【NEDO実用化ドキュメント073】水素ステーション用の小型・高性能水素製造装置 | エコノミライ研究所のブログ

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73、新エネルギー_水素製造・輸送・貯蔵システム等技術開発_燃料電池自動車の普及に向けて、水素ステーション用の小型・高性能水素製造装置を開発_三菱化工機株式会社_取材:January2014http://www.nedo.go.jp/hyoukabu/articles/201317kakoki/index.html

 

 

 

水素製造効率80%、従来設備比でサイズ1/2

走行時に有害物質もCO2も排出せず、しかもエネルギー効率が高く、ガソリン車と同等の走行距離が確保できる「燃料電池自動車」は、長らく"夢の自動車"として語られてきました。しかし、ついに2014年度から、一般ユーザーを念頭に置いた燃料電池自動車の生産、販売が始まろうとしています。

それに合わせて、燃料となる水素を車に供給する「水素ステーション」の整備が急がれており、既存のガソリンスタンドとの併設や液体水素の運搬・流通網を確保するなど、2015年度末までに全国100カ所程度の水素ステーションを整備することを目標とした産学官の取り組みが行われています。

「水素ステーション」には、ステーションへの水素供給方法が重要となります。その方法としては、水素ステーションの現場で液化石油ガス(LPガス)や都市ガスから水素を製造する「オンサイト型」と、圧縮水素や液体水素を水素ステーションの外部からトレーラーなどで運び込む「オフサイト型」があります。

工業用の大型水素製造装置を長年手がけてきたプラントメーカーの三菱化工機株式会社では、その実績を生かし1998年から、小型のオンサイト型水素製造装置の開発に取り組んできました。しかし、既存のガソリンスタンドに設置して、ガソリンと変わらぬ手軽さで利用できるようにするためには、これまで開発してきた水素製造装置を、さらに高機能かつ小型化する必要がありました。

そこで、三菱化工機は、2008年度よりNEDO「水素製造・輸送・貯蔵システム等技術開発」に参画し、従来比1/2の大きさで、改質効率85% (製造効率80%)の小型水素製造装置の開発に取り組み、水素製造装置「HyGeia-A」の製品化に成功しました。

現在は、 「HyGeia-A」の商用第1号機が、愛知県名古屋市緑区にあるガソリンスタンド併設型の水素ステーションへ納入され、現在も稼働しています。

 

 

 

※詳しくは下記資料をご覧下さい。

 

 

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「実用化ドキュメント」を基にエコノミライ研究所作成

 

※NEDOさんはH15年4月より国立研究開発法人となっております。

 

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