こんにちは。
日本知育玩具協会 事務局の佐竹です。
このたび、保育環境改善プログラムに取り組まれている園にて、
当協会 代表理事・藤田による園内研修が開催されました。
今回のテーマは、
「定期購読絵本を活かした読み聞かせ」
先生方が日々実践されている読み聞かせを振り返りながら、
絵本の繰り返し読みが子どもの育ちにどのようにつながるのかを、
改めて学ぶ時間となりました。

同じ絵本を、毎日読んでも飽きない理由
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研修の中で、ある先生がこんな報告をしてくださいました。
「おんなじ絵本を毎日読んでいるんです。
それでも子どもたちが、毎日ちゃんと集中して聞いているんですよ」
大人の感覚では、
「また同じ本?」と思ってしまうことがあります。
しかし、子どもにとって繰り返しは“退屈”ではなく、
安心できる心地よい時間です。
知っている言葉が出てくる喜び。
次の展開を予測できる楽しさ。
「ここ好き!」という場面に何度も出会える安心感。
繰り返し読む中で、
子どもたちは少しずつ物語を自分のものにしていきます。
絵本が「聞く姿勢」を育てる
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さらに興味深い報告もありました。
「最初に『ロージーのおさんぽ』を読むと、
そのあとの絵本への集中力が上がるんです」
慣れ親しんだ物語を最初に読むことで、
子どもたちの心が落ち着き、
「これから絵本の時間が始まる」という気持ちが整っていく。
絵本は単体で存在するのではなく、
・どの順番で読むか
・どんな流れで読むか
・どんな空気の中で読むか
そうした環境全体の中で、
子どもの育ちに関わっています。
藤田が研修の中で繰り返しお伝えしている、
「絵本は環境である」
という言葉を、改めて感じる場面となりました。

子どもは「全身」で絵本を聞いている
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別のクラスでは、
「子どもたちが先生の言葉を真似するようになってきた」
という報告もありました。
これは、繰り返し読みがもたらす大きな成長のひとつです。
耳に馴染んだ言葉は、
やがて子どもの口から自然に出てくるようになります。
言葉を真似することは、
単に“ふざけている”のではなく、
物語の世界に入り込み、参加している姿でもあります。
静かに座っていることだけが、
「聞けている」状態ではありません。
子どもたちは、声を出し、表情を変え、身体を動かしながら、
全身で絵本を味わっているのです。
「新しい絵本」よりも、「深く出会うこと」
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先生方からは、
「子どもたちの絵本への愛着が思っていた以上に強い」
という声が上がりました。
それを受けて藤田からは、
「新しい絵本が届く直前まで、
今の一冊をじっくり楽しんでください」
という提案がありました。
2回、3回、4回、繰り返し読む。
好きな場面を見つける。
子ども同士で言葉を真似する。
そうして、一冊の絵本が
子どもの心に根を張っていきます。
定期購読絵本の価値は、
単に「新しい絵本が届くこと」ではなく、
「一冊の絵本と深く出会い続けられること」
にあるのかもしれません。
絵本の時間が、園の文化になる
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研修の最後に藤田は、
「4月の段階で、これだけ落ち着いて聞けているのは、
本当にいい状態ですよ」
と先生方へお伝えしました。
継続して絵本に親しんできた子どもたちの姿は、
新しく入園した子どもたちにも自然と伝わっていきます。
静かに聞こうとする姿。
絵本を楽しみにする空気。
先生と一緒に物語を味わう時間。
そうした積み重ねが、
園全体の“文化”として育っていくのです。

絵本の繰り返し読みが、子どもの言葉を育てる
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今回の研修を通して改めて感じたのは、
絵本は知識を増やすためだけのものではなく、
安心感・言葉・想像力・人とのつながりを育てる
環境そのものであるということです。
一冊を繰り返し読むこと。
子どもと一緒に味わうこと。
急がず、じっくり出会い続けること。
その積み重ねが、
子どもの豊かな言葉と心を育てていくのだと思います。
日本知育玩具協会では今後も、
絵本・おもちゃ・保育環境を通して、
子どもの育ちを支える学びをお届けしてまいります。
日本知育玩具協会およびカルテットでは、
園内研修・講座を通じて、全国の保育施設を支援しています。
当協会では、おもちゃの導入と継続的な研修を組み合わせた
保育環境改善プログラムを実施しています。
園の状況に合わせた単回での研修・講座にも対応しております。
・園内研修
・保育士会、保育者部会研修
・乳児保育研修
・子育て支援センター向け講座
良いおもちゃと、それを生かす環境づくり。
その両方を整えていくことが、
子どもの豊かな育ちにつながると当協会では考えています。
ぜひそのお手伝いをさせていただければ幸いです。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
保育環境改善プログラム、各種園内研修についての
お問い合わせはこちらよりどうぞ
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