせてみたいと…勇気を振り絞って、声をかけようとするも、残念ながら相手に逃げられてしまった!その翌日、美大を目指しているクラスメイトで、親友の外崎大輔に…運命的な出会い、自分の思いを熱く語っていたのだが…そんな彼方の前に、新任の英語教師として着任したのが前夜の女性・織重夕だった!
オイラも、中学生くらいの時は…お気に入りのアニメ番組を録画、VHSを2台つなげて、好きなシーンを切り張りし、そこにサントラCDから主題歌や音楽を合わせて、MV風に仕上げて、悦に入ってた…いわゆるインターネット普及後のMAD動画的な遊びだよね。アニオタが一度は通る道なんじゃないかな?今の時代はパソコンやスマホでちゃちゃっとできるし、素材に使う映像なんかも無限にあると思うけど…その反面、使い方を誤ると法律的な問題とかが絡んできそうなので怖い部分もある。技術を磨く前に、まずはマナーを覚えよう…安易にアップロードするなよ!
自作MV作りに目覚めた男子高生が、女性ストリートミュージシャンと運命的な出会いを果たし、その場でビビビっと何かを感じて、“推し”ができる。彼女の歌でMVを作りたい…勇気を振り絞って、その場で直談判をしようとするも…相手に逃げられる。相手は高校生と言えども、そりゃー、人気もない場所(知名度が低いから他に誰も聴いてない)で、年頃の娘が見ず知らずの男に声をかけられれば、真っ先に“たちの悪いナンパ”を疑うもんな。何かに夢中になると、周りが見えなくなる傾向にある主人公…よく言えば“熱い”が、要は単なる身勝手なクソガキじゃん。
まぁ、視聴者が抱く…その感覚こそ、その後の物語の重要な要素でもあったり。彼女に逃げられた翌日、学校で親友相手に愚痴り、彼女の音楽やMV作りへの思いのたけをぶつけてたんだけど、なんと 憧れの君が、目の前に現れる…しかもちょっぴり自分より大人の教育者として!謎の女性ストリートミュージシャンは新任教師だった!王道すぎるラブコメ展開じゃん!って感じだけど…ここが今風、2人の間に、ほとんど“色恋”は介在しない。自分の滾る思いをぶつけすぎて、時にストーカーまがいの行動もとってしまうんだけど、相手の対応は冷めてる。
いや、このご時世…教育者側の反応は冷めてて当然、たとえ女教師が男子生徒に手を出しても淫行になるだろうからな。でも、男子高生が、あれだけ、彼女に固執してるなら…もう少し彼女自身にも興味を抱いてもいいのではないだろうか?だって、現実でも“スマホでナニ撮ってるんだよ、お前ら”って高校生の事件が複数あったし…このくらいの男子の頭の中って、やっぱり“そればっか”じゃん。たとえ成就なんてしなくても…歌への執着だけではなく、恋心くらい抱いて欲しかったな。そういうのがまったく感じられなくて、オイラ的には物足りない、味気ない。
途中の歌唱シーンや、完成MVなど…音楽映画的なカタルシスはそれなりにあった。教師が、あんな場で歌っていいものだろうか?って思ったら、ちゃんと“学校には内緒にして”的なセリフでフォローを入れてきたので…そういうところはしっかりしてる。逆に、あの歌唱が学校にバレて問題になったり…なんて展開を期待してたんだ、原作の「きまぐれオレンジロード」であったじゃん、鮎川まどかが知人の代理でスカウトキャラバンに出場して、注目を浴びた後に、学校へ来なくなっちゃうっていうエピソード(実は違う理由だったんだけど)…そういう展開はなかった。
なかったけど…生徒と教師という関係が解消してしまうような流れにはなっていく。主人公とよき理解者の親友との関係…彼の方が色々な意味で大人やったな。この親友を救うような話をもうちょっと入れても良かったかもね?主人公は“ひとりよがり”なMV作りを貫き通し、結果的にそこそこの着地点を見つける…自分の意志を貫けってメッセージなんだと思う。でも、モノづくりって、歩み寄りや共同作業な部分も大事じゃない?親友の助言をもっと取り入れ、それこそ絵の道で行き詰ってる、彼にもMV作り手伝ってもらうとか、そういう展開があってもよかったなと。
監督:ぽぷりか
出演:花江夏樹 伊瀬茉莉也 菅原圭(歌唱) 内田雄馬 和泉風花 渡辺久美子 鈴代紗弓
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盗月者(2024年)

WOWOWの特集放送“裏社会に殴り込め!決死のアクション3連発”でエアチェックしておいた「盗月者 トウゲツシャ」を鑑賞…日本を舞台として実際に起きた高級腕時計窃盗事件をモチーフにした、香港のクライムアクション。WOWOWの製作国表記でも、中国映画ではなく、ちゃんと香港映画になっていた…この辺が最近は区別しづらくなってきたよね。ただ、オイラなんかが知っている、昔からの香港スターみたいな役者さんはあまり出ていなかったような?なんか今風イケメンなおにーちゃんが多かった。日本人の役者さんもけっこうたくさん出ていたね。
高級アンティーク時計の修理技師のマー…時には、部品をかき集めた“レプリカ”である事実を伏せたまま、客に商品を融通することもあった。そんなマーの天才的な腕前が見込まれ、裏社会で名を馳せる“ロイ叔父貴”に召集される。現在の“ロイ叔父貴”は、先代から名を継いだ2代目の息子だったが…マーは彼から“日本に行って、ピカソが愛用した高級時計の窃盗に加わるように”と強要される。最初は申し出を断ろうとするが、弱味を握られ…強盗団の仲間、大賊、下水王、ヤウと共に東京へ向かう羽目に。時計を盗むための下調べを始めるのだが…。
冒頭、派手な銃撃戦から幕開け…なぜ、こんな状況になっているかというのを、本編では過去に遡って、紐解いていく。高級時計の精巧なレプリカを作り、“ホンモノ”と偽って稼いでいる修理技師の男が、裏稼業で名を馳せる人物に呼び出され…高級時計の強盗団に加わるようにと強要される。最初は断ろうとするも、“ヤバイ人物に、内緒でレプリカを売り渡した”という弱味を握られてしまい…渋々、強盗団の仲間入りに。ボスの腹心の部下的な実行犯リーダーのほかに、爆破のスペシャリストのデブと、金庫破りのイケメンを加えた計4人で東京へやって来る。
本当はイケメンの母親が、金庫破りの天才で、そっちをスカウトするつもりだったんだけど…強盗団とは因縁があり、断られてしまった。そのやりとりを見ていたイケメンの息子が、とある理由で金が必要になり、自ら仲間入りを志願してきた。まぁ、いないよりはマシだというリーダーの判断で、イケメンも仲間に加えられる。ターゲットは銀座の高級時計店…まだ詳細が掴みきれてない、高難度の金庫を破らなきゃいけないということもあり、情報収集など下準備を開始。また、盗難の発覚を防ぐために、修理技師が作ったレプリカをすり替えるというのが作戦の要だ。
強盗団が狙うのは、ピカソが愛用したとされる腕時計なんだけれども…それとは別に、修理技師の男が、憧れる幻の一品“アポロ計画の月面着陸の際に、宇宙飛行士が実際に着用していたムーンウォッチ”という時計も、情報として、作中で提示されていたんだけれども…なんとターゲットの時計店を下見中に、同じ金庫内に“ムーンウォッチ”がしまわれていることに気づく。それまで、盗みに対し、消極的だった修理技師の男にも、邪な気持ちが芽生える。しかし、この“ムーンウォッチ”を巡っては、物騒な曰くもあり、関わったら大火傷する可能性もあるらしい…。
そして、いざ…準備が整い、金庫破り、時計のすり替え計画が実行開始されるんだけれども、途中で様々な番狂わせが生じ、強盗団は窮地に陥る!後半は、この手の強盗系クライムサスペンスの定番のような展開…敵との攻防、グループ内での仲間割れ、そして、話は冒頭部分の大銃撃戦に繋がって、“なんとなく先読みできちゃうけど”痛快などんでん返しが待っていると…「オーシャンズ11」的なノリで普通に楽しめるかなと…。日本人から見ると、若干、気になるところもあるけど…日本ロケによる日本の描写も、それほど違和感がなく、自然に見れたよ。
中途半端にスカしたイケメンが多い中、爆破担当のデブが憎めない。普段は、わりと巨悪な人相だし(ちょっと昔の香港映画によく出ていたラム・シューっぽい三枚目の雰囲気も)、こいつの行動が番狂わせの中でも、一番の原因に感じるんだけど、終わってみると、仲間思いで、けっこういいヤツだった。オジサン的には、主人公チームの中での“推し”ですね。一方で、強盗団の中で、実行犯たちにあれこれ指示するボスがいるんだけど…いかにもなアイドル風イケメンで、余計にいけ好かない。ただ、コイツがギャフンとするところを見たいなとはずっと思ってて…。
香港映画らしく、格闘系のアクションに関しては本気印で迫力がある…強盗団がアジトにしている日本の住居に、敵対する組織の襲撃者が攻め込んでくるあたりは…最近の日本のドラマで、こういう生活感のある場所でドンパチするのをあまり見かけなくなったので、一周回って新鮮に見えたりもした。ただね、冒頭シーンでも描かれている銃撃戦(ちなみに、これは時系列的に香港へ戻ってからのシーンだった)なんかは、昨今のアクション映画でありがちな、マズルフラッシュのエフェクトが中途半端に派手すぎで、画面がチカチカしすぎで見辛い、迫力減だったな。
監督:ユエン・キムワイ
出演:イーダン・ルイ アンソン・ロー ルイス・チョン マイケル・ニン ギョン・トウ 田邊和也
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