【NEDO実用化ドキュメント039】液晶TVの高性能化技術の開発 | エコノミライ研究所のブログ

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39、材料_液晶TVの高性能化技術の開発_大型液晶テレビをより見やすく視野角改善フィルムの開発_日本ゼオン株式会社_取材:December2011http://www.nedo.go.jp/hyoukabu/articles/201105zeon/index.html

 

 

 

液晶テレビの高視野角、高コントラスト化、偏光板製造プロセスのロールツーロール化実現
高性能偏光板コスト→1/2

ブラウン管方式に代わり、いまやテレビやパソコンモニターの主流となった液晶方式のディスプレイ。薄型で明るく消費電力も少ないなどの特色がありますが、普及当初は正面以外から見ると、色調が変わってしまったり、コントラストが低下したりして、映像が見えにくくなってしまう現象がよく起きました。これは画面を斜め方向から見ると、バックライトから出た光に光学的ずれ(位相差)が生じることが原因です。また屋外で使用するモバイル用途では、外光の反射光の影響で画面が見えにくくなる現象があります。液晶画面用光学フィルムは、画面から透過する光や画面に反射する外光を調節するなどして、液晶画面を見えやすくします。日本ゼオン株式会社では経済産業省とNEDOの支援を得て、世界初の生産技術(逐次二軸延伸技術)により、高コントラスト、高視野角を実現できると共に、偏光板とのロールツーロール化を実現できる視野角改善フィルムを開発しました。また携帯電話等のモバイル用途に対しても、世界初の斜め延伸技術を開発し、外光反射を抑制すると共に、偏光板とのロールツーロール化の実現で部材削減を可能とし、薄く低コストの偏光板を可能としました。この斜め延伸技術は、モバイルだけでなく3Dテレビにも採用されている他、今後有機ELテレビの反射防止にも幅広く採用されていくと予測されます。逐次二軸延伸によるテレビ用視野角拡大フィルムは、セルロース系とシクロオレフィン系がありますが、シクロオレフィン系ではシェアは100%、また斜め延伸フィルムはモバイル用に70%の高い世界シェアを得ています。

 

 

 

 

※詳しくは下記資料をご覧下さい。

 

 

 

 

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「実用化ドキュメント」を基にエコノミライ研究所作成

 

※NEDOさんはH15年4月より国立研究開発法人となっております。

 

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