89、省エネ_エネルギー使用合理化技術戦略的開発_省エネルギー革新技術開発事業_エネルギー消費とCO2排出量を6割以上削減できる低炭素型セメント「ECMセメント」_東京工業大学、株式会社竹中工務店、鹿島建設株式会社、日鉄住金高炉セメント株式会社、株式会社デイ・シイ、太平洋セメント株式会社、日鉄住金セメント株式会社、竹本油脂株式会社_取材:December2016〜February2017:http://www.nedo.go.jp/hyoukabu/articles/201705ecm/index.html
業界大手7社と1大学が参加の大型プロジェクト
住宅や建築物を建設・使用することで発生するCO2(二酸化炭素)の量は日本全体の排出量の大部分を占めています。なかでも建設時のコンクリートや地盤改良に使用するセメント製造に由来するCO2排出量は大量で、それだけでもわが国全体のCO2排出量の約3%にも達します(※)。ただしこれまでは、セメント製造に関わるCO2排出量の削減はきわめて困難と考えられ、建設業界でも建設材料メーカーでも、効果的な削減策を見いだせずにいました。このような背景のもと、NEDOプロジェクト「エネルギー使用合理化技術戦略的開発」(2008~2010年度)および、「省エネルギー革新技術開発事業」(2011~2013年度)において、竹中工務店や東京工業大学を中心とした7社・1大学の研究開発チームは、組織や業種の壁を乗り越えて有機的に連携し、エネルギー消費量とCO2排出量を、従来セメントより6割以上も削減し、しかも高い性能を持った画期的な新材料「ECMセメント」の開発に成功しました。
(※)細谷俊夫:セメント産業におけるCO2排出削減の取組み,コンクリート工学,pp.51-53,Vol.48,No.9,2010.9
※詳しくは下記資料をご覧下さい。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「
※NEDOさんはH15年4月より国立研究開発法人となっております。
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