勝手に映画紹介!?

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メガ・クロコダイル(2019年)

メガ・クロコダイル


WOWOWの特集放送:危険生物4連発!“凶暴な生物と人間の死闘を描いた興奮作4本”でエアチェックしておいた「メガ・クロコダイル」を鑑賞…ざっくり簡単に映画の内容を説明すると、遭難者を探しに出かけた無人島(?)で遺伝子操作された巨大なワニが襲ってくる話。セルの円盤はリリースされてないようで、配信のみの扱いだったんだけど、そのアートワーク(サムネイル)とタイトルだけ見ると、一見、B級洋画風にも見えるんだけど、実際は中国映画です。映画に出てきた説明によると「巨鰐」(ホントにまんまやな)というタイトルの原作小説があるらしいです。

 

海岸近くに住む子供がワニに襲われた!かつて著名な生物学者兼冒険家であったが、今は酒浸りでみんなから能無し扱いされているルオ・ハンは…ワニが地獄島からやって来たと推測するのだが、誰も信用しようとはしなかった。そんなルオ・ハンの元へ…とある財閥の若き会長コン・ミンジューが部下を従えてやって来た。聞けば、喧嘩別れしたまま交流を断っていた弟が参加している調査隊が、地獄島の近くで消息不明になったという。コンは弟の生存を信じ、救助に同行してほしいとルオ・ハンに依頼する。ルオ・ハンは地獄島から生還したことがあったのだ!

 

冒頭から嵐の海…開始早々1分程度で船が沈み、その2分後には上陸した島で生存者たちがワニに襲われ、喰われる!というところで…別の海辺の村へと場面が変わる。どうやら最初の3分は“プロローグ”のような扱いだった。実は、島で襲われた集団は、何らかの調査隊だったらしく…その中に、とある財閥の御曹司も含まれていた。そして、その御曹司を救出すべく、財閥の会長である美人の実姉が腰ぎんちゃくの部下や金で雇った傭兵を従え…海辺の村へとやって来る。そこには酒浸りの酔っ払いだけど、実は腕のいい冒険家の主人公が住んでいた…。

 

女会長は“金にものを言わせて”…主人公をガイドとして雇おうとするんだけど、最初はうまくいかない。でも、過去の冒険(女会長の弟が行方不明になった島と同じ場所)で…恋人を失っていた主人公は、何の気まぐれか、女会長の依頼を承諾することに。で、いざ…無人島へ向かう!もともとワニが数多く生息してて、ヤバい島だったんだけど、状況はもっとヤバくなっていた。メガクロコダイル=巨大なワニが出てくるってことで、大方、予想はついていたけど…無人島には怪しげな研究施設があり、人為的に作られた巨大な殺人ワニが容赦なく襲ってきたと…。

 

無人島へ行方不明者の捜索に出かけるところは「ジュラシック・アイランド」、遺伝子操作された巨大生物が襲ってくるところは「シン・ジョーズ 最強生物の誕生」(こちらはワニじゃなくて巨大なサメ)と、やっぱり前にWOWOWで見た中華モンスターパニック2作品を“足して2で割った”ような作品であった…製作年で見るとこの「メガ・クロコダイル」が一番古いんだけどな。肝心なワニの描写もさすがに“動いてるところはチープ”なんだけど…一時停止して、静止画で見ると、悪くないビジュアル。一つ前に見た英映画「ブラック・クローラー-殺戮領域-」より面白い。

 

ワニ以外にも…ヒルとかゾウムシとかキモイ虫が襲ってくるので、そっち系が苦手な方はご注意を。個人的には、救助隊として同行している白人の傭兵たちの中でも、けっこう下っ端なマイクってキャラが印象に残る。コイツが思いのほか“男前(顔じゃなくハートがね)”でして、カッコいい活躍をする。一方、その傭兵たちのボスであるスティーヴは想像通りの“狡さ”だ。女会長に尻尾を振ってる腰ぎんちゃくの小太りの眼鏡野郎も…見た目通りな三枚目で、ギャグ担ポジ。真っ先にワニに喰われるかなとか思ってたけど、意外としぶとかった…最後まで生き残るか?

 

 

監督:フー・グイ

出演:リ・グアンピン グオ・シーウェン チェン・リンショ グアン・シェンユン

 

 

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メガ・クロコダイル(字幕版)

メガ・クロコダイル






 

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ブラック・クローラー-殺戮領域-(2021年)

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WOWOWの特集放送:危険生物4連発!“凶暴な生物と人間の死闘を描いた興奮作4本”でエアチェック…一応全部録ったんだけど、放送順ではなく、気になったタイトルから見ていくことにした。まず1本目は「ブラック・クローラー -殺戮領域-」というイギリス映画…日本軍が占領するビルマのラムリー島に潜入したイギリス軍の小隊が、憎き日本人よりも恐ろしい、ワニと遭遇…後の戦局にも大きく影響したという実話(Wikipediaによると、日本側は公式に認めていない)を題材にしたお話。WOWOWの説明に“B級”って書いてあったけど、本当に“B級”だった。

 

第二次世界末期、ビルマのラムリー島…この島には約300人の日本兵がおり、占領していると見られていた。そこにやって来たのはターナー軍曹率いるイギリスの小隊。他のメンバーは志願兵だというやや好戦的なハリス、戦闘経験の浅い若者パイク、そしてイギリス軍に協力するインドの軍人シン…計4名だった。小隊の目的は、島のどこかにある日本軍の兵器庫の場所を突き止めることだったが、途中、ハリスの軽率な行動で日本兵と戦闘になり、本来のルートをはずれることに。一行は、湿地帯を横断することになったのだが…そこには狂暴なワニが!

 

日本人からすると、ちょっと小馬鹿にされてるような、“マジかよ?”って思いたくなる部分があるにせよ…実話らしいので、その部分に関しては大目に見る。まぁ、相手が日本人じゃなかったら、“へぇ~へぇ~トリビア”な話として、意外と面白いテーマだとは思うんだ。ニコラス・ケイジが出てた「パシフィック・ウォー」で、黄色い猿(=日本人)よりもサメの方が怖かった、戦争映画かと思ったら…ガチなサメパニック映画だったというアプローチにもちょっと似てると思うし。ただ、残念なのは…冒頭の繰り返しになっちゃうけど、低予算な“B級”だったという点なんだよ。

 

実際にビルマ(現ミャンマー)でなんて撮影していないに違いない、“その辺の森”感漂う安っぽいロケーションで…ぜんぜん魅力的じゃない4人のメインキャストが、ほぼほぼ会話劇を繰り広げているだけ。しかも…4人しかいないのに(途中、直ぐ殺される日本兵が出てきたり、回想で地元に残して来た婚約者が出てきたりという描写はある)、あっという間に人数が減る!結局、最初からいがみ合っていた好戦的なイギリス人のオッサンと、“ワタシはイギリス帝国の味方よ”と訴え続けるも、なかなかオッサンに信用してもらえないインド人だけになってしまうと…。

 

上官が、“彼は大丈夫だ”って言ってるのに、はなっから“日本に通じてる裏切者”だって疑ってまして…お前がそんな疑いを持って、やたらとインド人につっかかってるから、他の2人がワニに喰われちゃったじゃないかと(笑)確かに、インド人の方も…ちょっとマイケル・ペーニャ似のお惚け顔で、三枚目っぽい雰囲気なんかも醸し出すんだけど、その辺に生えてる葉っぱを鋭く尖らせて、殺傷能力がバカ高い矢状の武器とかさりげなく作って、実は戦闘スキルがめちゃ高かったり…疑いたくなる要素はあったけどな。でも、結局は見た目通りなお惚けキャラだった。

 

さすがに2人きりになったら…いがみあってもいられないと、だいぶ歩み寄り、協力し、そして友情らしきものも芽生えてくるんだけど、ぶっちゃけ、お前ら日本兵とワニに囲まれてて…いつまでそんな感傷に浸ってるんだ!って感じ。その前は…やたらと大きな声でわめきあってたけど、そんなデカい声出してたら、ワニに喰われる前に、日本兵に見つかるだろ!ただ、これらも…最後のあのオチの伏線だったのかな?騒げば日本兵がやってくる…ワニにも日本兵にも勝ち目のない戦いで、とんでもない“奥の手”を思いつく。死なば諸共…ハラキリ、カミカゼ!

 

いやいや、そんなセリフは出てこない…あれ?ハラキリは出てきたか(笑)映像はショボいし、メインキャラ達のベタすぎる間抜けな死にざまに失笑してしまう部分もあったんだけど…それこそ“神風特攻隊”のような最後の“捨て身の戦法”を思いつくあたりの皮肉に、なんともいえない気持ちになり、そしてその結果、日本兵、日本軍がどうなったかを語る説明テロップを読まされ、もっとなんとも言えない気持ちになるのだった。せめてね、もうちょっとお金をかけて、真面目に撮ってくれれば、“そういう事実もあったのか”と受け止められるんだけどな…いかんせん(汗)


 

監督:スティーヴ・ローソン

出演:グレン・サルヴェージ ジャス・スティーヴン・シン ライアン・ハーヴェイ スティーヴン・ドルトン

 

 

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先週の読書:「medium 霊媒探偵城塚翡翠」「オムニバス」「押井守のサブぃカルチャー70年」

先週の読書:「medium 霊媒探偵城塚翡翠」「オムニバス」「押井守のサブぃカルチャー70年」


コロナ、戦争、事故、そして相次ぐ芸能人の訃報…なんかますます気が滅入りますなぁ。映画や小説で現実逃避をしてても、接してる内容が妙に現実とダブっちゃったりして、余計な事を考えちゃうことなんかもあるしな。世の中の出来事に対し、まったく“他人事、無関心”というのも人としてどうかと思うけど、自分に直接関係のない事柄なんかは、あまり深く考え込まないことも大事だよな。そんなわけで、ちゃっちゃと読んだ本の紹介…先週もなんとか3冊いけました!古本で購入したミステリー小説2冊と、珍しく新刊で購入し、これまた珍しい非小説が1冊…。

 

まず1冊目…そうか、話題になったのはまだコロナ禍になるちょっと前だったのか、当時のミステリー系のランキングで上位を独占していた相沢沙呼の「medium 霊媒探偵城塚翡翠」をようやく読みました!既に文庫化もされてるけど、オイラはブックオフで見つけたハードカバーの単行本版。内容は評判通りの面白さ…美人霊媒師と男性ミステリー作家がコンビを組み、数々の難事件を解決したのちに、もっと大きな事件の真相に迫る!多くは語れない系だけど…簡単に言うと“狐と狸の化かし合い”みたいな感じ(笑)もしくは読者も作者に掌で踊らされるみたいな…?

 

2冊目は誉田哲也の姫川玲子シリーズの現段階での最新刊で、短編集の「オムニバス」。昨年の2月に出たので、まだ文庫になってないようで、それを古本220円(さらにはブックオフの100円OFFクーポンを所持してたので、現金出費120円)で入手できてラッキー♪短編のどの作品がというのは言及しないが…作中で“自殺”が描かれてるものがあり、そんな事件を姫川玲子が調べるので、なんともいえない気分になってしまった。どうしても姫川の活躍を読んでると故・竹内結子の顔を思い浮かべてしまう…女優としては好きだけど、二階堂ふみじゃないんだよな。

 

3冊目はオイラには珍しい新刊購入、そして小説でもない「押井守のサブぃカルチャー70年」…一応、押井信者なので、昔はちゃんと新刊で本も色々と買い漁ってたんだけど、最近はそこまで固執しなくなって、古本で見つけたら読むことの方が多くなってしまった。ただ、今回は表紙イラストと挿絵をアニメーターの梅津泰臣さんが担当しており、かなり惹かれたのよ。でもって…先日、外出先にたまたま有隣堂があって、その有隣堂が、懸賞で貰ってためこんだQUOカードPayに対応してて、現金出さなくても買えたので…思い切って、新刊で買っちゃおうかなって。

 

本の中身は…映画ライターの渡辺麻紀さん相手に、ああじゃないこうじゃないとエンタメ、サブカルについて語ってるいつもな感じの“押井本”なんですけど、「ウルトラマン」をはじめとする円谷特撮の話、庵野秀明、樋口真嗣の話なんかもいっぱい出てくるので、意外とタイムリーな読み物なんじゃないかなと(ちょうど「シン・ウルトラマン」の公開も始まったし)。ということで…ちゃんと新刊本だし(発刊は2022年4月)、本来は映画ブログである本ブログで紹介するのに一番適してるだろう「押井守のサブぃカルチャー70年」を今回の“推しの1冊”に決めたいと思う。

 

 

 

2019年9月発行、相沢沙呼著「medium 霊媒探偵城塚翡翠」…自分が入手したのはハードカバーの単行本だが、2021年に文庫化されている。文庫版の方で加筆・修正などがあるのかは未確認。“このミス”など発刊当時の年末に発表された、各種ミステリーランキングで軒並み1位を獲得したと話題になっていた作品、気になっていたけど、ようやく読めた。作者の名前はなんとなく知ってたし、積読本の中に何冊か文庫があった気がするが…今まで読んだことがなかった。てっきり女性作家なのかと思ってたんだけど、Wikipediaに男性作家だと書かれていて驚く。

 

作品の構成は連作短編形式…全4話+エピローグ、プロローグ、インタールードで構成されていて、1~3話で個別の事件を扱いつつ、4話目で全体を通して伏線で語られてきた大きな未解決事件の謎に迫る。男性のミステリー作家が美人霊媒師と知り合い、彼女と一緒に…その後巻き込まれるいくつもの殺人事件の謎を解き明かしていく。霊媒師が霊視や降霊といった方法で犯人を見つけるのだが、能力を発揮するには色々と制約があり、さらには警察がそんな能力を信じないので、霊媒師が見つけた真実に至るまでの筋道を、作家の方で、論理的に補足していく。

 

一応、連作短編だけど…限りなく長編に近い作品でもあると思うので、個別のストーリーの詳細は割愛する。個々の作品の犯人は、だいたい直感でわかる(中には一番最初に犯人の名前が指摘され、その犯人を捕まえるための確実な証拠を探すエピソードもある)が…まぁ、そのあたりはオチに向かっての軽いジャブって感じなんだろうな。全体を通して描かれる連続殺人の真犯人なんかも同様に…“コイツが怪しい”という目星をつけられる。そして最大の“あのオチ”に関してもね…あそこまでとは思わなかったけど、なんとなく違和感はあったんだよな。

 

表紙などのイラストで描かれてる“霊媒探偵・城塚翡翠”って、けっこう妖艶な感じなのに…文章で読むと、なんだこの天然ドジっ娘な要素はって、だいぶ印象が違う。最初のうちは、男が好きな“ギャップ萌え”かしらんと微笑ましく読んでたんだけど…段々と、この女、“●●●い”なって思うように印象が変わってきた。そしたらね、まさにその“●●●さ”こそがキモだった(笑)まんまこっちが思ってた言葉を使って、劇中のキャラクターがネタバレを説明するので、確かにこれは1本獲られたって思った。オカルトっぽいヤツかなと思いきや…かなりガチな本格でした。

 

 

 

2021年2月発行の誉田哲也著「オムニバス」…。姫川玲子シリーズの現段階での最新刊であり、著者が配信を中心に色々な媒体で書き散らした(言い方が悪い!)短編を一つにまとめたもの…文庫にもまだなっていない。7編収録されているうちの1編「正しいストーカー殺人」のみ、過去にKindleで読んでいたが、内容を忘れていたので、飛ばさずちゃんと読み直した。ということで、掲載順に簡単な内容と感想を…各短編は姫川視点のものと、ここ最近レギュラーに加わった新生姫川班の部下・同僚たちの視点のものが混在、それらが交互になるように構成。

 

「それが嫌なら無人島」、余所の署に別件で逮捕されていた男がストーカー殺人の容疑で移送されてきて、姫川が取り調べを担当するも、事前にガンテツから余計なことにクビをつっこむなと意味深な警告を受ける。昨今の個人情報保護に関するネタ…タイトルの意味が理解できるラストにニヤリ。「六法全書」は首吊り自殺者の家から、同時に身元不明の死体が見つかり…当初は“死体遺棄”として扱われた事件の意外な真相に迫る話だが…新生姫川班の中年男性刑事・中松視点。行き当たりばったりでどこか危うい姫川を冷静に分析する感じが面白い。

 

そして前述の通り再読となる「正しいストーカー殺人」は…ストーカー被害の果てに相手の男を殺してしまった女を取り調べる話だが、“あんなブスが本当にストーカーの被害者なのか?”という姫川の疑問から意外な真実に行き当たる。ああ、そういえばそんな話だったと、読みながら思いだした。「赤い靴」と「青い腕」は2つで1つの事件…同居男性を殺した容疑で女が捕まるが、“ケイコ”という下の名前以外、詳細な身元がわからず手こずる。姫川と、オバサン刑事・日野が異色のコンビを組むことになるが…「赤い靴」が日野視点、「青い腕」が姫川視点で描かれる。

 

日野視点の姫川に対する辛辣なツッコミが面白く、菊田は毎回、姫川のその我儘に耐えてるんだぞと…登場しない昔からの部下・菊田の大変さが間接的に再確認できる秀逸な一編となっている。「根腐れ」は有名女性タレントの薬物事件の取り調べを姫川が担当…やはり新生姫川班の部下である小幡視点の作品。先のベテラン2人に比べると、同年代ながら姫川より年下の部下になったため…姫川の破天荒な捜査に驚き、振り回されるというスタンスは似てるものの、そこには羨望、憧憬も含まれている。女性タレントを取り調べるのが湾岸署というのがリアル。

 

ラストの「それって読唇術?」は「ノーマンズランド」で、ちょっといい雰囲気じゃない?って思った、検事と姫川のその後が描かれる。飲み屋で待ち合わせして、検事の昔の恋バナを聞かされる羽目になるが…一応、事件っぽい話も絡み、検事の過去に踏み込み、そしてサラリとサプライズもありと、シリーズをちゃんと読んでる上で楽しめる面白さ。もうなんらかの形で作品になってるのか?遂に“あのシリーズ”まで姫川シリーズと合流する可能性が示唆されてて、今後が超気になる。なんだかんだで姫川の活躍を読んでると、自然に故・竹内結子の顔が浮かぶ…。

 

 

 

2022年4月発行の押井守著「押井守のサブぃカルチャー70年」…押井守が幼少期に触れたラジオドラマ、テレビドラマから、70代で目覚めたYouTubeまでを語る、インタビュー形式のWeb連載を1冊にまとめたもの。聞き手は、押井さんと昔から親交があり、アニメ「ぶらどらぶ」の渡部マキのモデル(だと自分は思っている)にもなった映画ライターの渡辺麻紀さん。と、堅苦しく説明するとこんな感じだけど、要はいつもの“押井本”な感じ…色々と話を脱線させながら、好き勝手に作品や関係する人たちのことをああでもない、こうでもないと語る読み物です。

 

まぁ、それだけだったら、正直…古本待ちでもいいかなと思ったんだけど、表紙およびカバーイラストがアニメーター、アニメ監督の梅津泰臣さんであり、巻末では押井さん本人と対談までしているというので、珍しく新刊で買いたくなったと…。まぁ、買って正解…表紙イラストもさることながら(巻末にカバーを外してみてくださいという注意書きがあるんですけど…ムフフです)、円谷系の特撮作品を中心とした本文の挿絵もカッチョいいものばかりで(カラーじゃないのが残念)満足度高めです。もちろん…本文の方も、押井節絶好調で、飽きずに最後までイッキ読み。

 

エンタメ史を真面目に語ってる部分もあるんですけど、どちらかというと脱線した時の、与太の方が名言・珍言もいっぱい!“樋口真嗣が某女優のヌード写真集を助監督に買いに行かせた”とか“宮崎駿は少女しか駄目”とか…大物にも飛び火、押井守だからこそ許される危険球。完全に伏字になっていたけどとある大御所の方は(ジープ買ったという説明で見当はつく)、世界中のプラモコレクターに日本のプラモデルを贈り、その見返りとしてその国のエロ本を送ってもらって、仲間内に売りさばき(買ってた人も名だたるアニメ業界人だとか)ひと財産を築いたとか…。

 

気心が知れてる相手とはいえ、女性ライター相手によくもまぁ、馬鹿なエロ話ばかり語ってって思うのだが…巻末の梅津さんとの対談でも、“最近、エロに目覚めた”って押井さん本人(70歳)が明言してて、いやいやそんなの、自分の映画(「真・女立喰師列伝」の一編「金魚姫 鼈甲飴の有理」)で「ウルトラセブン」のアンヌ隊員でお馴染み、ひし美ゆり子を脱がしていた15年前から気づいてたわ(笑)実写版パトレイバーでも女優さんの入浴シーンを嬉々として撮ってたじゃないか!とまぁ、こうしてツッコミを入れながら楽しめる、愉快な一冊になっております。

 

読書ブログの方では書かなかったんだけど…少し感想を追記する。“幻の押井ルパン”についての本人言及も興味深く…昨今のルパン三世に“何か違う”と不満を抱いていた生前のモンキーパンチ先生ご本人から、“あんた、「ルパン」やって”と打診された(押井さんの返答は…やろうとして一度失敗した)、“何をやってもいい”というお墨付きまで貰ってたそうな。そんなのが巡り巡って、最新作の「ルパン三世 PART6」に繋がったと思うと感慨深い…押井脚本のルパンが話題になったのも記憶に新しく、確かに“好き勝手やってたな”と実際のエピソードも思い出す。

 

あと、ちょうど「ゴルゴ13」の話題を語り始めた時に、さいとうたかをの訃報が飛び込んでくるという(ってことは2021年9月のやり取りであることがわかる)…タイミングが良すぎる会話にとにかく驚いた。“コロナで「ゴルゴ13」が休載になっただけで、死んじゃいないよ”と、まったく話を信用していない風に返答する押井さんの言葉が、なんともいえない生々しさで…過去の会話を文章で起こし、それを校正・校閲済みの書籍で読んでいるというのを一瞬忘れるくらい、自分もその場に居合わせているような臨場感で印象に残った。読みどころはエロ話だけじゃないです!






 

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映画大好きポンポさん(2021年)

映画大好きポンポさん


WOWOWでエアチェックしておいた「映画大好きポンポさん」を鑑賞…劇場公開時に話題になっていたのは知っていて、地元のシネプレックスでは上映がなかったので見に行けなかった。なんか、オタキングの岡田斗司夫さんもYouTubeで面白かったって褒めてたので、気になってたんだよなぁ。同名の漫画があるそうだけど、映画になる前は存在を知らなかったので未読です。漫画で映画愛を語る系ってけっこう最近の流行りのジャンルの一つでもあるよね…オイラはマクレーンの「怒りのロードショー」とビリーの「シネマこんぷれっくす!」を読んでます…。

 

祖父である伝説の映画プロデューサー、J・D・ペータゼンから全て受け継いだポンポさんことジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネット…そんな彼女の下で、制作アシスタントとして働く映画青年のジーン・フィニは、新作の15秒スポットを任されることになり、完成したものは評判も上々だった。そんなジーンに、ポンポさんから渡されたのは、彼女が書き上げた新作映画「MEISTER」の脚本!なんと、ジーンは監督に選ばれたのだ。その作品は大物俳優マーティン・ブラドックの10年ぶりの復帰作であると共に、新人女優ナタリー・ウッドワードのデビュー作でもあった!

 

年齢不詳、パっと見子供にしか見えない敏腕映画プロデューサー、ポンポさん(もし実写化するなら安達祐実か、金田朋子…もしくは千秋を強く推す!)をはじめとする、いかにも“漫画・アニメ”な誇張はありつつも…意外とリアルかつ、ド直球な映画内幕物語。正直、話もそこまで新鮮なものじゃない。一見、華やかに見える映画の世界、実際は一般人が考えてるよりも大変なんだぜという、“生み”の苦しみ。こういうのって、さんざんブルーレイやDVDに収録されている特典のメイキングドキュメンタリーで見てきたじゃんか…みたいなことをあえて物語で見せている。

 

特に…映画撮影のクランクアップ後に、監督に抜擢された新人の青年が編集で苦しむ姿なんぞは、庵野秀明に密着したNHKのドキュメンタリー番組「さようなら全てのエヴァンゲリオン~庵野秀明の1214日~」の中で、プリヴィズ編集に行き詰る庵野さんの姿を思い起こしてしまった。昨日、「シン・ウルトラマン」を見てきて…樋口真嗣監督作品だったけど、編集は庵野さん自らやってたから、まぎれもなく庵野作品、“映画って編集で決まる”っていう感想を抱いたばかりだったんだけど…本作はまさに“そこ”に拘ったアニメ映画だったんだよなって感じですよね。


話の展開もサクセスストーリーとしてかなりベタ、先達作品に対するオマージュもあるんだろうけど既視感のあるシーン。作中で語られる編集論や演出論も…少々、映画をかじってるような我々のような映画オタクからすると、常識的過ぎて、“何をいまさら”って思ってしまう部分も多かったりするんだけど…それをあの親しみやすいキャラクターと、アニメならではの映像表現、そしてなんとも爽快なテンポ感という“編集”の妙技で、一分の隙もないエンタメに仕上げていて、まったく飽きずに楽しめた。でもって、主人公のラストのあのセリフにすべてが集約される。

 

若干の誤差はあるものの…ホント、エンディングに入る直前でピッタリ“90分”という、考え抜かれ、計算つくされた職人的な演出、編集に脱帽でした。物語云々というより“見せ方の巧さ”に感動するよね。いや、一番のキモとしてわざわざ“映画の編集”をテーマに選んでるにもかかわらず、自分たちが無視しちゃったら台無しになるところだったけど、作り手の一貫したブレてなさを評価したい。本当にラストカットが気持ちよく、大笑いさせてもらった。作品によっちゃ長尺も大事なんだけど…自己満気味な映画監督さんなんかは、本作を見て基本に立ち返ってほしい。

 

 

監督:平尾隆之

出演:清水尋也 小原好美 大谷凜香 加隈亜衣 大塚明夫 木島隆一 小山力也 谷育子

 

 

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シン・ウルトラマン(2022年)

 

【鑑賞日:2022年5月13日】

 

コロナの影響で完成、公開が遅れていた「シン・ウルトラマン」がいよいよ初日を迎える…「シン・ゴジラ」の製作陣による、今度は初代ウルトラマンリブート。本日は、生憎の雨模様…“大雨”との予報もあったが、朝の段階ではそこまでの降りではなかった(でも、映画館へは車で出かけた)。それにしても、コロナで大幅に延期になった作品の公開初日って何気に雨が多くね?思い返せば、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の時も雨が降っていたような記憶がある…。平日、雨ではあったが…いつもより若干、混雑。オイラよりも先輩なオジサン、オバサンが多めでした。

 

巨大不明生物が次々と出現…やがてそれらの総称が“禍威獣”と呼ばれるようになり、政府は防災庁を設立。庁内に5名の専門家による禍威獣特設対策室…通称“禍特対”を設置。ある日、首都圏郊外に“禍威獣”らしき不明物体が移動中との報せが入り、班長の田村をはじめとする“禍特対”のメンバーも現場へと急行。目の前に電気を蓄える“禍威獣”が姿を現し、以降、ネロンガと呼称されることになった。戦闘の最中…近くの集落に取り残された小学生の姿があり、保護に向かう作戦立案担当官・神永新二。直後、ネロンガとは別の銀色の巨人が現れる!

 

タイトルからまさかのパロディで先制パンチ(何がどうなっているのかは自分の目でお確かめあれ)…油断してると、圧倒的情報量(文字の羅列がいっぱい)の世界観説明で置いてきぼりをくらいそうになる、いつもの庵野節。あっちのテーマ曲も流れて…密度高めでもあるアレな設定をセカンドインパクト風な演出でちゃちゃちゃっと処理してて、けっこう笑ってしまう。樋口真嗣監督作品ではあるものの、しっかり庵野風演出を踏襲してる真ちゃんの職人ぶりに好感。と思ったら、庵野さんが自分で編集を担当してて…やっぱり映画って編集で決まるんだなって実感。

 

全体的なアプローチは「シン・ゴジラ」に近い感じ…“科学特捜隊=科特隊”ならぬ“禍特対(カトクタイ)”は、完全にお役所の一部署として描かれている。そしてウルトラマンに関しても、地球の平和を守るヒーローというより、遠い星からやって来た怪しげな宇宙人というのをより強調し、若干、気持ち悪さもあったりする。ただ、当時の技術的な限界で仕方なかっただろう映像表現なんかに、しっかりと設定を与えて、意味を持たせ…オマージュ的な表現に仕立てていたりと、ウルトラマニアのツボを刺激しそうなネタはちょこちょこと仕込んでいるなって思いましたね。

 

一通り、テレビシリーズの「ウルトラマン」を見ていれば、理解できる…“このエピソード使ってほしいな”って感じのものは、ちゃんと拾ってますよね。ウルトラマン初登場となる対ネロンガ戦…斎藤工演じる神永新二が、逃げ遅れた小学生のガキんちょを助けに行くんだけど、観客的には“なんだ、あのアホなガキは!”と怒りたくなる。だけど、冷静になって、よーく考えると、ホシノくんオマージュかと(笑)さすがに禍特対へ小学生のガキが出入りするような描写はなかったが…“物語の展開上で足を引っ張る役目のクソガキ”を今風に描写するとああなるのかなと…。

 

禍特対へ初出勤する分析官・浅見弘子…長澤まさみの後ろ姿を延々と追いかける一連のシーンに、ネルフ本部に馳せ参じる葛城ミサト(特に旧劇場版のAir)をダブらせる。さすがにこのご時世では、女性が尻を振って闊歩するのを執拗に見せるというのは実写でできないかと…諦めるも、わりと物語の後半では尻フェチ、いやいや尻以外にも、なんか妙にフェチズムを感じるカットがいっぱい。長澤まさみというキャスティングに大いに納得させられる。ただ、ローアングルのあおりで捉えた顔アップを多用するのは、女優さんがブスく見えて可哀そうだなって思った。

 

長澤まさみが●●●する“最大”の見せ場…サイコーでした。元ネタの「ウルトラマン」のテレビシリーズの中でも、印象に残るエピソードだったので、入れてほしいなって思ってたんだ。こういうところの“わかってる感”は…庵野・樋口両氏に感服である。最後の敵なんかもさ…“名前”を聞いて、ちゃんと出てくる、そこまで描くんだと嬉しくなりつつ、設定の改変に大丈夫か?と不安になる。でもね、案外…そこから見たかった、馴染みのあるフォルムに段々と近づいたので、ホッと胸をなでおろす。アニゴジの斬新過ぎたメカゴジラやキングギドラより全然マシだ。

 

禍威獣や禍特対など…ネーミングの変更、センスに最初から拒否反応を示していた生粋のウルトラファン、マニアに受け入れられるかどうかは微妙なところだと思うが、良くも悪くもエヴァの延長として比較して楽しむ余裕がある人だったら、充分に今回も許容範囲だと思う(作ってる人たちは嫌がるだろうけど、色々なところがエヴァっぽく見えちゃうんだよ、ホント)…ただ、全体の中毒性は「シン・ゴジラ」の方に軍配かな?「シン・ゴジラ」にあった高揚感みたいなのは、微妙に外してきてる。思ってた以上にこじんまり…ヒーローものというよりは、普通にSFだった。

 

っていうか、こういう内容だったら、「ウルトラマン」よりも…「ウルトラセブン」の方がもっと似合っていたんじゃないかと、あくまで素人レベルの意見で感じたりする。ぜひ「シン・ウルトラセブン」「シン・帰って来たウルトラマン」「シン・ウルトラマンA」くらいまでは…シンシリーズをどんどんと展開していただきたい(笑)庵野さんが監督も担当する「シン・仮面ライダー」の予告編が本編前に流れてたけど、「仮面ライダー」は「ウルトラマン」に比べて、ぜんぜん詳しくないんだよね…公開されれば見に行くと思うけど。高いけど、帰りに990円の劇場パンフ買いました…。

 

 

総監修:庵野秀明 監督:樋口真嗣

出演:斎藤工 長澤まさみ 西島秀俊 有岡大貴 早見あかり 田中哲司 山本耕史 岩松了 嶋田久作

 

 

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AXN、私立探偵マグナム シーズン3 “#マグナムでチャージ キャンペーン”の当選賞品到着!?

 

4月末にTwitterのDMで、AXNさんから連絡がきていた…“私立探偵マグナム シーズン3 独占放送記念「#マグナムでチャージ Twitter投稿キャンペーン」”の当選賞品、マカデミアナッツチョコレート アソートメントバッグ(ミルク、ダーク、ホワイト各3粒、合計9粒入)が本日、ヤマト運輸の宅急便にて到着!Amazonでハワイアンホースト・ジャパン マカデミアナッツチョコレートクラシックアソートメント スタンドアップバッグという名前で登録され、マケプレで扱われてる商品と同じものだと思います。ちなみにAmazonの現在の最低価格は990円+330円でした…。

 

当選賞品の値段を知りたがる、その下世話な性格なんとかせいって?すいません…いや、皆さんも気になるかなって、ちょっと思って。ああ、当選に人数は抽選で30名ね…キャンペーンページにある作品名場面の写真を選び、指定のハッシュタグと作品の好きなところなどをコメントしてツイートするというものだった。オイラは推しキャラの1人、カツモト刑事の写真を選び…“私がチャージされたところは『なんだかんだでいつも頼りになる、縁の下の力持ちなカツモト!』”とツイート、“私がチャージされたところは”は定型で挿入され、『』内が自分で考えたコメント。

 

実際にキャンペーンに応募したツイートと、その後、DMをもらった時につぶやいた“当選報告”を一緒に貼り付けておく…この手のプレゼントキャンペーンで、どんなコメントを書いたらいいかわからない人の参考にでもなればいいかなと…。意外とね、相手の企業さんって、プレゼント応募の際のコメントって見てると思うんだけど…明らかに“嘘っぽいヤツ”とか、見抜かれるから逆効果だよ。“いつも見てます、いつも使ってます”…ってコメントの8~9割は嘘だと思うな(笑)だったら正直に、“プレゼント目当てで応募した”と書いた方が当選するよ…経験者談(笑)

 

または潔く…コメントなんか書かない。当たる時は、それでもちゃんと当たるしな。いや、今回のマグナムのキャンペーンは、元から“コメント投稿”ありきでしたが。あらためましてAXNさん…あざーーっす!マグナム見ながら、チョコ食べて、ハワイ気分を満喫したいと思います。ところで…昨日の「私立探偵マグナム」 シーズン3 第3話のリピートをはやくやってくれないかな?出かける前に、ちゃんと予約録画したはずなんだが、録画機器の調子が悪くて、尻切れトンボでちゃんと録れてなかった(汗)ガビーーンだよ、今のところリピート予定がないんだよなぁ。

 

まぁ、1回こっきりってことはなく…何か月か後(最終回直前とか)、忘れたころに振り返りの一挙放送とかあると思うんだけどさ、それまで我慢しなきゃいけないのか?一応、初放送の番組なんだから、もうちょっとリピート数が多めでもいいのになって思うよなぁ~。今シーズンは、1話目からマグナムが謎の人物から尾行を受けるなど(2話の時点ではまだ正体判明せず)、シーズンを通した仕掛けもあることはあるんだけど、基本は1話完結タイプのドラマでもあるので、歯抜けでも、そこまで大きな支障はないはず。来週の放送は失敗しないように、気をつけねば~。

 

 

 






 

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死刑にいたる病(2022年)

死刑にいたる病(2022年)

 

【鑑賞日:2022年5月11日】

 

ひとつ前の投稿で詳しく説明したんだけど…109シネマズ湘南の“シネマポイントカード”のポイント残高が、今月末で失効(本当はけっこう前に失効してもおかしくなかったんだけど、コロナ禍の営業自粛なんかがあったおかげで有効期限の延長があった)…車に乗って遠出してまで見たい映画があったわけじゃなかったんだけど、せっかくタダで鑑賞できる6ポイント分があるんだからと、地元のシネプレックスでも上映している「死刑にいたる病」を見に行ってきた。タダじゃなかったら、無理に見る気はなかったんだけど…一応、映画化決定前に原作は読んでました。

 

親の期待に反し、負い目を感じながらFランクの大学で鬱屈した学生生活を送っている筧井雅也…そんな雅也の元へ一通の手紙が届く。それは中学時代に通っていた近所のパン屋の主人・榛村大和からのものだった。榛村はなんと、高校生の少年少女24人を殺し、そのうちの9件で立件・起訴され、死刑が確定している希代の連続殺人犯だったのだ。訝りながら…榛村と面会するため拘置所を訪れる雅也。やがて対面を果たした榛村は…“立件された9件のうち、最後の1件は自分の犯行じゃない、冤罪だ”と主張。雅也に真相を究明してほしいと懇願する…。

 

原作小説を読んだのはかれこれ3年半くらい前(読書ブログの方で感想を書いてます)…本書の原作はもともと「チェインドッグ」というタイトルだったらしいが、自分が古本で入手した文庫化の際に映画と同じ「死刑にいたる病」になったそうだ。読書時のオイラの感想にも書いてあるんだけど…確か、原作の連続殺人犯・榛村大和ってイケメン設定だったはず…本棚から引っ張り出してきた文庫本で確認すると、“繊細な顔立ち…「俳優ばりの、上品な美男子」”などと記述されている。確かに映画は俳優が演じてるものだが…正直、阿部サダヲじゃねーだろう感(笑)

 

ただ、このメインのキャスティングを見ただけでもわかるとおり…作り手の原作通りに描く気は毛頭ないというあらわれであると受け止めることもできなくなく…決して阿部サダヲが役にミスマッチかというと、この映像版ではそうでもないところが、監督、白石和彌の演出力とセンスの良さなのかなとも思う。阿部サダヲがキモいのはいつものことだが(役柄上ですよ)…今回のキモさはまったく別ベクトルのキモさだなと。中途半端なイケメン俳優だったら、あの薄気味悪さ、嫌らしさは醸し出せなかったと思う…普通に阿部サダヲって、すげー俳優なんだと再確認する。

 

映画版の方は原作の持ち味以上に様々なものが暗く、病んでいた印象。だって冒頭から葬式のシーンで幕開けですよ…もううろ覚えだけど、原作にはあんなシーンはなかったんじゃないかな?これはもう1人の主人公である、顔見知りだったというだけで、連続殺人犯本人からのご指名を受け、殺人事件の調査などという無茶ぶりに応じなければならない、幸薄そうな大学生のばーちゃんの葬式であり、物語的にも後々重要になってくる、歪な家族関係なんかが、早くも不穏な空気を醸し出してまして…やたらと陰鬱な気分にさせられた。画面自体もやたら暗い。

 

もともとボッチな主人公を、やたらと気にかけてくれる中学時代の同級生の女の子がいて…まぁ、途中でいい雰囲気になったりもするんだけど、この女の子が…いつも校内では、サークル仲間と称する、とんでもねぇバカ男たちとツルんでるのよ。優しげな表情、そして気のある素振りで主人公に接してくるけど、もう、あの他のバカ男たちと一緒にいるだけで、本当はこの女もバカなんじゃないだろう感、うらっ返すと“腹黒そうな嫌な女感”が…原作以上に強く、そしてのっけからビシバシと伝わってきて、演じてる女の子(女優)は可愛んだけど、なんか妙にイラつく。

 

それと同じくらい強烈な印象だったのが…主人公のオトンを演じた鈴木卓爾。阿部サダヲにも負けないヤバさなんだ。原作よりもキャラクターたちが、より誇張されてるなって思ったね。原作にも、最終的にジワリとくる毒があったんだけど、映画の方がよりガツンとくる感じだろうか?忘れてたけど…喪服姿のミポリン(中山美穂)もオジサン的にはポイント高しです。ああ、一番、スゲーーーって思ったのは、榛村(阿部サダヲ)の裁判シーンで、ちゃんと傍聴席に裁判ウォッチャーの阿曽山大噴火(芸人)がいるというリアルさ。ウォーリーを見つけた時以上の感動だ。

 

 

監督:白石和彌

出演:阿部サダヲ 岡田健史 岩田剛典 宮崎優 赤ペン瀧川 鈴木卓爾 音尾琢真 岩井志麻子 中山美穂

 

 

【原作小説はこちら】

死刑にいたる病 (ハヤカワ文庫JA)






 

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買い物:「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」第2弾ムビチケ/押井守のサブぃカルチャー70年

買い物:「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」第2弾ムビチケ/押井守のサブぃカルチャー70年


ここ最近、すっかり足が遠のいていた、辻堂の109シネマズ湘南…コロナ初期の自粛営業の関係で、期限が先延ばしになっていた“シネマポイントカード”のポイント残高が、いよいよ今月末で失効になるとの連絡が。昨年、「閃光のハサウェイ」と「エウレカセブン」を見に行ったので、ちょうど1本タダで見れるぶりの6ポイントがたまってた、これを使って映画を鑑賞することに…。とはいうものの、ちょうど今は、あまり見たい映画をやってないのよね。ちょっと前だったらマイケル・ベイの「アンビュランス」とかやってたんだけど…時間の都合が合わず行けなかったのよ。

 

でもね、失効で無駄にするのはさすがに勿体ない…仕方がないので、地元シネプレックスでも上映している「死刑にいたる病」で妥協しようと、車で出かけてきた。でまぁ、あとでゆっくりと映画の感想も書こうと思ってるんだけど…先に、今日の外出で購入した物をちょこちょこっと紹介しておこうかなと思いまして…。えーとですね、せっかく109シネマズ湘南まで出かけたので…来月公開の「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」のムビチケを買ってきた。昨年の「閃光のハサウェイ」の時はムビチケも買いに行けなくて、公開初日が久々の“遠出の映画”だったし。

 

“まさかのククルス・ドアンの再映像化”という情報解禁から、あれよあれよという間に…気がつけば、公開まであと1ヶ月をきっている!初日の6月3日なんて、もうすぐじゃん(最速上映行きたいけど…さすがに東京、横浜までの遠出は、今のオイラにゃ敷居が高い)…とうわけで、「死刑にいたる病」の上映開始前の待ち時間に、109シネマズ湘南のグッズ売り場にはせ参じまして、ムビチケをGETしてきました。現段階で第1弾と第2弾の2種類が出ていて…まだどちらも購入可能とのこと。その場で1分弱悩んだ末に…第2弾の大河原邦男verのクリアファイル付にした。

 

第1弾の安彦良和verも良かったんだけどね、ムビチケのデザイン自体は第2弾の方が好みだったので…第2弾をチョイスした。えっ、ナニ?ケチケチしないで、2種類とも買えばいいじゃんって?いや…どうやらまた特別興行っぽくて、前売りなのに1800円だしさ(笑)続けて2回見るのもしんどいし、だからといって地元でもないのに、車で2回目見に行くのもしんどいし、とりあえず映画館での鑑賞は1回でいいと思ってるので(どうせ将来的に円盤買うし…ハサウエェイみたいに、映画公開と同時発売じゃないのかな?まだアナウンスないね)…第2弾を1枚だけ購入した。

 

ロビーにはチラシもあったので、しっかり入手…「閃光のハサウェイ」の時は、コロナで貰いに行く余裕すらなかったし、当たり前だけど公開後はチラシも置いてなかったからな(Gレコを見に行った小田原のコロナシネマは…公開中の映画のチラシも置いてあったので、入手できた)。とまぁ、映画館には早めについちゃったのでムビチケを購入しても、まだ入場開始、上映開始までだいぶ時間がある。はて、どうしたものかと思ったら、同じ施設内(テラスモール湘南)の同じ階に、有隣堂があることを思い出す…たまには古本じゃなくて、新刊本でも物色するかなと。

 


ちょうど先月末だか、今月初めだか…GWの頃に発刊され、気になっていた「押井守のサブぃカルチャー70年 (Bros.books)」の単行本が欲しかったんだ。ネットで普通に買えるんだけど…ネット懸賞で貯め込んだQUOカードPayの残額が6000円ちょいありまして、これを使いたかった。いや、ホラ…最近、人並みにガラホからスマホに変えたのでQUOカードPayが使えるようになったのよ。ガラホ時代からちょくちょく懸賞で当たってたんだけど、ガラホじゃ使えないって公式で言っててさ(画面は一応表示される)…宝の持ち腐れ、有効期限が迫ってるものもあった。

 

確か、有隣堂だったらQUOカードPayが使えたよなと(最近は地元の文教堂でも使えるようになったらしいが…まだ試してない)…確認したらやっぱりOK!よしよし、あとは肝心な本があればと…店内を探し始める。最初、エッセイかな?って思って…男性エッセイの棚を見たけど見つからない。今度はサブカル系の本が置いてある棚を見つけて、順番に見ていったら、そこに並んでた…“1冊だけ”。ベストセラーのように平積みはされてないだろうとは思ってたけど、1冊だけか(在庫のストックはあるかもしれないけど)。出たばかりなので、特に傷みもなく状態は良好。

 

すかさず手に取り、レジへ…ドヤ顔で“支払いはQUOカードPayで!”と、慣れてる風を装ってスマホを提示(他の決済サービスを使ったことはあるけど、まだ操作に慣れてなくて、内心はドキドキ)、シャキーン1870円也!おお、これだけ出費してまだ4000円以上残ってる…有効期限が年内だったのも、これでなんとか消化できたみたい(あとは2023年以降)。タダで映画を見て、本も自腹での出費がゼロで購入でき…ホクホク。GW中にウカれて海外旅行とか行く人たちを見て、ちょっと小馬鹿にしてたくせに…たまに、地元以外の場所に出向きハシャいでるオイラ(汗)

 

そんなわけで…押井さんの新刊を購入したんですけど、まだ、今は読んでる最中の小説があるので、ちょっと後回しになります。でも、優先して読むつもりでいるので、今週中には読み始められるかな?一時期は、押井信者として、けっこう書籍も新刊で買い漁ってた頃があるんだけど、最近はもっぱら古本頼りだったからね、あまり新しいヤツは読めてないんだ。でも、今回は…押井さんの新刊であるのと同時に、イラストをアニメ監督、アニメーターの梅津泰臣さんが担当しており、巻末では押井さんとの対談も載ってるということで、梅津さん目当てで欲しかった。

 

えーと、これから見てきた「死刑にいたる病」の感想も書こうと思ってるんだけど、今日中に書けるか…もしかしたら日付を跨いで明日になってしまうかもしれない。いや、こんなどうでもいい買い物自慢なんかしてるんだったら、先に感想を書けよって感じだよね。ぶっちゃけ、「死刑にいたる病」も事前に読んでいたので、その辺の比較なんかもちゃんと感想の中に盛り込んでみたいなとは思ってるんだけど、なんせ原作小説を読んだのは何年も前なので忘れてる部分もあり…文庫本を引っ張り出してきて、要所要所、再確認もしなきゃなぁみたいな感じなので…。

 

 

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押井守のサブぃカルチャー70年 (Bros.books)

押井守のサブぃカルチャー70年 (Bros.books)






 

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劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(2020年)

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト

 

WOWOWでエアチェックしておいた「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」を鑑賞…TVアニメをはじめ、いろいろとメディアミックス展開されている人気コンテンツの劇場版ということで、なんとなくタイトルは知っていたし、ネットなどで映像や情報に触れたことはあるけど、作品をちゃんと見るのは初めて。率先して見る気は起きないけど…WOWOW放送のアニメ映画ということで、手を出してみた。アマプラとかのレビューではやたらと高評価。最初に言っておくけど、“いちげん客のおじさん”の感想なので、ファンの方がいたらおおらかな気持ちで読んでね。

 

愛城華恋は5歳の時に、編入した幼稚園で神楽ひかりと知り合い、仲の良い友達になる。やがてひかりに誘われて舞台“スタァライト”を観劇し、感動…2人で一緒に“スタァ”と呼ばれる舞台女優になろうと誓いあうのだが、その後…ひかりは日本を離れ、イギリスに行くことに。必ず成長して、同じ舞台の上で再会するという約束をして別れる。時が経ち…歌劇の名門・聖翔音楽学園の99期生として入学することになった華恋。そこで自分と同じ夢を抱いた少女たちと出会う。さらに…同じ99期生に、イギリスから戻って来たひかりが編入してきて、再会を果たし…。

 

うーん、正直、よくわからん…完全に“いちげん客お断り”な作品だよな。ネットの映像で見た印象だと…剣を持って戦ってた気がするので、なんらかのバトルものなんだろうなって思ってた。大人向けセーラームーン的な?なんだけど…どうやら、“アイマス”や“ラブライブ”に近いコンテンツのようで、そこに“宝塚(または宝塚音楽学校)”的要素をぶち込んだ感じなのかな?舞台女優を目指す女の子たちの話だった。メインヒロインの女の子が女優を目指すきっかけになった話と、並行するように…その他大勢の女の子が卒業後の進路に悩む姿が描かれていた。

 

でもって…突然、ミュージカル風の劇中劇が始まったりして、やっぱりバトル展開はあったよ。まぁ、そのあたりが…“いちげん客のおじさん”からすると、いったい何が始まったの?で、お口ポカーン状態なのよ。見てるうちに…それこそ、それらの劇中劇が、女の子たちの心情や葛藤…内面的なドラマとシンクロしてるんだなっていうのは、なんとなく理解はできたんだけど。で、ミュージカルシーンの演出などは確かにスタイリッシュで、凝った編集、カット割りも多く、カッコいい。楽曲もなかなか壮大で、映像にマッチ…惹きつけられる。でも、話がよくわからん。

 

せめて時系列とかだけでも、もう少し整理してくれないかなとか…。あと、劇中で…キャラクターたちが、卒業公演を行うみたいな話をしてたので、てっきり見せられてる途中で挿入されるミュージカルが、演劇でした、卒業公演でしたみたいな演出なのかなとも思ったんだけど、どうやらそういう意味ではなさそうな感じだったな…(解釈間違ってる可能性大)。キャラクターたちの内面の描き方、そこに出てくる映像表現は、ちょこちょこエヴァっぽさがあったよね。でも…見せ方が演劇調、宝塚調っていうのは、どちらかというと幾原邦彦の影響の方が強いのかなと…。

 

そして劇中ミュージカルの中には、いきなりデコトラがバンっと出てきて「トラック野郎」オマージュ、東映の任侠映画風演出もありつつ、今度は大映映画のロゴマークそっくりのパロディが出てきたり…このアイデア出してるの絶対にオッサンだろ!とか…ちょこちょこ琴線にひっかかる部分もあるのが小憎たらしい(笑)他にも、こじつけかもだけど、電車が異世界へ行く感じは「千と千尋の神隠し」、ロケットみたいなシーンは「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のシャトルとマスドライバーの発進シーン、トマトは「劇場版 機動警察パトレイバー」じゃないかとにらむ…。

 

よくわからん話だったけど…“無理やり元ネタじゃねーかこじつけ”をしながら、映像表現に関しては、それなりに楽しんだかな。見終わってから確認したWOWOWサイトの説明のところに“TVアニメシリーズをもとにした劇場版第2弾”って書いてあった…第1弾あるんだったら、そっちも一緒にやってくれよ。アマプラで、WOWOWで見たのとは違う長編が1つ、会員無料で見れるけど…これが映画の1作目なのか?どんなコンテンツかはわかったので、別に見なくてもいいや。いまのところ、女の子いっぱい出てくる系だったら…ガルパンが一番ハマれたのかな?

 

 

監督:古川知宏

出演:小山百代 三森すずこ 富田麻帆 佐藤日向 岩田陽葵 小泉萌香 相羽あいな 生田輝 伊藤彩沙

 

 

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劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト






 

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RUN/ラン(2020年)

RUN/ラン [Blu-ray]


WOWOWでエアチェックしておいた「RUN/ラン」を鑑賞…最初、“ラン”というタイトルの響きだけでイメージしたのは「ミッド・ナイト・ラン」と「ラン・ローラ・ラン」だったんだけど、本作はそのどちらともジャンルの違う、ガチガチのサイコホラーであった。幼いころから難病を患い、車いす生活を余儀なくされている少女と、過保護なくらい世話焼きなオカンがいるんだけど…ひょんなことから、オカンの行動が怪しく見え始め、少女は自ら真相を調べ始める。パソコン上のSNS画面だけで物語が進行する「search/サーチ」の監督だそうだが…「search」見てないんだよなぁ。

 

ダイアン・シャーマンは、大学進学を控えた娘クロエと…郊外の一軒家で暮らしているのだが、クロエは幼少の頃から慢性的な病気を患っており、車いすや吸入器が手放せない生活でもあった。毎日のように、大学の合格通知を待ちわび、外での生活にあこがれを抱くクロエ…一方、ダイアンは、娘の夢を後押ししつつも、食事の管理を徹底するなど、過剰なくらいに娘の世話を焼く。ある日、クロエは…母親から手渡された新しいカプセルに疑問を抱き、独自に調べ始めることにしたのだが…なんとそれは人間が服用してはいけない劇薬であることが判明する!

 

話的には“ありがち”であったものの…オカンと娘を演じた両女優の迫真の演技で、見ている間はけっこうドキドキさせてくれる。難病を抱えている人にとって…家庭内の些細なことが命取りである。序盤の展開はスタジオポノックの短編アニメ集「ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-」の一編、「サムライエッグ」をどこか彷彿とさせられた。「サムライエッグ」は食物アレルギーの男の子が、ちょっとした油断から命の危険に見舞われる様子を、ホラーかサスペンスかのごとくなスペクタクル調の演出で見せていたのだが…本作はそこから本当にホラーになると。

 

まぁ、あの過剰なくらい過保護、世話焼きなオカンの態度を見てると…どういう展開が待っているのかというのは、早々と予想できたけどね。誰かの献身的な支えがないと生活できないような人が、こんな映画を見ちゃったら、さぞ恐ろしいだろう。自分でしっかり確認し、用意したもの以外の薬を…本当にそのまんま飲んでいいのだろうかと、疑心暗鬼になる。臆病で心配性なオイラなんかは、将来…寝たきりになったら、そんな想像にとらわれてしまうかも?本当にポックリ死ぬ間際まで、足腰も丈夫、ボケずに薬の管理をできるくらいの心身を維持したいものだ。

 

中盤以降…オカンの行動の理由、そして正体などに迫るあたりは、やっぱり、この間WOWOWで鑑賞したばかりの「ドント・ブリーズ2」の展開をダブらせ、さらにはオカンの“子供への執着”という点では…やっぱり映画館で見たばかりの「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」にも通じる部分があるなと思うのであった。女の子が“ウチのオカンってやべー女じゃねーか?”と疑いだしたあたりの緊張感はハンパなかったけど…最後の攻防あたりは、もうちょっと“こってり”としたやり取りが見たかった気も。エピローグ的なラストカットは良かったです。

 

メインの登場人物なんかも少な目。本編の尺も90分とコンパクトにまとまっているので見やすいことは見やすい…この手の作品は感想も、あまり多くを語らない方がいいんだろうなって思うので、これくらいの軽めのものにしておこう。後半に出てくる、病院の看護師のおねーさん(セーラ・ソーンという女優さん)が、ちょっと綺麗だなって思った。ネットでフィルモグラフィを調べると…オイラが見ていない、この映画の監督の前作、「search/サーチ」にも出ているらしい。セルの円盤はどうやらブルーレイのみのリリース、珍しくDVDの方が出てないパターンなんだな。

 

 

監督:アニーシュ・チャガンティ

出演:サラ・ポールソン キーラ・アレン パット・ヒーリー セーラ・ソーン

 

 

【DVDソフトの購入】

Blu-ray RUN/ラン

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