やあ、我が名はえがりん(`・ω・´)フフフ

板橋妙齢会会長にしてシーランド公国男爵である( `・ω・´ )

 

ひとりのランチが怖いかね……

ひとりの川越が怖いかね……

ひとりのうなぎが怖いかね……

だからこそ私はそんな君と、うな重が食べたい(´・ω・`)シランガナ

 

 

有名店は全部網羅しているが、それ以外も書いてるのでご参考に(`・ω・´)

 

食べログまとめにも載せた内容だが、吾輩本人なので、同じ内容をブログにも。

(食べログへのアクセスは上記リンクからの方が楽)

 

さて川越観光にきたら、やっぱり名物のうなぎ!というお嬢さんは多いはず。

川越出身とはいえ住んでる時にはそんなにうなぎを食べるものでもないのだが、

帰省の度にうなぎを食べ歩いた結果をぜひお嬢さん方に活用いただければ。

 

川越の名物のひとつ、うなぎ。歴史的な話としては、観光協会曰く、
『川越でうなぎがさかんになったのは江戸時代。豚など肉類を食することを禁じられていた当時、周りに海がないこの辺りで生活していた人たちのタンパク源となったのが入間川や荒川、多数の河岸でとれる、鯉やどじょう、そしてうなぎでした。
そしてそのうなぎを調理するのに利用されたのが特産品として有名であった醤油でした。』

醤油については松本醤油なんかが有名で、市内の学校給食にはここが使われている。
250年続く蔵元で天保元年から作られた蔵に、
江戸時代から使っている杉桶が40本以上あるとか。
売店の裏が工場になっていて、川越祭りの時には玉子かけご飯を売ってるのでぜひ(`・ω・´)

あと、松本醤油って都内のスーパーでもみかけたりする。

注意深く見ている必要はあるが。
 

なお、主な商品名は「はつかり醤油」(`・ω・´)

そんな話はどうでもいいって?(´・ω・`)ソウカァ

軽く創業年のまとめ。
◎小川菊(おがきく)→創業1807年(文化4年)※歴史的に言えば1825年(文政8年)に異国船打払令

◎小川藤(おがとう)→創業1923年(大正12年)※歴史的に言えば関東大震災
◎東屋→創業1868年(明治元年)※歴史的に言えば江戸から東京になるような激動の年。
◎林屋→昭和39年(1964年)創業の、栃木県の川魚屋さんが川越に出したお店(2010年)
◎うな吉→地元ネットワークの情報によるとぽんぽこで修業した方のお店、らしい。

◎笹船、ノー情報(新しめ)

◎ぽんぽこ亭→創業1971?年(2016年現在で45年くらい前としか情報なし)

◎大穀→創業1967年(県内に10店舗)

◎いちのや→創業1832年(天保3年)歴史的に言えば1837年に大塩平八郎の乱
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そういえば、うなぎの食べ比べで何がわかったか、という話なんだけど、

店によって何が大きな差となるのか、食べ歩くとわかるようになってきた。

 

第一に、骨の処理の正確さ。

骨を除去する労力を惜しむ店は、手抜きなので、問答無用でダメ。

焼きが、蒸しがよかろうが、台無し(´・ω・`)

 

第二に、タレの個性。

素材を活かすには、タレは無個性であることが大事だ。

お嬢さん、何を食べにきたんですか。タレではなく、うなぎを感じるんだ(`・ω・´)

 

この2点かな。

有名店は、うなぎの仕入れや鮮度に問題があるわけないし(たぶん)

臭みはなくて当たり前というレベルなのでそこはもはや考慮しない。

あとは、焼きと蒸しのバランスによる柔らかさの表現だけど、

そこはもう、好みだろうな(`・ω・´)シランガナ

 

以下、詳細は各店舗名が各ブログのリンクになっておるぞ(`・ω・´)

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小川菊(おがきく)

 
(2024年の更新版はこちらのリンクへ)
 
開店前に札取りすれば行列知らず!
ちょっとお高いけど味も抜群(`・ω・´)

うなぎは、表面がいままでにない程にパリっとはりのある焼きあがり。
そう言うと、語弊があるんだけど、イメージとしては最後に強火で炙ったような感じ?

そして、タレ。
最初タレが無個性だと思ったんだけど、これは違うんだ。
バランスが良すぎて、しょっぱさにも甘さにも寄らないタレ。
メリハリがないと言えばないんだが、
考えてみれば、私たちはいつもうなぎのタレご飯が好きであった。
スーパーにはうなぎのタレ味ふりかけなんてモノすらある程だ。

そう、知らないうちにうなぎよりも、むしろタレを好んでいたんだ。

和食とは食材を活かす料理だと考えられている。

だから、個性的なタレは不要。タレが主役のように目立ってはいけないんだ。
うなぎを味わうのにはこういうタレがいいんだ。

味で言えばここがナンバーワン
 
 
(2024年の更新版はこちらのリンクへ)
 
1923年に小川菊から暖簾分け。

うなぎは結構焼いた感がある。
小川藤さんは炭火で焼いているらしいのだが、全体的に香ばしい風味。

焦げていると言わないギリギリの感じで、ふっくらさも残している。
タレは香ばしさに合うように、なのか、醤油寄りな感じでしっかりしたタレ。
なんというか、力強いおいしさがある(´・ω・`)シランガナ

肝吸いは素っ気ない感じのダシで、キモを食べることに特化したような汁。
漬物も同じくあっさりした感じで、うなぎの濃さを中和する方向のバランスのとり方。

価格帯と、行列の具合からして、
「さあ今日はうなぎ様だ~(`・ω・´)」という特別感よりも、
「今日はうなぎでも食べるかね~」という気軽な丼の価格な気がする。

高級路線の小川菊、庶民に寄り添う小川藤、という感じだろうか?
だから、開店と同時にパパッときてパパッと食べるのが合っている気がする。

気軽にこの味が食べられると思えば、リピート率はここがナンバーワン。
 
昭和39年(1964年)創業の、栃木県の川魚屋さん(林屋川魚店)が、川越に出したお店(2010年)、という、新参なのに老舗というタイプ。

「大正浪漫夢通り」の突き当りにある。
(地元の人はほとんど旧来の「銀座通り」と呼んでいる)

ここはタレの量はほどほどで、もう少し多めでもいいかな。

さてこの店の本題であるここの、皮。
ひっくり返して皮の写真撮ろうと思ったの初めてですよ、お嬢さん。

ここの皮がほんとにアクセントになっていて、
張りのある皮と、やわらかな身という、食感のメリハリ。

このうなぎを食べてみて思った、あくまでも僕の想像・妄想だけど・・・
多くのうなぎ屋は、身と皮を一体化させて皮を皮と意識させないようにしているのでは?
むしろ、そのために何か工夫をしてすらいるのでは?
その中で、この店はむしろ、皮と身の食感をズラすことに尽力しているように思える。
タレの味、やわらかさ(身)に加えて、皮のハリ、というポイントが生まれた。
これはうなぎの調理において革命的な考え方なのでは?(´・ω・`)シランガナ

この皮と、ちょっと時間をずらせばするっと入店できてしまう気軽さから、観光ついでに寄る場合の最適解はここだと思う。
 
本川越から2km、らしいが、もっと遠く感じるかもしれん。
地元民の生活道路的な観光地から外れた場所にある。
例えば、目の前が「しまむら」と言えばご理解いただけるだろうか(´・ω・`)

御覧の通り割と色が濃い目で、醤油っぽいのかなーという印象。
食べてみると、甘さよりも醤油寄りな感じ。
ごはんは女性にはやや多めくらいで、僕でも満腹に近い。

うなぎはふっくらで、場所によって香ばしさを感じてメリハリがある。臭みもまったくない。
時間帯がランチ終わりで空いていたこともあるのか、厨房丸見えなのでわかったが完成から30秒もかからず出てくる。
こんな熱々のうなぎ食べたことないよレベルの熱々さ。

最上級グレードが3000円以下というCPの良さも僕は素晴らしいと思う。
 
こちらは予約困難店だが当日13:30くらいに行くとそろそろ予約客がお帰りになり、幻の3回転目に入店できる。

建物はどこよりも古く階段も急。足腰の弱い人は2階は辛いかも?

直近に食べたのが炭火の小川藤だったこともあって、
炭の香りがないのが少し物足りない感じであったが、今時炭火の店も少ない。

うなぎはとてもやわらかふっくらで、蒸しの技術を感じられる。
臭みもなく、誰が食べてもうまいと感じるんじゃないだろうか。
職人様、うなぎ様、ありがたや(`・ω・´)

そして、タレは小川菊に近く、無個性という個性を発揮しているタイプで、
タレが主張せずにうなぎの味を楽しませてくるタイプ。
うなぎのタレを美味いと感じる店は、うなぎがイマイチでも美味しく感じてしまうからな。
 
住宅の1階を居酒屋にしたような店構えだが、職人の技は確かである。
繁華街の1本裏にひっそりと存在している。
うっかりディナー利用だったせいでランチの混雑がわからん(´・ω・`)スマン

うなぎはめっちゃ熱々で、汗だくになるレベル。
焦げが香ばしく、うなぎはとてもやわらかい。
タレはこの照りの良さからみりん多めかな、という印象があり、
そのせいでやや甘め寄りという印象を持ったが、バランスはいい。
臭みもまったくなく、骨もまったくない。これは丁寧な職人の仕事だ!

そしてここの肝吸い!
どこぞのズタズタになった肝やら、どこぞの、半欠片も入っていないものに比べて、
まるっと1つ、豪快に入っていて、こちらも臭みもなく食べられてしまう。
肝吸いの肝で言えば、笹船さんが川越でナンバーワン。

店構えにしては、ちょっとお高い。
 

 
埼玉が誇る高級系の和ファミレス。
1967年創業、現時点ではケータリング含めて10店を持つ、埼玉県下のうなぎ最大手(?)に位置しているお店。(一号店は新座店)
他の店の創業者が職人寄りだとすれば、大穀の創業者は経営者寄りだと思う。

川越店は祖母が好きだったし、母も好きだし。快気祝いや結婚報告会みたいな場でも活躍。

うなぎに関しては大穀育ちみたいな俺だが、大学生の期間くらいだろうか、数年大穀離れ(?)していて、戻ってきたときにサイズダウン&値上がりを感じた(二重苦)
10店舗ということもあり、仕入れ数の確保も老舗よりも大変なんだろう。

大穀では注文が入ってから割いているのだという。
ほんとかいな、と思いつつもそう言うなら信じてやろうではないか。
確かに、新座店の厨房ではずっと骨を抜く作業をしている様子をみることができた。

魚や肉と合わせてうなぎをちょこっと食べられるセット系がここのウリのように思う。

高齢化が進みつつある田舎向け(?)にバリアフリーも進めていて、祖母祖父の足腰と相談の上車で大穀というプランを僕はお勧めしたい。
 

ぽんぽこ亭

満腹でお腹がぽんぽこだというのが店名の由来。

川越市民には根強い人気があり、よく行くうなぎ屋は?という問いには、ここを回答する人が結構いると思う。
3000円程度で上が食べられるし、何よりごはん大盛が無料で、ほんとにお腹ぽんぽこになる。
甘め寄りのタレでごはんも進むのだが、うなぎにしっぽがなくて、どっかでどかっと加工してるのかなーという気がしているが、これは僕の妄想なので気にしないでほしい。

ただ、川越駅から歩ける距離ではないので、ここはちょっと、行こうと思ったらよく考えてほしい(´・ω・`)シランガナ
さらに、ランチタイムはめっちゃ混むのでよく考えてほしい(´・ω・`)シランガナ

丸広の地下にテイクアウトの店があるから、検討してみてもよいかも。
 
さて、このナンバーワン有名店を最後にした意味を考えていただきたい。

立地がいいこともあって、川越市民でいちのやを知らない者はいない。
特にうなぎにこだわらない人に有名店を聞けば、いちのやの名前が出るだろう。

素材はいいのだろう。美味しい。
けど、ちょっと仕事が粗い。
挙げるならば、
・肝吸いの肝の質が客によってバラバラで品質が不安定。
・うなぎがボロボロ。他でも多少はあるけど、ここはほんとにボロボロ。
・なのに、うなぎの骨が元気すぎる。何本か自分で抜いたし、食べてて2本刺さった。
骨が隠れてるわけじゃない。肉眼で確認できるレベル。
・お茶のお替りがこない。

うなぎの骨をどれだけ抜く手間を惜しまないか、が職人の技のひとつだと思う。
くっそ忙しい時間ならまあ少しは同情するけど、15時過ぎて、空いてたからなぁ(´・ω・`)
キッチンもホールも、ちょっと、情けなくないですか。

地元では「観光客ベースになった」「商業主義になった」
と、まああまり評価はよくないのだけど、有名店の宿命だろうか?
なんて思っていた時もあったが、まあ噂どおりのようだ。
もう他店との比較の問題ではなくね、そもそものサービスのレベルをね(´・ω・`)ガンバ


ということで(?)2日滞在するなら、やっぱり有名店は外せないぞと1日目はいちのや、
2日目はほんとにちゃんとした他のところに行ってみてはどうだろう。
 
 
 
色々書いたけど、味はどこも悪くない。
ただ、値段とのバランスや居心地、入りやすさは全然違うんだよね。
よいうなぎを!
 
ここも食っとけ!というお店があればご連絡を(`・ω・´)