こんにちは。
日本知育玩具協会 事務局の佐竹です。
このたび、保育環境改善プログラムに取り組まれている園にて、
当協会 代表理事・藤田による園内研修が開催されました。
今回のテーマは「わらべうた」
「わらべうた」——
その言葉を聞いて、どのくらいの方がすぐに一曲
口ずさむことができるでしょうか。
かつては子どもたちが路地や公園で自然に歌い継いでいたわらべうた。
でも今、保育の現場でもご家庭でも、
わらべうたに触れる機会は、
驚くほど少なくなっているのです。
だからこそ、この研修が持つ意味は大きいのです。
わらべうたが、消えていっている
スマートフォン、動画、知育アプリ——。
子どもたちの周りには今、
刺激的な音や映像があふれています。
その一方で、
声ひとつで、体ひとつで楽しめる遊びは、
日常からゆっくりと姿を消してきました。
わらべうたに必要なのは、何も特別なものではありません。
楽器もいらない。
道具もいらない。
準備もいらない。
ただ、声と、そこにいる人間だけがあればいい。
そのシンプルさこそが、
デジタルに囲まれた現代だからこそ、
改めて輝きを持つのだと思うのです。
わらべうたって、何だろう?
古くから子どもたちの間で歌い継がれてきた、
シンプルなメロディーと言葉。
声が重なるその瞬間に、
子どもと保育者の間にあたたかなつながりが生まれます。
藤田が語りかけたのも、まさにそのことでした。
わらべうたは、子どもをコントロールするための道具ではない。
ただ、一緒にその場を楽しむためのもの。
「させる」でも「教える」でもなく、
「一緒にいる」ための言葉と声——。
発達障害・愛着障害の子どもにも、届く
研修では、わらべうたが持つもうひとつの側面についても
丁寧に語られました。
発達障害や愛着障害のある子どもたちにとって、
わらべうたは特別な意味を持ちます。
歌詞が短くシンプルで、繰り返しが多い。
体を動かしながら一緒に楽しめる。
「先生と自分だけの時間」として感じられる。
複雑な刺激が少ないからこそ、
その子のペースで、安心して入っていける。
その積み重ねが、子どもの中に
「自分はここにいていい」という自己有用感を育てていくのです。
ホワイトボードには、先生方と一緒に考えた言葉が
丸く書き出されていました。
あの円の中には、子どもたちへの思いがたくさん詰まっていました。
「知らない」から、「伝えられない」へ
ここに、現代ならではの課題があります。
先生方自身が、わらべうたで育っていない。
親御さんたちも、わらべうたを知らない。
知らなければ、歌えない。
歌えなければ、伝えられない。
だからこそ、保育者がわらべうたを「知る」ことは、
単なる技術の習得ではなく、
途絶えかけた文化を子どもたちへつなぐ、大切な役割でもあるのです。
とりわけ印象的だったのが、
先生が藤田と向き合って、
両手を動かしながら真剣に語り合っている場面です。
わらべうたを「歌えるようになること」が目的ではなく、
なぜわらべうたなのか、子どもにとって何が大切なのかを、
自分の言葉で語れるようになること——。
その問いを、先生自身が持てるようになることが、
この研修の核心なのだと感じました。
「テキスト」を手に、学びを深める
研修の最後には、先生方がそれぞれテキストを手に持ち、
笑顔で集合写真を撮りました。
今日の対話を通じて「自分ごと」になっていく。
そのプロセスが、この一枚に静かに宿っているようでした。
特別な準備はいりません。
明日の朝、子どもの前でそっと歌ってみること。
それだけで、わらべうたははじまるのです。
そして、その声が子どもの記憶に残り、
いつかその子が、自分の子どもへと歌い継いでいく。
わらべうたは、そうやって時代を繋いできたものなのです。
日本知育玩具協会では、保育環境改善プログラムを通じて
全国の保育施設をサポートしています。
園の状況に合わせた研修・講座にも対応しております。
・園内研修
・保育士会、保育者部会研修
・乳児保育研修
・子育て支援センター向け講座
良いおもちゃと良い環境を通じて、
子どもたちがより豊かに遊び、
育つためのお手伝いができれば嬉しく思います。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
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