久々?の同潤会展 | 小林一郎と歩く「ガード下」と「横丁」

小林一郎と歩く「ガード下」と「横丁」

「ガード下学会」「横丁・小径学会」活動の報告および、予定などをお知らせします。

「シリーズ『都市に住まう』第1回 /同潤会の16の試み――近代日本の新しい住まいへの模索」展に、ぎりぎり今日、行ってきました。
その内容? パネル展示のほか、代官山アパートメントの原寸模型を展示――、というのは同潤会展の典型。型にはまっているためか、意外と再現された部屋に吸い寄せられる方はほとんどいらっしゃいませんでした。
興味津々になったのが資料映像の放映でした。4本あって、それぞれの放映時間は江戸川アパートメントが23分、大塚の女子アパートメントが16分、青山のアパートメントが6分、そして白河(清砂通り)のアパートメントが5分でした。江戸川はもちろん保存状態もよく、美しい江戸川アパートメントが映し出されていました。アパート内のコミュニティ施設の提案は現代にも通じます。ところが、白河はほとんど廃屋状態。ほとんどメインテナンスせず使用していたようで、つらくて5分も見ていられない状態でした。住まうとは、を考え、さまざまな提案と工夫をもって東洋一といわれるアパートメントをつくりあげた江戸川と、細民対策としての白河や猿江のアパートは、いわば別格扱い。でも設置されたテレビ画面横の壁に貼られた白河の取り壊し前の集合写真、割烹着やジャンパーをはおり、手ぬぐいで頭を覆ったり、首に手ぬぐいを巻いたりというジイサン、バアサンの集合写真を見ると、高収入者を対象に、設計者が造りたいものを造った江戸川アパートよりも、金も掛けず、皆が肩を寄せ合って、つましく、でも明るく過ごしてきた清砂アパートメントの方がずっと魅力に感じました。
江戸川や代官山に建てられた理想としての華やかな集合住宅と庶民が住むことができた集合住宅。設計者の目が細民に向かう、そんな時代が来たらいいな~と改めて感じさせられました。でも、5分も扱ってくれたか~!



(相変わらず、横位置の写真をタテに直せません。組を傾けてご覧ください)