小林一郎と歩く「ガード下」と「横丁」 -18ページ目

小林一郎と歩く「ガード下」と「横丁」

「ガード下学会」「横丁・小径学会」活動の報告および、予定などをお知らせします。

明日、7月25日(土)、横丁・小径学会 遊歩行います!


第19回「横丁・小径学会」荷風からはじめる横丁と路地 旧牛込区遊歩
ナビゲーター:寺本敏子
開 催 日:2015年7月25日(土)
集合場所:都営大江戸線「若松河田駅」河田口改札前
集合時間:午後2時
内容:①旧小笠原伯爵邸②断腸亭跡③東京監獄刑死者慰霊碑(荷風『花火』)④四谷鮫ヶ橋(荷風『日和下駄』「閑地」)etc.


*参加費無料。ご一緒に遊歩しましょう。


*今まで、「横丁・小径学会」のメンバーの方々にはメールで遊歩開催予定をご案内してきましたが、今回から、Facebookをされていらっしゃる方には「横丁・小径学会」グループでの告知のみで、個別にメールをお送りしていません。何分省力化なんですが、よろしくお願いいたします。

小生、5月、6月に白内障の手術を行い、新しいメガネをつくれず、ほとんど歩きまわれない状態が続いてきましたが、やっと日医大の先生からメガネをつくることのOKが出ました。とりあえず、近視と老眼のメガネを発注。あとは遠近両用のメガネが必要になりますが、これで歩きまわることも自由、パソコンを見ることも自由になりました。出版社のみなさん、仕事できますよ~! よろしくお願いしますね~!

横丁・小径学会が開けるようになりました!


第19回「横丁・小径学会」荷風からはじめる横丁と路地 旧牛込区遊歩 行います!
ナビゲーター:寺本敏子
開 催 日:2015年7月25日(土)
集合場所:都営大江戸線「若松河田駅」河田口改札前
集合時間:午後2時
内容:①旧小笠原伯爵邸②断腸亭跡③東京監獄刑死者慰霊碑(荷風『花火』)④四谷鮫ヶ橋(荷風『日和下駄』「閑地」)etc.

 (小生、やっとメガネがつくれるような状態になりました!)


*参加費無料。一緒に遊歩しましょう。
今週の写真週刊誌に娘のコメントが載っているとのことで、こっそり見てみよう、と思っていたんですが、なんとも白内障の入院ですっ飛び、金曜日になってしまいました。もう、次の号がでてしまっただろーな、と少々がっかりです。
その取材の話、「おとーさんは、いつも取材を受けているからいいけど、あたしは初めてなんで……」とのこと。オイラはいつも取材を受けている? そりゃないぜ、お父さんは取材を受ける側じゃなくて、取材する側。取材する人間が取材されてるってのは、現役の編集者の世界から追い出されちゃってる、ってこと。決して情況としていいわけじゃないんだよ、ということをこんこんと説明いたしました。
小生、来週25日(月)~27日(水)まで、白内障の手術のため、お休みさせていただきます
――と、周囲にアナウンスしようとしていたら、夕べ日経新聞からメールで取材申し込みが入っていました。中身は相変わらず「ガード下」。しかも、来週中とのこと。まあ、スパンとしてはそんなもんでしょうが、小生、来週25日(月)~27日(水)まで白内障の手術のため事務所には出てきません。まあ、実際の所は、ガード下の歴史的な流れを聞きたいのと、あと、小生のコメントが欲しいだけでしょう。そんなことのために、わざわざ眼帯をしながら事務所に出てくるこたーない、と断ろうとしたら、えぇ? 誰がどこでそういう記事を読むかわからないでしょ。どんな取材にも応じなさいよ、という同僚の厳しい恫喝?サジェスチョン? で一転して受けることになりました。まあ、ボクは内容レベルとして認めませんが『革共同政治局の敗北』が発売と同時に馬鹿売れしてすぐ増刷、だなんていうんだもん、どんなことが起こるかわかりません。ポジティブに、なにかと期待することにいたしました。

「シリーズ『都市に住まう』第1回 /同潤会の16の試み――近代日本の新しい住まいへの模索」展に、ぎりぎり今日、行ってきました。
その内容? パネル展示のほか、代官山アパートメントの原寸模型を展示――、というのは同潤会展の典型。型にはまっているためか、意外と再現された部屋に吸い寄せられる方はほとんどいらっしゃいませんでした。
興味津々になったのが資料映像の放映でした。4本あって、それぞれの放映時間は江戸川アパートメントが23分、大塚の女子アパートメントが16分、青山のアパートメントが6分、そして白河(清砂通り)のアパートメントが5分でした。江戸川はもちろん保存状態もよく、美しい江戸川アパートメントが映し出されていました。アパート内のコミュニティ施設の提案は現代にも通じます。ところが、白河はほとんど廃屋状態。ほとんどメインテナンスせず使用していたようで、つらくて5分も見ていられない状態でした。住まうとは、を考え、さまざまな提案と工夫をもって東洋一といわれるアパートメントをつくりあげた江戸川と、細民対策としての白河や猿江のアパートは、いわば別格扱い。でも設置されたテレビ画面横の壁に貼られた白河の取り壊し前の集合写真、割烹着やジャンパーをはおり、手ぬぐいで頭を覆ったり、首に手ぬぐいを巻いたりというジイサン、バアサンの集合写真を見ると、高収入者を対象に、設計者が造りたいものを造った江戸川アパートよりも、金も掛けず、皆が肩を寄せ合って、つましく、でも明るく過ごしてきた清砂アパートメントの方がずっと魅力に感じました。
江戸川や代官山に建てられた理想としての華やかな集合住宅と庶民が住むことができた集合住宅。設計者の目が細民に向かう、そんな時代が来たらいいな~と改めて感じさせられました。でも、5分も扱ってくれたか~!



(相変わらず、横位置の写真をタテに直せません。組を傾けてご覧ください)



土曜日は、「横丁・小径学会」で永井荷風・生誕の地を訪ねました。生誕の地の場所は小石川台地、文京区春日2丁目。海抜23mほどの高台で、目の前が、新派の劇作家、川口松太郎さんの「川口アパートメント」です。
この台地の東には白山通りを渡ったところに白山花街(海抜9m)がありますが、荷風は生涯この生まれたご近所の花街には興味を示さなかったようです。
ちなみに、今和次郎の『新版大東京案内』によりますと、白山の花街は二等級、荷風は新富町にも住んだことがありますが、その新富町の花街も二等級で、荷風が通い詰め、身請けしたのは一等級の新橋芸者でした。ただし、明治期一躍脚光を浴びた新橋芸者も大正期に入ると流行のカフェに客をとられ、荷風も尾張町(現在の銀座5丁目。かつて、銀座は4丁目まででしたが、拡大に次ぐ拡大で現在は周囲一帯が〝銀座〟という町名に変更されています)のタイガーという店に通った、とのことです。ちなみに、銀座4丁目の角にあるビアホールのライオンはかつてのカフェ「ライオン」。こちらはフランス料理の精養軒が持っていたこともあって、女性がちょっとでも度を超したサービスをすると、即刻解雇した、という健全な店。カフェと言えばライオン。でも、その店から銀座通りを渡った斜向かいのタイガーはその解雇された女性を雇ったという店。もともと、カフェというのは過剰なエロサービスを携えて関西からやってきた文化だそうです。とはいえ、銀座の1~2丁目? とは違い、タイガーも一流中の一流の店。荷風はライオンではなくサービスが期待できるタイガーを馴染みの店にした、とのことです。


今度の土曜、第16回「横丁・小径学会」荷風からはじめる横丁と路地 旧小石川区~牛込区遊歩  開催します

ナビゲーター:寺本敏子+小林一郎
開 催 日:2015年5月9日(土)
集合場所:東京メトロ丸ノ内線、南北線、「後楽園駅」後楽園方面改札前
都営大江戸線「後楽園駅」からは、いったん地上に出てから東京メトロの駅へ。
集合時間:午後2時
内容:①こんにゃく閻魔②善光寺坂のムクノキ③慈眼院澤蔵司稲荷(じげんいん たくぞうすい いなり)④伝通院⑤川口アパートメント⑥永井荷風生誕の地⑦切支丹坂


ベースとなるテキストは今和次郎の『新版大東京案内上・下』と永井荷風『日和下駄』です。参加費無料。一緒に遊歩しましょう。


*小生、足の痛みが引かず、コースを少し縮めました。

来週の土曜、第16回「横丁・小径学会」荷風からはじめる横丁と路地 旧小石川区~牛込区遊歩  開催します

ナビゲーター:小林一郎
開 催 日:2015年5月9日(土)
集合場所:東京メトロ丸ノ内線、南北線、「後楽園駅」後楽園方面改札前
都営大江戸線「後楽園駅」からは、いったん地上に出てから東京メトロの駅へ。
集合時間:午後2時
内容:①こんにゃく閻魔②善光寺坂のムクノキ③慈眼院澤蔵司稲荷(じげんいん たくぞうすい いなり)④伝通院⑤川口アパートメント⑥永井荷風生誕の地⑦切支丹坂⑧荷風[断腸亭]etc.


参加費無料。一緒に遊歩しましょう。


*小生、まだ足の痛みが引かず、無理はできませんが、予定通り開催いたします。


三十数年ぶりに今和次郎を読んでいます。本は『新版 大東京案内』(ちくま学芸文庫)。今和次郎は、仕事で読んだことはありましたが、自らの意志で読もうと試みると、「ボクには絵が描けない」というところで、つまずき挫折。でも、今回は、エスキースなしの本なので、自信を喪失して挫折することなく読み進めましたが、でも、チョッピリ、物足りない。う~ん、自分自身で欲張りすぎ? 
ところで、この文庫本、松山巌さんが解説してた!