【37総集編1】楊田家にとってのジャパンEVラリー白馬2019_1往路編 | エコノミライ研究所のブログ

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2015年2月16日に設立した任意団体です。
ありとあらゆる「ミライ」について考える団体ですが、主に
「E」lectric「V」iecle(電気自動車)を通じて
1、生活の未来
2、文化の未来
3、社会の未来
を探求して行きます。

一般社団法人日本EVクラブ並びに白馬EVクラブ共催により2019年9月14(土)、15(日)に開催された
 
ジャパンEVラリー白馬2019
 
に、エコノミライ研究所所長楊田も参加し、そのときの模様を先回まで36回に分けてお届け致しました。
 
 
先回で、漸く、楊田家としてのラリー紹介を一通りお伝えすることができたのですが、
何時もながら、誠に長い文書、大量の写真で、紹介している楊田も、正直、何が何だか分からなくなったりしましたので、
情報整理を兼ねて、今回より4回に分けて、ダイジェスト版をお届けします。
 
4回に分けるのは
 
1、往路編
2、第2回村男Ⅲ世杯EVアベレージラリー編(前編)
3、第2回村男Ⅲ世杯EVアベレージラリー編(後編)
4、復路編
 
という構成でお届けするためです。
 
それでは、早速、「1往路編」をお届けします。
 
<1、往路編>
9月7日の土曜日、エントリーキットが郵送で届きました。
 
 
昨年は、初めての参加だったので、何をどうすれば良いのか、全部手探り状態だったのですが、今年は幾分、気持ちにも余裕が出来ました。
楊田家は三菱アイミーヴ(G)にて参加しますが、悔しいことに、家の者の都合の関係で初日からの参加ができません。
しかしながら、有り難いことに、2日目のアベレージラリーからの参加ができるプランを選択できました。
 

パンフレットを改めて見返して居りますと、2014年が第1回ラリーで今回2019年が第6回となりますが、
プレラリーを2回実施されているため、実質的に、今回が8回目なのだとか。
 

今年のメインディスカッションは、「どうすれば、EVを普及させることができるのか」
というテーマですが、参加できなかったのはとても残念。
もし、その議論に参加できるのであれば、「ニッポン人の価値観を変える運動なのかもしれない、エネルギー問題も併せて考え、EVシフトを含めた行動をするべき問題だ」という見解を持ち合わせています。
いずれにしましても
今年もまた北アルプスの雄大な景色をゆっくりじっくりと心行くまで堪能したい!と当然ながら思っては居たのですが、現実は、時間との闘いでした。
今回も、余裕の無いドライブ計画を立案しなければなりませんでした。
 
<倉敷より白馬EVラリー参加する場合の走行ルート>

北陸道経由編
1日目
   研究所本部
     ↓8km
   山陽自動車道倉敷IC
     ↓606km(614km)
   北陸自動車道糸魚川IC下り
     ↓51km(665km)
   Hakuba47
 
 
 ◆充電ポイント(倉敷ICからの距離)
山陽自動車道
   吉備SA上り14km
  〇福石PA上り57.1km  ∵出発地より70km程度走行しているので、実質上限
   権現湖PA上り115.9km
  〇三木SA上り126.9km(69.8km)
   淡路おうごPA上り145.1km
<神戸JCT>
新名神高速道
  〇宝塚北SA上り160.3km(33.4km)
(神戸JCTで中国自動車道経由の場合は西宮名塩SA159.9km、吹田JCTで名神高速と合流)
<高槻JCT>
名神高速道路
  〇桂川PA上り209.3km(49km)
   草津PA上り234.2km 
   菩提寺PA上り247.9km
  〇多賀SA上り281.6km(72.3km)
<米原JCT>
北陸自動車道
  〇賤ケ岳SA下り319.7km(38.1km)
  〇南条SA下り365.8km(46.1km)
  〇尼御前SA下り430.8km(65km)
  〇小矢部川SA下り494km(63.2km)
  〇有磯海SA下り555.7km(61.7km)
  ↓50.3km(606km)(614km)
 糸魚川IC
  ↓26.3km(632.3km)(640.3km)
 〇道の駅小谷(おたり)
  ↓24.5km(656.8km)(664.8km)
 Hakuba47
 
 
2019(令和元)年9月14日(土)午後2時、
三菱i-MiEV Gに、二泊分の着替えと、ある程度の暖かい服、など旅の装具を載せ
倉敷の地から長野県白馬村へ向けて出発しました。
 
 
今回は時間との闘いなので、昼間渋滞しがちな倉敷ICを避けて早島ICを、最初の高速道入り口と定めました。
E2山陽自動車道を東に向けてEVドライブすることには、随分と慣れました。
 
 

約1時間後の15時3分、70km先にある福石PA上りに到着しましたが、いきなりの充電待ち!20分余りのロスタイム、という「出落ち」な旅となりました。
(電池残量38%、22分充電)
 
一度、充電待ちに遭遇すると、次以降の充電ポイントでも「また充電待ちかもしれない」という不安を抱きますから、そうは成らないよう、多少の足掻(あが)きを致します。
 
(権現湖で充電待ちになっている?)・・・三菱電動車両サポートアプリで、充電待ちであるかどかを確認できますので、家の者にスマホの操作をお願いしました。
「なってるね。5分前から充電しはじめているわ」
(権現湖スルーして三木へ行こうか。)
「そうしよう」
 
 
 
16時42分、三木SAに到着しましたが、この判断も残念ながらハズレ。。佐賀ナンバーのリーフさんが、きっちり30分、充電されました。
(電池残量28%、29分充電)
 
福石、三木と連続で充電待ちの苦行を受け、序盤戦で既に予定よりも1時間以上もの遅れが生じました。
 

 
17時45分、漸く出発できましたが、残り500kmです。どうなることやら。
ですが、次の充電ポイント、E1新名神高速道路宝塚北SA上りでは、充電待ちなく
午後6時、充電スタート。
(168.7km、16分充電で60%→89%、4.1kWh)
 
 
そこで、軽食をとりました。
そうそう、この日のドライブでは、月がキレイでした。
そうこう(走行!)しておりますうち、車は名神高速道路に合流
 
 
19時3分、E1名神高速道路桂川PA上りに到着、ここでも、充電待ちなく充電スタートできました。
(217.1km、14分4.14kWh充電、51%→83%)
 
家の者が、率先して、充電作業をしてくれるので助かりました。
 
(雅な音を奏でる「水琴」が、旅人を癒してくれます。)
 
19時19分、桂川PAを東へと向かいます。
出発時とは違い、意外と順調に進んでいます。
 
 
 
19時48分、滋賀県にある菩提寺PA上りでも待ち時間なく充電できました。
(255.5km、15分4.7kWh充電、45.5%→80.5%
 
 
週末の夜間だと、タイミングが良ければ待ち時間なしで充電開始できます。
 
 
 
20時6分、菩提寺PAを出発し、20時28分、多賀SA上りに到着したものの、岐阜ナンバーのリーフの方が充電中でした。
しかし、心優しい方々で、途中で譲って頂きました。その節は、本当に、ありがとうございました。
(288.8km、25分4.92kWh充電、47%→83%)
 
 
20時55分、多賀SA出発、この先は、米原JCTまで東へ進み、そこから先は、Gミーヴ未開のルート、E8北陸自動車道へと向かいました。
北陸自動車道を北へ進むのは、下り車線 となります。
 
 
21時24分、賤ヶ岳SA下りに到着、待ち時間なく充電開始できました。
(326.8km、19分5.1kWh充電、47.5%→85%)
何だかんだで、往路の半分を消化できました。
 
 
21時45分出発、後半戦、開始!
 
 
22時25分、南条SA下りに到着。
(373.1km、17分5kWh充電、46.5%→83.5%)
 
 
この辺りが、北陸道の最高標高地点だったと思うのと、次の 尼御前SAまでは65kmで概ね下りのため、若干短めですが、83%余りの充電量で出発する判断をしました。
結果的には問題ありませんでした。
 
 
 
23時33分、次の充電ポイント石川県(!)の尼御前SA下りに、無事到着。
(438.0km、25分8kWh充電、24%(!)→82.5%)
 
加賀百万石の石川県。観光案内地図には、安宅の関、白山、片山津温泉など、有名どころが目白押しです。
いよいよ、北陸エリアに突入(というより、トイレに突入だ!)。
 

 
定期的に休憩を挟みますし、車中で身体を休める合間も有りますので、たった5分の「寝落ち」でも、コンディションはかなり回復します。
 
尼御前SA下りでは
 
 
「えりあ」ちゃんと
 
 
「みちまる」くんが
 
 
揃ってお出迎え。
 
この段階で、とうとう、てっぺんを迎えてしまいました。
残り、あと約220km位ですが、残された時間は7時間半・・・
幸い、眠気はありませんので、もう少し、進めることができるだけ進むこととしました。
 
 
そろそろ、アベレージラリースタート地点であるHakuba47での集合時間に間に合うのか、気になってもきましたが、ナイトドライブですから、事故無く安全運転に心がけ、北へ向かって、Gミーヴは進むのでありました。
 
 
それにしましても
約半日掛ければ、Gミーヴドライブでも倉敷から能登地方まで遣って来られるのですね。
北陸道は、金沢辺りまで進みますと能登半島の根元辺りを横切り、富山湾エリアに突入です。
 
 
0時49分、小矢部川SA下りに到着。
(500.6km、29分8.5kWh充電、24%→86%)
行く前の段階では、次の有磯海(ありそうみ)でてっぺんだったら楽勝だ、と思っていたのですが、昼間の充電待ちが、意外と、ジャブによるボディブローのように効いて、EVドライブの予定を狂わせておりました。
まぁ、実は、この事も、今回は想定に入れていましたので、これで懲りた訳ではありません。
 
 
 
2時9分、有磯海SA下りに到着。ここでしっかりと充電出来なければ、後々、困るかもしれないと予想し、30分、キッチリ使わせて貰いました。
(562.0km、30分8.5kWh充電、29.5%→?%(記録忘れ、多分90%前後まで入っていたと思います。))
 
 
有磯海SAを過ぎますと、もう、新潟県まで遣ってきたことになります。家の者共々、さすがに、睡魔が牙を剥き始めておりましたが、このような場所まで到達出来た興奮状態でもありましたし、
あと、100km位でゴールだ!という期待感もありましたので、
 
国道148号線も走ろう、ということになりまして充電完了待ちの時間、車内で再び休息ここでも、意外と疲れを取り除くことが出来、眠気も無い状況でしたので、名勝、親不知方面へと進み、高速道路走行の終点、糸魚川IC、そして、約50kmの一般道ドライブ編へと続行したのであります。
 
 
午前3時、糸魚川ICに無事到達、
ここで約600kmの高速道路EVドライブも終了となります。
国道148号線を長野方面に向かい、一般道ドライブモードに入ることとなります。

真夜中の糸魚川白馬間の148ドライブは、一寸(ちょっと)したアトラクションでした。大きなネズミさん達が活躍する「〇プラッシュ〇ウンテン」が延々と続く間隔でした。月夜に照らされた夜景など、ほぼ皆無な道路でした。
 
 
恐らくは、国道148号線という幹線道路は、幾度もの崖崩れ等の災害が発生して交通が寸断されては、覆道(ふくどう)や隧道(すいどう=トンネル)、コンクリート防壁の建設が進んだ結果、対面通行とはいえ、信号の殆どない、貴重な生命線として維持・管理されてきたのだろう、と感じました。
 
そして、午前4時5分、道の駅小谷(おたり)に到着し、30分間の充電を実施しました。この時間帯で充電する人など、そうそう、居ませんので充電待ちの心配はありませんでしたが、この道の駅でも急速充電器が2基も有りましたので、長野県民の方々が、羨ましく感じました。
(638.1km、30分8.6kWh充電、21.5%→88%)
 
 
昨年の駒ヶ根市の田切(たぎり)でもそうでしたが、長野県の急速充電器の設置環境は、岡山県はじめ、全ての都道府県が学ぶべきインフラ整備だと思います。やっぱり、一カ所には2台以上の充電器、置いておいてほしいです。
(知っている方は「何を今更」なのでしょうけれども)
 
また、ここ道の駅小谷(おたり)は、リゾートエリア、という意味合いもあってか、
駐車場には、車中泊と思しきクルマで満車となっておりました。
 

 
家の者は、ここに到達して、充電作業をした後、車中泊モードに入りましたが、楊田は、充電完了間際でもなかなか寝付くことができなかったので、充電終了作業を、今回、初めて実施し、
約30km先の白馬村まで進む判断をしました。
 
 
午前5時5分、白馬村役場の充電器前に到着、待ち時間なく充電しました。
(657.5km、30分?kWh(記録忘れ)、64.5%→99.5%)
 
 
昨年に引き続き、無事に白馬村まで遣ってくることが出来ましたので、「此処まで来られたら、後は何とかなる!」という安心感もあり、ここで楊田もとうとう、寝落ちしてしまいました。
 
寝落ちする前の記憶は、今も鮮明に残っています。夜が明けてきても、月明かりがまだ、夜の雰囲気を残す幻想的な風景だったからです。
 
 
午前5時50分、目覚めたら朝を迎えていました(当たり前か)
秋も、深まりゆく頃、寝起き間もない頭の中で、想いが色々と過(よ)ぎりました。
コスモスの花が綺麗に咲いていました。
 

長野県の北安曇野郡
池田町(いけだまち)、松川村(まつかわむら)白馬村(はくばむら)、小谷村(おたりむら)という、1町3村から成る北安曇郡(きたあづみぐん)は、長野県の郡。略称は北安(ほくあん)とも呼ばれるそうです。
白馬村の皆様、そして、北安曇野の皆様、
今年も、お邪魔します。
 
 
6時29分、Hakuba47に、無事、ゴールしました。
(665.4km、電池残量89%)
 
 
先客として、滋賀からリーフでお越しのM先生のお弟子さん達が既に、寝落ちされていましたので、その隣に、我がGミーヴも停車。短い車中泊モードに入りました。
 
 
それでも、午前7時前後から、ラリースタッフの方々が続々と会場入りされていましたので、若干休息することができても寝落ちすることは、できませんでした。
 
それでも2
代表の舘内センセをはじめ、一般社団法人日本EVクラブの皆様と、
無事に、一年振りに、お会いする事が出来ました。
この喜びの瞬間を味わうため、私達楊田家は白馬まで遣って来たのだ、とも云えます。
 
それでも3
あっと言う間に成すべき事柄をクリアーしてしまい、我ながら凄まじい事を実現していたと思うのですけれど、楊田家Gミーヴチームは、その事を実感する間もなく、2日目のメインイベント
 
EVチャレンジ!アベレージラリー「村男Ⅲ世カップ」(Hakuba47/松川河川公園)
 
午前8時からのブリーフィングに参加し、ラリースタッフの方々から説明を聞くこととなるのです。
 

閑話休題

以上で、旅行記第1部をお伝えすることができました。
 
今回のミッションで分かったのは、次のようなことです。
 
三菱自動車のi-MiEVで、リチウムエナジージャパン製LEV50(N)を搭載したモデルならば、
 
電池性能が二割ほど減少しても
 
起伏の緩やかな高速道路では、電費は10km/kWhで走行する事ができるため、
 
北陸道のように、65km前後の充電ポイント間隔のゾーンでも、80%程度の充電をすれば、
 
余裕を持って、次ポイントに到達できる、
 
ということを、証明できました。。
 
今までの経験上、充電待ちのないクリアーな状況でのEVドライブの場合、
100km進むのに約2時間を要することが分かったことも、今回の収穫の一つでした。
 
「電気自動車EVに対して、人間は、どの程度の適正技術を投入すれば、従来の内燃機関エンジン搭載の自動車の利用を諦めることを受容するのか。」
 
スピード、走行可能距離、乗り心地、快適な装備、等々、贅沢を求めれば、上限がなくなってしまいます。
 
EVという次世代自動車は、これから、どのような開発の洗礼を受けるのか、まだまだ予測が難しいですけれども、
 
願わくば、これまでどおり、私達人間の「足」として、はたまた、「ステイタスシンボル」として、貴重な存在であることを、期待しています。
 

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<バックナンバー>

ジャパンEVラリー白馬2019の思い出2_エコノミライ研究所メンバーそれぞれの旅立ち(2019.9.14)

 

ジャパンEVラリー白馬2019_3Gミーヴ倉敷から出発(2019.9.15)


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一般社団法人日本EVクラブは、2019年9月14(土)、15(日)にジャパンEVラリー白馬2019を開催しました。

 

2019年9月14日(土)午後2時に倉敷から出発し、翌15日の早朝、無事に「ジャパンEVラリー白馬2019」2日目の第2回村男Ⅲ世カップEVアベレージラリーのスタート地点であるHakuba47の駐車場に無事、ゴールしました。

今年も憧れのEVラリーにやっと参加することができた立場としては、このイベントがミライ永劫、継続して行って欲しい思っています。

 

[小川村アルプスライン展望台]

 

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2018年にも楊田家Gミーヴで参加しました。EVラリー参加の際のご参考となれば幸いです。

 

2018年9月1日(土)、2日(日)に開催されたジャパンEVラリー白馬2018へ、初めて参加しました。 ジャパンEVラリー白馬2018での旅の記録を綴りました。

ジャパンEVラリー白馬2018の思い出1(2018.9.22)

ジャパンEVラリー2018白馬の思い出2(2018.9.29)

ジャパンEVラリー白馬2018の思い出3(2018.10.6)