大宮が誇る老舗料亭(`・ω・´)デス

 

利き酒師の社長のご自慢の日本酒の数々(`・ω・´)スゴイ

という話ばかりしてきたのだが、

今回は、待望のワイン会である(`・ω・´)フフフ

 

日本酒会、毎回楽しませていただいているのだが、

ペアリングを考えると、

日本酒よりワインの方がハマる組み合わせが多いのではないかと、

そんなことを考えつつも、

単純に、吾輩が圧倒的にワイン派なだけかもしれん(´・ω・`)シランガナ

 

 

料亭 大宮 一の家

公式はこちら

 

やあ、我が名はえがりん(`・ω・´)フフフ

シーランド公国男爵兼FSM司教にして板橋妙齢会会長である( `・ω・´ )

 

ひとりの大宮が怖いかね……

ひとりの料亭が怖いかね……

ひとりの一の家が怖いかね……

だからこそ私はそんな君と、あか牛が食べたい(´・ω・`)シランガナ

 

明治十八年創業

大宮の老舗料亭の味、

心をこめた極上のおもてなし(`・ω・´)

 

前回は、社長秘蔵の新政とクリスマス懐石料理だったのだが、

生産者や酒屋さんが関連したイベントとしては

黒龍酒造×うるしの駒や×大宮一の家の方が”前回”としては適切かもしれん。

 

今まで日本酒イベントだったのであるが、

今回は初の試みで、ワイン会である(`・ω・´)フフフ

 

第一回ワイン会 

マルス穂坂ワイナリー×料亭大宮一の家

 

一の家さんは社長が利き酒師なのだが、

ワインのことはさっぱりわからんということで、

ほりこし商店さんにご相談して、

本坊酒造株式会社の、

マルス穂坂ワイナリーさんとコラボである。

 

日本で流通しているワインで、

日本ワインは5パーセントなんだそうで、

(恐らくこの数字は輸入ブドウを日本でワインにしたパターンは含んでいない)

多くの方は飲む機会もあまりないのでは?と、

そんな話もあったが、

まあ、塩尻ワイナリーフェスタに毎年参加な我々としては、

家のワインセラーに入りきらない塩尻ワインがたくさん転がっており(´・ω・`)シランガナ

 

日本のワイナリーの様子をみていると、

この数年で世界の流れであるロゼワインやオレンジワインが最近増えているなと、

そう感じるわけであるが、

赤や白は以前から美味しいものはかなり美味しいのである。

 

だがやはり、同じくらいのクオリティのワインを考えると、

日本ワインはややお高めという印象はまだ変わらずである(´・ω・`)

3000くらいの雰囲気のワインが、

日本ワインだと5000くらいという感じだろうか(´・ω・`)シランガナ

 

どうせなら美味しいものがよい吾輩としては、

日本ワインを飲むときには高いものがオススメである(`・ω・´)

 

 

では、開演である。

 

先付け

熟成メークインすり流し 雲丹

 
 

 
ゼロ度で熟成したメークイン。

そこに、ウニ。

海と山の幸が楽しめるという仕組み。

 

 

そこに合わせるのが、

シャルドネ&甲州スパークリング2022

 

穂坂は赤に適した土地と言われているが、

その地の、甲州とシャルドネである。

シャルドネと甲州を半分くらいでブレンドしており、

瓶内二次発酵ではない。

ワインを作ってからの、ガスの吹き込み式で、

瓶内二次発酵は一次発酵と味が変わってしまうので、

吹き込み方式の方がテロワールを残しやすいのだそうだ。

 

ちなみに、甲州は早く収穫すると、

ソーヴィニヨン・ブランのようなグレープフルーツの香りになる成分※が多く含まれるそうである。

※3MH(3-メルカプトヘキサノール)

 

メークインがなめらかで、雲丹(゚д゚)ウマーである。

わさびが味の決め手であるな(`・ω・´)

ワインのグレープフルーツ系の香りで、さっぱり(`・ω・´)

 

上の葉っぱは、きゅうりの葉っぱであるが、

食べても良いが、食べるのは推奨しない(´・ω・`)

興味本位で食べてみたのだが、食物繊維かな?という食感と、

苦み、そして最後にきゅうりの香り、という具合であった(´・ω・`)シランガナ

 

向付
ひむか本サバ
赤芽 山葵 大根おろし 生姜

 
 

 
 

 

青い器は、合わせ酢と、宮崎の日向夏。

ワインと相性が良いはず。

ひむか本サバは、

漁師がこだわって無投薬で養殖。

出荷7日前に餌を止めるので内蔵の臭みもない。
これは、さばが苦手な吾輩でも美味しくいただけること間違いなし(`・ω・´)

 


そこに合わせるのが、

白根広州シュール・リー2022

 

穂坂より下った土地。

川の近くなので砂利質。

穂坂は粘土質なので、対象的な土地である。

余計な水分がなく、良い。

磯の香りがあり、魚介と合う。

シュール・リーはワインに酵母を入れたままにして作る方法。

リンゴ酸と、酢や柑橘がマッチするはずとのこと。

 

これは、グレープフルーツ系の香りで、

料理との相性が最高(`・ω・´)ヤバイ

ほんとに、ワインに寄せて考えましたという、

その極みのような料理である(`・ω・´)

 

ひむか本サバのポテンシャルを知って欲しいという、

普通の刺身も、ほんとに美味しい。

サバの臭みが、全然嫌な臭みではない(`・ω・´)スゴイ

 

そして、マルスの方が回ってこられたので、

ワインと魚介は鉄が結合して臭みになるのでは?の話を聞いてみると、

鉄は2種類あって、甲州が含む鉄は魚介と結合して臭みにならない方の鉄なので、魚介に合わせやすいそう。

土地と言うより品種の問題ということだが、

日本で栽培している甲州が、魚介に合わせやすいというのは、ものすごく納得である。

甲州はドイツでも育てているそうだが、まあ別物に育つらしい。

軟水・硬水問題もありそうである。

生産者さんのお話を聞くのは実に勉強になる(`・ω・´)

 

お椀 
沢煮仕立
彩の国黒豚
黒舞茸 ルッコラ 人参

 
 

 

舞茸は大切に育てられた舞茸であり、

ルッコラは埼玉でヨーロッパ野菜栽培が盛んだそうでそこから。

柚子の香りがよい。

 

そこに合わせるのが、

牧丘甲州2023

 

白根甲州と産地が異なる、牧丘甲州。

牧丘は標高700で高めなので、リンゴ酸の切れ味が鋭い酸になる。

だが、酸っぱいだけのワインになるので、甘味を残して作っている。

ドイツワインの雰囲気で、柑橘系アロマ。

酸のシャープさと甘みを楽しめる。

お椀の柚子のアロマと柑橘系の香りが合うのではないかとのこと。

 

 

このワインは、吾輩には洋梨である( ゚Д゚)ウマー

ルッコラの苦味がポイントであるが、

やはり柚子の香りとワインの柑橘要素の組み合わせが素晴らしい(`・ω・´)

 

 

 

八寸

寅王椎茸二身焼き
芒果(マンゴー)白和え最中
合鴨ロース大和味噌
骨煎餅
新丸十レモン煮(新丸十はさつまいもの隠語らしい)
水だこ梅肉ジュレ
枝豆

 
 

 
 

 
骨せんべいは、ひむか本サバの骨を柔らかく煮て乾燥させた。

マンゴー白和えにはフォアグラのペースト入り。

しいたけは北海道産の良いしいたけ。

カニ味噌には、一の家自家製のタレとのこと。

 

そこに合わせるのが、

日之城シャルドネ2022

 

穂坂ワイナリーさんの自社畑がある日之城。

読みは、ひのしろである。

ブドウ栽培から自社でやっているが、

ここまでのワインは農家さんからブドウを買って作ったものとのことで、

自社畑のブドウを使って作るワインは一部とのこと。

こちらは、シャルドネ100%

樽で発酵7ヶ月熟成。

バニラとかハーブを感じて、ここまでとニュアンスが違う。

骨せんべいや合鴨、キノコの土っぽさが樽由来ニュアンスに合うのではないかとのこと。

 

これは、見事なワイン(゚д゚)ウマー

シャルドネを樽に突っ込んだら、まさに樽(`・ω・´)

テロワールを素直に反映するシャルドネならでは。

しいたけの土っぽさとほんとに合う(๑°ㅁ°๑)‼✧

そして最中の香ばしさとも相乗効果があり、

合鴨と味噌にもバッチリ。

骨せんべいは言うまでもない。

すごいな(゚д゚)ウマー

 

 

焼き物

鰆塩焼きとまと餡

トマト レモン 大葉

 
 

 
サワラは淡路島。

レモンは瀬戸内レモン。

瀬戸内を感じて欲しいとのこと。

 

そこに合わせるのが、

甲州オランジュグリ2022

 

最近、オレンジワインが流行している。

ロゼは赤ワインのぶどうを白のように作り、

オレンジワインは白ワインのぶどうを赤のように作る。

白ワインは果汁を発酵させるが、

オレンジワインは、赤のように皮も入れて発酵する。

果皮の香りバラやオレンジピール。

甘い香りは製法由来で、甘みと渋味が特徴。

焼き物に非常に合うとのこと。

 

オレンジワインがなぜ最近はやっているかという話になり、

オレンジワインはジョージアで作っている伝統的な作り方で、

最近、綺麗なワインより、雑みを感じるワインが好まれてきて、

オレンジワインがそこにマッチして流行ったとのことである。

 

読者のお嬢さん方はご存じのとおり、

ジョージアは考古学的にワイン発祥の地であると証明されていて、

クヴェヴリで作るのが本式なのであるが、

まあ、その話は過去のダズルのエドニスタの話でも参考にしていただきつつ、

 

 

 

ワイン1本作るに、どれくらいのブドウを使うのかという話があり、

ブドウ1kgだそうである。

絞って8割、そこからオリとかのぞいて。

マルスさんでは、20人で400トンぶどうを作っているそうである(自社畑は15トン)

 

 

替り鉢

手打ち蕎麦

 

手打ち蕎麦。メニューに入れたかったそうで、

ワインありきで蕎麦を入れてもらった。

マスカットベリーA、日本人が作った品種であり、

色んな香りを持ってるが、

その中でも、いちごの香り、プラネオール。

ピノ・ノワールによく含まれているが、

ピノ・ノワールよりいっぱい入ってる。

これが、和食に非常に相性が良く、

それは醤油や味噌といった発酵食品にもプラネオールが含まれているからなのだそうだ。

 

成分の話をされると、ほんとに説得力が生まれる(`・ω・´)フフフ

 

そこに合わせるのが、

穂坂収穫ルージュ

 

これは、当初予定になかったペアリングなのであるが、

ほりこし商店さんが、合わせようと急遽持ってきてくれたそうである(`・ω・´)スゴイ

どこが負担したんだろう:(´◦ω◦`):

 

このワインは、マスカットベリーAだけではなく、

カベルネ、メルロー、マスカットベリーAだそうで、

それでも、かなりフレッシュないちごを感じた(`・ω・´)

 

アッサンブラージュ(`・ω・´)フフフ

言いたいだけである(´・ω・`)シランガナ

 

 

強肴

あか牛ステーキ
わさび 塩 醤油

 

 
 

 

あか牛は、熊本と高知でしか育てられていない高級牛。

硬いけど、噛めば噛むほど旨みがあり、お醤油がおすすめとのこと。

 

 

そこに合わせるのが、

穂坂日之城カベルネ&メルロー遅摘み2020

 

こちらはやはり自社畑のぶどう。

カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー、

それぞれを別に仕込んで、別に熟成させて、

よくできた樽だけをブレンド。

そこに、プティ・ヴェルドを14%くらい。

これは、ボルドーの伝統的な比率であり、

ボルドーに負けないものを作ろうと言う想い。

まだ固いので、あと10年くらい寝かせても良い。

この会の開始2時間前に抜栓している。

時間とともに変わってくるので、

ゆっくりと味わいの変化を楽しんで欲しい。

 

あか牛(゚д゚)ウマー

固いというが、よくある噛み切れないようなものではなく、

こういう肉がワインと合うんですよ(ΦωΦ)フフフ…

という、凝縮された肉である(`・ω・´)

そして、ワインがまた(`・ω・´)フフフ

主に、樽、チョコレートを感じるのであるが、

チョコミントなAUSのシラーズが好きな吾輩としては、

今まで飲んだ日本ワインの中で一番好きかもしれない。

割と放置してみたら、まあやはり開く開く(`・ω・´)フフフ

まあ、予想通り7000くらいなんだが、

このレベルのワインを作っているということ自体がスゴイと思う。

 

 

食事

新生姜御飯
赤出汁 ぬか漬け

 
 

 

干しエビで出汁をとったごはん。

 

説明がシンプルであったが、

食べてみればまあ、そのとおりなのである(`・ω・´)フフフ

 

やっぱり、料亭の出汁はすごいなぁと、

毎回思わされる(`・ω・´)

 


水物

季節のデザート

 

スイカとライチだった。

ライチ、なかなか食べる機会ないなと思いつつ、

メロンだと思ったこの黄色いフルーツが、

スイカなのがまた(ΦωΦ)フフフ…

 
 
そして、お茶(`・ω・´)
 

 
いやぁ、ほんとに美味しかったな(ΦωΦ)フフフ…
 


今日のワインはこんな感じ。

 

 

 

 


今宵の献立(`・ω・´)

 

 
 そして、ワインリスト。
 

 
 

 
 
店内はこんな感じ。
 

 
 

 
 
素敵な中庭。
 

 
 

 
入り口。
 

 
 

 

 

ワインが美味しかったのは間違いないのであるが、

今回すごかったのは、やはり料理なのではないだろうか。

こういう料理作るから、合わせるワイン見つけておいてくれと、

そういうアプローチではなく、ワインありき。

ワインがわからないと料理も決まらない(´・ω・`)

 

一の家さんはいままで日本酒のペアリングの実績は数々あるものの、

ワインとのペアリング、マリアージュは初の試みで、ノウハウや知見も少ないはず(´・ω・`)

このワインに何を合わせるのか?を考えるには、

そのワインがどういう味なのかを理解する力が必要。

つまり、その力がある人がいるということである(`・ω・´)

 

今までの日本酒ペアリングでは、

料理人を蔵まで行かせることはしていなかったそうであるが、

今回は、ワイナリーに送り込んで試飲させたということである。

だが、ワインがわからなければ、

試飲したところでそこに合う最高の料理はできないわけで(´・ω・`)

 

あまり詳しくないと思われるワインでも、

こういう組み合わせを考えられるということは、

料理や味の組み合わせの知識の豊富さ、

確かな舌を持っているということなのだろうなぁ。

 

まあ、ワイナリーの方の入れ知恵も結構あったのではないかと想像するが、

今回のワイン会はほんとに見事だったな(ΦωΦ)フフフ…

 

さて、穂坂の地へはいつ行こうか(´・ω・`)

 

 

 

そういえば、ワインを学びたい方にはHOMEWineがオススメである(`・ω・´)フフフ

ソムリエとも何となく話せるようになるので、

ワイン好きな方にはぜひ。

 

 

 

料亭 大宮 一の家日本料理 / 北大宮駅大宮公園駅
夜総合点★★★★★ 5.0