相場の原理
このテーマは、心理です。
「ほら、下がったじゃないか。」
世の中の投資家は、自信過剰です。少なくとも私は、そう思います。
自分のポジションを建てたとき、「マーケットは、こうなるはずだ」と考えています。
そして、そのポジションがいざ、間違っていたとなると、「マーケットが悪かった」とか、「なぜ、こうならないんだ?」とマーケットに対し疑念を抱きます。
また、「テクニカル指標が正しい」、「ファンダメンタルによれば、こうなるはずがない」などと考える投資家も多いようです。
ここで、具体例を持ち出しましょう。
あるとき、某証券会社で、テクニカル分析を得意とするアナリストが働いていました。
彼は、今までの予測を見事に的中させ、上機嫌でした。
あるとき、彼の上司が、彼にアドバイスを求めてきました。
彼は、得意のテクニカル分析を用いて、次のようにアドバイスをしました。
「私のテクニカル分析によると、ここに強いサポートラインがありますので、絶対にここを切ることはないです。」
それを聞いた上司は、怪訝そうな顔をし、すぐに電話を取ると、なにやら、注文を入れていました。
すると、ものの5分で、そのアナリストの言っていたサポートラインを価格はいとも簡単に切りました。
上司は、彼に、こういいました。
「絶対なんてないんだ。」
この例は、我々投資家を目覚めさせる重要な事実を述べています。
それは、
価格は、投資家の取引によって決められる。
です。このことから、我々投資家の心構えとしては、
①常に正しいものなんてマーケットに存在しないという事実を受け入れること
②マーケットの価格がすべてであることを受け入れること
③自分のポジションや注文は、マーケットとは何の関係もないことを受け入れること
です。相場の原理は、常に、不条理なものです。なぜなら、取引する投資家が不条理だからです。そこに我々が求めるような合理性は、存在しません。
そのなかで、我々は、取引をしているということを理解しなければなりません。
心理について、何か示唆を提供できたでしょうか?
「ほら、下がったじゃないか。」
世の中の投資家は、自信過剰です。少なくとも私は、そう思います。
自分のポジションを建てたとき、「マーケットは、こうなるはずだ」と考えています。
そして、そのポジションがいざ、間違っていたとなると、「マーケットが悪かった」とか、「なぜ、こうならないんだ?」とマーケットに対し疑念を抱きます。
また、「テクニカル指標が正しい」、「ファンダメンタルによれば、こうなるはずがない」などと考える投資家も多いようです。
ここで、具体例を持ち出しましょう。
あるとき、某証券会社で、テクニカル分析を得意とするアナリストが働いていました。
彼は、今までの予測を見事に的中させ、上機嫌でした。
あるとき、彼の上司が、彼にアドバイスを求めてきました。
彼は、得意のテクニカル分析を用いて、次のようにアドバイスをしました。
「私のテクニカル分析によると、ここに強いサポートラインがありますので、絶対にここを切ることはないです。」
それを聞いた上司は、怪訝そうな顔をし、すぐに電話を取ると、なにやら、注文を入れていました。
すると、ものの5分で、そのアナリストの言っていたサポートラインを価格はいとも簡単に切りました。
上司は、彼に、こういいました。
「絶対なんてないんだ。」
この例は、我々投資家を目覚めさせる重要な事実を述べています。
それは、
価格は、投資家の取引によって決められる。
です。このことから、我々投資家の心構えとしては、
①常に正しいものなんてマーケットに存在しないという事実を受け入れること
②マーケットの価格がすべてであることを受け入れること
③自分のポジションや注文は、マーケットとは何の関係もないことを受け入れること
です。相場の原理は、常に、不条理なものです。なぜなら、取引する投資家が不条理だからです。そこに我々が求めるような合理性は、存在しません。
そのなかで、我々は、取引をしているということを理解しなければなりません。
心理について、何か示唆を提供できたでしょうか?
なぜマネーマネジメントは、重要なのか?
このテーマは、マネーマネジメントです。
前回の記事の続きです。
前回は、マネーマネジメントについて明示的に5つのことをマネーマネジメントであると規定しました。
その5つは、
① トレードのために、資金を準備すること(入金)
② 資金に合わせて、取引の枚数を決めること(ポジションサイジング)
③ 許容損失額を決めること(リスクマネジメント)
④ 利益目標を定めること(プロフィットマネジメント)
⑤ トレードから、資金を引くこと(出金)
でありました。
では、今回は、なぜそのマネーマネジメントが重要なのかということを考えていきたいと思います。
なぜ、マネーマネジメントが投資を行ううえで重要なポジションを占めるのか?
それは、マネーマネジメントによって、投資の結果が変わるからです。
え?と思われるかもしれませんが、これは、重要な事実として捉えていなければなりません。
特に、②と③に関係することですが、投資全体のリスクをいかにとるか、ということは、結果に大きな影響を与えます。
仮に、期待値がプラスの手法を使ったとしても、資金に対して、リスクを2%とるのか、4%とるのか、あるいは、10%とるのかは、トレードの難しさが変わってしまいます。
たとえば、リスク2%で、年率10%、最大ドローダウン(期間内で最大の損失幅)が6%としましょう。
リスク4%であれば、年率20%、最大ドローダウンが12%ぐらいになると思われます。
リスク10%ならば、年率100%、最大ドローダウンが60%ぐらいになると思われます。
これは、同じ手法を用いているというのがポイントです。同じ手法で、同じマーケットでも、大きな差となって現れてきます。これが、負の期待値の手法なら、リスク10%をとる場合、目が当てられません。
我々、投資家が動かすことができるものは、自分の資金だけです。相場は自分の力では思ったように動きません。マーケットの動向に合わせて、戦略的に、自分の資金を効率的に配分していくことができれば、そのトレードは、利益を大きくできるでしょう。仮に、トレードのタイミングがよくても、リスクのとり方が悪ければ、破産をしたり、せっかく、利益を上げられたのに、ちょっとの利益で終わってしまうということもあります。
まさに、自分しだいなのです。
以上のことから、マネーマネジメントは、重要な要素として意識しなければならないのです。
あなたは、マネーマネジメントについて示唆を得ることができましたか?
前回の記事の続きです。
前回は、マネーマネジメントについて明示的に5つのことをマネーマネジメントであると規定しました。
その5つは、
① トレードのために、資金を準備すること(入金)
② 資金に合わせて、取引の枚数を決めること(ポジションサイジング)
③ 許容損失額を決めること(リスクマネジメント)
④ 利益目標を定めること(プロフィットマネジメント)
⑤ トレードから、資金を引くこと(出金)
でありました。
では、今回は、なぜそのマネーマネジメントが重要なのかということを考えていきたいと思います。
なぜ、マネーマネジメントが投資を行ううえで重要なポジションを占めるのか?
それは、マネーマネジメントによって、投資の結果が変わるからです。
え?と思われるかもしれませんが、これは、重要な事実として捉えていなければなりません。
特に、②と③に関係することですが、投資全体のリスクをいかにとるか、ということは、結果に大きな影響を与えます。
仮に、期待値がプラスの手法を使ったとしても、資金に対して、リスクを2%とるのか、4%とるのか、あるいは、10%とるのかは、トレードの難しさが変わってしまいます。
たとえば、リスク2%で、年率10%、最大ドローダウン(期間内で最大の損失幅)が6%としましょう。
リスク4%であれば、年率20%、最大ドローダウンが12%ぐらいになると思われます。
リスク10%ならば、年率100%、最大ドローダウンが60%ぐらいになると思われます。
これは、同じ手法を用いているというのがポイントです。同じ手法で、同じマーケットでも、大きな差となって現れてきます。これが、負の期待値の手法なら、リスク10%をとる場合、目が当てられません。
我々、投資家が動かすことができるものは、自分の資金だけです。相場は自分の力では思ったように動きません。マーケットの動向に合わせて、戦略的に、自分の資金を効率的に配分していくことができれば、そのトレードは、利益を大きくできるでしょう。仮に、トレードのタイミングがよくても、リスクのとり方が悪ければ、破産をしたり、せっかく、利益を上げられたのに、ちょっとの利益で終わってしまうということもあります。
まさに、自分しだいなのです。
以上のことから、マネーマネジメントは、重要な要素として意識しなければならないのです。
あなたは、マネーマネジメントについて示唆を得ることができましたか?
マネーマネジメントとは何か?
このテーマは、マネーマネジメントです。
「投資において、特に重要なものは、マネーマネジメントです。」
みなさんは、マネーマネジメントって何?と聞かれたらどのように答えますか?マネーマネジメントという言葉は、実際には、あまり良く理解されていない言葉であるように感じます。さらに、本、セミナー、動画でもこのマネーマネジメントについての解説は、わずかです。そこで、今回は、その「マネーマネジメント」について、私の主張を展開していきたいと思っています。
まず、結論から述べます。マネーマネジメントとは、資産を増やすために、資金を戦略的に動かすことです。
前提ですが、世の中に、自分の資産を減らしたいという人は、いないことだろうと思われますので、資産を増やすという目的は、所与のものとさせてもらいます。
そして、この主張のポイントは、資金を戦略的に動かすという部分です。
したがって、テーマ「戦略 」でも述べましたが、戦略を持つ必要があります。そして、その戦略が資金を動かす方法を規定します。
資金を動かすということには、さまざまな意味が含まれており、まだ曖昧な感じがします。そこで、明示的に資金を動かすということを示します。資金を動かすとは、以下のことを指します。
① トレードのために、資金を準備すること(入金)
② 資金に合わせて、取引の枚数を決めること(ポジションサイジング)
③ 許容損失額を決めること(リスクマネジメント)
④ 利益目標を定めること(プロフィットマネジメント)
⑤ トレードから、資金を引くこと(出金)
以上が、資金を動かすことです。これ以上でも、これ以下でもありません。私たち、個人投資家は、トレードにおいて、これ以外のことはしていません。
では、戦略的に資金を動かすとはいったいどのようなものなのでしょうか?
それは、①~⑤を戦略に合わせて組み合わせていくことです。
具体例を紹介します。トレンドフォロー戦略だとします。
まず、
①トレードのために資金を入金します。
そして、
②あるポイントで、エントリーします。
③と④:そのポイントがある水準に達したら、利食い、もしくは、損切りを行います。そして、
⑤生活のために、口座から儲けを引き出します。
われわれがやっていることは、非常にシンプルなのです。
ここで、疑問が沸きあがってきます。
どうして、マネーマネジメントがそんなに重要なのか?
それは、次回のブログで説明することにします。読者のみなさまも考えてみてください。
マネーマネジメントについて示唆を提供できたでしょうか?
「投資において、特に重要なものは、マネーマネジメントです。」
みなさんは、マネーマネジメントって何?と聞かれたらどのように答えますか?マネーマネジメントという言葉は、実際には、あまり良く理解されていない言葉であるように感じます。さらに、本、セミナー、動画でもこのマネーマネジメントについての解説は、わずかです。そこで、今回は、その「マネーマネジメント」について、私の主張を展開していきたいと思っています。
まず、結論から述べます。マネーマネジメントとは、資産を増やすために、資金を戦略的に動かすことです。
前提ですが、世の中に、自分の資産を減らしたいという人は、いないことだろうと思われますので、資産を増やすという目的は、所与のものとさせてもらいます。
そして、この主張のポイントは、資金を戦略的に動かすという部分です。
したがって、テーマ「戦略 」でも述べましたが、戦略を持つ必要があります。そして、その戦略が資金を動かす方法を規定します。
資金を動かすということには、さまざまな意味が含まれており、まだ曖昧な感じがします。そこで、明示的に資金を動かすということを示します。資金を動かすとは、以下のことを指します。
① トレードのために、資金を準備すること(入金)
② 資金に合わせて、取引の枚数を決めること(ポジションサイジング)
③ 許容損失額を決めること(リスクマネジメント)
④ 利益目標を定めること(プロフィットマネジメント)
⑤ トレードから、資金を引くこと(出金)
以上が、資金を動かすことです。これ以上でも、これ以下でもありません。私たち、個人投資家は、トレードにおいて、これ以外のことはしていません。
では、戦略的に資金を動かすとはいったいどのようなものなのでしょうか?
それは、①~⑤を戦略に合わせて組み合わせていくことです。
具体例を紹介します。トレンドフォロー戦略だとします。
まず、
①トレードのために資金を入金します。
そして、
②あるポイントで、エントリーします。
③と④:そのポイントがある水準に達したら、利食い、もしくは、損切りを行います。そして、
⑤生活のために、口座から儲けを引き出します。
われわれがやっていることは、非常にシンプルなのです。
ここで、疑問が沸きあがってきます。
どうして、マネーマネジメントがそんなに重要なのか?
それは、次回のブログで説明することにします。読者のみなさまも考えてみてください。
マネーマネジメントについて示唆を提供できたでしょうか?