「独自の世界観に共感するファンが集まる」ブランディングのブログ

「独自の世界観に共感するファンが集まる」ブランディングのブログ

一般社団法人ブランド・バリュー協会理事で、飲食店コンサルティングのイー・フードビジネス・サポート代表の上田が、
ファンに選ばれ続けるためブランディングについてお伝えします。時にはビジネス以外の日常の感じた事、気づいたことも綴ります。

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「ポケモンGOにはまっている上場企業の役員さんに驚愕!」ペルソナを探る
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■突然ですが、ポケモンGOやったことあります?

ちょっと人気も下火になったとか聞きますね。


ぼくは、興味ないので、世間に流れている情報や、身近な人からの

情報だけを頼りに、今、書いています。


そのため、もし焦点が、ずれいていた場合、スミマセン。



■先日、いきつけの飲み屋で飲んでいました。


横の席には、とある上場企業の常務さん。


その方が、な、なんとポケモンGOにはまっておられました。

驚いたというか、もう驚愕でした!

「こんな方でもしてるんだ~」と。絶句。


そこに追い打ちをかけたのが、その時に入ってきた情報

「天保山に、レアなポケモンが出現した」

それを聞いて、夜10時だというのに、今から向かうということです。


もちろん、飲酒運転ではありません。


ポケモンGOにはまっている部下の車が迎えにくるそうです。




■所変わって、先日、ブランドづくりのワークショップを行っていて

質問を受けました。


ペルソナ(その商品に共感する理想のお客様)を描く際に、

属性を、性別や、年齢、年収、居住地、年収、家族構成等で分けて、

選んでいくという、セグメンテーション、ターゲティングという

ステップを踏みます。



そのワークに取り組んでいた、サービス業の方が

「セグメンテーションで分けて、ターゲティングで選んで

ペルソナを描くイメージがなかなか湧かないです」


「自社の商品を買って下さるお客様は、

ホント、バラバラなんです・・・」と。



■そうなんですね。今は、価値観の多様がさらに進んで

年齢、性別、年収・・・・・というように、分類しやすい項目で

分解して、それぞれを選んでいくというステップだけでは、

なかなかペルソナを描き切れない商品、サービスが多くなってきています。



■前述の、ポケモンGOに

上場企業の役員さんでもはまっているわけです。

年齢、年収・・・・等で分けて、ポケモンGOにはまる人を

描くのは難しいかもしれませんね。


きっと、なんらかの共通した「価値観」を持っているんだと思います。


いわゆる「価値観による串刺し」ですね。



■では、どんな価値観?

あくまで仮説というか、勝手な思い込みですが

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・仮想の宝探しを楽しめる人。

・収集癖があり、最後まで集めて満足する人

・昔やったカード集めに対するノスタルジーを持つ人

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そんな感じでしょうか?

「???」

これって、けっこう、ボクに当てはまっています。


しかし、ぼくは、全く興味ないです。

・時間もったいないし・・・

・もっとやりたいこといっぱいあるし・・・・

上記の3つの仮説に、何か足りない部分があるのかな?


任天堂さんは、絶対、ペルソナを描いているはずです。

※ポケモンGOにはまっている人を、決して、見下しているのでは

ありません。個人的主観です。
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「LINEスタンプの効果」とブランディングについて
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■LINE使ってます?

ユーザー数、全国で5800万人なんですってね。

そういえば、何年か前までは、友人や、

親しいビジネス関係者との

ちょっとしたやりとりは、

携帯電話のi-modeでやりとりしていましたが

今は、完全にLINEかメッセンジャーになりました。


■LINEが、飛躍的に急激に躍進したのは、

スタンプによる効果が大きいと、2012年当時の

森川社長さんがインタビューでおっしゃっていました。

それ、すごく実感します。

LINEを使う前までの、嫁とのやりとり。

ある日———-

私「11時頃かえります」

嫁「わかりました」

とある日———–

私「12時に帰ります、ご飯いりません」

嫁「わかりました」

別の日————–

私「9時に帰ります、大河ドラマ録画頼みます」

嫁「わかりました」

いつも、心の中で

「愛想ないなー、もうちょっと何とか言わんのかい」

ところがLINEを使い始めてからは

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私「11時ごろ帰ります」

嫁 犬のかわいいスタンプの吹き出しで「りょーかい~」
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なんか、ほっこりさせられます。

嫁からすると、「わかりました」と入力するより、

さらに、手っ取り早い、スタンプを押してるだけなのに

受け取る方は絵入りのスタンプのほうが、

ずっと心なごませてくれます。


■ブランド構築では、

ブランドのアイデンティティをターゲット顧客の

心の中に浸透させていくためのコミュニケーションの

取り方が重要です。

LINEを使った顧客とのコミュニケーションを取るなら

あなたの会社や、店舗のイメージにふさわしい、

キャラクターをまず作ってみるのもいいかもしれませんね。

その上で。LINEスタンプを作成して、顧客と

コミュニケーションをとるのも面白いですね。
「キンモクセイの香りが秋を感じさせてくれる」とブランディングについて
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■関西はちょっと秋らしい、温度になってきましたね。

 街には、ところどころキンモクセイの香りが
 ただよっています。

 ぼくは、自然の花の香りの中で
 秋のキンモクセイと春の沈丁花が特に好きです。

 共に季節の変わり目を感じさせてくれます。

 でも、よくよく考えてみると
 この香りが本当に好きなのかどうかは甚だ疑問です。

 実は、以前、トイレの芳香剤で
 キンモクセイの香りを設置しましたが、臭いので
 すぐに捨てました。

 もしかすると本物のキンモクセイの香りが漂い始めると、
 「いよいよ涼しい秋が来る」
 と感じて脳が喜び、

 キンモクセイ ⇒ 爽やかな季節⇒うれしい⇒好きな香

 と反応し、良い香りと感じているのかもしれません。

 もちろん、ただ単に自然の香りと、人工の香りのその微妙な
 成分の違いを察知して、臭いと感じたのかもしれません。


■さて、特定のブランドを思い起こさせる要素の一つに、
 「香り」があります。

 つまり、固有の香りが、特定のブランドを感じさせるということです。

 ロゴと違って、香りだけで本当にブランドを特定できるのかどうかは
 正直分かりません。

 スターバックスに入ると、明らかに、ドトールや、タリーズとは異なる
 香りを感じますが、かといって、においだけで、スターバックスだと
特 定できるのかどうか?は、やや疑問です。

■ただ、ブランド作りにおいて、自社の香りをコントロールし
 その香りと共に、店舗や、自社の商品を思い出してもらうように
 することは重要です。

 もしあなたが、店舗を経営されるなら、どんな香りと共に
 思い出してもらいたいか、考えてみてはいかがでしょうか?



■先日、カツ丼を食べに堺筋本町、国際ビル向かいの
「かつや」に入った時のことです。

 席に座って、メニューを見ずに
 
 私:「カツ丼、並」

 店員さん:「ハイ、カツ丼、梅でございますね」

 私:「・・・・・」

 最初、カツ丼に梅のソースか何かが、かかっている
 カツ丼のメニューがあるのかな?

 そして、店員さんが聞き取りを間違い、
 「カツ丼、梅」ととらえたのかなと考えました。

 そのあと、すぐに、
 「並」のことが「梅」なんだと自分の頭の中で答えがでました。


■「松、竹、梅」・・・・

 松が一番高い、竹が真ん中、梅が一番安い

 社会的な常識の中で、ほぼ定着していますね。

 (今の20代の方はご存じかどうかしりませんが)

 飲食店で、会食する際など、無難に

 真ん中の「竹」を注文される方が圧倒的に多いようです。

 見栄もあるので、一番安い「梅」は注文しにくいということでしょう。

「梅」も立派な木なのに、「松竹梅」で並べて表記すると
 一番、安いという意味合いになってしまうんですね。


■今回のカツ丼のような日常食なら、あまり関係ないですが、
 会席のコースメニューのラインアップの場合、
 ただ、たんに慣習に従い、値段順に「松竹梅」と
 並べるだけでは能がないですね。

 ・安さに反応する人を取り込むために「梅」と表記す、

 ・梅が、一番安い、⇒ 見栄を張って梅を避けて竹に誘導する
  ために、敢て「松竹梅」表記でいく

 という何らかの意図があったほうがいいですね。

 一方、コースに序列がなく、それぞれが個別の価値がある
 ということを伝える意味で
 「桜、梅、桃」というような表記があっても面白いかなと考えました。


■あなたの商品、サービスにもしコースなどがある場合、
 明らかに値段や価値の高低が、わかる表記がいいでしょうか?

 それとも、序列ではなく、それぞれ価値が異なるイメージを感じさせる
 表記がいいでしょうか?
大河ドラマで藤岡弘さんを見て、「あっ仮面ライダー1号」と思ってしまうこととブランドイメージについて
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■大河ドラマ、真田丸、見てます?

 面白いですねー。ここ20年くらいの大河ドラマ、個人的なベスト5は
 八重の桜、天地人、義経、風林火山、と今回の真田丸です。

 その真田丸の、前回の放送で最期を遂げた本田忠勝役を演じた、
 藤岡弘さん、顔を見ると、

 「あっ、仮面ライダー1号、本郷猛」

 といつも反応してしまいます。もちろん、声には出しません。心の中で。

 「本郷猛も歳いったなー」・・・と。
 「藤岡弘さん歳いったなー」ではなく。
 
 役者さんの代表的な作品や、初期の売れたきっかけになった作品が
 いい意味でも、悪い意味でも、そのあとその役柄の
 イメージとして残りますね。

 渥美清さんは、ぼくにとっては「渥美清=寅さん」です。

 そのため、ある程度の売れる俳優さんになれば
 役柄を選ぶようですね。

 若手は、売り出すためにどんな役でも引き受けるのかもしれません。

 そして、その新しい、役柄への挑戦で、
 自分の別の顔を見いだすきっかけになることもあるでしょう。

 ぼくが役者なら殺人鬼の役なんか、絶対やりたくないですね。

 もしそれで、役柄ピッタリはまったら、ひょっとしてそんな内面
 もってる人?て思われそうです。


■さて今回、「藤岡弘さんを見て、仮面ライダー1号を思い出す」
 という話を通して、申し上げたかったことは?

 それは、最初の強烈な印象が、その人に対して感じる
 イメージに大きく影響するなと感じたことです。

 ブランドづくりにおいても、最初のイメージって大事ですね。

 おしゃれなカフェがあったとしましょう。

 最初に行った時、たまたま新人スタッフが対応して、
 愛想がイマイチだったとしても、お客さんにとってはそんなことは
 関係ないことです。

 「愛想の悪い店」というレッテルを貼ってしまうことでしょう。

 まさに一期一会です。

 店舗のブランディングにおいて、店のイメージをお客様に
 浸透させる最先端の役割が「ホール係」です。

 そのような大きな役割を担っていることを、たとえ新人さんでも
 意識してもらうことが大事ですね。

 今回のテーマは、前号の「真実の瞬間」とも大きく関わる
 テーマです。