うちの近所のバウワーブさんたち、
ときどき季節的に移動します。
バウワーブさんたちの移動は
イードなどの大きな宗教的お祭りが
あったときです。
少し遠くの地域からはるばる職をもとめて
出てきた人たちがほとんどですので、
一度帰ると3-4日から一週間
ほどになることもあります。
はじめてバウワーブさんの長期のお休み
にそうぐうしたときは私はわけがわからず、
バウワーブさんたちは家族もろとも
ほかの住宅へ移ってしまったのかと
思ったもんです。
その間いつもバウワーブさんにごみ出しをしてもら
ている家庭はごみをいつも通り階段に
出しておいて、それをねこさんたちが半分
食べたりして大変な状態になったり
していることもあります。
そしてだいたい新しい住宅に住んでいる住人
の人たちも自分の実家、や親戚の集まり
にバウワーブさんたちぐらい長く
家を空ける人が多いです。
だいたいバウワーブさんたちは
新しい住宅が建つと、不思議と
その住宅の工事が始まるころから近所に
一家で住み始めます。
独身のバウワーブさんもいるでしょうが、
目立つのは小さい子供のいるバウワーブ
さんです、
小さい子供が危なっかしく道で遊んでいる
ので目立つのですが。
バウワーブさんの引っ越し風景2
ですが、夫婦とその夫婦どちらかの両親
ちいさな子供たち、
ママとおばあちゃんが頭の上に
やはりベッドカバーで作ったような
大風呂敷にパンパンに家財道具をつめて
乗っけて歩きます。
お爺さんは小さな子供の手をつないでいます。
お父さんは大きな鍋を手でもっています。
そして移動していきました。
バウワーブさんたちは結構自由に
頻繁に違う住宅の仕事へと移動することが
あります。
その住宅に住んでいる人と良い関係を
築いているバウワーブさんは永く
勤めて、とても重宝されています。
しかし、住んでいる人の中には
変な権力をふりたがる人もいて、
かってにバウワーブさんの首をきってしまって、
次のバウワーブさんがくるまで
困るんですね。
バウワーブさんたちもそんな変な人に
いちゃもんつけられて黙っていないです
さっさとつぎの職場へ移っていきます。
バウワーブさんたちを見ていると、
これから高齢化社会になる日本に
こういったバウワーブさんみたいな
一つの住宅に住みこんでいる
便利屋さんみたいな人がいると
生活がスムーズにいくだろうなと
思います。
バウワーブさん、門番。
ただドアの開け閉めに終わるかというと
そんなもんではありません。
まだまだ バウワーブさん続きます。