エジプトの引っ越し風景
エジプトの道を車にのって走るのは至難の業です。
というのも私の住んでいるギザしかもピラミッドよりの
メインの道である フェイサルとかピラミッド通りが
むちゃくちゃ込んでいるときが多いから。
本当だったら40分ぐらいの距離が3時間とか、、
市内に向かって走るのは金曜日の朝ぐらいがいいです。
そうすると結構すいてます。
それでも多少車にのって走る楽しみというのがあります。
それは引っ越しの車を見ることです。
日本にいると引っ越しというと アリさんのマークとか
パンダのマークとか 小さい引っ越しでは赤帽とか
とにかくきっちりと箱型になっていて、荷物が見えないよう
になっています。ていうかきっと荷物が見えていても
傷がつかないように古毛布とか、大型スポンジとかに
しっかりとまかれているのでやっぱり中身が
みえません。
エジプトのひっこっしはどんなふうかというと、
あのトトロにでてくるさつきちゃんと、めいちゃんが
オート三輪にのって荷物の間にはさかって乗っている
風景を思い出してもらえるとわかりやすかと思います。
オート三輪というのはエジプトではトクトク
というインドでいうオートリキシャみたいな
乗り物でつかわれていて
、引っ越しのトラックは
お目にかかったことはないのですが、
とにかく小型のトラックに、あのトトロの引っ越しの
状態にできるだけ家具を詰め込んで、ロープでまいて、
その隙間に人が乗っている。
こんな風景です。
これを見るのが私は好きなんです、荷物の積み方とか、
どこにどんなふうに人が乗っているとか、
人がただ隙間にのっているだけじゃなくって、
ロープと一緒に荷物をしっかりと抑える役割
もはたしていることが多いです。
その一つ一つのトラックをみるだけで、
一冊の本がかけそうです。
昔、世界各国の家族に家の家財を一切合切
出してもらって、写真を写すという
大判の図鑑のような写真集があって
とてもおもしろかったのですが、
日本人の一軒家の家族の荷物が圧巻だった。
量がほかの国のどの家族よりもあっとうてきに
多くておどろきます。
多くてどうだ、少なくてどうだという
指南書ではないのですが、
ただ違うところを比べるだけでも
いろいろと発見のある、
美術館が行っていろんな作品をみるのに
通じるものがあります。
美術館にいって絵を見る人はその人の
心の中におこった感動を楽しみますが
そんなかんじです。
そして、一番印象的なのが、
たぶん近所に住んでいるバウバーブさん
たちの引っ越しです。
引っ越しタイプ1:トクトクの上におおきな
ベッドカバーか、ベッドシーツぐらいの
サイズのものに家材道具の一切合切を乗せて
おおきな風呂敷包みを作って載せる。
後ろの席にも大きな鍋、(アヒル一羽ぐらいが
煮えるぐらいのおおきさ)の中に小物をいろいろと
入れて足の下に収める。
ポイント:家具なんていう大型のものはありません。
トクトクの屋根は本当に小さいし、ほとんど
の車にはホロ、固めの皮?みたいのでできている
のでそんなに重たい荷物は載せれなさそうだし、
載っている人が両側が開いている部分から
手を伸ばして支えている状態。
たぶんトクトクで近くの大通りまででて、
そのあとミニバスにのってどこかに行く人
たちなのかと思います。
もしくは近所の新しい職場に移動中とか。
なんか話がバウワーブさんたちになってきたので
次の話に回します。