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他人の意見を参考にすることはいいことなのか?

このテーマは、心理です。


われわれは、何かわからないことがあると、他人の力にすがりたくなるものです。なぜなら、自分ひとりでは、知識や経験に限られており、問題を解決するのに時間がかかりすぎてしまうからです。

実際の生活において、他人の意見、特に、信頼のおける人間の意見ほど役に立つものはありません。

しかし、マーケットに関しては、様相を異にします。

マーケットは、非常に複雑な不確実性を内包しています。ですので、実際は、あとになってみないとわからないということがほとんどです。

そういった事実をよくよく考えておく必要があります。

どんな知識人も、マーケットのアナリストも、経済学者でさえも、これまでおきた金融危機は、驚きだったはずです。

マーケットとは、思った以上のものなのです。

だた、だからといって、人の意見が役に立たないかというと、そうでもありません。私のマーケットに対する考えも一人で考え出したものではありません。先人の知恵を存分にお借りしています。


そこで、重要なのは、心構えです。すべては自己責任だと考えましょう。

すべてのあなたにまつわることは、すべてあなたが選んだ結果です。

そのように考えられない人は、投資を今すぐやめてください。

本来は、さまざまな要因でその選択をしたのでしょうが、そう考えてしまっては、自分の改善、成長、向上につながりません。他人任せにしてはいけません。

したがって、結論としては、他人の意見を参考にするのはいいことだが、その結果に関しては、自分の責任として考えなければならない、ということです。参考にするかしないかの判断や選択は、


あなたの行動です。


あなたは心理について何か示唆を得られましたか?





手法の確立の道筋

このテーマは、手法です。


以前、私は、科学的であることの重要性と相場を予測することの愚かさを述べました。
特に、相場を予測することに関しては、もう少し説明が必要かと思いますので、ここで説明しておきます。

相場の予測自体は、実際は、やり方によって良いトレード手法の確立につながるものとそうではないものに分けられます。私が言いたかったことは、一般的な予測というのは、どうしても悪いトレード手法やトレードへの考え方を生み出してしまうのだということが言いたかったのです。それを注意していただくために、あのような表現になりました。

そして、今回は、科学的な方法にのっとった手法の確立のポイントについて考えていきます。

まず、科学とは繰り返しますが、反証可能なものでなければなりません。では、反証可能なものとは、具体的に何をどうすればよいのでしょうか?

それは、明確です。体系的な方法で、具体的に予測を示すことができ、さらに、その予測が結果にどれくらいあってるかを誰でも確かめることができるものです。

ポイントは3つです。
①体系的であること
②具体的に予測をしめすことができること
③誰でもその予測を確かめることができること

ひとつひとつ見ていきましょう。
まず①。体系的であることは、欠かせません。様々な情報を雑多に判断し、その判断基準も曖昧で、予測をすることは、意味があるものではありません。自分だけしかわからないようなやり方で予測することも意味がありません。次のような予測は、意味を成しません。

(あ)「私の洞察と勘によれば、明日は、株価が上がる。」

だれも確かめようがありませんし、再現もできません。論理もなにもあったものではありません。
次のような予測は、意味があります。

(い)「昨日の高値を今日の高値が超えれば、今日の終値は昨日の高値よりも高い。」

これは、判断基準が明確です。「昨日の高値を今日の高値が超えれば」、という条件がそろったときに、結果は、「今日の終値は昨日の高値よりも高い。」というものになる、という予測を立てています。
これは、同じ値動きを見れば、誰でも同じ予測を立てることになります。そういう意味で体系的です。別の言い方をすれば、システマティックです。

次に②。曖昧な予測やどうとでも取れる予測は、意味がありません。例えば、

(う)「昨日の高値を今日の高値が越えれば、株価は上昇する」

この予測の問題点は、「上昇する」という部分が曖昧です。どうとでもとれるわけです。言い逃れも可能です。これは、予測として価値がゼロです。

最後に、③。これは、①や②で既におわかりかもしれませんが、特に強調したいことは、誰であろうと、あなたの予測を否定できるようにしておく必要があります。

我々人間は、自分の考えを否定されることは避けたいと思うものですが、否定されること、間違っているということを受け入れることができるようにしておかなければ、様々な間違いを犯してしまいます。

(い)の例は、初心者でも、投資経験30年の人でも関係なく、確かめることができます。その検証の結果は、同じになるはずです。初心者、玄人関係なく、その予測が間違っていることを指摘できます。

以上のようなポイントを踏まえておけば、すばらしい手法の確立の道筋を辿っていることになります。
最後ですが、もうひとつ注意を促さなければならないことがあります。

予測が違うじゃないか!!とすぐにその手法を捨ててしまう人がいます。それは、「優位性」という概念を理解していません。例えば、(い)の予測が、10回中7回当てるとすれば、どのように判断するでしょうか?

3回もはずれるなら、意味がないと考えてしまう人は、投資をやめたほうがいいです。

仮に10回中7回当てられるのならば、その手法は、価値のある予測能力を秘めています。
「優位性」の概念を良く理解していれば、そのように判断します。

議論がそれそうなので、話を戻しますと、今回の結論は、科学的に手法を確立するためには、3つのポイント、体系的であり、具体的な予測を示すことができ、それを誰でも確かめることができる、ということを含まなければならないということです。そして、注意としては、その手法が良いか悪いかは「優位性」の下に、判断しなければならないということです。

予測はやり方によって、科学的です。

あなたは、手法について示唆を得ることができましたか?


得意玉を打つ

このテーマは、心理です。


あなたは、投資において強みがありますか?

偉大な投資家は、それぞれ強みがあります。
一方、凡庸な投資家は、強みというものを持っていません。

たとえとして、野球の話をしましょう。
あなたは、バッターです。ピッチャーが何を投げてくるかはわかりません。

しかし、あなたは、これは自信を持って打てるという得意玉があります。

もし、あなただったら、どのような行動をとるでしょうか?

偉大な投資家は、人によっては、直球ど真ん中しか狙わない人、外角低めのスライダーしか狙わない人などなど様々ですが、狙い玉をもっています。そして、その玉がいつ来ても打てるように、日々トレーニングしています。どんな状況でも、それしか狙っていません。

一方、凡庸な投資家は、ひどい人においては、適当にバットを振るだけです。玉にバットが当たれば儲けものです。まだましな人でも、狙い玉があるものの、すぐに狙い玉とは違う玉に手を出します。そして、このような投資家は、決まって、日々トレーニングをしていませんし、していたとしても、そのトレーニングは狙い玉を打つのには不必要なトレーニングばかりです。また、心理的にも、さまざまな状況に左右されやすく、狙い玉がきたとしても、見送ってしまうか力みすぎてしまいます。

結果は、見えています。

投資においては、得意玉とは、ファンダメンタルの人にとっては、何かしらの情報の組み合わせがそろったときの値動きかもしれませんし、テクニカルの人にとっては、ある特定の値動きなのかもしれません。それは、人によります。

我々投資家は、マーケットが投げてくる球を研究して、自分が打てそうだなという玉を見極め、その玉を打つために、自分のバットの振り方を研究し、日々トレーニングを積み重ねて、狙い玉がくるのを虎視眈々と待てばよいわけです。そして、その狙い玉がきたときに、自分の決めた振り方を100%忠実に再現して、バットを振れば、あなたの思い描く結果が得られます。

投資家の強みとは、まさしく、得意玉を持つことなのです。


あなたは、心理について何か示唆を得られましたか?