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パターン認識の功罪

このテーマは、手法です。


「そこにパターンがあるのではなく、そこにパターンを見る」


上の言葉は、どこかの投資関連の動画か本で見たものです。非常に本質をついた言葉だと思います。
パターンとは、規則のある動き、形などといえます。

さて、マーケットは、複雑で難解なものです。そこから利益を上げるとなると、至難の業です。
では、どうすればよいのか。

そのひとつの解決方法が、パターン認識であると私は考えています。
ここで、ひとつ忠告したいことがあります。それは、パターン認識ができるからといって、マーケットになんらかのパターンが存在するわけではありません。そう思っているうちは、相場のことは理解できません。

むしろ、我々投資家が、パターンを見出すのです。
言い換えれば、マーケットの観察によって、ある特定のパターンを発見し、それを前提にトレード戦略を組み立て、トレードを行っていくということです。

世の中の偉大な投資家と呼ばれる人たちは、何らかのマーケットのパターンを相場に見出しています。
それが、ファンダメンタルに基づくものであろうと、テクニカルに基づくものであろうとです。

実は、パターンを見つけ出すのは、そんなに難しくありません。なぜなら、人間の特性として、なにかしら複雑な状況から、パターンを見つけ出す能力に長けているからです。

しかし、そこに落とし穴もあります。いくらパターンを見つけ出したとしても、人間の目は、かなりの偏見を持ちやすく、自分の都合の良いパターンばかりに目が向けられてしまうという習性です。

少しまとめますと、パターン認識の功罪は、

①複雑なマーケットをよりシンプルに説明できるようになるという良い点
しかし
②自分の都合の良いパターンばかりを見てしまうという危険性があるという悪い点

この二つです。

②の落とし穴にはまっているのに気づかないことは、まるで、断崖絶壁の、ぼろぼろの橋を、橋だからという理由だけで、躊躇なく渡ろうとしてしまう愚かな行為に走ってしまうのと何ら変わりはありません。

私たちは、常に疑う必要があるのです。

石橋をたたいて渡れ

ということわざがありますが、我々投資家にとっては、

石橋をたたいて、たたいて、たたいて、壊れるぐらいたたいて、それでも壊れなかったら、恐る恐る渡れ

ぐらいでよいのです。投資家は、デカルト並みの懐疑主義者になるべきなのです。
「新マーケットの魔術師(パンローリング出版)」の中で、偉大なトレーダー、ウィリアムエックハート氏も次のように言っています。

「いいと思った手法をぶっ壊してやるというぐらいの気持ちをもって、疑ったほうがよい。」


それぐらい人間の目は、自分のために都合よくできています。

投資家は、つねに客観的で疑り深い必要があります。そのためには、検証が必要なのです。


あなたは、手法について何か示唆を得られましたか?




資産運用としてのリスクマネジメント

このテーマは、リスクマネジメントについてです。


これまでにあなたは、人生をプランしたことがありますか?
なぜあなたは、投資をしているのですか?

この質問は、非常に重要な意味がこめられています。
私の主張はいたって単純です。

将来のリスクに備えて、資産運用をしましょう

です。

投資とは、資産運用であるべきなのです。

あなたは、1時間後、交通事故にあっているかもしれません。
あなたは、月曜日に、会社を解雇されるかもしれません。
あなたの給料は、景気の動向で、カットされるかもしれません。
あなたは、1年後に、病気で働けなくなっているかもしれません。

将来の不安は尽きません。しかし、不安だけを抱えていては、何もなりません。行動を起こすべきなのです。

そういった不測の事態に備えて、はじめれるなら、今からでも資産運用について頭を悩ませるべきです。

資産運用とは、お金を稼ぐことではありません。

資産運用とは、今ある資産をいかに持ち続けるのか、なのです。

私たちは、生きるために絶対にお金を使います。資産は減ります。
しかし、投資によって、資産を減らすスピードは抑えられるのです。

不測の事態が起こっても、人生全体から考えれば、資産運用をしていれば、資産がなくなる、資産が急激に減ることはありません。

人生を安心感のあるものにするには、ほかにもいろいろあるでしょうが、そのひとつが資産運用なのです。

あなたは、リスクマネジメントについて何か示唆を得られましたか?

投資家は経営者

このテーマは、心理についてです。


もしあなたが投資家なら、自分のことを投資会社の経営者だと考えたことがありますか?


この意識がなければ、あなたの投資活動は、「ただの趣味」の域を超えません。それでもよいというのならば、別なんですが、利益を一貫して上げ続けたいという人は、自分は、自分という投資会社をマネジメントしているのだという強い意識を持つ必要があります。


投資活動は、様々な業務が必要です。投資活動とあわせてみていきましょう。

①経理 ⇒ 自分の資金の増減など、マネーマネジメント一般
②トレーディング ⇒ 注文の発注・執行
③リサーチ ⇒ 検証や相場研究など
④戦略をたてる ⇒ 情報を統括する、経営を計画する

どうでしょうか?やっていることは、投資会社がやっていることと変わりありません。
違いといえば、人員の規模でしょうか。


投資は、ビジネスです。あなたは、投資家であり続ける限り、ビジネスマンであり、自分の経営者です。
そこには、責任が伴います。責任ある行動、規律ある行動が経営者として成功する必要な要素なのです。

あなたは、心理について示唆を得られましたか?