20191103津山まなびの鉄道館を訪問した思い出3(未完成1幕末から戦後直後まで) | エコノミライ研究所のブログ

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をさせて戴いています。

 

今回のシリーズも、2019年11月初旬に津山市を訪問した場所の紹介です。

 

鉄道ファンの方なら御馴染み(?!)津山市大谷にあるところの

 

JR津山線並びにJR姫新線の津山駅の隣に位置する

 

津山まなびの鉄道館

 

であります。

 

(出典:ウィキペディア「津山まなびの鉄道館」津山まなびの鉄道館 - Wikipedia

 

 

 

「津山機関区の施設として1936年に建設された扇形機関車庫が、津山駅に隣接した旧機関区用地で現在も使用されており、現役を引退した静態保存車両を展示する鉄道保存展示施設としても活用されている。

扇形庫は、奥行きが22.1mで17線あり、現存する施設としては京都市にある梅小路運転区(京都鉄道博物館)の扇形庫に次いで日本で2番目の規模である。また、経済産業省近代化産業遺産(対象は機関車庫と転車台)、社団法人土木学会が選定した「日本の近代土木遺産 −現存する重要な土木構造物2800選」および、岡山県教育委員会が選定した「岡山の近代化遺産」に指定されている。

  • 津山鉄道部時代の2007年から、同扇形庫と隣接する旧津山機関区事務所を利用した「懐かしの鉄道展示室」が一般公開(不定期、予約制)されていた。2014年は4月12日(土)から11月16日(日)までの第2・第4(土曜日・日曜日)を中心に計38日間実施された。また、2014年からの展示では、転車台に車両をのせた状態で、実際に回転させている。なお、車両は月ごとに異なる車両となる。
  • 2015年8月6日 - DD16 304が輸送された。
  • 2015年10月29日 - リニューアルオープン後の施設名が「津山まなびの鉄道館」となることが発表された。
  • 2016年2月22日 - 2016年4月2日にオープンすることがJR西日本から発表された。定休日(毎週月曜と年末年始)を除いて通年開館で、有料となる。また施設の運営は津山市観光協会が主体となる。
  • 2016年4月2日 - 「津山まなびの鉄道館」としてリニューアルオープンした。
館内は扇形機関車庫、転車台、まなびルーム、あゆみルーム、しくみルーム、まちなみルーム、いこいの広場で構成されている。
国鉄C57形蒸気機関車68号動輪の展示や旅立ちの汽笛(D51形蒸気機関車755号機の汽笛)もある。
  • 2017年6月25日 - 来館者10万人を達成した。」

(出典:ウィキペディア「津山まなびの鉄道館」津山まなびの鉄道館 - Wikipedia

岡山と鳥取とを結ぶ、津山線の中間地点であり、

 

姫路と新見とを結ぶ、姫新線の中間地点でもあります。

 

そういえば、津山線と姫新線は、共に非電化区間です。

 

山間(やまあい)を縫うように敷設された鉄道でしょうから、

 

電化を進めるコストを上回るメリットを、見出すことが難しかったから、なのかもしれません。

 

しかしながら

 

非電化区間であるからこそ

 

このように立派な扇形機関車庫が21世紀に入ってもなお現存し

 

運輸・物流を支えた機関車たちの安息場として貴重な場所へと昇華することができたのでしょう。

鉄道記念物

旧津山扇形機関車庫と転車台

 姫新線の全通にともなって1936(昭和11)年に津山駅の西側に設置された級津山扇形機関車庫は、竣工当時、機関車を収納する庫(くら)として17線を有し、また、収納された機関車を検査・修繕するためのクレーンやドロップピット、修繕室、鍛冶場、技工長質及び道具置場が設けられていた。同機関車庫は鉄筋コンクリート造で、当時の標準的なおうっ型機関車庫の設計が採用され、鉄道省による「扇形機関車庫設計標準図」に準じたものである。

 転車台は60ft(約18.3m)下路式で、機関車の方向転換と合わせて機関車を機関庫へ収納する時に使用された。

 当鉄道施設は、蒸気機関車全盛期において山陰と山陽を繋ぐ交通の要衝である津山駅に設置され、旅客と貨物輸送の物流を支えた我が国の「SL時代」を象徴するものと言える。また、蒸気機関車の基地として、その役割を終えた後も津山のシンボルとして地域から親しまれ続けた。2016(平成28)年より、構造物の保存・展示と合わせて鉄道文化を紹介する「津山まなびの鉄道館」として公開・活用されており、次世代への「鉄道文化遺産」を継承する好例である。

 

旧津山扇形機関車庫 1棟

転車台1機

付随する敷設路線敷及び施設

 

2018(平成30)年10月14日指定

西日本旅客鉄道株式会社

国鉄C57形蒸気機関車 - Wikipedia

 

によりますと、

 

C57型機関車は「貴婦人」の愛称で親しまれ、3つの動輪から成る、主に客車をけん引する機関車として、大変重要な存在でありました。

 

1937(昭和12)年より製造開始、1947(昭和22)年までの間に201両が製造されましたが、

 

C57-68

 

は、1938(昭和13)年に製造された一両であり、川崎車両が製造を担当した、という記述が確認できました。

 

 

先ほど紹介したウィキ記事や公式HPによりますと

 

この扇形機関車庫は、1936(昭和11)年に供用開始され、現在に至っているとのこと。

 

この車庫に保管されている機関車は、現役を退いた車両ばかりだとおもいますけれども

 

蒸気機関車もあり

 

嘗て、日本全国で観られたディーゼル機関車

 

最近まで現役として頑張っていたであろう機関車

 

が展示されています。

よくよく考えますと

 

津山市は大東亜戦争による空襲を受けることが無かったため、

 

このような貴重な建物が破壊されず社会に貢献し続けることが出来たわけです。

 

昭和11(1936)年の段階では、機関車といえば

 

蒸気機関のみの時代であったでしょうから

 

蒸気機関車の修繕も可能とするため、若干、屋根が高いピットが有ったり

 

作業・鍛冶・修理を実施するための専用部屋のあるスペースが存在していることが分かります。

収蔵されている機関車のプロフィール紹介につきましては、

 

この博物館の他の展示要素を紹介することを先に実施したいので、

 

個別紹介については、次回以降に廻します。

「鉄道の世界」と一括(ひとくく)りに、簡単に纏(まと)めることは、一見、簡単かもしれませんが

 

機関車

客車

貨車

レール

架線

橋脚

鉄道路面

トンネル

駅施設

関連製造設備・技術

これらに関係する<ひと>

の歴史・文化・経済を幅広く・より深く理解することが、如何に大変なことか、想像に難くありません。

 

ですので

例えば、此処に並んでいる4台のディーゼル機関車のうち

 

左から2両目の小さな機関車以外は、全て同じように見えるのですが

 

左から

 

DD51187

 

DE501

 

DD16304

 

とありますから、全て、内容・構造の異なる機関車なのでありましょう。

 

2021年8月段階で、これらの違いの詳細を、楊田は未だ、解っていません。

分かる<ひと>には判るハナシでしょうが、

 

分からない<ひと>が学ばなければ、何時まで経っても判らないハナシと成ってしまいますので、

 

時間を掛けて「ゆっくり・じっくり」と学びを得たいと思います。

というわけで(何が)

 

今回紹介部分をレポートさせて戴きます。

 

とはいっても、多少、御勉強タイムみたいな回が続くかもしれませんけれどもご容赦のほどを。

見学順路に沿ってJR津山駅方面に近づいて行きますと

 

「あゆみルーム」

 

「しくみルーム」

 

という文字が見えてきましたので

博物館施設の一番北エリア

 

津山線や姫新線の運行のため活躍している

 

気動車達

 

を横目にしながら左へ振り向きますと

元々は津山駅関連施設と思しき建物が遊休化していたことを奇貨とし

 

博物館施設の一部として再生された建物がありまして

 

向かって左が「あゆみルーム」

 

向かって右が「しくみルーム」

 

ですので、順番に観ていくこととしました。

先ずは、

 

「あゆみルーム」から入って行きました。

鉄道の歴史について

 

年表形式で説明されています。

 

今回は、鉄道の歴史を学ぶ良い機会ですので

 

この部屋で説明されていた内容につき、クローズアップ致します。

あゆみルーム

 

 様々な人々の熱意と努力で発達してきた日本の鉄道。

ここでは鉄道の始まりから現代に至るまで

岡山を中心とした鉄道の歴史について、

私たちの暮らしに変化をもたらした出来事と共に紹介します。

<できごと>

1825(文政8)年、イギリスで世界発の上記鉄道が開業

1853(嘉永6)年、ペリー来航

1868(明治元)年、明治維新

1890(明治23)年、日本初の電話サービス開始

1894(明治27)年、日清戦争(至1895(明治28)年)

<日本の鉄道>

1872(明治5)年10月14日、新橋と横浜の間で鉄道開通、29kmを53分で結ぶ

1888(明治21)年、山陽鉄道会社設立、神戸-姫路間(いまの山陽本線)開通

1889(明治22)年、新橋-神戸間が全線開通

1895(明治28)年、日本初の路面電車が京都で開業

<岡山の鉄道>

1891(明治24)年、山陽鉄道、神戸-岡山間開業(同年に倉敷、笠岡、福山、尾道と順次開通)

<できごと>

1896(明治29)年、ギリシャではじめてのオリンピックが開催

1904(明治37)年、日露戦争(至る1905(明治38)年)

1914(大正3)年、第一次世界大戦(至1918(大正7)年

1918(大正7)年、政党内閣の誕生

1920(大正9)年、日本のプロ野球がはじまる

1923(大正12)年、関東大震災

1925(大正14)年、普通選挙制度ができる、ラジオ放送はじまる

<日本の鉄道>

1914(大正3)年、東京駅開業

<岡山の鉄道>

1898(明治31)年、中国鉄道、岡山-津山(いまの津山口)間開通

1904(明治37)年、中国鉄道、岡山-湛井(たたい)間(いまの吉備線)かいつう

1910(明治43)7年、宇野線、岡山-宇野環が開通、あわせて宇野港と高松港を結ぶ宇高連絡航路が開業

1911(明治44)年、西大寺鉄道開業(至1962(昭和37)年)

1912(明治45)年、岡山電気軌道開業

1913(大正2)年、井笠鉄道開業(至1971(昭和46)年)、

同年、下津井電鉄開業(至1991平成3)年

同年、三蟠(さんばん)鉄道開業(至1931(昭和6)年

1914(大正3)年、両備鉄道、両備福山-府中町間が開通(いまの福塩線)

1923(大正12)年、片上鉄道開業(至1991(平成3)年)

<日本の鉄道>

1927(昭和2)年、日本初の地下鉄が東京(浅草-上野)で開業

1929(昭和4)年、東京と神戸の間で特急「燕」の運転開始(所要時間は9時間)

同年、鉄道省(国鉄)ではじめての内燃動車製造(キハニ5000形)

<岡山の鉄道>

1928(昭和3)年、伯備線、岡山-米子間全線開通

1930(昭和5)年、津山駅構内に転車台設置

同年、作備(さくび)線(津山-新見間)全線開通(いまの姫新(きしん)線)

1932(昭和7)年、因美南(いんびみなみ)線(津山-智頭(ちず)間)が全線開通し、津山-鳥取間を因美線と改称

<できごと>

1934(昭和9)年、瀬戸内海が国立公園第1号に指定

1937(昭和12)年、日中戦争がはじまる

<日本の鉄道>

1932(昭和7)年、鉄道省(国鉄)ではじめて入換(いれかえ)用ディーゼル機関車製造(DB10形)

1935(昭和10)年、鉄道省(国鉄)ではじめて列車牽引用ディーゼル機関車製造DD10形

1936(昭和11)年、貨物用蒸気機関車D51形が登場

☆D51形は当館に収蔵

1937(昭和12)年、鉄道省(国鉄)ではじめてディーゼルカー製造(キハ42500形)

<岡山の鉄道>

1933(昭和8)年、国が両備鉄道、両備福山-府中町間を買収し、福塩南線と改称

☆1936(昭和11)年、津山扇形車庫が竣工運用開始

同年、姫津(ひめつ)線(姫路-津山間)全線開通し、姫路-新見間を姫新線と改称

同年、三神(さんしん)線(三好(みよし)-備中神代(びっちゅうこうじろ)間)全線開通し、広島-備中神代環を芸備(げいび)線と改称

<できごと>

1941(昭和16)年、太平洋戦争がはじまる(至1945(昭和20)年)

1945(昭和20)年、終戦、リンゴの唄(うた)が流行

1946(昭和21)年、日本国憲法公布

<日本の鉄道>

1942(昭和17)年、関門トンネル開通

1949(昭和24)年、日本国有鉄道(国鉄)が発足

<岡山の鉄道>

1938(昭和13)年、福塩北線(府中-塩町間)全線開通し、福山-塩町間を福塩線と改称

1943(昭和18)年、水島鉄道開業(いまの水島臨海鉄道)

1944(昭和19)年、中国鉄道(岡山-津山、岡山-総社間)国営に移管、それぞれ津山線・吉備線に改称

1950(昭和25)年、宇野-東京環、急行列車運転開始

1951(昭和26)年、岡山臨海鉄道開業(至1984(昭和59)年)

1952(昭和27)年、岡山駅に桃娘(ももむすめ)が登場

1953(昭和28)年、備南電気鉄道開業(のちの玉野市営電鉄(至1972(昭和47)年)

この後、21世紀に入った今日まで、年表は続きますが

 

ワープロ起こしには時間が掛かりますので

 

キリの良い、この辺りで

 

今回は終了し

 

続きは次回に廻します。

今回は

 

幕末から大東亜戦争直後辺りまで

 

一気に項目のみ、見通しただけですが

 

地元岡山ゆかりの国鉄・私鉄のルーツなどが分かり、有意義な時間でした。

 

「あゆみルーム」では

 

項目だけでなく、説明文も読み込んでいけば、理解も深まりますので

 

是非ぜひ、ご来場あれ!

 

但し、COVID-19対策は万全にお願いします。

 

(三密を避け、手洗い嗽(うがい)の励行、マスク着用、疲れすぎない、などです。)

 

 

 

次回もどうぞ、お楽しみに!

 

 

   所長 楊田芳樹

 

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