花をたずねて鎌倉歩き&HappyLife!人生が輝く鎌倉花さんぽ -132ページ目

花をたずねて鎌倉歩き&HappyLife!人生が輝く鎌倉花さんぽ

きれいなお花を見て、楽しくすてきなひとときを過ごす鎌倉歩き…
きらめく瞬間を積み重ね、人生を豊かに輝やかせてほしい。
そんな思いで、「花をたずねて鎌倉歩き」などの講座を開催しています。

●【鎌倉】紅葉の一条恵観山荘…京の雅の建物の魅力を詳細レポ★
 

ほんのり紅葉が始まった
一条恵観山荘へ…
11月20日、建物見学に行ってきました。

入口の紅葉はきれい…

中はまだ2割くらいの色づきです。

 

建物見学は、

特定の公開日に、予約をして

うかがうことができます。

 


茅葺の、一見素朴な
落ち着いた風情の
建物でありながら、

精緻に、
至るところに工夫が凝らされた
江戸初期の皇族山荘。


お茶や和歌、お花にも通じていたという

一条恵観の美意識の結晶を

垣間見ることができました。


袴を身に着けた
狂言師さんが
ご説明くださいました。


まずは天皇を

お迎えする

御幸門をくぐって…



一条恵観山荘は、
元は京都に建つ、
一条家別邸の離れでした。

江戸時代の初期、後陽成天皇の
第九皇子であった一条恵観によって
営まれた山荘です。

恵観自身が設計し、
京の雅な心と野趣が込められた
皇族の「茶屋」です。

昭和34年、
京都から鎌倉に移築され、

国の重要文化財にも指定されています。


建物の中に入ると…

少し薄暗い、
3~4畳の部屋がメイン。
一番大きくて6畳という
こぢんまりした部屋が並んでおり、

奥に進むにつれて
格の高いお部屋になっていきます。


最初のお部屋には、
人形回しの杉戸絵が。


手に扇を持った人形が描かれており、
5体の人形を下から1人の人が操る、
人形回しの浄瑠璃を
描いているといいます。

のちにこの浄瑠璃が、
文楽に発展していきました。


天井は、竹の化粧屋根。


さまざまな太さの竹でできています。


次の4畳半の部屋には、
壁に二重棚が。


この下に囲炉裏があり、
食べ物のお膳が冷めないよう、
熱で温めたのだそう。

そして囲炉裏の熱気は
天井まで回るようになっており、
建物が暖まる、いわば
セントラルヒーティングの
役割を果たしていたといいます。

また、屋根をいぶして
虫がつきにくくする効果もありました。


1つのお部屋の柱に、
ヒノキ、アカマツ、スギなど
いろいろな種類の木材が使われています。

雑木林の風情を建物に取り入れたという、
「野趣(やしゅ)」を大切にする
あり方に目を見張りました。

こうした柱の材の選び方が
すべての部屋に取り入れられており、
この建物を歩くと
雑木林を歩いているのと同じ…
とうかがって、
恵観公が
大切にしていた世界観が
心に響きました。


障子の張り方も特別で、
石垣張りという、
紙の接ぎ目をデザインとして
見せる張り方。

骨がないところに
紙をつぐ、
非常に貴重な技術。

今ではできる職人さんも
少なくなっているそう。

建物を残すということは、
職人さんの技術を受け継ぐことにも
なっている…といいます。


奥に進むにつれ
次第にお部屋の
格が上がっていきます。

部屋に変化をつけることで、
お客さまを飽きさせない工夫が
こらされています。


さらに進んで、
打雲紙 (うちぐもがみ)の二階棚のある
3畳のお部屋。



恵観公が師事した茶人、
金森宗和(かなもり・そうわ)好みの
しつらえといいます。

棚の引き戸部分は
上下ひっくり返せるようになっていて、

ハレの日は青い雲が上、

ケの日(普通の日)は赤い雲を上にします。

この日は、青い雲が上…
お客さまを迎えるときの
ハレの日のしつらえに
してくださっているそう。

数々の
細やかな心配りに、
ため息の連続。


さらに奥へ…
格が高くなり、

たたみの縁(へり)が、
シルクでできた絹縁(きぬべり)に
変わります。



ふわふわとした絹の手触り。
踏まないように気を付けて…!

大変身分の高い方しか
使うことを許されなかったという、
大門高麗縁(だいもんこうらいべり)です。

皇族の建物であることから、
菊のデザインが
多く用いられています。


天井は、竹の網代(あじろ)。


1つ、曲がった竿縁(さおぶち)があり、
そこに目線を誘導する効果が。

その先にはお庭があり、
お庭をご覧ください、という
配慮がその造作に込められています。

このお部屋のふすまの引手は
「の」の字。



そして、次のお部屋の引手は
「月」の字。


「昔わが折りし桂のかひもなし
月の林の召しに入らねば」


という和歌の「月」「の」を
かたどる形といいます。

月の林とは、
公卿を月になぞらえていうところから、
皇族のいらっしゃるところ、
を指したそう。

雅な趣向、遊び心。


もっとも奥にある
最上段のお部屋…


暗いいくつかの部屋を抜け、
障子越しのやさしい光に満たされた
明るいお部屋へ・・・!

トンネルを抜けて光の世界に出たような、
感動を生む空間構造です。

床の間を支える、
シイの木の床柱。


天井は低く、
下げ天井となっています。

畳には
お茶のための
炉が切られており、

ここに恵観公が座り、
お客さまを迎えたといいます。


天井の
一番床の間に近いところには、
二股に分かれた
天然のアカマツの竿縁。

床の間に
目線を誘導するための工夫です。


掛け軸には、
天皇の御代をことほぐ和歌が
したためられていました。


一条恵観の
お兄さんである
後水尾天皇のおかげで、
民は安らかに
暮しているのですよ、と伝える
3つの和歌。


お庭の見えるお部屋には、
池坊の杉戸絵が。
おめでたい紅白のお花が
描かれており、
恵観公も池坊のお花を好んだと
いわれています。



お部屋からお庭を眺めて…

建物から眺めるお庭は、
額縁に納められた
一幅の絵画のよう。


お庭のマツの木は、
手前が太く・奥が細くなっており、
遠近感を感じる
構成になっています。

この建物は、
昭和34年、
京都から鎌倉に移築されましたが、
長い間、
お茶の世界の人のみの
閉じられた空間でした。

2017年に公開され、
こうして京の雅のお庭や建物を
私たちも味わうことができるように
なっています。

6月のヤマアジサイ、
12月の紅葉も美しいお庭。


ここは報国寺の山が
潮風を遮るため、
塩害も少なく
美しい紅葉が見られるといいます。




前庭の枯山水と足元の石の配置は、
京都の恵観公のお屋敷から
忠実に移してきたものだそう。


恵観公が師事した茶人、
金森宗和(かなもりそうわ)好みの
景色だといいます。



お庭からは滑川の渓谷美も望め、
まるで京都に旅に来たかのような
上質な空間。


野趣を感じる茅葺屋根に、
驚くほどに細やかな

数々の意匠を凝らした
和の建物…


竹寺・報国寺近くの
プレミアムな山荘へ…


どうぞ季節の情趣を味わいに、
訪れてみてくださいね。

 

講座「花をたずねて鎌倉歩き」

12月7・8日、

紅葉のお庭を訪れます★

 

 

こちらをクリック

してくださいね♪

 

 

ぜひご一緒に、

雅なお庭を楽しみましょう^^

●リンドウや紅葉をたずね北鎌倉から切通を経て鎌倉へ…NATURE&SCIENCEでご紹介★


 

憧れのサイトNATURE&SCIENCEに

 

記事を掲載させていただくことになりました★


リンドウや秋の花・きれいな実、紅葉をたずね

北鎌倉~亀谷坂切通を経て

 

鎌倉に至る静かな散歩道をご紹介♪

 

こちらのリンクから

ご覧くださいね^^

 


晩秋、リンドウ咲く東慶寺や


かまくら石の石段が美しい浄智寺、


亀谷坂切通を経て


奥座敷の心静まる「水の寺」・


海蔵寺へ…



11月ごろカラフルに色づくノブドウの実や、


ルビーのようなサネカズラの実との

 

出会いも楽しい♪





鎌倉観光をしながら

道端の自然にも目を向けてみると…

楽しい発見がいっぱいです^^


そんなひと味違った

鎌倉さんぽのご紹介。


自然の視点で鎌倉歩き…


自然あふれる鎌倉のまちの

素敵な魅力をお伝えして、

「楽しい」「好き」「大切にしたい」の

想いをはぐくみ、

その良さを未来に引き継ぐ

いしづえとしたい…と、

講座「花をたずねて鎌倉歩き」で

私が10年来お伝えしてきたことを、


このような素晴らしい場で

美しくしつらえていただき

お伝えできること、


心より嬉しく、感激です…!

 




 

夢に向かって

 

思い切って動いてみたら

 

夢は叶っていきますね…!

 

 

 

これから月に1回、

連載させていただきます。


四季折々の、

自然の視点の

楽しい鎌倉さんぽ。


どうぞ

観光を楽しみながら

道端の自然にもまなざしを向ける

きっかけとしていただけたら嬉しいです^^

 

 

NATURE&SCIENCEの記事は

こちらからご覧くださいね♪





 

●【鎌倉】歴史文化交流館~モダンで重厚な建物で知の探検★

 

鎌倉の歴史文化交流館を
訪れました。

 

お友達にチケットをいただいて^^


鎌倉駅のほど近く、
銭洗弁財天方面へ向かう道の途中…
ほかほか白玉♪のあんみつが有名な
茶房雲母(きらら)の向かいの
門を入ると…
モダンで落ち着いた、
重厚な建物に迎えられます。


館内には、
鎌倉の縄文時代から鎌倉時代、現代までの
遺跡や遺物の紹介。
建物の趣と相まって、
洗練された雰囲気の博物館です。

永福寺跡の瓦や、

出土したお皿などに
触れるコーナーもあり、
歴史に親しみを感じます♪


今回は特別展として
和鏡の展示がありました。


お庭に出ると…
裏山の斜面へ登る、合槌稲荷への道がありました。

 

ツワブキの咲く道を登っていくと、遠く海が光り、
三方を山に囲まれた鎌倉のまち並みも見えます。



歩いて行ってみるとお稲荷さんは無く、
礎石だけが残っていました。

歴史文化交流館の方が、
詳しくお話してくださいました。
貴重な、とても面白いお話だったので、
聞き書きを記しますね。

そのまま記載しているので、
間違っていたら恐れ入ります、
その節はどうぞ教えてくださいませ。



この土地が鎌倉市に寄贈され、
鎌倉市の歴史文化交流館として
オープンするとき

市の建物として公開するのに
特定の宗教施設をおくことはできないと、
今の葛原岡神社のあるところに
移設したのだそう。

もとは
鎌倉時代の刀鍛冶・政宗などに
ちなむお稲荷さんのあった地と
いわれています。



石を切り出した跡・
石切り場と考えられるところも。
このあたりの地層は
砂や泥の堆積岩で、
かつて海の底にあったものが
隆起したものと考えられています。
やわらかく加工しやすい石で、
江戸時代にはこれを切り出し、
かまくら石として用いたのではないかと
考えられているそうです。




山際に掘られた
池は、やぐらに続く地層に
つくられており、
鎌倉時代中期のものと
考えられています。


約800年前に掘られた池と考えられ、
段になって水が何段階かに流れ落ちる形。

瑞泉寺のように、
禅のお寺につくられた池です。

ここは鎌倉時代、無量寺ヶ谷といわれ、
お寺があったといいます。
現在の歴史文化交流館の
建物をつくる際の発掘調査の折に、
お寺の礎石がみつかりました。


場所的にはここは
源氏山の山並みの端にあたり、
山からの水をためてつくられた池。

今でも水がたたえられており、
現在の歴史文化交流館の館長さんが
千葉の検見川遺跡で発見された
2000年前の古代蓮の種を
譲り受け、育てているそう。


普通のハスより1カ月ほど遅れて
花を咲かせるといいます。


池の脇をみると、平らな参道が
段になってつくられており、
まっすぐ合槌稲荷があったと思われる場所へ
登る道もあります。
400年ほど前の道と考えられているもの。




整然と3つ並んだ縦長の横穴は、
300年ほど前・大正中期、
貯蔵庫として、やぐらを模してつくられたと
考えられているそう。


この辺りは
近くの洋館・古我邸も含め、
もと三菱財閥の土地でした。

この建物は、
三菱財閥の創業者である
岩崎家の療養所として
つくられたものです。

世界的な建築家・ノーマン・フォスター氏の
設計事務所(フォスター+パートナーズ)が
手がけた建物で、2004年に竣工されました。

このようなノーマン・フォスター氏にちなむ建物は、
日本に2つしかない貴重なものとのこと。


モダンで重厚な、
谷戸の自然と調和した建物。


中世以来の土地の来歴をふまえ、
日本人の価値観に合わせた
「自然と人工との調和」に
意を注いだ建築空間となっています。

テレビのブラウン管を利用した
ガラスブロック、
ほのかな緑の厚みのある
すりガラスという印象。

 

趣を生む斬新なアイデア、遊び心。

 


今は土地・建物が鎌倉市に
寄贈されて、
重厚な格調高い趣の
歴史文化交流館となっています。




お庭には、1本のナギの木が

植えられています。


ここのナギはいつも黄色く色づいているという
特別な木。
ナギは「凪」の字をあて、海がないでくれますようにと
海辺の神社などに植えられてきた木だそう。

最近はお宅のシンボルツリーにも

用いられているそうですよ^^


ナギの実を、海に航海に行く仕事の人が
お守りのように持っていって
無事に帰ってくるとお礼参りをする、
といった風習もあったといいます。


 

お庭を写真に撮ると、
2000年前のハス、
800年前の池、
400年前の参道、
300年前の倉庫、
現代のモダンな庭
…が一度に写るんですよ、と
館の方が教えてくださいました。

パチリ☆^^



悠久の歴史のロマンに

ワクワクします…☆

興味が尽きないお話、
つい深くあれこれ聞き入ってしまいました…!


どうもありがとうございました★


大きなしだれ梅や桜もあって、
季節ごとの情趣を味わうのもすてきですね。


鎌倉で知の世界に浸るのもいいなと思ったら…

鎌倉の歴史を一度に見渡せ、
遺跡や遺物にふれつつ
モダンで重厚な建物の趣に
心落ち着くひとときを過ごせる
歴史文化交流館を、
どうぞ訪れてみてくださいね^^

 

 

。.♪. * . 。. +・ * ・+.。.☆. * .

 

村田江里子
1ランク上の贅沢な時間…

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